広辞苑なみの分厚さ
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死ぬまでに聴きたいアルバム1001枚
著者:ロバート・ディメリー |
書店の音楽コーナーに、かなりのスペースをとって鎮座ましましている一冊(笑)。
かなりの力作で、紹介されているアルバムは、ロックやソウル、R&B、ポップスあたりにとどまらず、ジャズやワールドミュージックなど、ポピュラーミュージック全般におよびます。
あまりにも紹介されているアルバムの量が多すぎて(笑)、何を聴いていいのかわからなくなりますが、音楽ファンとしては、パラパラ眺めているだけで、これも聴きたい、あれも聴きたい、死ぬまでに聴きたい!!となってしまいます。
残念ながら、翻訳を急いだためか、固有名詞はそのまま英語ですし、直訳が多く、少々読みにくいのですが、膨大な情報量は読んでいて全くあきません。
また、選ばれているアルバムが、日本のディスクガイドと微妙に異なる点もおもしろいかも。ここらへん、比較してみるのもおもしろいかもしれませんね。
ただ、ひとつ非常に残念なのは、これだけのアルバムが紹介されていながら、日本人のアルバムが皆無という点(オノ・ヨーコはいるけど、彼女は・・・)。YMOも少年ナイフも残念ながら取り上げられておらず、日本ではいろいろ言われているけど、やはり知名度が低いんだなぁ、と実感してしまいました。同じシリーズで映画のバージョンもあるのですが、こちらは、黒澤明はもちろん、小津安二郎や最近では宮崎駿など、日本人監督も取り上げられているみたいなんですけどね。残念な事実です。
お値段的には少々はりますが、音楽ファンとしては一冊持っていて損はない一冊かと思います。
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