心地よいノイズが楽しめるが・・・
Title:The Hawk Is Howling
Musician:MOGWAI
静かなピアノの音からスタート。しかし、その後徐々にバンドの音が加わっていくものの、静かな雰囲気が楽曲全体を締める。そして音は増えていき、最後は轟音のホワイトノイズが響き渡る・・・。
MOGWAIの新作は、1曲目「I'M JIM MORRISON,I'M DEAD」(しかしすごいタイトルだな)で、このようなスタートとなります。静と動が融合したようなナンバー・・・その後も、そんな轟音のホワイトノイズに身をゆだねたかと思えば、ふと美しいメロディーや音が流れる・・・攻撃的でありながらも、同時に甘美的でもある・・・そんなアルバムでした。
攻撃的な轟音で展開する「BAT CAT」や、逆にポップな雰囲気が魅力的な「THE SUN SMELLS TOO LOUD」など、魅力的なナンバーが並び、このアルバムを盛り上げる
・・・
はずなんだけどねぇ。
素直に、「このノイズが心地いい!!」と叫びたいところだし、事実、気持ちいいのは間違いないんですが、なんか、後半にいけば行くほど、既にどこかで聴いたことあるような、と思っちゃうんですよね。
や、パクリとかじゃなくて、どーしても、ポストロックとか「実験的」な音って、最初は新鮮なんだけど、その後の曲のクオリティーがどんなによくても、似たタイプの音だと、どうしても最初の衝動に勝てないんですよね。
悪いアルバムじゃないと思うんですけどね。正直、後半はちょっと聴いていてだれちゃった。ライブだと、それでもなお、素直にノイズの心地よさを楽しめるのかもしれないけど。
評価:★★★★
ほかに聴いたアルバム
PLANET EARTH/PRINCE
こちらはかなり素直なポップス路線を追求した作品。聴きやすく、ポップでメロディアスな曲が多く、いい意味で、広い層の支持を得そうな佳作。
評価:★★★★★
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