monkey majikが売れた理由
Title:TIME
Musician:monkey majik
安室奈美恵のベストアルバムに続いて初登場2位
正直言って、この結果には少々驚かされました。というのもmonkey majikに関しては、「Around The World」でのブレイク以降、シングルの売上は下降線で(「Together」でちょっと盛り返したみたいですが)典型的な一発屋路線を進んでいるように感じたからです。
それだけに、このアルバムのヒットに驚いてしまったのですが(初動順位だけなら、前作を上回りましたし)実際に聴いてみると、なんとなく、monkey majikのアルバムが売れた理由がわかるような気がしました。
実にストレートで素直なポップスアルバムだなぁ。
この作品を聴いてまず感じた感想はこれでした。
アルバムは、メロディー主体のポップソングがメインなのですが、変に凝ったアレンジをする訳でもなく、実験的な曲を書くわけでもなく、淡々と進みます。そして、メロディーがいいんですよね。特に派手でもないし、やけに耳に残るといった感じでもなく、部屋のBGMにピッタリといった、主張しすぎることのないポップソングが並んでいます。
曲の雰囲気は全然違うのですが、彼らと立ち位置が似ていたシンガーが一組いました。それはコブクロ。彼らも決して派手ではないのですが、しっかりとしたメロディーを売りに固定ファンを確保していきました。その後大ブレイクしてしまって、いまやトップミュージシャンの一組になったのですが、大ブレイク前のコブクロとmonkey majikには、立ち位置的に似ているものを感じました。
ただ、コブクロは歌謡曲テイストが強く、メロディーは少々暑苦しくもあるのですが(笑)、monkey majikとはその部分は大きく異なります。monkey majikの曲は、洋楽テイストが強く、作風はクール。しかし、どこか歌謡曲のテイストがまぎれこんでいて、洋楽チックでありながらも日本人の耳なじみするメロディーを作り出しているのも彼らの魅力といった感じでしょうか。
もし今後も、このペースで作品を作り続け、固定ファンが増えていけば、ひょっとしたらコブクロみたいに大ブレイク、ということもありえるかもね。名盤とか絶賛するようなタイプの作品ではありませんが、素直なポップソングを楽しみたい方にはお勧めのアルバムです。
評価:★★★★
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