体育会系ノリのシンガーだと思いきや
Title:HB
Musican:九州男
九州は長崎出身のレゲエシンガー。「九州男」と書いて「くすお」と読む・・・
と、いかにも「いまどきのレゲエシンガー」風なベタな雰囲気をかもし出しているシンガーで、先行シングルとなった「1/6000000000」が、ベタな純愛ソングだった点や、「九州男」というそのまんまなミュージシャン名から感じる、過剰な郷土愛を表に出している点から、例えば湘南乃風のような、少々保守的な、体育会気質のシンガー像をイメージしていました。
しかし、実際には、純情なラヴソングも、そのシングル「1/6000000000」や「music♪」が目立つ程度。「少年⇒爾来~やっと見つけた明日~」では、
「時は経ち、テレビの前でアクビしながらケツをかく
自覚がないゲームオタクになってた 繰り返すゲームオーバー
また無駄に1日が終わる
親は真剣に何か見つけろと言うけどそいつは無神経
そりゃ見つけられるのなら見つけてるさ
こう見えても苦しんでるんだ」
(「少年⇒爾来~やっと見つけた明日~」より 作詞 九州男)
なんて描写は、まるっきりニートのゲームオタクそのもの(笑)。体育会系の「た」の字も見えません。
他にも、「WORLD」では、社会派な歌詞を聴かせたり、等身大の、ダメ人間になった「今」を描いた「裸足」など、ただ純愛を売りにするような、いまどきの売れ線シンガーとは一線を画したような部分が多分に見受けられます。
また、レゲエにしても、レゲエ独特のビートみたいなものはさほど強くなく、全体的には、ポップでとても聴きやすいサウンドとメロディーに仕上がっています。レピッシュの杉本恭一と組んだ曲もあるなど、様々なミュージシャンとの積極的なコラボレートも好印象。売れている理由も十分に納得のできるアルバムでした。
評価:★★★★
<追記>
ミュージシャン名、「くずお」ではなく「くすお」が正しいみたいですね。修正しました。申し訳ありませんでした。
| 固定リンク
「アルバムレビュー(邦楽)2008年」カテゴリの記事
- 堀込弟脱退!(2013.03.03)
- マイラバらしい作品(2009.12.26)
- ロックンロールの楽しさを伝える(2008.12.30)
- がんばる真夜ちゃん!(2008.12.28)
- 手堅いポップソング(2008.12.27)
コメント
「くずお」でなく「くすお」と読むほうがメジャーみたいですよ
投稿: | 2008年9月 1日 (月) 12時31分
すいません。名前、さっそく修正させていただきました。ご指摘、ありがとうございました。
投稿: ゆういち | 2008年9月 2日 (火) 23時51分