オリンピック真っ盛り
今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/
オリンピック真っ盛り!テレビではオリンピック関連番組が続き、日本勢の活躍も次々と報じられています。そんな中、1位を取ったSMAPも、TBS系のオリンピックテーマソングに起用されています。
ただ、初動で9万枚。どちらかというと、チャートの谷間的な週に上手く入り込んできたという感じで・・・。NHKのオリンピックテーマソングのミスチルの方も、今週は6位にランクダウンしてしまっていますし、オリンピックの話題性と反して、タイアップ曲は少々苦戦気味といったところでしょうか。
4位にFLOWの新曲「WORLD END」がランクインしています。ここ最近のシングルは、最高位を徐々に落として行っていて、正直、「落ち目」気味だったのですが、テレビアニメ「コードギアス」のタイアップを得て、見事復活。ただ、この手のアニメタイアップって、曲にばかり人がついて、ミュージシャン人気に還元されないのが特徴的で、それだけに、今回の一発ヒットも素直に喜べないかも。
今週のチャートにまた見慣れない名前が一組。7位にランクインしたSpontania feat.JUJUの「君のすべてに」がそれ。Spontaniaは、男性2人組のHIP HOPユニット。以前はHi-Timezとして活躍していたので、こちらの名前なら聞いたことある方もいるかも。
曲は、女性ボーカルのメロディアスなR&Bのナンバーにラップがミックスされたような曲。青山テルマの「そばにいるね」や童子-Tの「もう一度」とかと似たようなタイプの曲で、この手の曲が最近のヒットの鉄板なんでしょうか?ただ、そうすると、今後、この手の曲が粗製濫造されそうだなぁ・・・。
8位は、これがベスト10初登場となる谷村奈南の「If I'm not the one」で、ドラマ「四つの嘘」の主題歌に起用され、ヒットに至りました。谷村奈南って、こんな記事でPRするくらいだから、てっきりグラビア系アイドルかと思ったら、歌手が本職なんですね。なら、こういう売り方だと、違う方面のファンがたくさんつきそうなんですが。
10位初登場GARNET CROW。また「コナン」タイアップかと思ったら、「ゴルゴ13」のテーマ曲ですか。探偵から殺し屋まで、なんでもありだな、ビーイング(笑)。
今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/
アルバムチャート1位は、これで3週連続となる安室奈美恵の「BEST FICTION」!今週で、見事ミリオン達成となったわけですが、なんでも、これで彼女は、ソロとしては史上初、10代20代30代の3世代にわたってのミリオン達成だそうです。また、オリコンらしい重箱の隅をつついたような記録ですが(苦笑)、ただ、記録的には純粋にすごい記録といえるでしょう。それも10代20代の頃の作品はともかく、一度人気が落ち目になってからの復活だから、それもそれですごいよなぁ。
落ち目からの復活組といえば、2位の徳永英明もその仲間といってもいいかもしれないですね。彼の全シングルのうち、人気の高いシングルを選曲したシングルベストで、「レイニーブルー」や「壊れかけのRadio」などオーバーサーティーには感涙モノのラインナップとなっています。ただ、初回限定盤が2種類出ていて、それぞれ内容が違うという売り方は、ちょっとあざといと思うんですが。
他には、5位にクレイジーケンバンドの「ZERO」が、10位にシドの「Side B complete collection」が、それぞれランクインしています。
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コメント
はじめまして、書き込みさせて頂きます。
私、CD屋の店員をしているものですが、
日々レコード会社のあざとさを感じながら仕事しております。(笑
売り方ばかりが凝ってきて、内容は「?」という商品の多いこと。
今回の徳永など、内容はいいのだから、特典に頼らず
曲の方で勝負してほしいな…と思います。(それ言ったら現行のベストで十分かもですが)
特に今回のベスト、初回を2種類買うとイベントに応募できる…という
施策があるのですが、アイドルじゃないんだから、と。
ゆういちさんも以前書かれていましたが、ベテランにはやってほしくないですよね。
最後になりましたが、CDレビューいつも楽しく拝見させて頂いております。
時々、品揃えの参考にもさせてもらってたり…。助かってます(笑
投稿: ブラックシープ | 2008年8月21日 (木) 03時22分
なんか最近、
>女性ボーカルのメロディアスなR&Bのナンバーにラップがミックスされたような曲
と
ラップ+歌謡曲をミックスした男性アーティストが歌うラブバラード
は鉄板なんでしょうかね。有線が聴ける環境にあるので、ここ1年くらいこういった楽曲が結構頻繁にかかったりします。
後者は言うまでもなくGReeeeNとかFUNKY MONKEY BABYSといった類なんですが、こっちはいわゆる"粗製濫造"の体制に入ってるといった感じで、彼ら以外も数多くのHip-Hopアーティストがこういう曲を出してるようですね。
投稿: 亮 | 2008年8月21日 (木) 14時44分
>ブラックシープさん
はじめまして。書き込みありがとうございます。
CDの品揃えの参考にまでしていただいているとは・・・ありがとうございます!
本当に、徳永レベルのベテランが、そういう商法はやってほしくないですよね。最近、CDが売れないから、なんでもあり、というやり方は、かえってファンを減らすような気がするんですけどね・・・。
>亮さん
>ラップ+歌謡曲をミックスした男性アーティストが歌うラブバラード
全くその通り。こちらは、完全に粗製濫造されていますね。
それだけに、キマグレンみたいな違うタイプのミュージシャンが売れるのはうれしいのですが。
まあ、同じタイプのミュージシャンが売れるのは仕方がないといえば仕方がないし、ビーイング系や小室系全盛期よりもかなりましな状況なんで、仕方ないんでしょうけどね~。
投稿: ゆういち | 2008年8月22日 (金) 00時29分