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2008年8月17日 (日)

これはあざとい・・・

Title:the ジブリ set
Musician:DAISHI DANCE

the ジブリ set

札幌を中心に活躍するハウス系DJ、DAISHI DANCEがリリースした新譜は、あのスタジオジブリの映画で使われておなじみの名曲を、ピアノハウス風にアレンジした企画盤的な作品。ヒットチャートでも上位に食い込んでおり、話題を呼んでいます。

でもさあ。以下、激辛

これはないよなぁ。

はっきりいって、どの曲に関しても、既存の曲のアレンジを、ちょっと変えただけ。大胆にハウス風にアレンジしている訳でも、元曲のイメージをガラリと変えたわけでもありません。多分、BGM的に流して聴いていると、元曲と違うことすら気がつかないのでは?というレベル。

いやね、アルバムとして聴く分には、心地よいことこの上ないです。でも、この心地よさって、原曲を作曲した、久石譲の仕事によるものであって、DAISHI DANCEは、その上にのっかかっているだけ。アルバム全体として、DAISHI DANCEとしての解釈をほとんど感じられませんでした。

なんかさぁ、このアルバムって、ジブリの名前を借りて、DAISHI DANCEという名前を世に売り込みたいだけじゃないの?少なくとも、このアルバムからは、DAISHI DANCEのミュージシャンとしての意思みたいなものをほとんど感じられません。

上にも書いた通り、アルバムとして、BGMとして聴くにはとても心地よいアルバムです。そういう意味でイージーリスニング的にはお勧めできる作品。ただし、DAISHI DANCEというミュージシャンの作品としては、完全に欠陥作だと思います。本当に、一言で言ってしまうと「あざとい」、その言葉があまりにピッタリとする作品でした。

評価:★★

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アルバムレビュー(邦楽)2008年」カテゴリの記事

コメント

このアルバムは"何を期待して聞いたか"によって評価が分かれそうですよね。

DAISHI DANCEというアーティストを全く知らずに、久石譲が好きで聞いてみた自分にとっては、割と無難に仕上げてていいな~という評価でした。

ハウス好きな人や、元もとのDAISHI DANCEファンにとってはかなり物足りないかもしれませんね。個人的にも久石譲の企画盤という印象でしたし。

投稿: 亮 | 2008年8月18日 (月) 12時11分

気にはなっていたけど聴かなくて正解だったみたいですね。

DAISHI DANCE自身、イマイチ個性が薄い割りにやたらプッシュされている、道化みたいな人だと感じていましたが、
もう今回でハッキリ方向性が決定づけられたみたいですね。
これからもミーハーな音であざとさを追求して行くのでしょう。
本人はそれで納得しているんでしょうか…

投稿: 501 | 2008年8月18日 (月) 12時16分

>亮さん
そうですね~。特にDAISHI DANCEのアルバムという感じではなく、イージーリスニング的に聴くには心地よく、BGMとしてはむしろよく出来た作品かもしれないです。
ただ、ちょっとあまりにも狙いが狙いなだけに・・・とは思ってしまいます。

>501さん
お、厳しいですね(笑)。
確かに、ミーハーな音で、かなりのあざとさを感じました。
BGM的には悪くはないどころか、素直に楽しめると思うのですが、DAISHI DANCEというミュージシャンの音としては、かなり厳しい作品だと思います。
レイハラカミあたりがやったら、かなりおもしろいアルバムになったかもしれないんですけどね(笑)。

投稿: ゆういち | 2008年8月18日 (月) 23時54分

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