個性が強すぎるのも強すぎても問題なわけで・・・
Title:MOTEL RADIO SiXTY SiX
Musician:The Birthday
チバがボーカルをとってしまっている時点で、ミッシェルの影がいつになってもちらつくんだよなぁ。
The Birthdayとして3枚目のアルバム。いかにミッシェルらしさをふりほどき、The Birthdayというバンドの個性を確立するか、が彼らの大きな課題となっています。
1作目はミッシェルではありえなかったような、様々な音を取り入れることによりその方向性を広げ、2作目では、ミッシェルの後継者的立場を否定しないまま、新たな路線を模索する、というスタイルをとっていました。
で、続く3枚目のミニアルバム。
基本的には、2枚目「TEARDROP」と同じく、ミッシェル・ガン・エレファントの後継者的地位を否定しないまま、新たな路線を模索する作風になっています。
というよりも、ミッシェルと同様、ガレージパンク、ブルースロックをベースとしながら、そのベクトルをミッシェルとは微妙にずらしている感じといった方がいいでしょうか。
具体的には、もっと、オールディーズを指向する、さらにルーツ指向なロックになっていたように感じました。
特に「カレンダーガール」「6つ数えて火をつけろ」「ガーベラの足音」は、アップテンポでダンサナブルなロックンロールを、シンプルなサウンドで聴かせる、まさにロックンロールの原点である、シンプルで、ポップで、かつ踊れるサウンドを模索しているようにも感じられました。
ただ、The Birthdayとして3枚目ということを考えると、これだけだと少々物足りないかも・・・。
もうそろそろThe Birthdayとしてのスタイルを確立すべき時期であって、模索すべき段階は終わったと思うんですよね。
そういう意味で、悪くはないのですが、このままで大丈夫か、と思ってしまうようなミニアルバムでした。次あたり、勝負だよなぁ。
評価:★★★★
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