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2008年7月25日 (金)

This is ポップソング

Title:Modern Guilt
Musician:BECK

Modern Guilt

ポピュラーミュージックの素晴らしさというのは、「ポップならば何でもあり」という点だと思います。

例えばクラッシック音楽みたいに、しっかりと学問的に音楽を学んだ上で、行わなければいけないようなルールみたいなものはないし(まあ、芸術音楽でも、現代音楽とかは「何でもあり」の世界なのですが)、これをしなければいけない、あれはしてはいけない、みたいな決まりは全くありません。

BECKが奏でる音楽は、まさにそんな「何でもあり」な世界なわけで。

本作でいえば、「Gamma Ray」はオールドスタイルのロックンロール、「Chemtrails」は、ピアノとファルセットボイスが心地よい幻想的なナンバー、「WALLS」ではエキゾチックなストリングスが楽しめますし、「REPLICA」はエレクトロニカ、とまさに何でもありな作品。

まあ、もともとBECKといえば、そんな「何でもあり」をポップにまとめあげる天才なのですが、その「何でもあり」の度合いが、本作ではさらに加速していました。

しかし、アルバム全体としてバラバラか、といえば決してそうではなく。彼の奏でるポップなメロディーを軸としてきちんとまとまっている点が見事なところ。

最初から最後まで、「何でもあり」なポップの世界を満喫できる傑作でした。

評価:★★★★★

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