This is ポップソング
Title:Modern Guilt
Musician:BECK
ポピュラーミュージックの素晴らしさというのは、「ポップならば何でもあり」という点だと思います。
例えばクラッシック音楽みたいに、しっかりと学問的に音楽を学んだ上で、行わなければいけないようなルールみたいなものはないし(まあ、芸術音楽でも、現代音楽とかは「何でもあり」の世界なのですが)、これをしなければいけない、あれはしてはいけない、みたいな決まりは全くありません。
BECKが奏でる音楽は、まさにそんな「何でもあり」な世界なわけで。
本作でいえば、「Gamma Ray」はオールドスタイルのロックンロール、「Chemtrails」は、ピアノとファルセットボイスが心地よい幻想的なナンバー、「WALLS」ではエキゾチックなストリングスが楽しめますし、「REPLICA」はエレクトロニカ、とまさに何でもありな作品。
まあ、もともとBECKといえば、そんな「何でもあり」をポップにまとめあげる天才なのですが、その「何でもあり」の度合いが、本作ではさらに加速していました。
しかし、アルバム全体としてバラバラか、といえば決してそうではなく。彼の奏でるポップなメロディーを軸としてきちんとまとまっている点が見事なところ。
最初から最後まで、「何でもあり」なポップの世界を満喫できる傑作でした。
評価:★★★★★
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