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2008年7月31日 (木)

SPARTA流ダンスミュージック

Title:Leecher
Musician:SPARTA LOCALS

Leecher

SPARTA LOCALSといえば、以前から、ダークでヘヴィーなエモコア系のバンドサウンドに、そのサウンドと対極的な、ポップで踊れるメロディーラインの対比がおもしろいバンドでした。

ここ最近は、そのうち、より「ポップ」という側面、「踊れる」という側面に主眼がおかれたアルバムが増えてきていましたが、このアルバムは、そんなSPARTA LOCALSのポップで踊れる、という側面がよりクリアに出てきた作品に仕上がっていました。

このアルバム、1曲目「パレード」から、明るく疾走感のある楽曲からスタート。いい意味でポピュラリティーにあふれ、聴きやすい作風は多くのリスナーの耳を惹きつけそう。

続く「MONSTER」では一転、ヘヴィーなベースラインとドラムスという重低音が、しっかりと曲の屋台骨を支えるナンバーに。SPARTA LOCALSのバンドとしての実力を再確認できます。

さて、この作品でもうひとつポイントとなる点があります。それはこの作品は、元Herman H.&The Pacemakersの梶山剛が、正式なメンバーとなってはじめての作品ということです。

その影響かどうかはわかりません。ただ、後半になるに従い、よりポップでダンサナブルな作品が続くのですが、特に「JET JUICE」「チャランボ」あたりは、その軽快なリズムが、どこかHerman H.&The Pacemakersを思い起こさせてしまうのは気のせいでしょうか?

そんな、軽快なポップソングが楽しめた今回のアルバム。ポップでダンサナブルながら、どこか癖を持っている点、実に彼ららしい、まさにSPARTA LOCALS流ダンスミュージックと言えるかもしれません。そしてなによりこの作品。いままで以上に多くのリスナー層にアピールできる作品になっていたと思います。

わずか8曲入りミニアルバムということもあり、はじめて彼らの曲を聴くには最適な作品と言えるでしょう。是非ともチェックしてほしい名盤です。

評価:★★★★★

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