いまどきの売れ線その2
Title:Sing to the Sky
Musician:絢香
先日のGReeeeNのアルバム評で、「いまどきの売れ線」という表現をつかったのですが、彼女、絢香も、まさに「いまどきの売れ線」と言えるミュージシャンではないでしょうか。
GReeeeNというミュージシャンが、ラップという「いまどき」の音楽アイテムを使いつつ、好き嫌いのわかれるこのラップという音楽を、思い切り歌謡曲テイストにまでブレイクダウンして売れ筋のポップスソングを歌い上げています。
一方、絢香というミュージシャンは、同じく、R&Bという「いまどき」の音楽アイテムをつかいつつ、R&Bの癖の強い部分を抜きとり、歌謡曲テイストにまでブレイクダウンさせている点、同じく、いまどきの売れ線といえるのではないでしょうか。
その一方で、R&Bやソウルだけではなく、「君がいるから」など、ポップスロックのテイストが強い作品も多く歌っており、こういうジャンルレスなスタンスも、昔の歌謡曲から脈々と受け継がれるスタンス。まさに、彼女は、2000年代の歌謡曲の王道を行っているとも言えるかもしれません。
勢いの感じられた前作「First Message」と比べると、いささか勢いという面では失速といわざるをえないのですが、一方で、前作よりも安定感を感じさせる作風になっています。まあ、ネガティヴに表現すれば無難にまとめあげているとも言えるんですけどね(^^;;
評価:★★★★
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