音楽雑誌対抗ディスクガイド
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rockin’on BEST DISC500 1963-2007
販売元:ロッキング オン |
久しぶりに、最近読んだ音楽系の本の紹介を。
最近、いろいろとディスクガイドを読み比べています。自分が持っていたり、あたらしく聴いてみた名盤について、いろいろなディスクガイドでどう紹介されているか、読み比べると面白いんですよね。
そんな中、先日読んだのが、良くも悪くも代表的な日本の洋楽音楽誌、rockin' onによるディスクガイド。
ある意味、非常にrockin' onらしいなぁ、と感じるディスクガイドで
(1)アルバムの紹介は、詳しいデータの紹介というよりも、あおりテイストの自己主張的な文章が多い。
(2)ソウルもHIP HOPもまとめて「ロック」(笑)
(3)90年代以上のアルバムがやたら多い。
個人的に(3)に関しては、ともすれば60年代70年代偏重になりがちなこの手のディスクガイドの中では、80年代以降の名盤も把握できるのでありがたいかな。2000年代でひとつの項目になっているディスクガイドははじめてみました。
紹介されているアルバムは、(60年代70年代については)オーソドックスな印象を受けました。伊藤政則氏が参加し、ヘヴィーメタルまで網羅しているのは、いい意味で幅広いロックを紹介しようとするスタンスを感じて好感が持てます。ただ一方、一番最初のアルバムがボブ・ディランからで、それ以前のオールディーズは、エルヴィス・プレスリーやチャック・ベリーすら取り上げられていないのは、「ロック」のディスクガイドとしては致命的に近いのでは?また、せっかく邦楽ロック誌も持っている会社なんだから、2000年代はもうちょっと絞って、邦楽の名盤も取り上げてほしかったな。
さて、日本でロックの雑誌といえばもうひとつ、有名どころで「mugic magazine」誌もありますが、こちらも同じようにディスクガイドを発売していまして、こちらも読んでみました。
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Magazine (Book)/ミュージック マガジンの500枚: Music Magazine 500号記念増刊 販売元:HMVジャパン HMVジャパンで詳細を確認する |
こちらも、実に「mugic magazine」らしいディスクガイドで
(1)ジャンルは徹底して細分化(ロックですら、アメリカ/イギリス/ヨーロッパでわかれている)
(2)ロックはもちろん、ジャズ、R&B、テクノから、南米の音楽や東アジアの音楽、邦楽ロック、歌謡曲まで取り上げている、徹底した幅広さ。
が特徴的。また、取り上げているアルバムも、「rockin' on」誌と比べると、少々マニアックな印象も。自己主張の多い「rockin' on」誌と比べると、ライターのスノッブ的な部分も気にはなります。
ただ、ロックは50年代以前のオールディーズから2000年代の名盤まで幅広くおさえていて、特定の年代を偏重することもないし、それこそ、ありとあらゆるポピュラーミュージックの名盤をおさえている点、音楽ファンとしては、グッと聴く音楽の幅が広がり、非常に好奇心をそそられます(ただ、アメリカのカントリーとフォークは完全に無視なんですよね・・・)。
ある意味両者、非常に「らしい」ガイドブックで、読み比べるとおもしろいかも。こういうの読むと、まだまだ聴いたことない名盤が多いなぁ、と実感させられます。もっともっといろいろなアルバムを聴きたいなぁ~。
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