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2008年7月

2008年7月31日 (木)

SPARTA流ダンスミュージック

Title:Leecher
Musician:SPARTA LOCALS

Leecher

SPARTA LOCALSといえば、以前から、ダークでヘヴィーなエモコア系のバンドサウンドに、そのサウンドと対極的な、ポップで踊れるメロディーラインの対比がおもしろいバンドでした。

ここ最近は、そのうち、より「ポップ」という側面、「踊れる」という側面に主眼がおかれたアルバムが増えてきていましたが、このアルバムは、そんなSPARTA LOCALSのポップで踊れる、という側面がよりクリアに出てきた作品に仕上がっていました。

このアルバム、1曲目「パレード」から、明るく疾走感のある楽曲からスタート。いい意味でポピュラリティーにあふれ、聴きやすい作風は多くのリスナーの耳を惹きつけそう。

続く「MONSTER」では一転、ヘヴィーなベースラインとドラムスという重低音が、しっかりと曲の屋台骨を支えるナンバーに。SPARTA LOCALSのバンドとしての実力を再確認できます。

さて、この作品でもうひとつポイントとなる点があります。それはこの作品は、元Herman H.&The Pacemakersの梶山剛が、正式なメンバーとなってはじめての作品ということです。

その影響かどうかはわかりません。ただ、後半になるに従い、よりポップでダンサナブルな作品が続くのですが、特に「JET JUICE」「チャランボ」あたりは、その軽快なリズムが、どこかHerman H.&The Pacemakersを思い起こさせてしまうのは気のせいでしょうか?

そんな、軽快なポップソングが楽しめた今回のアルバム。ポップでダンサナブルながら、どこか癖を持っている点、実に彼ららしい、まさにSPARTA LOCALS流ダンスミュージックと言えるかもしれません。そしてなによりこの作品。いままで以上に多くのリスナー層にアピールできる作品になっていたと思います。

わずか8曲入りミニアルバムということもあり、はじめて彼らの曲を聴くには最適な作品と言えるでしょう。是非ともチェックしてほしい名盤です。

評価:★★★★★

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2008年7月30日 (水)

ポ~ニョポニョポニョ♪(その2)

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

てなわけで(笑)、先週見事ベスト10にランクインしてきた「崖の上のポニョ」が、今週はなんと3位までランクアップしてきました!ジブリ映画のタイアップソングとしては(少々意外なことですが)歴代最高位だそうです。

でも、上のリンク先の情報を見ると、「トトロ」の曲はランクインしていないんですね。シングルカットされなかったのかな?

ちなみに、「ポニョ」より上位2曲はいずれも初登場。1位はHey!Say!JUMP「Your Seed」で、初動16万枚で危なげなくランクイン。そして2位にはaiko「KissHug」が続いています。

4位のFUNKEY MONKEY BABYSは、なんか、いつのまにか徐々に人気があがってきていますね。毎度のことながら、シングルジャケには有名人の顔のドアップというシリーズで続けています。ちなみに今回のジャケ写は、2ドラでおなじみの船越英一郎です。

告白

以下、初登場は6位に人気声優、林原めぐみ「Plenty of grit」、7位に韓国の人気俳優、パク・ヨンハ「Behind Love~片思い」がそれぞれランクイン。どちらも、根強い固定ファンに支えられているミュージシャンですね。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週、アルバムチャートで1位を獲得したのは、EXILE「EXILE ENTERTAINMENT BEST」で、先日発売された「EXILE CATCHY BEST」に続く2枚目のベスト盤。今回は、ダンスチューンやR&Bチューンを中心としたセレクトだそうです。残念ながら、前作の初動68万枚は下回る初動40万枚という結果になりましたが、高い人気のほどをみせつけてくれます。

ちなみに12月にはバラードベストのリリースも予定されているとか。ただ、デビューから10年にも満たないのに、ベスト3枚というのはやりすぎでは?なんとなく、稼げるうちに出来るだけ稼いどこうという、戦略も見え隠れしてしまうのですが。

さて、今週のアルバムチャート。初登場があと3枚あるのですが、5位「『ペルソナ4』オリジナルサウンドトラック」、10位「THE IDLEM@STER Vacation for you!」というゲームのサントラ2枚と、7位「NARUTO-ナルト- SUPER HITS 2006-2008」と、いずれもサントラ系がランクインしています。 こちらも、シングルの6位、7位と同様、熱烈な固定ファン狙いのアルバム。CD全体の売上が下がっているだけに、このタイプのCDの売上が目立つなぁ、やはり。

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2008年7月29日 (火)

新たなる音の世界を求めて

Title:REMIX 2005-2008
Musician:ゆらゆら帝国

REMIX 2005-2008

以前、アナログ盤でのみ発売され、クラブシーンを中心に大きな話題となった彼らのリミックス曲に、最新アルバム「空洞です」から、新たにリミックスした作品を加えたリミックスアルバム。

そもそも、リミックス盤として統一的にリミックスをほどこされた訳ではないため、アルバムとしての統一感はありません。

ただ、一方で、1曲1曲それぞれの曲が、強烈に音でその個性をアピールしてくるアルバムです。

冒頭の「空洞です」から、ただ、電子音のみでアレンジされたシンプルな内容ながらも、そのあまりにもシンプルな構成ゆえに、ひとつひとつの音の強度が並ではありません。

その後も、和楽器や笛などを取り込みながらも、和風のような、そうでもないような・・・微妙ながらも誰も聴いたことないような音をつくりあげた「学校へ行ってきます」や、サイケデリックなシンセが鳴り響く「できない」など、全体的にはサイケデリックな世界観が強いのですが、単純にサイケと割り切れない、エレクトロニカ、ロック、ダンスミュージック様々な要素の音楽が融合された世界が展開されています。

アルバムごとに様々な顔を見せる彼らですが、このリミックスアルバムを通じて、次の音の世界を模索しているのではないでしょうか。ある意味、あまりにも実験的かつ自由な音づくりすぎて、かなりぶっ飛んだ作品とも言えるのでしょうが、まずはその新たな音の世界を「体感」しておきたい作品です。

評価:★★★★★

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2008年7月28日 (月)

娘に聴かせるラブソング

Title:honey
Musician:Chara

honey(初回限定盤)(DVD付)

「純粋な愛の歌」。

Charaは、もともと、純粋な愛情を歌った曲が多い、そういうイメージを持っています。しかし、今回のアルバムは、より純粋な愛を歌った曲が多いなぁ、そう感じていました。

例えば「愛を憶える」では

「あなたに 会いたい時に うたうだけ
手つないで キスして 愛を憶えてほしい」

(「愛を憶える」より 作詞 Chara)

とかなり純粋な気持ちを歌い込んでいますし、彼女の作詞ではないのですが、RADWIMPSの野田洋次郎が楽曲を提供し話題となった「ラブラドール」では

「愛してって言ってくれ
僕を愛してって言ってくれ
愛してって言ってくれなくても
愛してって言うよ」

(「ラブラドール」より 作詞 野田洋次郎)

と、こちらもかなりストレートに愛を歌っています。

で、どうもここらへん、彼女の13歳になる娘が与えた影響が大きいみたいで・・・

ってか、もう娘が13歳になったってこと自体、かなり驚きなのですが

13歳といえば、もう思春期。好きな男の子のひとりでも出来、恋に恋するようなお年頃・・・

本作の歌詞の内容が、非常にピュアなのも、彼女の娘からの影響と考えると、とてもスッキリしますね。

一方、メロディーやサウンドの方は、前述のRADWIMPS野田洋次郎や、亀田誠治蔦谷好位置がプロデュースで参加しているということもあって、比較的、ギターロック色の強い、ポップで聴きやすい作風の曲が並んでいました。

歌詞とあわせて、10代の若い世代から、彼女の同世代まで、幅広い層にアピールできるようなポップな作風だったと思います。しかし、10代の娘がいるお母さんかぁ・・・見えないなぁ・・・(^^;;

評価:★★★★★

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2008年7月27日 (日)

似ているよなぁ。

Title:音楽には希望がある
Musician:キャプテンストライダム

音楽には希望がある

似てるよなぁ・・・TRICERATOPSに・・・。

いや、前作「BAN BAN BAN」を聴いた段階でもそう思ったんですけどね。今回の作品は、より、オールドスタイルなロックンロールの要素を強く入れてきているんですよ。で、結果、よりTRICERATOPSらしくなっちゃってるんですよね。

特に、「東京ジャンボ☆ディスコ」なんて、骨太のギターリフに、踊れるロックというスタイル・・・って、まるっきりトライセラだよね。メロディーの雰囲気も全体的に似ているし、少々微妙なものを感じてしまいます。

ただ、あくまでも3ピースロックにこだわるTRICERATOPSに対して、彼らは、ロックというスタイルよりもポップスにこだわっているように感じます。だから、メロディーはとことんポップで、サウンドも、ポップであることを追求し、TRICERATOPSの曲よりも、よりいろいろな音を入れて、キラキラした雰囲気を作り出しています。

そういう意味では、散々、TRICERATOPSと比較をしてきましたが、彼らは彼らで、それなりに、キャプテンストライダムらしさというのは出せているように感じました。ただなぁ。どうしても頭にひっかかってしまうトライセラの影。ポップでキラキラした雰囲気は好きなんだけど、もっとがんばってほしいバンドだよなぁ。

評価:★★★★

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2008年7月26日 (土)

ジェロで演歌はよみがえるのか?

Title:カバーズ
Musician:ジェロ

カバーズ(初回限定盤)(DVD付)

「黒人が演歌を歌う」というギャップが話題となり、デビューシングル「海雪」も大ヒットを記録し、一躍、人気ミュージシャンの仲間入りを果たした、黒人演歌歌手のデビューアルバム。

演歌や歌謡曲の名曲を、黒人のジェロがカバーした、ということでこちらも話題となり、演歌のアルバムとしては異例の大ヒットを記録しました。

これを機に、一気に演歌人気に火がついて・・・ともくろんでいる方もいるかもしれません。ただ、ジェロの大ブレイクという事実は、逆に現在の演歌の限界を、浮かび上がらせる結果になったのではないでしょうか。

例えばジェロのヒット曲「海雪」。この曲は演歌とはいえ、秋元康=宇崎竜童という、ポップスのフィールドの作家による曲で、純粋な演歌というよりも、演歌を聴かないような人たちがイメージする、演歌の形を類型化したような作品といえるでしょう。

デビューアルバムがカバーアルバムだった、という事実も、結局、いまの演歌業界が、過去のヒット曲に頼らざるを得ず、演歌というジャンルで名曲を、なかなか生み出せなくなってしまっているという事実を如実にあらわしているといえるでしょう。

また、このアルバムでは、「君恋し」では、SOIL&"PIMP"SESSIONSが参加することによりジャズ風に仕上げ、「釜山港へ帰れ」では、元メガデスのマーティ・フリードマン参加により、ハードロックなギターをアレンジに加えています。これはこれでおもしろいものの、ジャズやロックというジャンルに頼らなければならない点も、演歌の限界をあらわしているといえるかもしれません。

ただ、この一方で、このアルバムは演歌の新たな可能性もあらわしていると思います。

それは、3番目にあげた、ジャズやロックというジャンルを積極的に取り入れている点。もともと演歌は、日本古来の音楽というよりも、浪曲や歌謡曲が様式化した結果、産み出された音楽。だからこそ、演歌は、ロックやジャズ、ポップスの要素を取り込んで、今の演歌とは異なる、あらたな「歌謡曲」として生まれ変わることにより、再び人気を産み出せることが出来るのではないでしょうか。

そんな演歌というジャンルの限界と可能性を感じたカバーアルバムでした。

で、肝心の内容。

前述の通り、ロックやジャズの要素を取り込んでいるおり、さらには、耳なじみある曲が続いているだけに、演歌を全く聴かない人でも、抵抗なく聴けるアルバムになっています。(ってか、最後の「さらば恋人」は演歌じゃないしね)

ジェロの歌自体は、上手いのは間違いないけど、「黒人が日本語で歌っている」というギャップがあるからこそ絶賛されるのであって、歌の上手さだけで勝負できるレベルか、といわれると、現段階では微妙かも。ただ、技巧に頼っている最近の演歌歌手の中では、素直な歌い方をしていて、その歌い方ゆえにまた、幅広いリスナー層を確保できるのではないでしょうか。

悪いアルバムではないとは思うけど、現段階では、やはり話題性が先行している感も否めません。そういう意味では、ジェロが今後生き残れるかどうかは、これから、といった感じかな?次の(純然たる)新作に期待したいところです。

評価:★★★★

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2008年7月25日 (金)

This is ポップソング

Title:Modern Guilt
Musician:BECK

Modern Guilt

ポピュラーミュージックの素晴らしさというのは、「ポップならば何でもあり」という点だと思います。

例えばクラッシック音楽みたいに、しっかりと学問的に音楽を学んだ上で、行わなければいけないようなルールみたいなものはないし(まあ、芸術音楽でも、現代音楽とかは「何でもあり」の世界なのですが)、これをしなければいけない、あれはしてはいけない、みたいな決まりは全くありません。

BECKが奏でる音楽は、まさにそんな「何でもあり」な世界なわけで。

本作でいえば、「Gamma Ray」はオールドスタイルのロックンロール、「Chemtrails」は、ピアノとファルセットボイスが心地よい幻想的なナンバー、「WALLS」ではエキゾチックなストリングスが楽しめますし、「REPLICA」はエレクトロニカ、とまさに何でもありな作品。

まあ、もともとBECKといえば、そんな「何でもあり」をポップにまとめあげる天才なのですが、その「何でもあり」の度合いが、本作ではさらに加速していました。

しかし、アルバム全体としてバラバラか、といえば決してそうではなく。彼の奏でるポップなメロディーを軸としてきちんとまとまっている点が見事なところ。

最初から最後まで、「何でもあり」なポップの世界を満喫できる傑作でした。

評価:★★★★★

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2008年7月24日 (木)

Primal ScreamのBeautiful Futureは何処?

Title:Beautiful Future
Musician:Primal Scream

ビューティフル・フューチャー

「美しい未来」と題された、2年ぶりとなるprimal screamの新作。1曲目に配されたタイトル曲は、いきなり明るい雰囲気のアップテンポナンバーで、サビの「beautiful future」の部分に重なるように、晴れ渡るような鐘の音が鳴り響くのが印象的。ただ、曲自体は皮肉たっぷりの内容なのですけどね(^^;;

続く2曲目「CAN'T GO BACK」は、先行シングルにもなり、このアルバムのメインともいえる曲。アップテンポでパンキッシュな疾走感あふれる作品で、ある意味、ベタな内容ながらも、primal screamらしい作品といえます。

・・・・・・で、本作で勢いを感じられ、素直に絶賛できるのはここまで(苦笑)。

その後も基本的にストレートで、骨太なロックチューンが多く、まあ楽しめるアルバムだとは思うのですが、いまひとつメロディーに勢いが感じられず、印象に残るような曲が残念ながらありませんでした。

いままで、アルバムごとにそのスタイルを変えていった彼らですが、この作品は、比較的ストレートなロックサウンドで、特に目新しさが感じられません。あえていえばテクノポップ調の「I LOVE TO HURT(YOU LOVE TO BE HURT)」が新しい挑戦といえるかもしれませんが、ここからの次の一歩は感じられませんでした。

ある意味「1回休み」といった感じのアルバムかなぁ。勢いのあるパンキッシュなサウンドは素直に楽しめるし、現代の資本主義社会を痛烈に皮肉った歌詞はあいかわらず痛快なのですが、ここ数作の中では、いまひとつに感じられた作品でした。

評価:★★★★

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2008年7月23日 (水)

ポ~ニョポニョポニョさかなの子~♪

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

多分、私だけじゃないと思うんですけどね。ここ最近、あたまの中に

「ポ~ニョポニョポニョさかなの子~♪」

というフレーズが耳から離れない人が(笑)。

ご存知、先日公開された、宮崎駿監督の最新アニメ映画「崖の上のポニョ」の主題歌。実は映画公開にはるか先立って、昨年の12月には発売されていたのですが、映画公開にあわせ、ついにベスト10入り!今週、見事6位にランクアップしてきました。

ちなみにこの曲を歌うのは、藤岡藤巻と大橋のぞみ。大橋のぞみというのは、子役の女の子で、一方、後ろで歌っている2人の謎のおじさんが藤岡藤巻。この藤岡藤巻という2人組は、70年代に一部で話題となったキワモノのフォークユニット、まりちゃんずのメンバー。30歳以上の方は、90年代初頭に「尾崎家の祖母(おざきんちのばばあ)」というコミックソングが一時期はやったことを憶えている方はいません?

「尾崎んちの婆 尾崎んちの婆 尾崎んちの婆は九十三~♪」

ってサビが印象的な曲なのですが、実は、これを歌っていたのが彼ら。つーか、ポニョからかなり印象が違いすぎる・・・(ちなみに、藤岡藤巻としてもアルバムを出していますが、藤岡藤巻としての曲は、むしろ、この「尾崎家の祖母」みたいなコミックソング主体です)。

で。

今週1位は東方神起「どうして君を好きになってしまったんだろう?」。最近、初登場1位が定位置になりましたね。あいかわらず熱烈な一部の固定ファンの支持のみの人気って感じですが。

続く2位は、なんと最近人気のガッキーこと新垣結衣のシングルがランクイン!昨年12月にアルバムを既にリリースしていますが、初のシングルでベスト3入りです。

3位福耳はオフィスオーガスタ所属のミュージシャンたちによるユニットですね。本作でも、杏子、山崎まさよし、スガシカオ、元ちとせ、スキマスイッチ、COILらが参加しています。普通、この手のユニットって、ファンが分散して意外と人気が出ないのに、福耳は福耳としてしっかりファンを獲得していますね~。

4位John-Hoonって誰?と思ったら、韓国のアイドルですか。1位の東方神起といい、一体誰が応援しているんだ?と思っちゃうんですが、一部で根強い人気がある、ということですね・・・。それは、9位に初登場したアイドルユニット、アイドリング!!にもおなじことが言えるのかもしれませんが。

ベスト10ラスト、10位には徳永英明の新譜がランクイン。最近、またコンスタントにベスト10ヒットを記録するようになりました。新たなファンも増えているのかな?


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週のアルバムチャート1位は・・・キマグレンが獲得!ってか、そんなに人気あるの、彼ら??名前こそ知っていたけど、全くのノーチェックだった・・・。初動4万で、チャート的には谷間の週だったとはいえ、この順位には、正直、かなり驚きました。

その他、アルバムチャートには、3位にTUBEが、6位に人気声優アイドル、平野綾がそれぞれランクインしています。TUBEのアルバムが3位ですか。本格的に夏ですね。

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2008年7月22日 (火)

子供へ伝える音楽

Title:ケツノポリス6
Musician:ケツメイシ

ケツノポリス6

この作品、GReeeeNと同じ日にリリースされ、残念ながら売上的には負けてしまいましたが、よくよく考えれば、GReeeeNは歯科大学の学生ということで話題になっているんですが、ケツメイシも薬科大学出身で薬剤師がメンバーにいるんだよなぁ。次は獣医師かお医者さんのラップグループが生まれそう(笑)。

わずか10ヶ月のインターバルでリリースされた本作。いつのながら、しっかりと日本語主体で綴った歌詞が魅力的。基本的に前向きの曲が多いながらも、単純な応援歌ではなく、地に足をつけた言葉を、叙情感含めて綴っており、比較的、高い年齢層のリスナーの心にまで響きそう。

高い年齢層のリスナーに、といえば、印象的だったのがラスト2曲。子へ受け継ぐべく母の愛を、母への感謝の言葉で綴った「伝承」と、子供たちへ受け継ぐべき未来を歌った「子供たちの未来へ」は、メンバーが4人とも既に父親だからこそ歌える曲と言えるでしょう。ここらへんの曲は、若手のグループでは絶対歌えない、メンバーの平均年齢が30歳を超える彼らだからこそ歌える曲と言えるでしょう。

アルバム全体としての出来は、正直、神がかっていた「ケツノポリス3」や傑作「ケツノポリス4」に比べると、少々ペースダウンは否めません。ただ、最後の2曲を筆頭に、ケツメイシらしさはしっかりと出せていたアルバムだったかな、と思います。

アップテンポでユニークなダンスチューン「マジでライブする5秒前」やエレクトロチューン「何故歌う」、ラテン調の「流れ」など、様々なタイプの曲を聴かせてくれ、音楽性の幅を感じさせてもくれます。「3」「4」と比べて傑作とまではいいがたいまでも、ファンとしてはまず満足できる作品だったのではないでしょうか。

評価:★★★★

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2008年7月21日 (月)

いまどきの売れ線その2

Title:Sing to the Sky
Musician:絢香

Sing to the Sky −初武道館ワンマンLIVE・DVD付−

先日のGReeeeNのアルバム評で、「いまどきの売れ線」という表現をつかったのですが、彼女、絢香も、まさに「いまどきの売れ線」と言えるミュージシャンではないでしょうか。

GReeeeNというミュージシャンが、ラップという「いまどき」の音楽アイテムを使いつつ、好き嫌いのわかれるこのラップという音楽を、思い切り歌謡曲テイストにまでブレイクダウンして売れ筋のポップスソングを歌い上げています。

一方、絢香というミュージシャンは、同じく、R&Bという「いまどき」の音楽アイテムをつかいつつ、R&Bの癖の強い部分を抜きとり、歌謡曲テイストにまでブレイクダウンさせている点、同じく、いまどきの売れ線といえるのではないでしょうか。

その一方で、R&Bやソウルだけではなく、「君がいるから」など、ポップスロックのテイストが強い作品も多く歌っており、こういうジャンルレスなスタンスも、昔の歌謡曲から脈々と受け継がれるスタンス。まさに、彼女は、2000年代の歌謡曲の王道を行っているとも言えるかもしれません。

勢いの感じられた前作「First Message」と比べると、いささか勢いという面では失速といわざるをえないのですが、一方で、前作よりも安定感を感じさせる作風になっています。まあ、ネガティヴに表現すれば無難にまとめあげているとも言えるんですけどね(^^;;

評価:★★★★

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2008年7月20日 (日)

音楽雑誌対抗ディスクガイド

rockin’on BEST DISC500 1963-2007 rockin’on BEST DISC500 1963-2007

販売元:ロッキング オン
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久しぶりに、最近読んだ音楽系の本の紹介を。

最近、いろいろとディスクガイドを読み比べています。自分が持っていたり、あたらしく聴いてみた名盤について、いろいろなディスクガイドでどう紹介されているか、読み比べると面白いんですよね。

そんな中、先日読んだのが、良くも悪くも代表的な日本の洋楽音楽誌、rockin' onによるディスクガイド。

ある意味、非常にrockin' onらしいなぁ、と感じるディスクガイドで

(1)アルバムの紹介は、詳しいデータの紹介というよりも、あおりテイストの自己主張的な文章が多い。
(2)ソウルもHIP HOPもまとめて「ロック」(笑)
(3)90年代以上のアルバムがやたら多い。

個人的に(3)に関しては、ともすれば60年代70年代偏重になりがちなこの手のディスクガイドの中では、80年代以降の名盤も把握できるのでありがたいかな。2000年代でひとつの項目になっているディスクガイドははじめてみました。

紹介されているアルバムは、(60年代70年代については)オーソドックスな印象を受けました。伊藤政則氏が参加し、ヘヴィーメタルまで網羅しているのは、いい意味で幅広いロックを紹介しようとするスタンスを感じて好感が持てます。ただ一方、一番最初のアルバムがボブ・ディランからで、それ以前のオールディーズは、エルヴィス・プレスリーやチャック・ベリーすら取り上げられていないのは、「ロック」のディスクガイドとしては致命的に近いのでは?また、せっかく邦楽ロック誌も持っている会社なんだから、2000年代はもうちょっと絞って、邦楽の名盤も取り上げてほしかったな。

さて、日本でロックの雑誌といえばもうひとつ、有名どころで「mugic magazine」誌もありますが、こちらも同じようにディスクガイドを発売していまして、こちらも読んでみました。

 Magazine (Book)/ミュージック マガジンの500枚: Music Magazine 500号記念増刊 Magazine (Book)/ミュージック マガジンの500枚: Music Magazine 500号記念増刊
販売元:HMVジャパン
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こちらも、実に「mugic magazine」らしいディスクガイドで


(1)ジャンルは徹底して細分化(ロックですら、アメリカ/イギリス/ヨーロッパでわかれている)
(2)ロックはもちろん、ジャズ、R&B、テクノから、南米の音楽や東アジアの音楽、邦楽ロック、歌謡曲まで取り上げている、徹底した幅広さ。

が特徴的。また、取り上げているアルバムも、「rockin' on」誌と比べると、少々マニアックな印象も。自己主張の多い「rockin' on」誌と比べると、ライターのスノッブ的な部分も気にはなります。

ただ、ロックは50年代以前のオールディーズから2000年代の名盤まで幅広くおさえていて、特定の年代を偏重することもないし、それこそ、ありとあらゆるポピュラーミュージックの名盤をおさえている点、音楽ファンとしては、グッと聴く音楽の幅が広がり、非常に好奇心をそそられます(ただ、アメリカのカントリーとフォークは完全に無視なんですよね・・・)。

ある意味両者、非常に「らしい」ガイドブックで、読み比べるとおもしろいかも。こういうの読むと、まだまだ聴いたことない名盤が多いなぁ、と実感させられます。もっともっといろいろなアルバムを聴きたいなぁ~。

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2008年7月19日 (土)

いまどきの売れ線

Title:あ、ども。おひさしぶりです。
Musician:GReeeeN

あっ、ども。おひさしぶりです。(期間限定盤)(DVD付)

「Dragon Ashがつき
ORANGE RANGEがこねしミクスチャー・ロック
座して喰らうはGReeeeN」

・・・いや、ORANGE RANGEやGReeeeNはミクスチャーロックじゃないけどさぁ。

Dragon Ash以降、日本で一般化した、ラップとポップスの融合という路線。Dragon Ash以降、一気に人気を広めたのがORANGE RANGEだとすると、ORANGE RANGE衰退後、上手く人気を確保したのが彼らGReeeeNだなぁ、という感じがします。

先行シングルとなった「キセキ」が、ドラマ主題歌というタイアップのよさにも恵まれて大ヒットを記録。続いてリリースされたこのアルバムも大ヒットを記録し、その勢いは止まるところを知りません。

そして、この人気を支えているのは、純粋にメロディーラインの良さなんじゃないかな、と思います。GReeeeNの書くメロディーは決して斬新なものじゃありません。むしろどちらかというとベタベタで、展開の読みやすいメロディー。そういう意味では、「天性のメロディーメイカー」とはいえないのですが、逆に展開の読みやすい、わかりやすいメロディーがリスナーに安心感を与えているのではないでしょうか。良くも悪くも無難に楽しめるアルバムだと思います。

ただし、一方ではこのアルバム、冒頭の「SUN SHINE!」は打ち込みバリバリのダンスナンバーに挑戦していたり、「no more war」では(ベタなタイトルだけど)硬派な反戦歌だし、「ボヨン科ボヨヨン歌~愉快な大人達~」は、かなりユニークなコミックソングだし、と、バラエティーの富んだ作風にも挑戦しています。

こういう曲に挑戦できる、というのは、人気絶頂の彼らの余裕だなぁ、という印象を受ける一方、やはりベタなメロディーだけで勝負するのに、限界を感じているのかなぁ、という印象も受けます。事実、このアルバムも、最初こそ、素直にメロディーを楽しめたのですが、最後の方は、少々飽きが来てしまったんですよね。

そういう意味では、ベタなメロディーのみで勝負する今の路線を抜け出して、大きく飛躍できるか、このままフェイドアウトしてしまうかは次回作あたりにかかってきそう。次の一歩に注目といったところでしょう。

評価:★★★★

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2008年7月18日 (金)

これも大人のラブソング

Title:親愛なる君へ
Musician:柴田淳

親愛なる君へ

「大人のラブソング」というと、どんな曲を想像するでしょうか?

やはり、エロティックに走っていたり、恋愛の駆け引きなんかがあったり、少々、ドロドロとしたものを想像するのではないでしょうか。

確かに、「恋に恋」していた10代の頃に比べると、20代30代になるにつれ、いろいろな経験も増え、恋愛に、そういうドロドロとした側面も増えてくるかもしれません。

しかし、いつまでたっても、一方で、片想いに心を焦がしたり、純愛にあこがれたりする側面もあるのも事実。例えは少々ベタになってしまうのですが、一時期、中年世代に韓国ドラマがはやったのも、何歳になっても純愛にあこがれる女性が多いからだ、という話を聞いたことがあります。

柴田淳の曲っていうのは、そういう純愛にあこがれる側面と、「大人」らしい、恋に恋するだけではおわれない側面の両方を、素直な心境で取り込んでいます。そして、本作は、20代後半から30代あたりの、もう大人になってしまった女性の、素直な心境を取り上げた歌が多いような印象を受けました。

例えば、先行シングルとなった「ふたり」などは、冒頭で

「抱きしめたなら とけちゃうもの
あなたがくれた 恋の心
手を繋いだら 伝わるもの
私が注ぐ やさしいもの」

(「ふたり」より 作詞 柴田淳)

と、純粋に相手を思う心境を読みながらも、最後は

「もう 二人が離れることなんて きっと出来ないよね?」
(「ふたり」より 作詞 柴田淳)

と、心のどこかにかかえる不安な心境を、素直に読み込んでいます。

こういう、純粋に相手を思う気持ちを持ちながら、一方で、相手を盲信も出来ない、大人の恋愛の心境を上手く読み込んでいます。

本作は、全体的に、派手な曲や、「これ」といった目だった曲はないのですが、このように、柴田淳らしい曲が数多く収録された、佳作だったと思います。

20代後半から30代あたりの世代の心に響きそうな、素直なポップスアルバムだと思います。ある意味、これもまた、間違いなく大人のラブソング、なんでしょうね。

評価:★★★★★

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2008年7月17日 (木)

一発屋か、大物か

Title:Life In Cartoon Motion
Musician:MIKA

Life in Cartoon Motion

ポップスの楽しさというのに、理屈はいらないと思います。

例えばThe Beatles。彼らが現在、高く評価されるのは、その高い音楽性、実験的な作品の数々があるからに他なりません。しかし、今なお多くのリスナーに支持されるのは、なによりも、理屈抜きに楽しいポップソングをたくさんつくりあげたからだと思います。

昨年、イギリスで大ヒットを記録し、話題となったMIKAは、そんな理屈抜きで楽しめるポップスソングをたくさんつくっています。

彼は、自身の音楽の中に、心地よい音をたくさん盛り込んでいます。特に、彼自身のファルセット・ボイスを押し出したボーカルと、ピアノの音をふんだんに盛り込んだサウンドが大きな魅力と言えるでしょう。そんな彼らしさをめいっぱい詰め込んだ「Grace Kelly」はイギリスで大ヒットを記録しました。(あまりにヒットしすぎて、「イギリスでもっともうざい曲」の第5位に選ばれたとか(笑))

その他にも、ホーンセッションを取り込んだ「Love Today」や、軽快なダンスチューンの「Big Girl」。逆に、ストリングスを入れ、荘厳な雰囲気に仕上げた「Any Other World」や、ラストを飾る、雄大な雰囲気のバラードナンバー「Happy Ending」など、様々な側面から、理屈抜きに楽しいポップスをたくさん聴かせてくれています。

エルトン・ジョンやベックとも比較されることの多い彼。それだけに、今後も楽しみなポップシンガーなのは間違いないのですが・・・ただ、彼が本当にポップスシンガーとして今後も人気を持続できるかどうかは、今後が勝負かな、という印象も受けます。特に、前述の通り「Grace Kelly」が、イギリスでもっともうざい曲などにランクインされることからもわかる通り、この手のポップスは、ともすれば、すぐ飽きてしまう傾向にあります。実際、このアルバムも、底抜けに楽しい一方、何度か聴いたら飽きてしまうそうだなぁ、という感想も抱いてしまいました。

それだけに、良くも悪くも今度に注目したいミュージシャンということは間違いないでしょう。次、あるいはその次のアルバムが彼にとって勝負といったところでしょう。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

once again/John Legend

R&Bをベースながらも、60年代風のオールディーズ風の曲や、昔ながらのソウル風の曲が多く、今風という路線からは一歩離れている印象を受けます。まあ、それが彼にとっての個性なんでしょう。古き良き時代のブラックミュージックといった感じでしょうか?

評価:★★★★

Ain't Nothin' Like Me/Joe

逆に彼は、まさに今の時代のブラックミュージックといった感じ。HIP HOPや、今風のサウンドなどをふんだんに取り込みながらも、一方では、メロウでポップなメロディーを聴かせてくれます。

評価:★★★★

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2008年7月16日 (水)

若手がたくさん

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は、まさに新譜ラッシュとなったヒットチャート。ベスト10は、10曲中、9曲が初登場(!)となりました。

そんな中で、今週のチャートで目立ったのは若手勢。1位から、最近話題のアイドルPerfumeの新曲「love the world」がランクインです。彼女たちにとって、はじめてのシングル1位・・・なのはいいけど、「テクノアーティスト史上初のシングル首位獲得」というのは、どう考えても、煽りにすぎない感じが・・・。実際、おもしろい曲を歌っているとは思うのですが、最近の騒がれ方は、少々ハイプ気味に感じてしまうんですが。

2位も、最近急上昇で人気を獲得しているマキシマム・ザ・ホルモンの新曲「爪爪爪」がランクイン!前作「恋のメガラバ」で、シングル初のベスト10入りを記録しましたが、昨年リリースしたアルバムの大ヒットに続き、名実ともに大ブレイクとなりました。

続く3位にはいきものがかりがランクイン。なんか、完全に人気ミュージシャンの仲間入りしちゃいましたね。これほどの人気は少々意外な感じが。

・・・と、ベスト3を、いずれも若手ミュージシャンが占めた今週のチャート。まあ、マキシマム・ザ・ホルモンは、もう、キャリア的には中堅どころですが、ヒットチャートの中では、「新顔」の部類ということで。なお、これに続く4位Berryz工房は、実年齢で「若手」ですね。

他に、今週のチャートでは、8位に韓国のアイドルユニットスーパージュニア「U」がランクイン。いまだに、韓国のアイドルグループがこれだけ人気を確保しちゃうのは、ちょっとビックリなのですが。

もう1曲初顔が、最近、そのユニークな言動と、竹下登元総理の孫という毛並みの良さで話題のDAIGO☆STARDUST率いるBREAKERZのデビュー曲「SUMMER PARTY」が10位にランクインしてきました。なんか、いまどきありえないような、90年代そのままのビートロックが、いまだに売れちゃうんだ、ということが逆に驚きなんですが。ってか、DAIGOのキャラが話題になっていますが、なにげにビーイング系で、曲もおもいっきり王道のビーイングサウンドなんだよなぁ。

ちなみにビーイング系といえば、7位に倉木麻衣もランクイン。まだいたの・・・って感じですが(^^;;

そしてもうひとり。6位に青山テルマの新曲がランクインしてきました。大ヒットした「そばにいるね」の次のシングルなのですが、6位というのは、非常にビミョーな立ち位置。つーか、このままフェイドアウトしちゃいそうな匂いがプンプンしています。次回作が勝負だよなぁ。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週1位はORANGE RANGEのニューアルバムがランクインしています。ただ、初動7万5千枚かぁ。3週目のGReeeeNにも肉薄されちゃっているし、かなり厳しい現実だよなぁ。

・・・シングルに比べると、初登場ベスト10入り3枚と、いささか寂しいチャートになってしまっている今週のアルバムチャート。9位に元Def TechのMicroの新譜が、10位にアメリカのミクスチャーロックバンドzebraheadの新譜がそれぞれランクインしています。Microは、Def Techと比べると、正直、かなりの苦戦気味。Def Techの末期では、いろいろなウワサが錯綜していたりしたから、その影響でファンが離れちゃったんでしょうか。

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2008年7月15日 (火)

洋楽上半期ベスト3

昨日の邦楽ベスト5に続き、今日は、洋楽の上半期ベスト3を紹介します。

3位 Stop Drop And Roll/Foxboro Hot Tubs

Stop Drop and Roll!!!

聴いた当時の感想は、こちら

言わずとしれた、GREENDAYの変名バンド。難しいこと抜きにして、とことんポップなサウンドにこだわったアルバムで、サブプロジェクトらしい、純粋に音楽を楽しんでいるんだなぁ、ということが伝わってくるアルバムです。やっぱり、演っている人が楽しんでいると、聴いている側も楽しくなりますよね~。

2位 Vampire Weekend/Vampire Weekend

Vampire Weekend

聴いた当時の感想は、こちら

今年出てきた新人組の中では、個人的に一番だったのがこのバンド。アフロビートを中心に置きつつ、ユニークでポップなサウンドを奏でるのが、とても魅力的なバンド。Talking Headsに似たタイプのバンドなのですが、Talking Headsよりも今風な音を、もっとユーモアをまじえながら演奏している、そんなバンドです。

1位 Viva La Vida or Death And All His Frineds/Coldplay

Viva la Vida

聴いた当時の感想は、こちら

1位はやっぱCOLDPLAYっしょ。本作で、さらに一皮むけた印象を受ける彼ら。名実ともに、大物になった貫禄と余裕、そして大物の実力を感じさせる、会心の1枚です。イギリスとアメリカのチャートでも余裕の1位。でも、なぜか日本では、いまひとつ売れないんですよね。オリコンでもぶっちぎりで1位をとってもいいアルバムだと思うんですけどね。メロウなメロディーラインは日本人好みだと思うし。

以上。

邦楽に比べて、ずば抜けた傑作はないのですが、3枚とも、文句なしの名盤だと思います。Vampire Weekendは今後が楽しみ。COLDPLAYは、日本でももっと売れてもいいと思うんですけどね。

あらためてベスト3をまとめると

1位 Viva La Vida or Death And All His Frineds/Coldplay
2位 Vampire Weekend/Vampire Weekend
3位 Stop Drop And Roll/Foxboro Hot Tubs

下期も、もっともっと名盤に出会いたいですね!

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2008年7月14日 (月)

邦楽上半期ベスト5

以前、暫定版として取り上げた上半期ベスト5なのですが、あらためて、正式版をお送りします。ただ、取り上げるアルバムは、暫定版と同じなのですが・・・。

5位 クロニクル/安藤裕子

chronicle.(DVD付)

聴いた当時の感想は、こちら

安藤裕子に関しては、アルバムを出すたびに、前作を上回る出来になっていたのですが、ついに最高傑作のリリースとなりました!ファンタジックながらも毒を持った世界観が、彼女のボーカル、さらにはルックスともマッチした、安藤裕子にしか出来ない傑作に仕上がったと思います。

4位 magic hour/キセル

magic hour

聴いた当時の感想は、こちら

キセルといえば、独特の浮遊感により、聴いているだけで、リスナーをトリップさせてしまう強烈な個性を持ったミュージシャンですが、一方で、やはり少々マニアックな部類のミュージシャンでした。ただ、そんな中で、本作は、その浮遊感とポピュラリティーを見事両立させた傑作に仕上がっていました!この作品は、おそらく、幅広いリスナー層に受け入れられるはず。いままでキセルを聴いてたことない方にもおすすめしたい傑作です。

3位 J-POP/電気グルーヴ

J-POP

聴いた当時の感想は、こちら

電気グルーヴ復活作!「J-POP」という人をくったようなタイトルながら、内容は、非常にストイックなテクノ。にも関わらず、しっかりとしたポピュラリティーと、どこかユーモアさも兼ね備えている点、彼らの実力を感じさせます。聴いているうちに、どんどんとはまっていってしまうような、癖になる傑作です。

2位 HEART STATION/宇多田ヒカル

HEART STATION

聴いた当時の感想は、こちら

売上という側面では、一時期に比べてかなり落ち着いた彼女ですが、楽曲のクオリティーという側面では、むしろ今が全盛期ではないか、と思います。はっきりいって、本当にはずれがない。少々暴走気味で、まとまりのなさがあったデビュー当時に比べ(まあ、それはそれで魅力的だったのですが)、しっかりと宇多田らしさを把握し、ポップに曲をまとめあげてきている傑作アルバムです。

そして・・・

1位 歪曲/Shing02

【Aポイント付+メール便送料無料】SHING02 / 歪曲 (CD)

聴いた当時の感想は、こちら

決しておおげさではなく、また新しい日本のHIP HOPの形を築いてしまったな、と感じさせる作品。いままで聴いたShing02の作品の中でも、また一歩、新たな進化を見せた作品と言えるかと思います。特に、日本のHIP HOPを追求し、日本的なサウンドを取り入れながらも、決してわざとらしい「和風」テイストにならなかった点は見事でした。

以上5枚、まとめると以下のようになります。

1 歪曲/Shing02
2 HEART STATION/宇多田ヒカル
3 J-POP/電気グルーヴ
4 magic hour/キセル
5 クロニクル/安藤裕子

去年に比べると、傑作が多い上半期になりました。特に「歪曲」「HEART STATION」は、かなりの出来だったと思います。ただ、すべて中堅どころかベテラン勢が並んで、新人勢がいなかったのは残念・・・。もっとも、最近はおもしろい新人が多く出てきているだけに、下半期に期待です。

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2008年7月13日 (日)

本当に全米進出する気あるの?

Title:This Is LOVE PSYCHEDELICO~U.S.Best
Musician:LOVE PSYCHEDELICO

This is LOVE PSYCHEDELICO~U.S.BEST(期間限定生産)

なんでも、ここに来て、LOVE PSYCHEDELICOが全米進出するらしく、この作品は、先日、全米で発売された、全米デビュー作だそうです。基本的には、彼女たちの過去の代表曲を集めたベスト盤で、完全に以前発売した「Early Times」と内容はかぶるのですが、本作は、リマスタリングがほどこされている点、「Early Times」より、より聴きやすいアルバムに仕上がっています。

でもさぁ、なんでいまさらアメリカ進出??

LOVE PSYCHEDELICOといえば、以前、SXSWに参加し、現地で話題になった・・・というニュースが流れたことがあったのですが、アメリカ進出するなら、その段階だよなぁ。

そもそも、過去の彼女たちの作品を、日本語のまま収録しただけのアルバムを、デビュー作としてのやる気を全く感じさせません。

そもそも、英語以外の曲がヒットするケースがまれなアメリカで、あえて日本語の作品でデビューしようとする意図がわかりません。日本語を英語っぽく歌っておもしろがるのって、日本人だからであって、アメリカ人には意図不明だと思うんだけど?

例えばビジュアル系みたいに、日本独自の音楽文化を持ったミュージシャンが日本語のまま進出するのなら、それはそれで現地でおもしろがられて受け入れられそうなのですが、彼女たちみたいに、王道の欧米のロックを日本語で歌った曲が、現地で受け入れられるとは到底思えません。

結局のところ、意地悪な見方だけど、最近、日本での人気も頭打ちになってきたので、日本でのプロモーションを意図して、アメリカ進出という宣伝を打った、としか考えられないんだよなぁ。売れなくても話題になるし、万が一売れたりしたらラッキー、といったノリで。

そういうプロモーションのやり方はやり方で否定しないけどね。でも、いつまでたっても、この手のプロモーションが通用しちゃう日本のヒットシーンが少々情けなくも感じてしまうのですが・・・まあ、プロ野球みたいに、アメリカに進出して成功したポップスのミュージシャンが皆無なだけに、仕方ないんでしょうけどね。

肝心のアルバムの内容自体は、前述の通り、「Early Times」とかぶっている部分も多いし、新曲もないので、アルバムを持っているファンや、「Early Times」を聴いている方には、おもしろみのない作品かと。ただ、リマスタリングがほどこされているので、最近、LOVE PSYCHEDELICOを気になった方が、彼女たちの過去の作品を概括的に聴くには、ちょうどよい作品かと思います。

ただ、先日ここで取り上げたB'zもそうなのですが、彼女たちもある意味、日本人が思い描く洋楽ロックの形を、体現化したユニットだよなぁ。

でも、B'zと違うところは、B'zはその上で、あくまでもエンタテイメントに徹している一方、彼女たちはある意味中途半端に本格派指向なんだよね。だから、人気の面では、B'zにかなわないんじゃないかな。ま、もっとも、日本人は、ロックといえば、LOVE PSYCHEDELICOのような60年代ガレージよりも、B'zのような、80年代ハードロックをイメージする人が多いから、という理由もあるのかもしれないですが。

評価:★★★★

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2008年7月12日 (土)

お腹いっぱいです。

Title:ぱつんぱつん
Musician:グループ魂

収録時間約78分。オリジナル楽曲21曲+コント6本という、CD容量めいいっぱいに詰め込んだ、フルボリュームのアルバムが完成しました!

もともと、グループ魂の曲やコントは、ネタをたくさん詰め込んだ、テンションの高いネタが連続しているだけに、このフルボリュームはまさにお腹いっぱい(笑)。一度聴くだけで、かなり体力を必要とするアルバムだと思います。

というか、なんか、今回は、妙に80年代を意識した、もっといえば、30代半ば以降の世代を意識したパロディーネタが多いアルバムになっていまして・・・

タイトルからして「スシ喰うな!」→「スシ喰いねェ!」のパロっていうのは、おそらく、30代じゃなくてもわかりやすいと思うのですが、他にも、「あの娘オレが歯列矯正したからってあんな顔するとはな」は、岡村靖幸の「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」のパロディーですし、コントで登場する「ぱっつん子クラブ」は、「おにゃん子クラブ」のパロでしょうし。

そして、このアルバムでもっとも傑作なのは、BARBEE BOYSの曲を読み込みながらも、見事のパロディーに仕立て上げた「片付けられない7Days 〜グループ魂に杏子が〜」でしょう。なんと、杏子本人が参加しているこの作品は、ボーカルもアレンジもBARBEE BOYSそのまま。歌詞の内容といい、思いっきり笑わせてもらいました。BARBEE BOYSを聴いたことある方は、是非一度聴いてみてください。まじで傑作です。

また、その他にも、スチャダラパーやクレイジーケンバンドの横山剣が参加したことでも話題となった本作は、最初から最後まで、ネタがつまりにつまりまくった、本当に濃厚なアルバムでした。

正直、インパクト重視なので、2度3度しっかりと聴きこむという感じではないし、何度か聴くと飽きちゃう(笑)アルバムなのですが、そうはいっても、1度は聴くべき価値のあるアルバムだと思います。おもいっきり笑えるアルバムです。

評価:★★★★

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2008年7月11日 (金)

想像以上に本格派

Title:Stock Delivery
Musician:SEAMO

Stock Delivery

まずはなんといっても、1曲目「天狗~祭りのテーマ~」の一節でしょう。

「尾張のうつけ達ここに集合 ドームよりむしろナゴヤ球場」
(「天狗~祭りのテーマ~」より 作詞 Naoki Takada)

もうね、「ドームよりむしろナゴヤ球場」の一文だけで、こいつわかってるなぁ・・・と思ったドラゴンズファンも多いのではないでしょうか(笑)。HOME MADE家族やnobody knows+のような、名古屋出身のHIP HOP勢の中で、一番ストレートに地元文化をリリックに読み込んでいる彼ですが、こういう一文に、彼の素直な地元への(つーか、ドラゴンズへの)愛情が伺われます。

さて、シングルのカップリング曲を集めた本作を聴いて、まず感じるのは

SEAMOって、イメージよりずっと本格的なHIP HOPミュージシャンなんだなぁ

という点。

SEAMOというと、「マタアイマショウ」や「ルパン・ザ・ファイヤー」のヒットのイメージから、どちらかというと、HIP HOPというよりも、かなりポップス寄り。もっといってしまえば、歌謡曲寄りというイメージを強く持たれているかと思います。

確かに本作で収録されている曲も、ポップなパーティーチューンが多く、そういうイメージも一概に間違ってるとは思いません。

ただ一方で、「好奇心」では、かなり本格的でかつ渋い、つくりこまれたトラックが楽しめますし、「We Fight!」は、むしろハードコアのテイストが強い作品に仕上がっています。また、「無想転生」では、ロックテイストの強い曲に挑戦したりと、決して明るくポップなだけのミュージシャンではないということが、嫌というほどわかるかと思います。

こういう曲は、むしろシングルカットした方がおもしろいと思うのですが、まだまだ、現状の彼の人気では難しいということなんでしょうか。

SEAMOの「裏ベスト」とも言える本作ですが、「裏ベスト」という言い方に紛うことなく、彼のシングルで見せる顔とは別の顔を見せてくれるアルバムでした。

評価:★★★★★

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2008年7月10日 (木)

よくわかるハードロック入門

Title:B'z The Best "ULTRA Pleasure"
Musician:B'z

Ultra Pleasure(2CD+DVD)

B'zのデビュー20周年を記念してリリースされた、2枚組のオールタイムベスト。

B'zに関しては、その音楽性については賛否あるものの、事実として、20年間、日本のヒットシーンに君臨する人気を持続しているミュージシャンなわけです。そこでやはり「なぜ、B'zはここまで人気があるのか」という話になるわけです。

・・・ってか、この話は、以前に何度かやったような気もするんですが・・・

それに関しては、Wikipediaの以下の記述が、的を射た意見ではないでしょうか。

「音楽評論家の大貫憲章は、R25の取材に対して、熱心なリスナーではないため印象論でしかないという前置きをした上で、ハードロックサウンドとシャウト、稲葉浩志の外見の良さなどによって、B'zが日本の一般人が想定するロックのイメージをわかりやすく体現しているためではないか、としている。」

つまりB'zの音楽って、例えば「癒しのクラッシック音楽」だとか「大人のジャズ」みたいなコンピレーションアルバムみたいな感じなんですよね。例えば、「よくわかるハードロック入門」みたいなアルバムが発売された場合、まさにB'zみたいなタイプの曲がたくさん収録されそう、みたいな。

松本孝弘のわかりやすいギタープレイと、稲葉浩志のストレートなシャウト、それにポップでキャッチーなメロディーがのっているB'zのスタイルってのは、ハードロックの「わかりやすい」あるいは「なじみやすい」部分のみを見事集約しています。

一方で、ハードロックのわかりやすい部分のみ体現化しているため、例えばドラムスとベースが作り出すグルーヴだとか、曲間に流れるような、ブルージーな雰囲気とか、ある種ハードロックの説明しずらい、わかりにくい、まず身体で体感するような部分は省略しています。

だからこそ、B'zには絶大なファンがいる一方、アンチも多く、ロックの枠組みでは高い評価を与えられていないのでしょう。

実際、私も、B'zが実力派のロックバンドか、といわれると、正直、疑問に感じてしまいます。むしろ、B'zが人気があるがゆえ、日本において、ロックというジャンルがあまりに様式的に捉えられ、誤解を受けているのではないか、とすら感じます。ただ、一方でエンタテイナーとしてみた場合、これほどリスナーの要望にこたえられつづける彼らは、やはり一流と言えるのではないでしょうか。20年人気を持続する実力は、伊達ではありません。

ただ、このベストで彼らの活動をあらためて概観的に聴いてみると、やはりここ最近のマンネリ化はかなり気にかかります。

確かに最近の曲、特に本作の2枚目の曲に関しては、極端にB'zらしい曲が多く、はずれが少ないのも事実。ただ、昔の彼らの作品の方が、最近の曲よりバリエーションが多かった印象を受けます。

最近は、人気を持続しているというものの、人気が漸減的に低下しています。このアルバムも、大量の広告をうったわりには、以前のベストに比べると、売上的には惨敗に終わってしまっています。そういう意味では、今、彼らは踏ん張り時と言えるのではないでしょうか。次の10年、人気を持続するためには、ここ数年が彼らにとって勝負どころというところでしょう。

評価:★★★★

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2008年7月 9日 (水)

過去の遺産

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

そんな中でもシングルチャートは、1位2位と初登場曲が並びます。1位はYUIの新曲「SUMMER SONG」、そして2位は、VAMPS「LOVE ADDICT」がランクインしています。

VAMPS・・・いきなり2位初登場なのですが、聴きなれない名前ですね・・・とはいえ、彼ら、ラルクのHydeがoblivion dustのK.A.Z.とくんで結成した新ユニットだそうです。まあ、ラルクのHydeのユニットなら、初登場2位は納得といった感じでしょうか。

今週ベスト10で新曲はあと2曲。まず7位にmihimaruGT with SOFFet「泣き夏」がランクインしています。ミュージシャン名の通り、mihimaruGTとSOFFetによるコラボレートシングルで、SOFFetをメインとした「スキナツ」も同時にランクイン。こちらは13位初登場で、SOFFetとしては、過去最高位を大きく上回っています。SOFFetとしては、非常にありがたいコラボといったところでしょう。

もう1曲。8位初登場がRSP「M~もうひとつのラブストーリー~」です。タイトルを見て、ひょっとして、と思ったのですが、案の定、90年代に一世を風靡した女性ロックバンド、PRINCESS PRINCESSの名曲「M」をサンプリングした曲・・・ってか、RSPっていったら、以前は、三木道三の「Lifetime Respect」をサンプリングした曲を出していたよなぁ。こういう、過去の曲をサンプリングする手法は決して否定はしないけど、こう続くと、少々安直なやり方じゃないか??なんて思ってしまいます。

しかし、それにしてもちょうど今週も、アルバムチャートにプリプリのベストなんかがランクインしていたりして、過去にもプリプリのベストが何枚もリリースされていたり、なんか、ソニーの戦略として、どうしてもプリプリを売りたくて仕方ないみたいですね。チャットモンチーが売れたから、ギャルバンが売れるんじゃないか、という、非常に安直な戦略性を感じさせてしまうんですが・・・。こういう、過去の遺産に頼る売り方って、短期的には売れるのかもしれませんが、長期的な視点からは、逆効果じゃないかなぁ、なんて思うんですけどね。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

アルバムチャートは、先週に引き続き、GReeeeNのニューアルバムが2週連続の1位を獲得しました。活動休止を決めた、ELLEGARDENのベスト盤は惜しくも初登場2位に終わってしまいました。

先日、当サイトでも紹介した、椎名林檎のカップリング集は、残念ながら初登場4位。個人的には、もうちょっと売れてほしかったなぁ・・・。

それに続き7位にランクインしてきたのが、ラブソングを集めたコンピレーションアルバム「恋のうた」・・・なんか、最近、この手のコンピ盤が多いような印象があります。大ヒットした青山テルマの「そばにいるね」も収録されているのですが、こんな最近の曲を収録しちゃうあたり、なりふりかまわず売りたいのね、と思ってしまいます。

今週はアルバムチャート新譜があと2枚。8位にスキマスイッチの大橋卓弥のアルバムが、10位にw-indsのニューアルバムがランクインしています。w-indsはアルバム出すごとに、どんどんランクを落としていますね。崖っぷちだなぁ・・・。

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2008年7月 8日 (火)

東京事変になくて椎名林檎にあるもの

Title:私と放電
Musician:椎名林檎

私と放電(初回限定盤)

椎名林檎のカップリング曲集。

なんか、正直言って、感想が書きにくいんですよね、本作は。

椎名林檎のカップリングって、確かに完成度が高い曲が並んでいて、いわばベスト盤的様相を感じさせるのですが、個人的に椎名林檎といえば、天性のポピュラリティーの持ち主と解釈しているので、「椎名林檎」というミュージシャンを知るのは、やはりヒット曲も把握すべきだと思っているし

シングル曲に比べると、自由度が高く、おもしろい曲も多いのですが、でも、自由度の高い曲はアルバムでも十分聴けるし

「椎名林檎」としてのわずかな活動期間において、いろいろな作風に挑戦しているだけに、カップリング曲集の本作も、全体としてのまとまりが見事バラバラだし。

結局、「椎名林檎のカップリング曲は、完成度の高い名曲が多く、それを概観的に網羅できる、貴重な企画盤」みたいな、ありきたりな紹介になってしまうんですよね・・・

むしろ、このアルバムを聴いて感じたのは、カップリング云々という話よりも、椎名林檎名義での曲に感じられ、東京事変名義の曲に感じられない魅力のこと。

それは、椎名林檎名義の曲には、非常にエロティシズムを感じられる、ということでした。

決してエロい内容を歌っているわけではありません。椎名林檎の曲は、どこか彼女のコアな部分が表に出ていて、よそ行きの姿勢を感じられる東京事変に比べて、一種のエロさが感じられました。

ジャズや歌謡曲といった、「夜の世界」をあえて意識したようなアレンジが、またエロティシズムに拍車をかけていると思うのですが、そういうアレンジも含めて、椎名林檎の女性的な側面を強く感じられる楽曲が、このアルバムでは多く聴くことが出来ます。

東京事変も嫌いじゃなけど、やはりまた、椎名林檎のソロとしての活動を再開してほしいなぁ、なんて感じてしまったアルバムでした。

評価:★★★★★

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2008年7月 7日 (月)

氣志團に明日はあるか。

Title:房総魂~Song For Route 127
Musician:氣志團

<KISHIDAN GRATEFUL EMI YEARS 2001~2008>房総魂~SONG FOR ROUTE127~(2CD+DVD付)

2枚組からなる氣志團のベストアルバム。

氣志團のベストといえば、前作「死無愚流 呼麗苦衝音+3」から、約3年半がたっているのですが、その間、アルバムは2枚しかリリースしていないだけに、少々ベスト盤リリースの間隔が短すぎる気がします。

そうすると、現在、氣志團が活動休止中という状況から考えると、この手のベスト盤は、「既に、氣志團が他のレコード会社に移籍していて、EMIが小遣いかせぎにリリースした」のか、「契約の関係上、なんらかのCDをリリースせざるを得なかった」のどちらかなんでしょうが、DJ OZMAがEMIに所属していることを考えると、やはり後者の理由からのリリースといったところでしょうか。

そんな現在、事実上活動休止中の彼らなんですが、このベスト盤を聴いて感じることは、既に、氣志團としての活動に限界が来ているのではないか、ということでした。

そもそも、彼らの音楽のスタイルは、いかにもという一昔前のステレオタイプな不良のスタイルで、これまた昭和50年代あたりのヤンキースタイルベタベタの内容を、同じく昭和50年代の歌謡曲風のビートロックで歌い上げるというスタイルで、手法としては非常におもしろいものの、やはり一発芸的な側面が強く、飽きられやすい手法であることは間違いないでしょう。

おそらく、その事実は、綾小路翔みずから強く感じているのではないでしょうか。そのため、氣志團としての現段階での最新シングル「Theアイシテル」は、いままでの彼らとは全く違う、打ち込みのテクノ風ナンバーでしたし、最新アルバム「SIX SENSES」は、各メンバーのソロの寄せ集め的なスタイルを取っていました。それこそ、両者とも、氣志團としての明日を模索したリリースだったのではないでしょうか。

結果として、両者とも、セールス的には惨敗に終わってしまいましたが、それは、やはり氣志團の限界を露呈した結果といえるのではないでしょうか。ベスト盤を聴く限り、「ヤンクロック」という、いわゆる氣志團的なスタイルも、最近の作品になればなるほど、パターン化が著しくなってしまい、面白みが欠けてしまっています。妙に仲間意識の強い、ある意味保守的な歌詞と、露骨な80年代風土のパロディーは、彼ららしいといえば彼ららしいのですが、初期のナンバーに比べると、どうしても「わざとらしさ」が気になってしまいます。

そう考えると、氣志團の今後は、非常に厳しいものではないでしょうか。現に、綾小路翔は、氣志團としての限界を感じ、氣志團ではやれないことをDJ OZMAとしてやりはじめたのでしょう。おそらく、現在、氣志團のこれからについては考えているのでしょうが、その答えが出ていない・・・その結果が、この活動休止、そして、おそらく契約消化の場つなぎ的なこのベスト盤のリリースなのではないでしょうか。

メンバーそのままで、全く違うスタイルのバンドをスタートさせ、氣志團は封印・・・というのが一番ありがちな「答え」のような感じもするのですが。ただ、どちらにしろ、綾小路翔、また氣志團のメンバーというのは一流のエンターテイナーであることは間違いないだけに、どんなスタイルであれ、また私たちを楽しませてくれるのではないでしょうか、そう思います。

評価:★★★★

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2008年7月 6日 (日)

しかし、このジャケ写はちょっと・・・。

Title:Með Suð Í Eyrum Við Spilum Endalaust(残響)
Musician:Sigur Ros

Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust

正直言って、このジャケ写は、CD屋で手にとるのをためらわせるレベルなのですが・・・。

オリジナルとしては3年ぶりとなる新作は、いままでの作品のような、歪んだギターノイズを全面に押し出してくるアレンジではなく、アコースティックなサウンドをメインにすえた作品に仕上がっています。

具体的に言うと・・・

1曲目「Gobbledigook」は、いきなりアフロビート風のドラムスを前に据えた曲。いままでの彼らとは大きく異なった作風になっています。その後、アコースティックなサウンドをメインにすえた「Inn Mr Syngur Vitleysingur」や、ホーンの音も取り込んだ「Vi Spilum Endalaust」などと続きます。

しかし、このアルバムのクライマックスといえるのが、5曲目の「Festival」と7曲目の「ra Btur」ではないでしょうか。

「Festival」は、最初、幻想的な賛美歌風、教会音楽風な雰囲気でスタートしたかと思うと、後半は、ギターやドラムス、ストリングスなども加わり、どんどん壮大になっていきます。そして、「ra Btur」も、最初は、ピアノとファルセットボイスの対比が美しい、シンプルな楽曲ながらも、後半、ストリングスが入り、どんどん壮大になり、ラスト前ではオーケストラにまで発展します。しかしラストは、再びピアノとファルセットボイスのみの楽曲に戻り、この壮大な楽曲は幕を閉じるのです。

今回の作品は、アコースティックな音がメインで、音を歪ませたり、幻想的な音を入れたりする曲はあまりありません。しかし、ストリングスやピアノの音を効果的に用いることにより、いままでの作品以上に幻想的な作品に仕上げていました。

個人的には、今回のアルバムには、とてもファンタジックな世界観を感じました。

それはいわば、キリスト教文化が入ってくる前のヨーロッパのような、自然と一体化した世界。本当に、妖精も出てきそうなら、ホビットにも出会えそうなそんな世界。

そう考えると、ひょっとして、今回のジャケットは、そんな自然と一体化した人たちの姿を表現しようとした、のかもしれないですね。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

DOUBLE UP/R.KELLY

かなり強面のジャケット写真と比べると、アルバムの楽曲自体はかなりポップで聴きやすい。HIP HOPベースながらも、しっかりとしたメロディーが流れていて、ポップでありながら、どこかHIP HOP独特の「やばさ」も兼ね合わせているのが魅力的な作品。

評価:★★★★

Lost Highway/BON JOVI

これって、ロックじゃなくて、完全にカントリーのアルバムだよなぁ・・・と思ったら、やはりカントリー調を意識した作品だったらしいですね。でも、日本じゃあ、カントリーはほとんど売れないのに、BON JOVIという名前で売れちゃうんですね。

耳障りのいいポップなメロディーラインはあいかわらずだけど、それだけでほとんどおもしろみは感じられないなぁ。無難にポップな作品って感じでしょうか。

評価:★★★

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2008年7月 5日 (土)

余りモノとは言わせない

Title:未だ見ぬ明日に
Musician:ASIAN KUNG-FU GENERATION

未だ見ぬ明日に

「ワールドワールドワールド」から、わずか3ヶ月のブランクを経て発売された、6曲入りのミニアルバム。

今回の作品は、前作「ワールドワールドワールド」作成の過程において産み出されたものの、前作のコンセプトにあわなかったために収録された曲をあつめた作品だそうです。

そんなこともあって、基本的には「ワールドワールドワールド」と似たタイプの、いつも以上にポップな曲が多いのが印象的。また、「ワールドワールドワールド」のようなテーマ性もないため、歌詞の側面でもポップな印象が強く、前作よりもポピュラリティーが増した感があります。

また、似たタイプのパワポが並んでいるものの、30分弱という収録時間もあり、飽きることなく、最後まで勢いで聴けてしまう分、素直に楽しめる作品になっていたと思います。

決して前作の「余りモノ」ではない、魅力的なミニアルバムでした。

評価:★★★★★

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2008年7月 4日 (金)

素直なパワーポップ

Title:popdod
Musician:BEAT CRUSADERS

popdod

BEAT CRUSADERS単独の作品としては、メジャーデビュー後3枚目となる作品。その前にインディーズで4枚アルバムをリリースしているので、単独名義7枚目となる新譜です。

パワーポップみたいな、ある種「勢い」が必要とされるジャンルを演っていて、アルバムも7枚目となれば、そろそろいろいろなジャンルに挑戦したくなる色気を出したくなるものでしょうが、この作品でも、彼らはとても素直。BEAT CRUSADER節ともいえるパワーポップ路線を推し進めています。

ただ一方で、単純にパワーポップの作品だけか、というとそうではなく、この作品では、「WORK IT OUT」では、「なんちゃってRYUKYU DISKO」ともいうべき、琉球ポップ風テクノを取り入れていたり、「SUMMER RELEND」では、bloodthirsty butchersの吉村秀樹が参加して、いままでのビークルとは一風かわった、重厚感とスケール感のあるロックを披露しています。

本作では、ここらへんの、既定路線と、新規路線とのバランス感覚が見事でした。既定路線のパワーポップをベースにし、ファンを満足させつつ、新規路線で、自分たちの「アーティスト性」を満足させ、ファンにもほどよい「裏切り」を提供しています。ここらへんのバランス感覚の良さが、ベテランならではの余裕といったところでしょうか?若手バンドだと、新規路線に暴走しちゃいがちですよね・・・。

ビークルの実力をあらためて感じさせてくれる作品でした。

評価:★★★★★

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2008年7月 3日 (木)

人気いまだ上昇中

Title:PIED PIPER
Musician:the pillows

PIED PIPER(初回限定盤)(DVD付)

最近、the pillowsの人気が急上昇しています。

別に特段あたらしいことを演っているわけでもなく、ある意味、「いつも通り」のスタイルを貫いているのですが、なぜか人気がうなぎのぼり状態なんですよね。

本作にも収録されている「トーキョ・バンビ」はシングルでなんと初のベスト10ヒットを記録!このアルバムも、デイリーで4位初登場を記録し、ベスト10ヒットを狙える位置に来ています。

なんでなんでしょうか?

正直言って、管理人本人も、その理由はよくわかりません(^^;;

あくまでも一ファンとしての推測にすぎないのですが、アジカン、バンプ、ELLEGARDENなど、ギターロックバンドに人気が集まった結果、the pillowsにも人気が集まってきたということ。ヒットシーンが全体的に地盤沈下を起こした結果、固定ファンに支えられた彼らみたいなバンドが浮かび上がってきたこと。また、前々作の大傑作「MY FOOT」や、トリビュートアルバムの影響などもあるのかもしれません。

また、彼らの歌の歌詞の大きな特徴となっている、孤独をうたった歌詞。また、孤独の中でも、どこかそのむこうの希望を追い求めている歌詞が、最近の若い世代の共感を得ているのかもしれません。

この作品でも、そんな孤独を歌った歌詞が目立ちます。

一番強烈的なのは、「Pueple Apple」でしょう。

全英語詞の作品なのですが、その中で、こんな一節があります。

「I called and called and called
but no one came.
I can live without friend.
(訳:何度叫んだけど誰も来なかったね
友達がいなくても生きていけるよ)」

(「Purple Apple」より 作詞 山中さわお)

しかし、そんな孤独をかかえながらも

「触れたら無くなりそうな夢を見て
それでも手を伸ばし続けている」

(「New Animal」より 作詞 山中さわお)

と歌い続ける彼ら。そして、その一方では、愛する人に対しては

「明日で世界が終わるなら
すぐにキミに会いたい
もう一度傍で笑ってくれ」

(「Last Holiday」より 作詞 山中さわお)

と純粋な愛情を歌う彼ら。

このスタンスは、「ストレンジカメレオン」の時代から変わっていないのですが、そんな彼らの言葉が、ようやく多くのリスナーの心に届いてきたのでしょう。

ただ、この作品は、そんな歌詞の世界も含めて、良くも悪くもthe pillowsらしさを体現化した作品だったように感じました。

メロディーやアレンジにしても、彼ららしいストレートでアップテンポなギターポップが大半で、ここ最近ファンになった方でも安心して聴ける作品になっています。

そういう意味では、純粋に良作だと思うのですが、少々気になるのは、前作あたりから、いままであまり感じられなかった「マンネリ」の影がちらついているんですよね・・・。

本人たちもそれを感じているのか、「PIED PIPER」の冒頭では、まるで昔のグループサウンズみたいなイントロを導入したり、「トーキョー・バンビ」では、ホーンセッションを取り入れたりと、新たな模索を感じられる部分もありました。

まあ、このまま「大いなるマンネリ」になってしまう手もあるとは思うのですが、でも、ロックバンドとして、それでは寂しすぎるんですよね。ここ2作ほど、同じように感じてしまった作品が続いているのが気になるところ。そういう意味では、人気がうなぎのぼりで、そのファンを確保した上での、次の一歩という意味でも、次の作品も非常に気にかかってくるところです。

評価:★★★★★


ほかに聴いた作品

MASTER LOW FOR.../LOW IQ 01

メロコアから、パンク、はてはアシッドジャズ風の作品まで、バラエティーに富んだ作品。どれもポップにまとめあげられていて、とても聴きやすい作品だった一方、LOW IQ 01としての軸足が、あまり感じられなかったのが残念なところ。

評価:★★★★

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上半期ベスト(暫定版)

今年も早いもので、もう半分が終わってしまいました・・・。

そんな訳で、この時期、音楽系サイト恒例の、上半期ベストアルバムをこのサイトでもやりたいと思います。

ただ、まだ6月までに発売したアルバムを全部は聴いていないので、とりあえず、今回は暫定版ということで。

以下、順不同です。

邦楽

magic hour/キセル
HEART STAION/宇多田ヒカル
J-POP/電気グルーヴ
クロニクル/安藤裕子
歪曲/Shing02

洋楽

Vampire Weekend/Vampire Weekend
Stop Drop And Roll/Foxboro Hot Tubs
Viva La Vida or Death And All His Frineds/Coldplay

順位は後日の正式発表の時に。あくまでも暫定なので、今回取り上げたアルバムが取り上げられなかったりする可能性もあります。

正式発表は、今月中旬あたりに・・・。

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2008年7月 2日 (水)

話題のミュージシャンが多数ランクイン

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週1位もまたまたジャニーズ。のニューシングル「One Love」が1位獲得です。初動31万枚で、初動で32万枚売った前作からほぼ横ばい。普通、シングルの初動売上なんてものは、たとえ固定ファンがいても、曲の良し悪しで左右されるものなのですが、ジャニーズ系の場合、見事固定されていますね。

そして、今週は2位も初動で21万枚ものセールスを確保しています。こちらは、大きな話題となっている羞恥心の2枚目「泣かないで」で、前作の初動14万枚を大きく上回りました。

今度の作品も前作同様、作詞島田伸介、作曲高原兄で、前作同様、80年代歌謡曲の香りただよう作品になっています。ちなみに、1枚目の「羞恥心」も9位にランクアップ、2作ベスト10入りさせています。

まあ、個人的な予想としては、1枚目「ヒット」→2枚目「1枚目を超えるヒット」→3枚目「ヒットはするが飽きられて、2枚目の売上を大きく下回る」→4枚目「あまり売れない」というパターンをたどって、4枚目くらいで解散になりそうな予感が。

以下、6位まで新曲がずらり。3位ポルノグラフィティ、4位ゆず、5位ランカ・リー=中島愛、6位ドリカムという順番になっています。

3位ポルグラはPVでPerfumeが参加しているとか。少々あざといな・・・。5位は、最近、チャートでおなじみの「マクロスF」のイメージソングですね。

で、6位ドリカム。新作は、花王のCMソングなのですが、ちょう昨日、こんなニュースがかけめぐりましたね。

ドリカム・中村正人が、人気ボーカルと“29歳差婚”
http://contents.oricon.co.jp/news/entertainment/55985/full/

なんか、意外すぎる組み合わせというか・・・。で、お相手のHIGH and MIGHTY COLORの新作「HOT LIMIT」も今週20位にランクインしています。偶然・・・じゃなくて、CD発売にあわせてのプロモーションも兼ねての発表だったんだろうなぁ・・・。

そして8位にはチャットモンチーの新譜がランクイン。彼女たちもコンスタントにヒットを出してきましたね。

10位にはmisonoの新曲がランクインしています。こちらも、羞恥心と同じくクイズ!ヘキサゴンからみで知名度があがってきたのか?


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週の1位は、シングルチャートでも「キセキ」がロングヒットを記録しているGReeeeNの2枚目のアルバムがランクイン。最初は「愛唄」以降、フェイドアウトしちゃうのかなぁ、なんて思っていたのですが、なんとか生き残りましたね。

ちなみに本作は「本作は、GReeeeNのファン層・購入層が比較的若年層の特に学生であることから、一部仕様をユニバーサルミュージックが企画した“学生向けめちゃ得商品”として発売された。」Wikipediaより)だそうなんですが、安いっていっても、1枚2,600円で、あんまりお得感がないんですが・・・。それなら「学割」とかいって、学生証を提示したら2,000円、とかにした方が話題も出ておもしろかったと思うんですけどね。

今週は、GReeeNに続いて2位絢香、3位ケツメイシと続いています。ただ、この両者も、初動それぞれ31万枚、26万枚と普段なら十分1位が狙える数字。まさか両者とも、販売日を決定した段階ではGReeeNに負けるとは思わなかったかも。ちなみに絢香は、シングルだとここ最近セールスが苦戦しているのですが、アルバムは大健闘。固定ファンがしっかりついてきたということでしょうか。

続く5位には話題の黒人演歌歌手ジェロ「カバーズ」がランクイン。演歌ソロ歌手のデビューアルバムでは、初動最高位を記録したとか。「演歌ソロ歌手で」なんて、相変わらずオリコンらしい、重箱の隅をつつくような記録なのですが、同じく演歌のアルバムで初動5位を記録したのが、関ジャニ∞なので、事実上、演歌歌手のデビュー作の、初動順位最高記録といっていいかも。話題性が大きいとはいえ、純粋にすごい記録かと思います。

ただ、ジェロ以前に記録を持っていた、三善英史が、数曲ヒットを出した後、泣かず飛ばずで歌手としてはフェイドアウトしてしまった事実が非常に気になりますが。

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2008年7月 1日 (火)

レゲエはお好きですか?

Title:MINMI BEST 2002-2008
Musician:MINMI

MINMI BEST 2002-2008

あなたは、レゲエという音楽が好きですか?

最近は、湘南乃風などもコンスタントにヒットを記録し、日本にもすっかり定着した感のあるレゲエですが、意外と、苦手にしている方も少なくないのでは?

レゲエって、他の音楽のジャンルに比べて、とても独特で、癖のあるリズムを持っているため、このリズム感を受け入れるかどうかで、好き嫌いが大きくわかれるようなジャンルではないでしょうか。

特に日本の、それもヒットしているレゲエというのは、なぜか暑苦しく、マッチョテイストの強いミュージシャンが多く、それもまた、レゲエが苦手という人に対する苦手意識を強くしているかもしれないですね。

(ただ、FishmansやらMUTE BEATやら、同じレゲエでも、ヒットシーンでのレゲエとはかなり異なる雰囲気のミュージシャンは日本にも多いことをお忘れなく)

しかし、MINMIに関しては、レゲエが苦手という方でも、すんなり受け入れられるのではないでしょうか。

今回リリースされたベスト盤で、MINMIのヒット曲の数々をあらためて聴いてみたのですが、確かに、レゲエのリズムは取り入れているのですが、あの癖のあるリズムはあまり全面に押し出していません。

ポップなメロディーを前に押し出し、わかりやすい歌詞をつづる内容であるため、レゲエというよりも、普通のポップスとして楽しめる曲がほとんど、という感じになっています。

この作品には、m-floと組んだ作品などもおさめられており、こちらに関しては、レゲエ色は皆無で、完全にR&B風のポップ。誰もが抵抗感なく聴ける作品になっています。

MINMIは、デビュー以降、コンスタントな人気を確保していて、このベストもチャート1位を確保していますが、レゲエという枠組みを超えたポピュラリティーが、その人気の秘密なのかもしれませんね。

ただ、レゲエの哀愁あるリズムは、日本の歌謡曲と容易にむすびつきそうな感じはするんだけどなぁ。

評価:★★★★

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