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2008年6月11日 (水)

ジャニーズ系、敗れたり!その2

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

先週、V6をおさえて見事1位を獲得したGReeeeN「キセキ」ですが、なんと2週目の今週も7万枚超を売上げ、2位のタッキー&翼を抑え、1位を死守しました!まさかタキツバも2週目GReeeeNに負けるなんで思わなかったでしょうね。ただ、初動6万8千枚というのは、ジャニーズ系としては決していい数字ではないのが気にかかりますが。

3位に入ってきたLM.Cは、元PIERROTのギタリストAijiらが結成した、ビジュアル系ロックバンド。アニメタイアップもあり、いきなりの大ブレイク・・・といいたいのですが、そのアニメタイアップもこれがはじめてじゃないんですよね。なぜ、いきなり?

ただ、楽曲自体は、90年代ビジュアル系ブームあたりから、何一つかわっていない音やメロディーラインに、逆にビックリ。最近、再びビジュアル系がブームになりつつありますが、ブームの火付け役的存在のDir en greyみたいに、ヘヴィーでカッコよくて、ビジュアル面も含めて、一種の「毒」をもったバンドじゃなくて、毒抜きされたポップバンドが結局売れちゃうのがヒットシーンの限界なのかなぁ・・・。

まあ、ビジュアル系バンドについては詳しい訳じゃないので、あくまでも印象論なんで、異論反論大歓迎なのですが、90年代のビジュアル系ブームの時も、最初、XだとかBUCK-TICみたいに、楽曲、ビジュアル面両方とも、一種のやばさを持ったバンドが火付け役となったけど、その後、LUNA SEA→GLAYとどんどん「やばさ」が薄れ、ポップス路線に意向しちゃって、結局、アイドルポップスみたいな扱いになっちゃって、衰退しちゃったんですよね。今回のブームも、なんとなく、以前と同じルートをたどっているような印象を受けちゃいます。

清水翔太の2枚目が無事4位にランクイン。とりあえず、これで「一発屋」の汚名からはまぬがれたか?

5位BoA、6位柴咲コウは、この新譜ラッシュで少々低調気味。7位に入ってきた米米CLUBの新曲も、ドラマ主題歌というタイアップの良さを考えると、少々低調気味かな?それでも、しっかりベスト10入りできるだけ、まだまだ人気の強さをうかがえます。

そしてなんと10位にウルフルズトータス松本のソロ作「涙をとどけて」がランクインしてきました。シングルとしてはソロ初となる作品。ドラマ主題歌というタイアップの良さもさることながら、根強い人気のほどもうかがえます。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

シングル同様、アルバムも新譜ラッシュとなった今週のヒットチャート。シングルではジャニーズ系が敗れてしまいましたが、アルバムでは、KAT-TUNのニューアルバムが初動24万枚で見事1位を獲得しています。でも、先日のシングルの初動を考えると、シングルを買うけど、アルバムは買わないというファンが、3分の1もいるということか・・・。

2位はMINMIのベスト盤。彼女、なにげに根強い人気がありますね~。

それに続いて3位に入ってきたのが、菅野よう子によるアニメ「マクロスF」のサントラ盤。アニメサントラ盤としては、エヴァンゲリオン以来、11年ぶりのベスト3入りとか。「ベスト3」入りと限定して、「エヴァ以来」をわざわざ強調しているがオリコンニュースらしいんですが(苦笑)。ベスト10に広げれば、もっともっとランクインしているんだろうなぁ・・・。とりあえず、菅野よう子や、坂本真綾の人気や、「マクロス」というアニメを見ない私でも名前くらい聞いたことあるレベルの知名度の高さが、ブレイクにつながった、といった感じなのでしょうか?

また、以下、4位にBEAT CRUSEDERSの新譜が、先日、当サイトでも紹介したWeezerの新譜が9位にそれぞれランクイン。日米の人気パワポバンドの対決は、日本勢の勝利に終わりました。

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