狂乱のサウンド
Title:PLANET PIMP
Musician:SOUL&"PIMP"SESSIONS
以前、チラッと書いたことあるのですが、最近、少しジャズにも手をひろげて、いろいろかじって聴いていたりします。全く聴き始めたばかりなんで、ジャズに関しては素人同然なのですが、そんな流れの中、SOIL&"PIMP"SESSIONSの曲を聴くと、いまさら当たり前のことかもしれませんが、なにげにしっかりとジャズのフォーマットをくんだ、れっきとしたジャズバンドなんだな、ということにあらためて気がつきました。
しかし、その上で、彼らのサウンドは、ジャズという以上に、ロック寄りのテイストを強く感じます。それはおそらく、彼らのサウンドが、ジャズのように、個々のプレイヤーの演奏を聴かせるというよりも、バンド全体としての「ノリ」を重視している、という点から来るのではないでしょうか?(いや、ジャズも「ノリ」を重視しているような曲もあるでしょうが)
彼らは、自らのジャズのことを「デス・ジャズ」と呼んでいるそうです。その名称がピッタリとくる、まさに狂乱といもいえるサウンドが展開されています。特に本作の前半では、どのプレイヤーも、大音量で、勢いを重視したプレイが展開され、ジャズのアドリブというよりも、ロックのインプロビゼーションに近いものを感じます。
一方では「Struggle」は、おそらく一般的にイメージするようなジャズのナンバーですし、ラストの「Sorrow」も、ムーディーな雰囲気が、彼らの音楽性の幅の広さを感じさせます。
個人的には、本作は、特に前半のノリのいいナンバーでの、サウンドの「狂乱」さが増したように感じて、とても楽しめる1枚になっていました。ここらへん、基本的にロック好きの人間なので、ジャズ寄りの方はどう感じるのか気になるところなのですが・・・ロック、ジャズ、ジャンル問わず、楽しめる作品だと思います。
評価:★★★★★
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