1曲目でノックアウト!
Title:THE BEST COLLABORATION
Musician:DOUBLE
先日、ベストアルバムをリリースしたDOUBLEが次にリリースしたのが、彼女が他のミュージシャンたちとコラボレーションした曲を集めた企画盤です。
このアルバム、聴き始めて、まず1曲目でノックアウトされました!
安室奈美恵とのコラボレーションの「BLACK DIAMOND」。今風の、ノリがよくて、かつ、ビートを前に押し出したR&Bなのですが、カッコいいの一言。途中、DOUBLEの最初のヒット曲「Shake」がサンプリングされていて、この企画の冒頭を飾るにふさわしいナンバーでした。
その後も、A.I.やZEEBRA、KREVAなどといった豪華な面子とのコラボレーションが続きます。
ただ、コラボレートされた面子を見ればわかる通り、基本的にはR&BやHIP HOPの世界の住人ばかり。個人的に、HIP HOP勢の村社会的な仲間意識に疑問を感じていて、m-floやRHYMESTER、KREVAみたいなジャンルを問わないコラボレーションに魅力を感じるだけに、正直言うと、その後のコラボ曲には(いい曲も多いとは思いますが)大きな魅力は感じませんでした。
まあ、そんな中、特によかったと思ったのが
De La Soulとのコラボレート作「Say "I Gotta Believe!"」と、m-floとのコラボレート「Life is Beautiful」でした。
De La Soulとのコラボに関しては、やはり日本勢との格の違いを感じました。S-WORDやZEEBRAとのコラボ曲も収録されていましたが、テンポの良さといい、トラックの音の選び方といい、並べて聴くと、やはりまだまだHIP HOPに関しては、本場との差があるんだなぁ、ということを実感させられます。
一方、m-floとのコラボは、昔のJazzテイストを入れた、ポップで楽しいナンバーで、エンタテイメント性という観点から見た時、本作の中では一番の出来。HIP HOPやR&Bの枠組みに捕らわれず、楽しめるナンバーだったと思います。
全体的には、企画盤ということもあって、アルバムとしてのまとまりはいまひとつ。「DOUBLEのほかの側面を見れる」という意味においても、似たタイプのミュージシャンとのコラボがほとんどなだけに、特にこれといった新しい発見もありませんでした。
まあ、ただ、ここに取り上げた3曲を筆頭に、いい曲が多いのは間違いないと思うので、気になる方はチェックして損のない1枚であると思います。
評価:★★★★
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