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2008年6月26日 (木)

もう少しまじめにやればおもしろいのに。

Title:もう少しまじめにやっておくべきだった
Musician:ロマンポルシェ。

10周年記念BEST ALBUM「もう少しまじめにやっておくべきだった」

ロマンポルシェ。初のベスト盤

ロマンポルシェ。といえば、ニューウェーヴ風の楽曲にのせて、掟ポルシェが、ステレオタイプな(しかしどこかずれている)「男論」を語るユニットで、このベスト盤にも、2枚目には、30分にもわたる掟ポルシェの説教が入っています(笑)。

ただ、ベスト盤を聴いて思うのは、音楽的にもネタ的にも、いまひとつ中途半端なんだよなぁ、という点でした。

音楽的には、ニューウェーヴの影響を受けたテクノポップという感じなのですが、初期の作品はかなりチープで、今聴くと、少々辛い点もあります。

ネタ的にも、こちらも初期の作品に関しては、勢いばかりで乗り切ろうとする作品が多く、ネタ的にこなれていない感じは受けました。

はっきりいって、ここらへんの作品に関しては、完全に、劣化版電気グルーヴなんですよね・・・。

もっとも、それらは最近の作品になると、徐々に音的にも成長してきて、ネタの内容も、ロマンポルシェ。らしさが出てくるように感じられます。特に最新シングルでもある「男は橋をつかわない」は、歌詞の内容も、ロマンポルシェ。らしい、ピントのずれた男論がユニークに展開されていますし、音的にも、大きな成長を感じられます。

とはいえ、2枚目に収録されている説教も含めて、個人的には、もっとネタ的に煮詰めて、変に勢いに頼らず、もっと話の展開で笑わせればいいのになぁ、と思いました。ロマンポルシェ。らしい個性はしっかり持っているんですが、少々暴走気味なんですよね。そういう意味で、皮肉にもタイトル通り、「もう少しまじめになればもっとおもしろくなるのに」と思ってしまうベスト盤でした。

評価:★★★

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