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2008年6月12日 (木)

ポップソングの金太郎飴

Title:COMPLETE SINGLE COLLECTION 1998-2008
Musician:GOING UNDER GROUND

COMPLETE SINGLE COLLECTION 1998-2008(初回限定盤)

GOING UNDER GROUNDとしては2作目となるベスト盤。インディーズ時代の作品から、最新シングルまでが発売順に並んでいる・・・まあ、おなじみな構成なのですが・・・彼らの歩みがわかる2枚組みのベストアルバムとなっています。

久しぶりのインディーズ時代から彼らの作品を聴きなおしたのですが、インディーズ時代の作品の音には少々ビックリ。ギターノイズを全面に出したアレンジとなっていて、完全にポップスバンドとなった最近に比べると、パンクテイストの強い作品になっています。そういえば、GOING UNDER GROUNDって名前、THE JAMからとっているんだっけ・・・彼らの音楽の原点が、あくまでパンクであることを再認識させられます。

ただ、メジャーになってからの彼らのシングルって、良くも悪くも紋切り型。似たタイプの曲が多いんだよなぁ。いわゆる「胸キュンポップス」なんて形容詞がピッタリくるような、切なさを感じさせるポップなメロディーラインに、少々オーバーアレンジ気味のバンドサウンドという楽曲のオンパレードになっています。

最近の曲になればなるほどこなれてきて、安定感のある無難な佳作が多いのですが、2枚組のボリュームで続くと、やはり最後の方は飽きてきてしまいました。1曲1曲を切り取って聴けば、名曲が揃っているのですが、似たタイプの曲がこれだけ続くとやはり・・・。

「大いなるマンネリ」って路線もアリだとは思うのですが、残念ながら、大いなるマンネリでリスナーをひきつけられるだけの卓越したメロディーセンスを持っているか、といわれると、微妙なところで、テンポをおそくすることによって、サビを盛り上げようとする安易な手法も目立つし、残念ながら、そこまでのメロディーセンスは現段階で感じられる曲はわずかでした。

既に10年選手のベテランバンドだし、ベスト10ヒットも武道館公演も経験しているバンドなだけに、決して実力がないとは思わないけど・・・そろそろ、次の一手を打たないと、次の10年が厳しいかも。もうひとふんばり、がんばってほしいところです。

評価:★★★★

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