ポップでキュートな轟音ロック
Title:MASS OF THE FERMENTING DREGS
Musician:MASS OF THE FERMENTING DREGS
通称「マスドレ」
昨年のフジロックに出演し、大きな注目を集め、今年1月にこの1stアルバムをリリース。
今年はサマソニ、ROCK IN JAPAN FES.に出演したり、くるりとの対バンライブにのぞんだりと、今、もっとも注目を集めているバンドの一組です。
で、おくればせながら、この注目のバンドの音源を、ようやく聴いてみました。
このバンド、少々暴論気味ながら一言で言ってしまえば「チャットモンチー meets NUMBER GIRL」といったところでしょうか。
まず、特徴的なのは、女の子バンドらしい、ポップでキュートなメロディーライン。
特にかわいらしい声の女性ボーカルが入ることにより、一気に曲のポピュラリティーが増しますね。本作でも、とりわけ「skabetty」は、ポップでかわいらしいメロディーが特徴的なナンバーになっていて、このアルバムのひとつの核になっています。
その一方で彼女たちの大きな特徴なのが、迫力があるバンドサウンド。音のスキマを埋めるように次々に繰り出されるガレージやハードロックの影響を色濃く感じるロックサウンドは、圧巻のひとことでしょう。
本作では、3曲目までポップな作風で曲をつむいできたかと思えば、4曲目の「エンドロール」でいきなり雰囲気がかわります。ハードなバンドサウンドが炸裂するインストナンバーで、マスドレのロックバンドとしての実力を、これでもかというほどリスナーの耳にぶちこんでくる作品となっています。
その後も後半「I F A SURFER」「ベアーズ」はバンドサウンドを前に押し出した迫力のある曲がつづき、このアルバムは幕をおろします。全編、30分程度の作品なれど、緊張感のあるバンドサウンドが続き、最後まで耳の離せない作品となっています。
音的にもメロディー的にも、まだまだ荒削りな部分も多いのですが、これからが実に楽しみなバンドだと思います。この長いバンド名、覚えておいて損はないかと思います。
評価:★★★★★
| 固定リンク
「アルバムレビュー(邦楽)2008年」カテゴリの記事
- 堀込弟脱退!(2013.03.03)
- マイラバらしい作品(2009.12.26)
- ロックンロールの楽しさを伝える(2008.12.30)
- がんばる真夜ちゃん!(2008.12.28)
- 手堅いポップソング(2008.12.27)
コメント