実にイギリスらしいバンド
Konk アーティスト:The Kooks | |
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ああ、いかにもイギリスって感じのバンドだなぁ。
THE KOOKSを聴いて最初に思ったことはこれ。まあ、イギリスらしいっていっても、ブリットポップあたり以降のイメージかもしれないのですが。
「Always Where I Need To Be」のような、ゴリゴリのギターリフを前に押し出した、ロックらしいバンドサウンドの作品もあれば、「One Last Time」のようにアコースティック主体もあるのですが、その一方、どの曲もあくまでもメロディーを聴かせる、という点に主眼を置いています。
それなので、バンドサウンドも含め、全体の構成自体にはさほどの新鮮味もなく、あえていえば「保守的」とすら感じられるような作風になっています。
本作も、イギリスの公式チャートで1位を獲得するなど人気を獲得しており、なんでも、本国では、日本でも話題のArctic Monkeysと匹敵する人気を確保しているとか。確かに、聴きやすく印象に残るメロディーラインは、広い支持を得られそうな印象は受けました。
しかし、日本ではメディアでも大きく取り上げられていませんし、また、CD屋等でもディスプレイは少々ひかえめ。おそらく、バンドサウンドがよくありがち、という点が、本国に比べてさほど騒がれていない理由なのかもしれません。
ただ、ColdplayもTravisも、最初は日本ではほとんど取り上げられていなかっただけに、彼らも今後、日本でも注目されるようになるかもしれません。タイトルの通り、いかにもイギリスらしいバンドなので、イギリスのギターロックバンドが好きならおすすめしたい作品です。日本でもメロディーとか十分受けると思うので、今後、日本でも一気にブレイクする、かも。
評価:★★★★
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