彼らのスタイルはロックの王道かも。
Limelight Blue on the Q.T.
アーティスト:Qomolangma Tomato | |
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「チョモランマ・トマト」と名乗るこのバンド。SUMMER SONICに出演するなど、最近、徐々に話題となっているバンド。本作で、メジャーデビューとなり、このたび、はじめて彼らの作品を聴いてみました。
ハードロックをベースとしながら、ラップを取り入れたり、ファンクのリズムを取り入れたり、様々なスタイルを自由に取り入れている点、今風のバンドという印象を受けます。
ただ、よくよく聴くと、彼らは、実にオーソドックスなロックバンドということに気がつきました。
というのも、彼らが歌っている内容というのは、どこか閉塞感のある行き場のない若者が歌う心の叫び。現状に不満を感じながらも、その先にわずかな未来を感じさせるような歌詞の世界というのは、若者の叫びとしては、王道ともいえるスタイルではないでしょうか。
また、バンドサウンドというのも、どちらかというと往年のストーンズだったり、ツェッペリンだったり、オールドスタイルなロックに直結しそうな、オーソドックスなハードロックがベースとなっています(曲の作り方とか、少々NUMBER GIRLあたりの影響を感じさせますが)。
しかし、そういう王道ともいえる若者の心の叫びをそのままストレートに、ロックのサウンドにのせているからこそ、リスナーの心に響くのではないでしょうか。彼らが取り入れている「ラップ」というスタイルも、彼らの心の叫びが、「普通」のメロディーには乗り切らないから、必然的に採用したスタイルという印象を受けます。
現段階では、歌詞もサウンドも荒削りで、まだまだ成長の余地を感じます(ただ、そういう荒削りさがいい、という意見もありそうな気が・・・)。しかし、これからが非常に楽しみなバンドです。これからの彼らの活躍に期待したいところでしょう。
評価、星4つくらいが妥当だと思うのですが、期待をこめて、1プラスで。
評価:★★★★★
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