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2008年4月13日 (日)

画期的な販売方法が話題に

      
In Rainbows

アーティスト:Radiohead

In Rainbows

前作から約4年ぶりとなるRADIOHEADのニューアルバム。

本作は、その内容以前に、アルバムの販売方法が大きな話題となりました。

この作品、昨年の10月に、突然、新作発表の告知がされると、そのわずか9日後に公式サイトでMP3でのダウンロード形式での販売がスタート。さらに、値段に関しては「IT'S UP TO YOU(あなた次第)」と書かれ、いくらで買ってもOK(もちろんタダでのダウンロードも可)という、非常に挑戦的な売り出し方をして話題となりました。

ちなみに、私は英語に苦戦しながらも(笑)、5ポンド支払ってダウンロード。で、その後発売されたCDもしっかり買ってしまいました。

いままでも、自らの音源を無料(あるいは無料同然)で提供するミュージシャンはいたみたいですが、全世界的に人気のあるミュージシャンがこのような手法を取り入れたのははじめてということ。現状の音楽流通システムに一石を投じる手法が大きな話題となっています。その後、シャーラタンズやナイン・インチ・ネイルズも似たような手法で新譜を発表し、こちらも話題となっています。

さて、そんな「売り方」が話題の先行となっている本作ですが、肝心な内容の方も、待ちに待った新作だけあって、素晴らしい内容に仕上がっていました。

ここ数作、エレクトロニカ色の強い作品を作ってきた彼らですが、本作では一変、ポップなメロディーとギターサウンドが主体の名盤「OK COMPUTER」あたりを彷彿とさせる作風になっていました。

そういう意味で、誤解をおそれずに言ってしまえば、ここ数作の彼らとは異なり、本作は実験的な要素はあまり強くありません。

ただ、あくまでも美しいメロディーラインや、曲によってはストリングスを大胆に導入する幻想的ともいえるアレンジが全編にほどこされているこの作品は、ある意味、RADIOHEADの本質をしっかりとつかんだ上、RADIOHEADの強みを表に出してきた作品と言えるでしょう。

そういう意味では、RADIOHEADが、素直にRADIOHEADというバンドを表現した作品と言えるかもしれません。

また、「OK COMPUTER」の頃の作風に戻った、とはいえ、「15 Step」「Videotape」のように、エレクトロニカの要素を取り入れた作品もあり、「KID A」や「Amnesiac」を通ってきたからこそつくれた作品とも言えるでしょう。

なお、その「OK COMPUTER」との類似性についてなのですが、その両者の強い関係性を指摘されている方もおり、実際、「IN RAINBOWS」は「OK COMPUTER」の続編という意識の上でつくられた作品なのかもしれませんね。

参考サイト
http://d.hatena.ne.jp/starocker/20071023/p1
「Radioheadの『In Rainbows』と『OK Computer』に隠された謎:『01』と『10』」(sta la staさんのサイトより)

評価:★★★★★

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