正統派イギリスロックンロールバンド?
ウィル・リヴ・アンド・ダイ・イン・ジーズ・タウンズ アーティスト:ジ・エナミー | |
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「oasisの後継者的バンド」「oasisが好きならおすすめ!」
イギリスから出てきた新人パンクバンドThe Enemyの新譜の推薦文には、よくこのような表記を見かけました。
そんなThe Enemyの音楽性を一言でいうなら
THE BEATLES meets SEX PISTOLS
・・・ってこの表現もoasisがブレイクした頃にoasisを評してよく言われていた言葉なんですよね。
どういうことかというと、THE BEATLESのポップスセンスと、SEX PISTOLSのパンクサウンドを両方兼ね備えたバンド、ということ。
ただ、oasisファンの私から言わせてもらうと、oasisとThe Enemyって、微妙に異なります。
oasisのサウンドは、同時期のブリットポップ勢や、グランジロックからの影響を強く感じる一方、The Enemyは、もっとパンク、それもピストルズが出てきた頃のような、70年代のパンクサウンドの影響をストレートに感じます。
がなりあげるような歌い方も、いかにもパンクって感じだしね。
ただ一方、この手のパンクバンドにありがちな、「偉大なる金太郎飴状態」におちいらず、しっかりとメロディーやサウンドを練ってきている点、単純なパンクバンドとは一線を画するところでしょうか。
具体的に言うと、本作のタイトル曲のように、ストレングスを導入し、雄大な曲の世界観を聴かせるあたり、今後の彼らの音楽性の広がりを感じさせます。
今、非常に勢いがあるバンドで、その勢いが、うまいこと楽曲に昇華された1枚。ただ、単なる勢いだけのバンドじゃない点もはっきり感じさせてくれます。それだけに、今後が非常に楽しみ。早く2作目が聴いてみたい新人バンドです。
評価:★★★★★
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