ゴシップも彼女の魅力のうち
Back to Black
アーティスト:Amy Winehouse | |
今年のグラミー賞を総なめにして、日本でも一気に知名度が広がった彼女。
彼女のブレイクをきっかけに、特にイギリスでは、AdoleやDuffyといった、60年代や70年代のソウル直系のミュージシャンがブレイクを続けて、ひとつのブームとなっています。
ただ、その中でもやはり彼女の個性は際立っていると思います。
女性でソウルというと、どうもここ最近は、しっとり聴かせるか、声量のあるボーカルで歌い上げるか、というタイプが多い印象を受けますが、その中でも彼女は、パンチの聴いたボーカルでかなり攻撃的な歌声を聴かせてくれます。
また、彼女といえば、アル中や薬物中毒というゴシップも大きな話題となっていますが、本作の「Rehab」という曲の中では、こんな歌詞を歌い上げちゃったりしています。
"They tried to make me go to rehab but I said 'no, no, no'"
(Lyrics Amy winehouse from "Rehab")
(日本語訳 彼らみんな私をリハビリハウスに連れて行こうとするけど、私はいってやるの「No No No」だと)
ゴシップを逆手にとって、歌詞にまでいれてしまう彼女のスタイルにすごく魅力を感じませんか?
グラミー賞では、ゴシップまみれの彼女が、ちゃんとアメリカ上陸できるのか、なんてことも話題になったりしましたが、そんな話題性も含めて彼女の魅力なのではないでしょうか。
とんでもない大物になりそうなシンガーです。ゴシップも含めて、これからの活動に注目いていきたいですね!
評価:★★★★★
ほかに聴いたアルバム
Make This Your Own/THE COOPER TEMPLE CLAUSE
残念ながら、ラストアルバムとなってしまったクーパーの3枚目。デビュー時は相当話題となって、日本でも「rockin' on」あたりがやたら持ち上げていましたが、3枚目の頃には、さほど話題にならなくなってしまいました。
確かに、デビュー当初のような、勢いみたいなのはうせてしまって、普通のロックバンド、といった印象は否めないのですが、それでも、oasisやマニックスあたりの王道のイギリスギターロックを引き継いだようなスタイルは、やはり魅力的。ポップなメロディーとほどよくノイジーなギターロックが楽しめるアルバムでした。
評価:★★★★
A FEVER YOU CAN'T SWEAT OUT/PANIC! AT THE DISCO
先日発売された2作目も、ビルボードでかなり上位にランクインされていましたが、これは1作目の方。もっと名前の通り、思いっきりダンスチューンが入っているのかな?と予想していたのですが、思ったよりフツーのメロコア路線。ポップな曲調は悪くないと思うんですが、個人的には、よくありがちなバンドといった印象で、あまりピンと来なかったなぁ・・・。
評価:★★★★
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