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2008年4月 5日 (土)

8年ぶり!待望の復活作!!

      
J-POP(初回生産限定盤)

アーティスト:電気グルーヴ

J-POP(初回生産限定盤)

傑作「VOXXX」リリース後、2001年に活動休止宣言を行った電気グルーヴ。その後2004年にWIREで活動再開後、フジロックの出演やスチャダラとのコラボレート作などの活動はあったものの、単独名義でのアルバムリリースはありませんでした。

そんな中、ついにリリースされました!8年ぶりの新作!!

電気グルーヴといえば、非常にユーモアなキャラクター性が受けている一方、音楽は、海外でも高い評価を受けているといった、アンバランスさが魅力的となっています。

本作は、あくまでもストイックに、テクノユニットとしての本領を発揮した作品となっています。

どこかユニークな歌詞もありますが、その内容は、あくまでも楽曲の一部として機能するべく練られたものとなっているため、単独ではほとんど意味をなしていません(まあ、それはそれで彼ららしいユーモラスさをかもしだしていますが)。

また、楽曲は、全体的に音数を絞ったつくりとなっていて、いわば音と音の間を聴かせるよう・・・といってしまっていいでしょうか。そういう音と音の間もきちんと曲として聴かせることができる点、石野卓球の力量を感じます。

とはいえ。

「J-POP」というある種皮肉的なタイトルが示すように、あくまでも聴きやすさをベースとした作品。

聴きやすい、という典型例はピエール瀧をボーカルにすえた、このアルバムの中で唯一ものいえるユーモラスな作品「半分人間だもの」や、かつての「N.O.」を彷彿させる、電気グルーヴらしいポップスさを追及している「モノノケダンス」などのいかにも「ポップ」な作品ということになるのでしょうか。

しかし、それ以外の作品も、確かに聴きやすい内容になっています。

そういう「聴きやすさ」の最大の理由は、石野卓球の選ぶ「音」のセンスの良さ、これにつきると思います。

決してベタなポップに落とし込んでいるわけじゃないのですが、しっかりとポップな音を選んで、曲に仕上げているんですよね。このアルバムにしたって、決してわかりやすいダンスナンバー、とかじゃないのに、すんなりと耳に入って楽しめる作品になっていて、さすがだなぁ、と感じてしまいました。

こういう音の選び方って、おそらく考えてできるものじゃいし、彼の天性の才能なんでしょうね、やはり。

8年、待ったかいのあった傑作だったと思います。電気グルーヴの実力と良さが、嫌というほどあらわれていた作品です。

評価:★★★★★

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