この流れは日本にも波及しそうだな。
19
アーティスト:Adele |
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Amy Winehouseがヒットを飛ばしてから、一昔前のソウルやR&Bの雰囲気を感じさせるミュージシャンが、イギリスではヒットをとばしているみたいですね。最近、ヒットチャートをにぎわせているDuffyなんかも、似たようなタイプみたいだし。
そんな、ある意味「エイミーの後」のシーンを決定付け、イギリスで大きな話題を呼んでいるシンガーが彼女。
「19」というのは、彼女の年齢だそうなのですが、とてもその年齢を感じさせないような、表現力のある、かつ完成させた歌唱力を持っています。特に、少々しわ枯れたような渋いボーカルは、「老成円熟の境地に達する」とまで言ってしまえるほどかも。
また、楽曲も、ソウル、R&Bをベースにしながら、ロックやバラード、ポップスなどの要素も入っていて、リスナーを限定しません。ジャンルとしてボーダレスな作風と言えるでしょうか。まあ、こういう単純なジャンル分けが出来ない音楽ってのも、ある意味、いかにもイギリス的と言えるかもしれません。
個人的にはピアノが美しいバラードナンバーである「Make You Feel」がお気に入り。しっとりとしたピアノの音色が、彼女のボーカルに非常にマッチしていました。
ある意味、ボーカリストとして完成されちゃっているので、そういう意味で、今後、伸び悩んじゃうんじゃないか?という心配もしてしまうのですが・・・。ともかく、今、もっとも注目したいシンガーのひとりでしょう。ジャンル問わずお勧めしたい1枚です。
評価:★★★★★
ほかに聴いたアルバム
the bird and the bee/the bird and the bee
かつての渋谷系が入ったような、かわいらしいポップスを聴かせてくれます。ベルセバ+カーディガンズって感じか?でも、「the bird and the bee」って、英語で性教育の婉曲表現なんだってね。そういう意味では、一筋縄ではいかないユニットかも。ただ、そのポップスサウンドにははまりました。
評価:★★★★★
Your Truly,Angry Mob/KAISER CHIEFS
ブリットポップをほうふつとさせる、ストレートなギターロック。個人的には結構好きなんだけども、ちょっと個性という点では、物足りなさも?
評価:★★★★
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