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2008年3月18日 (火)

そろそろ「ベテラン」の領域に入ってきました。

      
UNIRVANA

アーティスト:堂島孝平

UNIRVANA

なんか、そのちょっとかわいらしい雰囲気のボーカルといい、ポップなメロディーといい、まだまだ若手、という印象も強い堂島孝平なんですが、今年でもうデビュー13年目なんですね。もう完全にベテランだよなぁ・・・。

なんでこんなことを思ったかというと

それは、ここ最近のアルバムが、ベテランとしての円熟さを感じるようになったから、です。

いやね、本作でも、彼のアルバムは、いい意味で変わらず、どこか初々しさもある、ポップなメロディーが基本になっているんですよ。特に前半。

ただ後半、「The Midnight」では、サイケ調のサウンドを聴かせてくれたり、「いとしのフリージア」ではフォーク調のサウンドだったりと、ミディアムテンポのちょっとひねった、聴かせるナンバーを連発。単なるポップスシンガーではないところを見せ付けてくれたのにくわえ、その「ひねくれ」加減には、どこかこなれた部分も感じられ、ベテランとしての余裕も感じられました。

アルバムを出せば出すほど、どんどんと成長していく彼。最近は、テレビ番組での音楽担当など、裏方的な仕事での活躍が目立っていますが、そろそろ本業でもヒット作が欲しいなぁ。他人に提供した曲では、ヒットしているのになぁ。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

TOKYO CITY RHAPSODY/椿屋四重奏

和風のギターロックサウンドにファンクやハードロックの要素も加えて、独特のサウンドを作り出そうとするバンド。本作では、加えて、打ち込みまで導入しています。おもしろいバンドだと思うけど、どうも個性的な方向を目指している割には印象が残んないんだよなぁ。

評価:★★★★

クオリア/ジン

完全に、メジャーデビューすることによって、潰されちゃったバンド。

このアルバムも、少々迷走気味というか、自分たちのやりたいことを見失っちゃっている、というか。まあ、彼女達の実力が、その程度だったといえば、その程度だった、ということなんですけどね。

評価:★★★

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アルバムレビュー(邦楽)2008年」カテゴリの記事

コメント

ジン辛口ですねえ(笑)
僕もアニメタイアップする前のミニアルバムは気に入ってました。
S○NYに縛られなければ実力を発揮できるはず…
といくら擁護してもやっぱりその程度のものだったってことでしょうね。あーあ。

椿屋は詳しく知らないんですが、彼らも事務所が方向性に介入した一時期を境に、
ファン離れが止まらないとか?

メジャーっていうのは半分商業ってことですから、
上手く自分達の中で消化出来ないと生き残れないんですね…

投稿: 501 | 2008年3月19日 (水) 14時08分

>501さん
そうですか。昔のミニアルバムはよかったんですか。一度聴いてみたいですね。
椿屋も、事務所が方向性に介入したんですか?ある程度仕方ない部分もあるとはいえ、残念です。でも、今の時代、ミュージシャンの好きにやらせた方が、下手に手を加えるよりも、売れる気がするんですけどね~。そう簡単じゃないのかなぁ・・・。

投稿: ゆういち | 2008年3月20日 (木) 00時03分

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