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2008年3月 2日 (日)

心にしみいるという表現が最適な作品

空気公団作品集

アーティスト:空気公団

空気公団作品集

こんなことを書いてしまうと、熱心なファンからお叱りを受けそうですが(って、私自身もファンですが)・・・地味、どうしようもなく地味・・・しかし・・・それがいい!!

アコースティックベースのシンプルなアレンジで、ほとんどフックがないシンプルなメロディーライン。そんな楽曲を書くミュージシャンは、他にもたくさんいますが、ここまで淡々とメロディーをつむぐバンドは空気公団だけではないでしょうか。それでも、トイズファクトリーからリリースされたアルバム「融」は、比較的フックも聴いていて聴きやすいのですが、なぜか「融」から収録された曲は1曲のみ。シングルともなった「夕暮れ電車飛び乗れ」も収録されていません。

そういうこともあって、ベスト盤にも係わらず、全体的に悪く言ってしまうと非常に地味。良く言うと、玄人好みのアルバムになっています。どうも、実際に彼女たち自身、そういう玄人好みの曲を選んだ節があり、公式サイトアルバム紹介サイトにも、「うしろまえ公園」の曲解説に

「意外と本人はこういう地味な、アルバムの最後から2番目の
ポジションの曲が一番好きだったりするんだよね。
ミュージシャンならわかってくれると思う。たぶん。」

(公式サイトより引用)

なんて書いてあったりします。

そんなこともあって、このアルバムは、何度も聴いて良さをかみしめるような、スルメ盤になっています。ベストアルバムなのに(笑)。

本来、「空気公団の入門盤」であるべきベストアルバムが、こういう玄人好みの選曲なのって、実際どうよ?と思ってしまうのですが、でも、これもこれで空気公団らしさかもしれません。実際、空気公団というバンドを良くあらわしている選曲だとも思います。

個人的には、もっと(特にアルバム単位では)売れていいバンドだと思うんですけどね。こういう色気のなさが、彼らがいまひとつ一部の音楽ファンだけに支持されているバンドのままである理由かもしれません。そういう方針に関しては、正直、賛否ありそうだし、私個人の意見としても、無条件では賛成できないのですが。

ちなみに、今回、ベスト盤ですが、全曲、再レコーディングされているらしく、ベスト盤でも、しっかりと作りこんでくるのはファンとしてはうれしい話です。

ともかく、まさにこれこそ「心にしみいる」という表現がピッタリの名曲ぞろい。地味なだけに、とっつきにくい(ベスト盤なのに!)アルバムかもしれませんが、一度その世界に触れてほしい作品です。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

My foot steps-20th anniversary memorial collection-/永井真理子

はぁ。永井真理子って、もうデビューから20年なんですか・・・。

オールタイムベストということもあって、全盛期の作品だけじゃなく、売れなくなってからの(失礼!)作品も収録されているため、「永井真理子かぁ。昔聴いていたなぁ」というオールドリスナーにはちょっと物足りないかも。また、ボーイッシュだった彼女のイメージと比べると、しっとりとした雰囲気の作品も多いので、この点も、かつてのリスナーのイメージとは異なるかも。ただ、最近の曲も昔の曲と比べて、決して見劣りはしてないんですよね。また、もうちょっと注目されてもいいシンガーかも。

評価:★★★★

ラブシック/マボロシ

HIP HOPやソウル、ファンクをベースに、派手なロックンロールやレゲエなども取り入れ、音楽に壁をつくらない姿勢がうれしい作品。勢いがあって、ポップで、かつユーモアもあるいい作品です。ただ、一方、これだけいろいろなジャンルを集めている割には、パターンが少々前作と似てきているかな。せっかく音楽に壁をつくらない姿勢を貫いているんだから、もっと違ったアプローチの作品もほしいところか。

評価:★★★★

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