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2008年3月14日 (金)

変態ポップはヒットチャートを制するか。

      
TEENAGER

アーティスト:フジファブリック

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今、最も期待される新人バンドの新譜。

独特なメロディーの節回しや、キーボードの音などを効果的に入れてくるサウンドが特徴的で、その一筋縄ではいかないサウンドセンスには、一種の「変態性」を感じさせてくれます。

また、その楽曲のタイプは、実に様々。例えば、本作でいえば、

「ペダル」では、ギターのアルペジオを美しく聴かせたかと思えば

「記念写真」では、ピアノの音を印象的に用い

「Strawberry Shortcakes」では、独特なアレンジの音世界が印象に残り

「Super King」では、ホーンセッションを効果的に用いるなど、実に多種多様。

また、本作のハイライトは「若者のすべて」でしょう。タイトル通り、10代後半から20代前半の甘酸っぱい思い出をノスタルジックに描いています。具体的なドラマ描写こそあまりありませんが、だからこそ逆に、誰にとっても思い当たる節のあるような、心に響く名曲になっています。

その枠にはまらない、自由自在で、かつ、変態チックな曲づくりは、往年のユニコーンを彷彿とさせます。(まあ、奥田民生は事務所の先輩ですしね。)

冒頭でも書いたとおり、今、もっとも今後に期待したいバンドの一組です。

ただ、一方で、それだけに気になった点も。

それは、全体的に音の独自性に頼りすぎているきらいが見える点です。

いまひとつ、インパクトが、その「音」自体に頼っていて、メロディーや歌詞からのインパクトが薄いのです。前述の「若者のすべて」にしても、名曲なのは間違いないのですが、パッと聴いて、その世界が頭に入ってくるか、といわれると微妙なところなのです。

また、ユニコーンと異なる点としては、ユーモアセンスがちょっと薄いなぁ、という点。こちらも音のユーモアさに頼りすぎていて、歌詞は至ってオーソドックス。ここらへんは好き嫌いもありそうですが、ああいうユーモラスな音世界を作り出しているのだから、それにあわせて歌詞にもユーモアさが欲しいなぁ。

そういう点もあるので、正直、もう一歩がんばってほしいなぁ、とも思うのですが、下の評価は今後の期待もこめて。これから、まだまだ楽しみなバンドです。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

BEST/THE BACK HORN

うーん、こうやって曲を並べると、THE BACK HORNが、あれだけ期待されながら、なぜいまひとつブレイクしきれないのかわかる感じがする・・・。

冒頭の「サニー」みたいな曲からスタートすると、インパクトが強烈なのですが、全体に似たタイプの曲や世界観の歌詞が多いので、後半になると飽きてくるんですよね。1曲1曲取れば名曲なんですが、残念です。

評価:★★★★

音楽の子供はみな歌う/サンボマスター

シングルレベルだと、ポップだなぁと思う曲が多いのですが、アルバムで聴くとかわんないよね、安心します。ハードでファンクなロックンロールサウンドと、その心の叫びをしっかりと聴かせてくれます。

評価:★★★★★

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