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2008年3月24日 (月)

次の一手が非常に気になります。

      
Award SuperNova-Loves Best-(DVD付)

アーティスト:m-flo,m-flo loves Akiko Wada,m-flo loves BoA,m-flo loves YOSHIKA,m-flo loves LISA,m-flo loves 安室奈美恵,m-flo loves BONNIE PINK,m-flo loves Crystal Kay,m-flo loves 日之内エミ & Ryohei & Emyli & YOSHIKA & LISA,m-flo loves melody.& Ryohei,m-flo loves MINMI

Award SuperNova-Loves Best-(DVD付)

m-floは、ボーカルだったLISAが脱退後、「loves」と題し、他のミュージシャンとのコラボレーションによって新曲を数多くリリースしてきました。本作は、その「loves」シリーズの集大成的なベスト盤です。

コンセプトとして「『loves』の歴史を振り返る」をかかげているのですが、冒頭、草野仁のナレーションからはじまるあたり、完全に世界ふしぎ発見を意識しています。個人的には、もうちょっと露骨にパロってもよかったかな?と思うんですけどね(^^;;

その後、この「loves」シリーズに数多く参加した「ファミリー」ともいえるミュージシャンとコラボレーションを組んだ新曲「love comes and goes」からスタートし、途中、インタールードとして、有名ナレーターによるユニークなナレーションをはさみながら、曲は続いていきます。

基本的には、高音のボーカルが特徴的な女性ボーカルの曲がメイン。まあ、最近のはやりでもありますしね。

それだけに、やはり野宮真貴、CRAZY KEN BANDと組んだ「Cosmic Night Run」や、和田アキ子と組んで紅白でも話題となった「HEY!」が目立つなぁ。特に、和田アキ子みたいな、ソウルフルなボーカリストともっと組んでもおもしろかったと思うんですけどね。

ちょっとそういう意味では、せっかくボーカリストを1人に決めないで活動を続けたわりには、似た雰囲気のボーカリストが多かったなぁ、と感じて、その点では少々不満も残ります。

まあ、これは、アルバム発売時点でも感じていたし、また、逆に、似たタイプのボーカリストが多かったからこそ、和田アキ子みたいな違うタイプのボーカリストが目立っていたのかもしれませんけどね。

ただ、そこらへんを差し引いても、m-floのユーモアさとポップスセンス、そして、ほどよく今風の音を取り入れるセンス、どれもしっかりと光っているベスト盤だったと思います。

しかし、これで「loves」シリーズにひとつの区切りをつけた彼ら。今は、このベスト盤の内容よりも、次の一手をどうするのか、それが気にかかります。また、ボーカリストを加えるのか、このまま、ボーカルを加えず、違うスタイルで曲を発表するのか・・・楽しみです。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

NEW STANDARD/SOFFet

他のミュージシャンと積極的なコラボレートを行った本作。ポップスであることを追及したような1枚で、SOFFetらしさが出ている、彼らのいままでの作品では最高傑作ではないでしょうか。

が。

だからこそSOFFetの限界が見えちゃったなぁ。だって、同じようなこと、既に他のミュージシャンがやっているもん。もっとおもしろく。具体的に言ってしまうと「Jackal」って曲、これ、完全にRIP SLYMEだよね?それも、彼らの方がもっとおもしろい音の使い方しているし・・・。

本作のみ聴けばいいアルバムだと思うけど、SOFFetがなぜいまだにいまひとつ売れていないのか、痛いほどわかってしまった作品でした。

評価:★★★

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