今、もっとも勢いのあるユニットです。
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アーティスト:コブクロ | |
ここ最近、コブクロ人気がとんでもないレベルになっています。
おととい発売されたベストアルバムが200万枚を突破。このニューアルバムも、既にミリオンを突破し、いまだに売上を伸ばし続けています。
コブクロの曲って、ある種の癖がなく、メロディーも、しっかりと耳に残りながらも、過剰なインパクトもなく、ある意味、万人が聴いて「いい曲だね」と感じられる曲。先日のヒットチャートのコラムでも書いた、最も浮動層を取り込みやすいタイプのミュージシャンで、だからこそ、固定ファン狙いが多い最近のヒットシーンの中で、爆発的に売れているのかもしれません。
ただ、これだけ勢いがあるミュージシャンにも関わらず、アルバムの出来は、いつもほとんど変わりません。普通、こういう脂ののった時期のアルバムって、奇跡的な傑作が出てきたりするんですが、よくも悪くも「良作」という作品。まあ、こういう傑作もないかわりに駄作もないスタンスは、今後、長く人気が持続しそう。
評価:★★★★
以下余談
なんか、コブクロって、人気の出方がちょっと珍しいタイプのミュージシャンなんですよね。
というのも、一時期まで、コブクロって、完全に「YELL」の一発屋、と見られかねないほど、デビュー作で大ヒットを記録したものの、以降、人気が下降線をたどっていました。
しかし、その後、「風」のロングヒットなどをはさんで、「永遠にともに」で大ブレイク。現在に至ってます。
ただ、こういう一発ヒットの後に、再度復活を果たしたミュージシャンって、珍しいんですよね。
そう考えて、他に類似例を探したところ、一組、彼らと似たような経緯をたどったミュージシャンがいました。それは
CHAGE&ASKA
彼らも、「万里の河」でヒットを記録したものの、その後、「DO YA DO」まで10年間、シングルでベスト10入りできませんでした。しかし、その後の人気はご存知の通りで。
(ただ、チャゲアスに関しては、「万里の河」以降の時代をリアルタイムに経験していないので、本当に、一時期のコブクロのように、一発屋に近いイメージがあったのかは不明ですが)
そして、その一方で、両者ともに共通するのが、シングルヒットこそなかったものの、その間、アルバムは売れ続けたという点。つまり、しっかりと熱烈な固定ファンをつけていたという点でしょう。
おもしろいのは、同じような人気の経緯をたどった2組のミュージシャンが、共に男性デゥオである、ということ。曲のタイプとしては、ちょっと異なる両者ですが、男性デゥオ同士、通じるものがあるのでしょうか??
ほかに聴いたアルバム
BIRDSONG EP/bird
birdによるベストアルバム。全編、birdらしいアコースティックのオーガニックソウル調にアレンジされており、元曲とかなり印象が異なる点もおもしろい。特にユニークだったのが、サンボマスターのカバーで、サンボマスターのメロディーの良さを再認識させてくれました。
評価:★★★★
SUBTERRANEAN ROMANCE/DOES
骨太のロックサウンドを聴かせてくれる3ピースバンド。ただ、あまり印象に残らなかった・・・。いまひとつ、これといった個性を感じられなかったな・・・。
評価:★★★
DAZZLING SOUND/真心ブラザーズ
やはりソロと真心としての作品は大きく違いますね。真心の作品の中では、桜井の楽曲は、もっとポップに、ロック寄りになるし、YO-KINGの作品は、もっとマイルドに、ポップ寄りに仕上がっています。全体的には、桜井のカラーが強かったかな?しっとりと聴かせるポップが多かった印象が。きっちりとつくられている良作という感じです。
評価:★★★★
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コメント
コブクロのベストが男性デュオの売り上げでNO.1になったと言うニュースがこの前流れたとき、
その前の男性デュオの売り上げNO.1はチャゲアスの『SUPER BEST Ⅱ』だったと言ってました。
個人的には、この当たりでも人気の傾向の共通点を感じましたね。
しかし、コブクロがここまでビックなヒットを出すミュージシャンになるとは思いませんでした。
投稿: HK | 2008年3月13日 (木) 10時21分
>HKさん
そうですね。コブクロのベストが抜いた男性デゥオの売上No.1がチャゲアスのベスト、という点も、不思議な共通点を感じますよね。
僕もコブクロがここまでビックになるとは思いませんでした。
一時期、ゆずの亜流的に見られていたし・・・。
投稿: ゆういち | 2008年3月14日 (金) 00時07分