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2008年3月30日 (日)

Pixiesの新譜になったかもしれない1枚

Title:Bluefinger
Musician:Black Francis

ご存知Pixiesのボーカリスト、ブラック・フランシスのソロ作。Pixiesは2004年に再結成し、日本にもフジロックや単独ライブで来日し、ファンをわかせました(つーか、私もライブを見に行きました、もちろん。)

そんなPixiesのボーカリスト、ブラック・フランシスは、Pixies解散後は、フランク・ブラックの名前で活動していましたが、本作は、Pixies時代に名乗っていたブラック・フランシスの名前でリリース。なんでも、Pixiesの新譜としてのリリースを考えていたとか。残念ながら、Pixiesでの復活はなりませんでしたが、Pixiesファンなら、気に入りそうな、軽快で、ポップなロックナンバーが並んだ作品となっています。

そして、Pixiesの新作になる予定だった、と考えながら聴くと、確かにPixiesを意識したかのような作品が並んでいました。

1曲目「Caotain Pasty」から、ノイジーだけども軽快なバンドサウンドは、Pixiesを彷彿とさせますし、2曲目「Threshold Apprehension」のシャウトなど、Pixiesの名曲「Debester」あたりを思い起こさせます。

このアルバムは、オランダのミュージシャン、ハーマン・ブルードに捧げるという形で、彼の曲「You Can't Break A Heart And Have It」のカバーも収録されていますが、これの女性コーラスは、ひょっとしたらキム・ディールを意識したのか?

なぁんてことを、Pixiesファンとしては思い浮かべながら聴いていると楽しい作品。中盤の、どこかルーツ志向を感じさせる作品は、ちょっとPixiesとは雰囲気が異なるかな?なんてことも思うのですが、それも含めて、ポップでロックという、実にPixiesの精神をそのまま引き継いでいる作品になっていたと思います。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

beyond/Dinosaur Jr.

再結成第1弾アルバム。以前の作品は、「Green Mind」しか聴いていないんですが、その時と同様、ポップなギターロックが楽しめましたが、「Green Mind」に比べると、もっと骨太に、アメリカンロックテイストが強く出ていたかな?

評価:★★★★

IT'S ALL AROUND YOU/TORTOISE

以前より音づくりがシンプルになって、音もなめらかな感じになったかな?変に肩肘はらなくて、聴きやすくなった印象が。

評価:★★★★★

WIRE 06 COMPILATION

ご存知レイブイベントWIREのコンピレーション。様々なテクノのミュージシャンの曲を網羅的に聴けるのが楽しい。個人的によかったのは

石野卓球「abuchMORTORHEADPHONECABLEGUY」
ケンイシイ「Megnesium 40.2mg」

どちらも非常にビートが効いていて、テンポがよく、耳をひきました。また

Alter Ego「Transphormer[My My's Alter Eso Remix]」

音の作り方が、独特で、特徴的でおもしろかった。

あと、RYUKYUDISKOみたいに、聴けば一発でその人の曲とわかる個性を持っているのは、やはり強いですね・・・。

評価:★★★★

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