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2008年1月12日 (土)

ガールズバンドに明日はあるか??

      
生命力

アーティスト:チャットモンチー

生命力

最近のチャットモンチーって垢抜けたよなぁ・・・

いや、彼女たち自身の話ではなく。

ってか、彼女たち自身も、かなり垢抜けた印象もあるんですが。それはそれとして(笑)。

もともとから、チャットモンチーは、十分ヒットポテンシャルのあるメロディーラインがひとつの魅力だったのですが、本作では、より「売れるメロディー」を狙ってきた(あるいは狙わされた(?))感がありました。特に「Make Up!Make Up!」なんかは、「アイドル歌謡曲か?」とも思わせるほどのキャッチーさ。他も、バンドサウンドが後ろに下がって、このままポップ路線??と心配になってしまうほどでした。

ただ。それでもバックには、しっかりとしたスリーピースの骨太のバンドサウンドが主張している。

そのバンドサウンドにしっかりと着目して聴いてみると、確固たるチャットモンチーの主張も感じます。

また、「親知らず」のような、ちょっと胸がキュンとなるような歌詞の世界ももちろんそのまま。チャットモンチーの魅力を感じるアルバムになっています。

ヒットチャートで通用するポピュラリティーを身に着けるか、3ピースロックバンドとしての誇りを持ち続けるか、今の彼女たちは、その岐路に立たされているような印象を受ける作品でした。

でも、欲張って両方手に入れてしまおう、って路線もありだと思うんですけどね。

むしろ、その路線を期待しています。もし、ポピュラリティーとロックバンドとしての先駆性を持ち合わせれば、10年20年ヒットソングを出し続けられるモンスターバンドになれるかも?

とにもかくにも、いま、もっとも勢いのあるバンドである彼女たち。次回作以降の動向に、ますます期待が高くなる作品でした。

評価:★★★★★


569/GO!GO!7188

しかし、GO!GO!7188は垢抜けないなぁ(笑)

いや、その微妙な垢抜けなさが、彼女たちの魅力でもあるんですけどね。

ただ、いまひとつ垢抜けないまま、最近の彼女たちは、安定感が出てきてしまいましたね。

いい意味でも悪い意味でも。

この作品、アルバムの出来としては決して悪くありません。彼女たちの持ち味である、ガレージパンクのバンドサウンドに、GS調のメロウなメロディーラインがしっかり生かされているアルバムになっています。

でも、上手くまとまりすぎているんですよね。安定感がありすぎる。

初期の作品のように、安定感こそ欠けるけど、一度聴いたら絶対に忘れられないような、曲の勢いというのが、この作品では残念ながら感じられませんでした。

まだ不安定さが残るものの勢いのあるチャットモンチーと、安定感はあるものの、勢いの欠けるGO!GO!7188・・・同じガールズバンドだけど、ある意味対極に位置するバンド、かも。

GO!GO!7188は、このまま収束してくにはあまりにも惜しいバンドだと思うんですけどね。

いま一度、奮起を期待したいところ。次回作に期待!

評価:★★★★

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コメント

チャットモンチーの最新作に関しては、1st以上に高い評価...私の2007年のベスト10範囲内の評価を出しております。
レーベルの意向に惑わされずに、自分達の世界を貫いて欲しいですね。

他の作品は...まだ未採点です。(苦笑)

投稿: 極東新天地 | 2008年1月12日 (土) 21時21分

連続書き込みすみません。
今さっき、ブログを開設しました。

本格始動は、明日以降になりますが、
今後とも宜しくお願いします。

投稿: 極東新天地 | 2008年1月12日 (土) 22時23分

>極東新天地さん
チャットモンチーは、ちょっと「売り」を狙いはじめていて、ちょっと心配です。いい作品には間違いないんですが・・・。レコード会社の意向に惑わされないでほしいですよね!
ブログ開設おめでとうございます!さっそく拝見しました。これから、楽しみにいています!

投稿: ゆういち | 2008年1月14日 (月) 22時10分

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