« ポップスバンドにまつわるエトセトラ | トップページ | 再結成を素直に喜べない理由 »

2008年1月15日 (火)

オトノハトライアングル/FREENOTE

Title:オトノハトライアングル
Musician:FREENOTE  

このサイトをいつも見てくださっている方なら気がついていると思うのですが、私個人的に、女性ボーカルのギターロックバンドというのが、思いっきり壺だったりします。

先日紹介し、最近人気のチャットモンチーなんてもろに壺ですし、GO!GO!7188なんかももちろんですし、以前、当サイトで応援していたDOG HAIR DRESSERSなんてバンドもいました。

古くは、プリプリ、ジュディマリ、LINDBERGなんかもファンでしたしね(^^;;

そんな中、以前から密かに注目していたバンドが彼女たち。FREENOTEという、女性ボーカル+野郎2人(笑)の3人組ギターロックバンド。デビュー直後は結構プロモーションされていたんですが、いまひとつ売れず、その後、CDも出せず、メンバーも脱退したりで、このままフェイドアウトか?と思っていた中、久しぶりに発売されたアルバムが本作です。

1stアルバムでは、作曲に岡村靖幸を起用したり、おもいっきり「サブカル寄り」を目指した作風になっていました。しかし、2枚目では一転、おもいっきり「売り」に走ったような、普通のポップスロック。ポップなメロディーセンスに光るものは感じたのですが、「よくありがちなガールズポップ」の域を出ない、FREENOTEらしさというものを感じられない作品でした。

2曲目「HOME」は、ノイジーなギターサウンドを前に出してきた楽曲だっただけに、「これは」と期待できたのですが、バンドサウンドを前に出してきたのはこの作品のみ。その後のバンドサウンドは、単なる「伴奏」に成り下がっていました。

1stアルバムが予想以上に売れなかったんで、レコード会社側の言いなりになっちゃったのかな?でも、これもあまり売れていないみたいだし、今後がちょっと心配です。

評価:★★★

ちなみに、チャットモンチーと同時期に出てきたpop chocolatというバンドも、注目していたんですが、最近、とんとご無沙汰です。ライブ活動はやっているみたいなんだけどなぁ。


ほかに最近聴いた作品

ケツノポリス5/ケツメイシ

良作だと思うけど・・・やはり「ケツノポリス3」は、奇跡的な傑作だったんだなぁ、と思ってしまう。その後、3から4、5にかけて、緩やかな下り坂となっているのが、大変気にかかります。

メロディーはポップだし、歌詞も印象的だし、いろいろなタイプの曲に挑戦しているんだけど、「3」のように、心に迫るものがないんですよね。どれも、「ほどほどよく出来ている」という感じになってしまって。ケツメイシらしい「優等生的」な作風になっちゃったのかも。

評価:★★★★

Sugar Hunter/CHARA

CHARAのベスト盤。

デビュー作と最近の作品、すっかり変わってしまって・・・と思っていたんですが、並べて聴いたら、思ったほどの変化はなかったですね。いい意味で。

若々しさがはじけるデビュー当初の作品に対して、「大人の女性」的な優しさ、包容力を感じる作品の作品。しかし、どちらも、CHARAとしての一本の力強い筋が通っていました。

というか、あの「声」だけでしっかり「CHARAらしさ」になっちゃうのが、彼女の強みだよなぁ。

評価:★★★★★

|

« ポップスバンドにまつわるエトセトラ | トップページ | 再結成を素直に喜べない理由 »

アルバムレビュー(邦楽)2008年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: オトノハトライアングル/FREENOTE:

« ポップスバンドにまつわるエトセトラ | トップページ | 再結成を素直に喜べない理由 »