2009年7月12日 (日)

椎名林檎らしさが満開!

Title:三文ゴシップ
Musician:椎名林檎

三文ゴシップ

ついに、待望の椎名林檎ソロアルバムが発売されました!

オリジナルとしては、なんと6年ぶりとなるニューアルバム。もちろん、その間も東京事変としての活動もありましたし、企画盤や未発表音源集も発売されていました。

しかし、純然たるオリジナルアルバムとなった本作は、ファンにとって待ちに待った作品といえるでしょう。

そして、それに応えるかのごとく、今回の作品、実に「椎名林檎らしさ」が貫かれたアルバムとなっています。

全体的に、歌謡曲風のどこかウェットなメロディーに、ジャジーなアレンジを施した内容。堅い言葉をちりばめつつ、どこか妖しげな色っぽさを感じさせる歌詞も、待ちに待ったファンの期待に、十分応えているといっていいかもしれません。

ただ、ある意味、行くところまで行ってしまった前作「加爾基 精液 栗ノ花」と比べると、その内容は、かなりポップに仕上がっています。

アレンジも、それほど奇をてらったようなアレンジは少なく、ミュージカル風の「都合のいい身体」や、ニューオリンズジャズ風の「二人ぼっち時間」、エレクトロサウンドを導入したパンキッシュな「尖った手口」など、いずれもポップにまとめあげています。

また、歌詞も、文学的な雰囲気の歌詞は以前と同じとはいえ、狙ったような難しい表現や、インパクトある表現は少なく、彼女の作品にしては比較的平易。ま、ここらへんに関しては賛否ありそうですが・・・。

ジャンルも、以前よりロックのテイストが減って、ジャズやソウルといったブラックミュージックからの影響がより鮮明になった感があります。ここらへん、ロックは、バンドとして、東京事変で演りたい、というのがあるのかもしれません。

待ちに待ったニューアルバム・・・にも関わらず、その第1声が、Mummy-Dのラップからはじまるあたりのユーモアセンスも感じられます。東京事変としての活動を経て、いい意味で、肩の力が抜けたように感じました。

あえてちょっと気になった点をいえば、ちょっとオーバーアレンジ気味だったのでは?もうちょっと音数を絞ってもよかったような印象も受けました。

しかし、アルバム自体は、待ちに待ったファンも納得できる名盤に仕上がっていたと思います。今後は、椎名林檎としてコンスタントに活動を続けていくのか、それとも東京事変と平行するのか??どちらにしても、これからも刺激的な作品をたくさんつくってくれそう・・・これからの活動もとても楽しみです!

評価:★★★★★

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2009年7月11日 (土)

底に流れるメロディー

Title:Beacons Of Ancestorship
Musician:TORTOISE

Beacons Of Ancestorship

一時期、音楽誌などをにぎわせていた「シカゴ音響派」というカテゴリー。最近は、すっかり聞かれなくなってしまいましたね・・・(^^;;

その「シカゴ音響派」の第一人者として活動していたバンド、TORTOISEが、5年ぶりとなる新作をリリースしました!かなり久しぶりの作品なのですが、その実力はいまだに衰えないですね。期待通りの傑作を聴かせてくれました。

そんな久しぶりとなる彼らの新譜。CDをプレイヤーに入れて流れてくる音を聴いて、まず、とてもポップで聴きやすいなぁ、という感想を抱きました。

1曲目「HIGH CLASS SLIM CAME FLOATIN' IN」は、シンセとドラムで軽快なテンポを作り出しており、続く「PREPARE YOUR COFFIN」もテンポのよい作品。決してわかりやすいメロディーラインが目立つわけではないのですが、ポップで聴きやすい作品が続いていました。

その後も、パーカッションのリズムが心地よい「GIGANTES」など、リズムが楽しい曲が続き、中盤は、哀愁のあるメロディーが流れる「THE FALL OF SEVEN DIAMONDS PLUS ONE」「MINORS」など、どこか物悲しさを感じる曲が続きます。

エレクトロサウンドを取り入れた「DE CHELLY」などバリエーションの豊富さは相変わらずながらも、今回の作品は、以前の「シカゴ音響派」というジャンルからイメージされる難解な要素は薄く、ポップな印象を受けるアルバムに仕上がっていました。

でも、ポップとはいっても、決してベタなメロディーラインを聴かせてくれているわけではありません。なんでだろう?と思ったのですが、確かにわかりやすいメロディーはないんですよね。しかし、リズムやサウンドなどの底辺には、しっかりとメロディーが流れているんですよ。決して表に出てこないものの、よくよく聴くとしっかりと楽曲の底に流れているポップなメロディーが、このアルバムをポピュラリティーあるものとしているのではないでしょうか。

もちろん軽快なドラムスや、ギターの音もまた、そんなポピュラリティーに大きく貢献していました。このアルバム、決して難解ではありません。難しいこと抜きにそのリズムやメロディーを楽しみたい、そんな作品でした。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

Third/Portishead

Third

こちらはなんか、捉えどころのない作品だなぁ・・・という印象。しっかりとしたメロディーは流れているのですが、どこか不気味な雰囲気に、ジャンルレスな独特のサウンド。癖になる人には癖になりそうなサウンド、といった感じでしょうか。

評価:★★★★

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2009年7月10日 (金)

リミックスを通じて知るハラカミの歴史

最近は、くるりや矢野顕子とのコラボレートで、すっかり知名度も上がったレイハラカミ。電子音ながらも暖かみのある独自の音をつむぐミュージシャンとして、以前より、多くのミュージシャンのリミックスを手がけてきました。

そんな彼のリミックスワークをまとめたアルバムが2枚同時に発売されました。

まずは、1990年代から2000年初頭までの作品をまとめた作品がこちら。

Title:あさげ-selected re-mix&re-arrangement works/1
Musician:レイハラカミ

あさげ - selected re-mix & re-arrangement works / 1

1曲目のミュージシャン、Flareは、KEN ISHIIの別名プロジェクトで、この作品が、正真正銘、レイハラカミのデビュー作となります。

いわゆるアーリーワークスにあたるこれらの作品は、ハラカミが、個性的な今の音を作り上げる過程がわかり、とても興味深く楽しめます。

特に1曲目「curved flow」、2曲目「Alien to whome?」は、まだ硬質なリズムが前に出ていて、ちょっと今のハラカミのイメージからは異なるかもしれません。ただ、その中には、ハラカミらしい暖かい音も混じっており、レイハラカミの個性が、徐々に花開いていく様子がよくわかります。

その後は徐々にハラカミらしさが表にあらわれて、「skyline」あたりは、まさにレイハラカミらしさがしっかり確立しているといえるでしょう。

この作品、テクノ系ミュージシャンとのコラボが多いこともあって、どの曲も、レイハラカミとそれぞれのミュージシャンががっぷり4つになって組み合っていながらも、とても相性のよいアレンジが多かったと思います。

特にこの時期のハラカミは、初々しさもあるものの、若さゆえの勢いを感じます。まさに今のハラカミの原点ともいえるこれらの作品群。ファンならずともお勧めできる作品たちです。

評価:★★★★★

そして、もう1枚が、2001年以降の作品をまとめたアルバム。

Title:ゆうげ-selected re-mix&re-arrangement works/2
Musician:レイハラカミ

ゆうげ -selected re-mix & re-arrangement works / 2

こちらは、くるりやUA、Great 3やNUMBER GIRLなど、ロック畑のミュージシャンとのコラボが多く収録されています。

この頃のハラカミは、既に自らの個性を確立しています。それだけに、コラボの相手も個性を持っていないと、原曲がハラカミのアレンジに負けてしまい、リミックスとしてはいまひとつの作品になっていました。

特にコラボ相手が個性的だったのがNUMBER GIRLやGreat 3、そしてなによりもUAが印象的。レイハラカミの音とUAのボーカルが、まるで曲の中で勝負しているような、個性と個性がぶつかりあう「閃光」は、まさに傑作の一言。この2枚の作品の中でもベストかもしれません。

一方・・・いまひとつだったのがCHOCOLAT。ボーカルの線が細くて、個性もいまひとつ。レイハラカミのアレンジが浮いてしまって、リミックスとしてはいまひとつとなっていました。

リミックスの良し悪しが、楽曲ごとにはっきりしたアルバムだったように感じます。それだけに、個人的には「あさげ」の方がよかったかな、と思うのですが・・・ただ、2枚あわせてレイハラカミの足跡がよくわかる作品なだけに、ファンとしては2枚ともチェックしておきたいところでしょう。

評価:★★★★

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2009年7月 9日 (木)

イケメン勢ぞろい

今週のヒットチャート、シングル、アルバムともに、いわゆる「イケメン」たちが目立つチャートとなりました。

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

まずシングル。1位嵐「Everything」、2位東方神起「Stand by U」と、日韓の男性アイドルが上位を独占しました。

嵐は、前作からわずか1ヶ月強でのリリース。その影響もあってか、初動売上34万枚と、前作の初動50万枚から大幅ダウンです。前作は、初回限定盤が2通りあったのに対して、本作は1通りのみ、というのも理由なのか?

東方神起は、ここ最近、1位が続いていたのですが、さすがの嵐には勝てず。ただ、初動18万枚は、前作の9万8千枚より大幅アップしています。

また、他にも7位にGACKT「Flower」、8位に韓国のアイドルJohn-Hoon「Blue Moon」と、それぞれイケメンたちがランクインしています。

他には・・・3位にflumpool「MW ~Dear Mr. & Ms. ピカレスク~」が、5位に℃-ute「暑中お見舞い申し上げます」がそれぞれランクイン。flumpoolは大ヒットした前作「星に願いを」に続くヒットで、人気のほどを確固たるものとしています。また、℃-uteの方は、キャンディーズのかつてのヒット曲のカバー。ちょっと懐かしく感じる人も多いかも。

さらに今週、10位にJASMINE「SAD TO SAY」が、先週の13位からランクアップし、初のベスト10ヒットとなりました。

彼女は、現在、ソニーが相当売り出している女性シンガーらしく、こんな記事も見受けられました。ただ、正直、レコード会社曰く「10年に1人の逸材」は、2,3年に1人くらいあらわれるんだよなぁ(苦笑)。この曲も試聴してみたのですが、よくありがちな売れ線R&Bで、そんなに面白みがあるとも思えなかったし。良くも悪くも、今後の動向が気にかかるところです。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

シングル同様、アルバムも1位はイケメンが(笑)。福山雅治「残響」が見事1位を獲得しました。しかし、福山雅治は強いですね。初動売上は26万枚で、前作「5年モノ」の22万枚を上回る結果に。ただ、福山は女性のみならず男性陣にも人気があるからなぁ~。

他に今週、アルバムは、2位にシド「hikari」が、10位に馬場俊英「延長戦を続ける大人たちへ」がそれぞれランクインしています。

馬場俊英は、いろいろな媒体に取り上げられ、話題になることが多かったミュージシャンですが、ついにこのアルバムで、初のベスト10ヒットを記録!根強い人気のほどを見せつけました。

さらに今週は・・・先日、急逝し、世界を悲しみでつつんだキング・オブ・ポップ、Micheal Jacksonのベストアルバム「キング・オブ・ポップ」が4位に急浮上!このアルバム、発売時は最高位10位だったので、ここに来て、最高位を記録ということになります。他にも、マイケルは、同じくベストアルバム「NUMBER ONES」が18位にランクアップしており、彼の私たちに与えた影響力と人気の大きさを感じるチャートとなりました。

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2009年7月 8日 (水)

2枚のフリーアルバム

すいません。通常はヒットチャートの予定なのですが、仕事の事情により、ヒットチャートは明日、お送りします・・・m(_ _)m

今回は、現在、アメリカの人気ラッパー50 Centが、自身のサイト「ThisIs50.com」で公開中の2枚のフリーアルバムの紹介です。

どちらも9月にリリースが予定されているニューアルバム「Before I Self Destruct」の序章といえるアルバム。「ミックステープ」という位置付けらしいのですが、基本的に新曲ばかりで、事実上のニューアルバムのような様相となっています。

まずは1作目、「War Angle LP」

Title:War Angle LP
Musician:50cent

50_cent_war_angel_lp_front

ハードな雰囲気のジャケットとは異なり、至ってメロウな雰囲気の作品が並んでいました。ポップで聴きやすく、ラップもノリがよいので、HIP HOPに抵抗がなければ、広い層に受け入れられそう・・・。アメリカで高い人気を誇るのも納得です。

こういう形で新曲がたくさん聴けるのはうれしいですよね。特に「気になるけど、アルバムを買うには・・・」というリスナーにはうれしいプレゼント。もちろんファンにとってもうれしい話です。

ただ、ひとつ残念なのは、邦訳がついていないので、歌詞の意味がわからないこと。ラップだと、特に歌詞の内容が重要になってくるだけに残念。どこかで邦訳しているサイトとかないのかなぁ~。

評価:★★★★

参考URL

50セント、公式サイトで無料アルバムを発表へ。
50セント、無料アルバムを公開中!

(ダウンロード方法→「ThisIs50.com」の中ほど左「featured」の一番上に、上のジャケット写真があるので、その画像をクリック。クリック先で「Download Here」をクリック。さらにクリック先のサイトでしばらく待っていると、ダウンロード先のリンクが表示されます)

もう1枚が、先日リリースされたばかり

Title:Forever King
Musician:50cent

50_cent_forever_king_front_cover

上の参考URLでは「Sincerely Southside Part 2」と表記されていますが、マイケル・ジャクソンの急逝のニュースを受けて、タイトルも変更になった模様。「Michael Jackson Freestyle」という、タイトルそのものマイケルへのトリビュート曲も収められています。この曲、ジャクソン5時代の(おそらく)マイケルのボーカルもサンプリングされており、50centなりのマイケルへの愛情が感じられます。

前作に比べると、前半に関しては、比較的ハードな曲調に。ただ、後半は、80年代のR&Bを彷彿とさせる、ポップなトラックが特徴的な「Dreaming」や、女性ボーカルをフューチャーした「Touch Me」など、ポップでメロウな作品が並びます。

こちらも、いい意味でとても聴きやすい作風。どちらの作品も、9月にリリース予定の新譜への期待が膨らむ作品でした。

評価:★★★★

参考URL

50セント、またしても無料アルバムを発表。

(ダウンロード方法→「ThisIs50.com」の上から3つ目のバナーに、「Download Forever King Here」という画像があるのでクリック。クリック先のサイトの画像の「Download Forever King Here」又は画像下の「Download here: 50 Cent - "Forever King" Mixtape」のリンクをクリック。クリック先で「Download Here」をクリック。さらにクリック先のサイトでしばらく待っていると、ダウンロード先のリンクが表示されます)
↑昨夜、再度試したら、2つ目の「
Download Forever King Here」以降、Error404になってしまいました・・・。混雑しているのかもしれません。もし、エラーサイトに飛ばされたら、時間を置いて、再度挑戦してみるといいかもしれません・・・。

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2009年7月 7日 (火)

邦楽上半期ベスト5

昨日の洋楽編に続き、今日は邦楽編。今年上半期のアルバムベスト5を紹介します。

5位 魂のゆくえ/くるり

魂のゆくえ

聴いた当時の感想は、こちら

前作の管弦楽とロックを融合させた独自路線から一転、ルーツオリエンテッドな作品に仕上げてきました。ブルースやカントリーなどの影響を強く感じる曲の数々は、渋く、ともすれば地味にとらえられてしまいそうな作風ながらも、くるりのロックバンドとしての実力を感じられます。また、岸田の書く、メロディーラインの妙も実に魅力的。くるりの本領発揮の作品、といったところでしょう。

4位 アルトコロニーの定理/RADWIMPS

アルトコロニーの定理

聴いた当時の感想は、こちら

今、もっとも脂ののったバンドが、もっとも勢いのある時に、もっとも脂ののったアルバムを出してきました。ひねくれたそのポップセンスは聴いていて癖になりそうな魅力を持っています。ユーモアのある歌詞、垢抜けたメロディーライン、バリエーションの富んだ音楽性。今後の成長も気にかかる、もっとも注目すべきバンドの傑作です。

3位 ハイファイ新書/相対性理論

ハイファイ新書

聴いた当時の感想は、こちら

音楽ファンにとって、今、もっとも注目しているであろうバンドの一組。徹底した記号化や、どこかオタクちっくな歌詞やボーカルなど、ある意味、もっとも「今」という時代を感じられます。一方で、そこらへんを計算ずくでやっている(ように見受けられる)あたり、彼らの才能を感じます。もちろん、そんな「記号化」も、彼らがその音に自信を持っているからでしょう。今後の音楽シーンの核になりそうな予感もするバンドの、今年を代表する傑作です。

2位 THIS IS MY SHIT/80kidz

THIS IS MY SHIT

聴いた当時の感想は、こちら

いまや、世界レベルで注目を集めている(らしい)、日本発のエレクトロユニット。強度の強いリズムと、ポップなメロディーがとても魅力的。音の使い方といいリズムといい、そしてメロディーといい、リスナーの壺をきれいについてくる音作りをしており、非常に魅力的。日本だけではなく、世界で注目を集めている理由も納得の傑作です。今後の、さらなる人気の広がりを期待したいところでしょう。

そして・・・

1位 THIS IS MY STORY/THE BAWDIES

THIS IS MY STORY

聴いた当時の感想は、こちら

個人的に、かなりはまってしまいました(^^;;

ルックスから考えられないようなハスキーなボイスに、とことんルーツにこだわるその姿勢。さらには日本人ばなれしたグルーヴ感。その上で聴かせてくれるポップなメロディーライン・・・。ルーツ志向なだけに、その音はとてもシンプルなのですが、それだけにはまってしまい、そして、飽きがきません。正直言うと、まだ英語詞オンリーで、日本語で、このグルーヴを出せていないのは残念で、そういう意味で、成長の余地のあるバンドなのですが・・・それを差し引いても文句なしの傑作でした!

正直、今年の上半期は、この5枚以外にも傑作が多い半年でした。

他にも・・・

WONDER WHEEL/サイプレス上野とロベルト吉野
COLORZ/SoulJa
This Is The One/Utada
シャンブル/ユニコーン
DO YOU DREAMS COME TRUE?/DREAMS COME TRUE
Focus/黒沢健一
マボロシのシ/マボロシ
ゆめのうた/tobaccojuice
三文ゴシップ/椎名林檎

など傑作揃い。この勢いが下半期まで続いてくれるとうれしいんですけどね~。

以上5枚をまとめると以下の通りになります。

1位 THIS IS MY STORY/THE BAWDIES
2位 THIS IS MY SHIT/80kidz
3位 ハイファイ新書/相対性理論
4位 アルトコロニーの定理/RADWIMPS
5位 魂のゆくえ/くるり

さて、下半期は、どんな傑作に出逢えるのでしょうか。とても楽しみです。みなさんの、上半期ベストは、いかがですか?

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2009年7月 6日 (月)

洋楽上半期ベスト3

今年も早くも7月。もう、半分終わってしまいました。そこで、恒例の上半期ベストアルバム!まずは洋楽編。今年聴いたアルバムの中から、最もよかったと思う3枚を選びました。

3位 The Eternal/Sonic Youth

The Eternal

聴いた当時の感想はこちら

インディーズへの復帰作となった本作。その勢い、若々しさは、以前と全くかわっておらず、キャリア30年近い超ベテランバンドとは思えない現役感のある作品になっていました。エネルギッシュでハードでパンキッシュなギターサウンドが楽しめる一方、メロディーは至ってメロディアス・・・オルタナ系ギターロック好きにはたまらない1枚でしょう。

2位 The Crying Light/ANTONY AND THE JOHNSONS

The Crying Light

聴いた当時の感想はこちら

ジャケットは、ちょっと聴く者を選びそうなのですが・・・(^^;;あまりにもやさしいメロディーラインに、中性的な、包み込むような暖かいメロディーライン。とても美しい、思わず聴きほれてしまった作品でした。美しさ、優しさ、そして力強さを同時にあわせもった傑作です。

そして1位は・・・

1位 INVADERS MUST DIE/THE PRODIGY

Invaders Must Die

聴いた当時の感想はこちら

THE PRODIGY完全復活!!!なんといっても、肉体にダイレクトに訴えかけるような、ストレートなビートが、カッコいい!ロックの持つダイナミズムと、ダンスミュージックの持つ「踊らせる」という機能性を、高い次元で融合させた、あの「カニ盤」にも勝るとも劣らない傑作だと思います。これを聴いて、我を忘れて踊りまくってください!ドーパニン出まくりの大傑作です(笑)。

以上3枚。いかがでしょうか?

今年上半期は、比較的名盤が多く、他にもAnimal CollectiveやU2、Pet Shop Boysなどの作品も、今年を代表する・・・といっても過言ではないような、傑作だったと思います。

あらためてベスト3をまとめると・・・

1位 INVADERS MUST DIE/THE PRODIGY
2位 The Crying Light/ANTONY AND THE JOHNSONS
3位 The Eternal/Sonic Youth

さて、下半期はどんな傑作に出逢えるでしょうか・・・?明日は、邦楽のベスト5について取り上げたいと思います!

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2009年7月 5日 (日)

オーケンがらみ2枚

最近は、ソロに筋肉少女帯にと、積極的な活動が目立つ大槻ケンジ。このたび、オーケンのソロとして、そして筋肉少女帯として、ニューアルバム2枚が発売されました。

まずは筋肉少女帯。

Title:シーズン2
Musician:筋肉少女帯

シーズン2

ジャケットからしてそのまんまなのですが、楽曲自体も、そのまんま80年代のメタル、ハードロック路線。もちろん、筋肉少女帯自体、メタルやハードロックのバンドなのは間違いないのですが、いつも以上にベタでメロディアスになっています。ラストの「ツアーファイナル」のイントロのシンセなんて、まさに「そのまんま」ですしね・・・(^^;;

歌詞の世界も相変わらず。冒頭からして「心の折れたエンジェル」ですし(笑)。世間の流れについていけないような「ダメ人間」たちの歌ばかり。一歩間違えれば「ニート」になっちゃいそうな人たちのための歌ですな。

ただ、「心の折れたエンジェル」もそうなんですが、その中でも、希望や光をつかもうとするスタンスが多く、元気づけられます。いわゆる「狂った」ような歌詞は、このアルバムでは少ないのですが、その反面、心に染みるような曲が多かった印象を受けました。

なんとな~く、この歌詞の世界観って、ちょっとthe pillowsに通じるよなぁ。楽曲の音楽性は全然違いますけどね。特に「人間嫌いの歌」なんて、「ストレンジカメレオン」と、歌っている内容はほぼ一緒だし。the pillowsの、特に歌詞が好きだ、という方は、意外とお勧めできるかも。逆に、筋肉少女帯のファンも、the pillowsを聴いてみても、意外とはまるかも。

評価:★★★★

そして、オーケンのソロ。

Title:ミッドナイト・プラグレス・カフェ
Musician:大槻ケンジ

ミッドナイト・プラグレス・カフェ

オーケンの過去の楽曲を、アンプラグドでカバーした、企画盤。

ジャジーなアレンジやブルージーな楽曲、ピアノバラードなどなど、大槻ケンジの広い音楽性も垣間見れるカバーになっています。

アンプラグドのカバーということもあり、歌詞やメロディーが、よりクリアになっています。「ダメ人間」を歌う、狂った部分も同居する歌詞もよりリアルになっていますが、こちらはある程度想定の範囲内。むしろ爆音などで隠されがちのメロディーが、思った以上にポップでメロディアスなところが、より強く印象に残りました。

ミュージシャン大槻ケンジの「本気」がより感じされる、真面目なアルバム(いや、筋肉少女帯のアルバムとかが、不真面目って訳じゃありませんが・・・)。ちょっと癖はありますが、筋肉少女帯とかが、メタルが入っているのでちょっと苦手で・・・という方にも、チェックしてほしい作品です。

評価:★★★★★

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2009年7月 4日 (土)

やはりライブで聴きたい!

Title:ROVO Selected 2001-2004
Musician:ROVO

ROVO Selected 2001-2004 with Nakanishi Koji

中西宏司在籍時のROVOのアルバムから、今でも人気が高い代表曲をセレクトした、ベストアルバム。

ROVOというと、あまりベスト盤をリリースする、というイメージはなかったので、こういう形態のリリースは、ちょっと意外な印象を受けました。

全6曲となる楽曲はいずれも、ダイナミックなドラムのビートを主軸に据えつつ、微妙に歪んだような音色を奏でるバイオリンの音が印象的な構成になっています。

そんな中でも、この時期の作品であるがゆえに、特に特徴的なのが、シンセのサウンドを大胆に取り入れて、より楽曲がスペーシーになっているという点。ちょっと近未来風ともいえるシンセのサウンドが、楽曲に一種の空間の広がりを感じさせ、楽曲がよりダイナミックに、スペーシーになっているように感じます。

特にシンセのサウンドが印象に残ったのが「LOQUIX」で、シンセサイザーの音が、もっとも効果的に、ROVOのサウンドとして用いられていました。

正直なところ、楽曲の構成としては、「ドラム+バイオリンが主軸」という似たタイプの曲が多いんですけどね。それでも最後まで飽きがこないで楽しめてしまうのは、その圧巻ともいえる怒涛の音の洪水のためでしょう。

もっとも、それでもこういうトランシーな曲は、やはりビールでも飲みながら、野外ライブで聴くのが最高なんだろうなぁ。屋内で、ヘッドホンに耳を押し当てながら聴いていると、ライブに足を運びたくなるアルバムでした。

評価:★★★★★

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2009年7月 3日 (金)

哀愁あるメロが魅力的

Title:West Ryder Pauper Lunatic Asylum
Musician:KASABIAN

West Ryder Pauper Lunatic Asylum

イギリス出身の5人組バンド。イギリスでは高い人気を誇り、このアルバムも、全英チャートで1位を記録するなど大ヒットとなっています。

日本でも、フジやサマソニに出演するなど、それなりに人気のバンドなんですが、個人的に、もっと日本で人気が出ていいバンドだと思うんですよね。

というのも、彼らの書くメロディーラインが、実に歌謡曲的。日本人受けしそうなメロディーを書いてくるんですよ。

基本的に、マイナーコードをメインとした、哀愁あるメロディーライン。どこかウェットで影を感じるメロディーは、いかにもイギリスのロックバンドという印象を受ける一方で、日本人受けもしそうだなぁ、と感じてしまいました。

そんなメロディーを、サイケやガレージサウンドなどで味付けした今回のアルバム。ちょっと変わったタイトルは、イギリスの精神病院の名前から取ったらしいのですが、怪しげな雰囲気が全編に漂う、癖になりそうな感じのする作品でした。

ただ、一方で、今回の作品、「VLAD THE IMPALER」のようなダンサナブルな作品もあったのですが、ビートの強い踊れるようなエレクトロ作品が減ってしまったのが残念。

また、似たタイプのマイナーコードの作品がメインだったからでしょうか、ちょっと最後の方は飽きもきてしまいました。

いや、楽曲のバリエーション、ということでいえば本作、かなりバラエティー豊富だったんですよ。

ガレージパンク風の作品や、ダンサナブルな作品、アコースティックギターで哀愁たっぷりに聴かせる「THICK AS THIEVES」や、中近東風の音を取り入れた、エキゾチックな「WEST RYDER SILVER BULLET」など、楽曲のバリエーションに関しては、以前のアルバムより増えた印象があります。

それにも関わらず、アルバム全体としては、少々物足りなさを感じるのは・・・メロディーがちょっとワンパターンなのと、アップテンポでダンサナブルな、インパクトのある作品が減ってしまったから、なのかなぁ・・・。

ただ、そこらへんを差し引いても、日本でもっと注目を集めていいバンドだと思うんですけどね。UKギターロックが好きなら、とりあえず聴いてみたいバンドだと思います。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

HERE I STAND/USHER

Here I Stand

メロウで聴かせるメロディーに、ラップなども織り込んで・・・と、今風のR&B。王道といえば王道ですが、素直に楽しむことの出来るアルバムでした。

評価:★★★★

The Odd Couple/Gnarls Barkley

The Odd Couple

今風のクラブ系サウンドと、80年代すら彷彿させるような、ポップなメロディーライン・・・確かに、売れそうなタイプの音を出しているなぁ、とは思います。気持ちよく聴ける半面、驚きとか、新鮮さみたいなのはうすかったかも。

評価:★★★★

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