2026年1月16日 (金)

あらためて感じるその才能と実力

Title:山崎見聞録 〜30th Anniversary All Time Best〜
Musician:山崎まさよし

タイトル通り、山崎まさよしの30周年を記念してリリースされたベスト盤。率直に言うと、彼については以前に比べてちょっと微妙な立ち位置になってしまっている感はあります。きっかけは、2023年10月での水戸でのワンマンライブ。「今日はあまり歌いたくない」という発言の後、ほとんど歌を歌わず、(いまひとつおもしろくない)トークで展開された(らしい)ライブとなってしまい、大炎上を巻き起こしてニュースになってしまいました。ここ最近、以前に比べて大きなヒットもなく、彼についてあまり話題に上ることが少なくなってしまった中、特にこの炎上劇が目立つ結果となってしまっています。

特に、普段から破天荒な発言をするミュージシャンだったり、自由気ままな言動が特徴的なミュージシャンなら、気ままなライブも問題にならない(場合によってはレアなライブとファンは喜ぶくらい)かもしれませんが、山崎まさよしの一般的なイメージとしては、「『大人』な曲をゆっくりと聴かせる『大人』のミュージシャン」というイメージがあるだけに、そのギャップが大きなニュースになってしまったのでしょう。当初は「薬か?」なんてことを邪推する向きもありましたが、その後、そういうニュースはありませんので、変な薬の影響、とかではなかったようで、それはよかったのですが。

そんな大炎上から2年。正直、この間、大きく目立ったような活動も少なかったのですが、冒頭で書いた通り、彼の30周年を記念してオールタイムベストがリリースされました。今回のベストアルバムは、3枚組というフルボリュームの内容に、彼の代表曲が詰め込まれた内容。ほぼ発表順に並んでおり、彼の30年の歩みを追うことのできる内容となっています。

よく知れた楽曲という意味では、例えば「セロリ」「僕はここにいる」など、全盛期の楽曲がDisc1に収録されています。代表曲のひとつ「One more time,One more chance」などが映画主題歌という理由にかこつけて、Disc3の最後に収録されているあたり、よく知られた曲がDisc1のみに固まるのを避けるためバランスを取ったのでしょう。ただ、Disc3でもドラえもん映画の主題歌となった、ちょっとジュブナイルっぽい「空へ」や、哀愁たっぷりに聴かせる「影踏み」、ピアノで軽快に聴かせる最新曲「フリト」など、全盛期に勝るとも劣らない曲もならんでおり、今となってもその才能は衰えていないことを感じます。

また、今回あらためて山崎まさよしの曲を聴くと、ルーツ志向に様々な音楽性を取り入れつつ、あくまでもお茶の間レベルで通用するポップソングに仕上げている点も、彼の才能をあらためて実感しました。例えばSMAPのカバーで大ヒットした「セロリ」にはブルースやボッサの要素が入っていますし、「晴男」はレゲエのリズムを取り入れています。「星空ギター」ではオールディーズの雰囲気を出していたり、「21世紀マン」はダブ、最新シングル「フリト」ではラグタイムなどなど、いろんなジャンルを取り入れています。もちろん、彼の楽曲のベースとなるブルースやフォークの要素もふんだんに入りつつ、ただ、サラッと曲を聴くと、広くお茶の間レベルまで楽しめるポップソングにまとめている点が大きな特徴となっています。

今回のフルボリュームとなるベストアルバムでは、そんな山崎まさよしの魅力と実力をあらためて実感できました。私自身、なにげに山崎まさよしのライブって一度も行ったことないのですが、一度は行ってみたいなぁ。そんなこと思っていた矢先、不整脈が理由でライブツアーが中止となったとか・・・。健康状態にも気にかかりますが、まだまだ多くの名曲を世に出してくれるミュージシャンだと思っています。元気になったら、是非ライブにも足を運びたいです。

評価:★★★★★

山崎まさよし 過去の作品
COVER ALL-YO!
COVER ALL-HO!

IN MY HOUSE
HOBO'S MUSIC
Concert at SUNTORY HALL
The Road to YAMAZAKI~the BEST for beginners~[STANDARDS]
The Road to YAMAZAKI~the BEST for beginners~[SOLO ACOUSTICS]

FLOWERS
HARVEST ~LIVE SEED FOLKS Special in 葛飾 2014~
ROSE PERIOD ~the BEST 2005-2015~
UNDER THE ROSE ~B-sides & Rarities 2005-2015~
FM802 LIVE CLASSICS

LIFE
山崎×映画
Quarter
ONE DAY
山崎×CM
STEREO 3
山崎×CM②
Take me Follow me/記憶にございません/手をつなぎたいんだ


ほかに聴いたアルバム

たかがパンクロック!/サバシスター

フルアルバムとしては2枚目となる3人組ガールズパンクバンド、サバシスターの新作。パンクを主体としつつ、比較的ギターポップ的な曲が多かった前作に比べると、よりパンキッシュな曲が増え、パンクバンドとしての彼女たちの立ち位置をより明確にした作品に感じます。一方、「春、思い出すこと」「ドゥルーピーアイズ」のような郷愁感あふれる切ない歌詞の曲も書いていたりして、ここらへんは彼女たちの持ち味と言えるでしょう。ただ結果、パンクロックのアルバムとしては、一体感や勢いがちょっとそがれてしまっている点、どうバランスを保っていくのかが課題なような印象も受けました。

評価:★★★★

サバシスター 過去の作品
覚悟を決めろ!
My girlfriend is PIZZA OF DEATH

スキマスイッチ TOUR 2024-2025 “A museMentally”/スキマスイッチ

毎度おなじみのスキマスイッチのライブアルバム。本作はタイトル通り、おととしから昨年にかけて行われた「A museMentally」ツアーの模様を収録したライブアルバム。最新アルバム「A museMentally」からの作品を中心に、過去の代表曲も収録したライブアルバム。文句なしに楽しめる内容の一方、ライブならではの独自性は薄いかも。ちなみにCD限定でMC集は今回も収録。こちらはコミカルな彼らのやり取りが楽しめます。

評価:★★★★

スキマスイッチ 過去の作品
ARENA TOUR'07 "W-ARENA"
ナユタとフカシギ
TOUR2010 "LAGRANGIAN POINT"
musium
DOUBLES BEST
TOUR 2012 "musium"

POP MAN'S WORLD~All Time Best 2003-2013~
スキマスイッチ TOUR 2012-2013"DOUBLES ALL JAPAN"
スキマスイッチ 10th Anniversary Arena Tour 2013“POPMAN'S WORLD"
スキマスイッチ 10th Anniversary“Symphonic Sound of SukimaSwitch"
スキマスイッチ
TOUR 2015 "SUKIMASWITCH" SPECIAL
POPMAN'S ANOTHER WORLD
スキマスイッチTOUR2016"POPMAN'S CARNIVAL"
re:Action
新空間アルゴリズム
スキマノハナタバ~Love Song Selection~
SUKIMASWITCH TOUR 2018"ALGOrhythm"
SUKIMASWITCH 15th Anniversary Special at YOKOHAMA ARENA ~Reversible~
スキマスイッチ TOUR 2019-2020 POPMAN'S CARNIVAL vol.2
スキマノハナタバ ~Smile Song Selection〜
スキマスイッチ TOUR 2020-2021 Smoothie
Hot Milk
Bitter Coffee
スキマスイッチ TOUR 2022 "cafe au lait"
POPMAN'S WORLD -Second-
SUKIMASWITCH 20th Anniversary "POPMAN'S WORLD 2023 Premium"
A museMentally

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2026年1月15日 (木)

男性アイドルグループが並ぶ

今週のHot Albums

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

今週も上位には男性アイドルグループが並んでいます。

まず1位はKing&Prince「STARRING」がこれで3週連続の1位を獲得。CD販売数及びダウンロード数11位、ストリーミング数1位で、総合順位は1位獲得となりました。そして2位にはNumber_i「No.Ⅱ」が先週からワンランクアップで2位を獲得。ストリーミング数で2位。これで16週連続のベスト10ヒット&通算13週目のベスト3ヒットとなります。

さらに3位にはBE:FIRSTのベスト盤「BE:ST」が先週の5位からランクアップし、8週ぶりのベスト3返り咲き。これで11週連続のベスト10ヒット及び通算4週目のベスト3ヒットとなりました。

続いて4位以下ですが、今週はベスト10返り咲きが2作。まず韓国の男性アイドルグループTREASURE「[LOVE PULSE]」が先週のベスト100圏外から一気に5位にランクアップ。特にCD販売数で1位を獲得し、9月24日付チャート以来のベスト10返り咲き。これは現在、ジャパンツアーの最中であり、その影響でしょう。また、旧ジャニーズ系男性アイドルグループTravis Japan「's travelers」も先週の16位から10位にランクアップし、4週ぶりのベスト10返り咲きを果たしています。

ロングヒット盤ではRADWIMPSへのトリビュートアルバム「Dear Jubilee-RADWIMPS TRIBUTE-」が4位にランクインし、これで8週連続のベスト10ヒットに。藤井風「Prema」は先週と変わらず6位をキープ。こちらは19週連続のベスト10ヒット。Snow Man「THE BEST 2020-2025」は10位から9位にアップし、こちらはベスト10ヒットを通算35週に伸ばしています。

また、Mrs.GREEN APPLEは「ANTENNA」が先週と変わらず8位をキープし、ベスト10ヒットを通算61週に伸ばした一方、ベスト盤「10」は今週2位から12位に一気にダウンし、ベスト10ヒットは26週連続でストップ。特にストリーミング数が3位から14位に急落しており、リカレントリール適用によるものと思われます。


今週のHeatseekers Songs

https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=heat_seekers

今週のHeatseekers Songsはハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」が2週連続で1位を獲得しています。ただし、Hot100では48位から87位にダウン。残念ながら大きなヒットにはつながらなさそう・・・。


今週(2026年1月7日付)のニコニコVOCALOID SONGS

https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=niconico

今週1位はMIMI「トリックハート」が獲得。先週の2位から初登場2週目にして1位獲得。2位は先週1位だったMARETU「ファシネイター」がワンランクダウン。3位には藤原ハガネ「にゅー!支配者のキャロル」が先週と同順位の3位をキープしています。

今週のチャート評は以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2026年1月14日 (水)

HANAが大躍進

今週のHot100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

今週のチャートは、HANAの躍進が目立ちました。

とはいえ、今週も米津玄師「IRIS OUT」が1位をキープ。ダウンロード数は2位にダウンしましたが、ストリーミング数は17週連続、動画再生回数も4週連続で1位獲得。これで4週連続通算14週目の1位獲得。ベスト10ヒット&ベスト3ヒットも17週連続となっています。ただ今週、米津玄師、宇多田ヒカル「JANE DOE」は12位にダウン。ベスト10ヒットは連続15週でストップとなりました。

そして2位から並んだのがHANA。まず「ROSE」が4位から2位にアップ。ベスト10ヒットを通算30週に伸ばすと同時に、昨年7月23日付チャート以来のベスト3返り咲き。通算6週目のベスト3ヒットを記録。ストリーミング数は先週と変わらず3位、ダウンロード数が8位から7位、動画再生回数が7位から3位と大幅にアップ。また「Blue Jeans」も先週から変わらず3位をキープ。こちらはストリーミング数が先週から変わらず2位。ダウンロード数が13位から11位、動画再生回数も9位から8位にアップ。通算24週目のベスト10ヒット&通算12週目のベスト3ヒットとなっています。さらに今週「NON STOP」も先週の11位からランクアップ。こちらは2週ぶりのベスト10返り咲きで、今週HANAはベスト3に2曲ランクインさせた上に、3曲同時ランクインを果たしています。

続いて4位以下初登場は4位にSHOW-WA「東京ジャンクション」がランクイン。昭和歌謡曲をテーマとした秋元康プロデュースの男性アイドルグループ。CD販売数1位。オリコン週間シングルランキングでは、初動売上9万1千枚で1位初登場。前作「僕らの口笛」の初動9万2千枚(3位)より微減。

また6位にはKing Gnu「AIZO」が初登場でランクイン。TBS系アニメ「呪術廻戦」第3期「死滅回游 前編」オープニングテーマ。ダウンロード数1位、ストリーミング数12位を獲得し、総合順位でベスト10入り。同作のオープニングテーマは、過去にEveの「廻廻奇譚」、キタニタツヤ「青のすみか」、さらにKing Gnuの「SPECIALZ」といずれもロングヒットを記録していますが、本作もそれらの楽曲に続けるでしょうか。

他のロングヒット曲は、まずMrs.GREEN APPLE「ダーリン」が先週と変わらず7位をキープ。ベスト10ヒットを通算24週に伸ばしています。

アイナ・ジ・エンド「革命道中」は先週の6位から8位にダウンしていますが、今週もベスト10をキープ。こちらはこれで通算17週目のベスト10ヒット。

さらにSnow Man「カリスマックス」が先週の8位から10位にダウンしていますが、こちらもベスト10をキープ。これで通算8週目のベスト10ヒットとなりました。

一方、先週ベスト10に返り咲いたサカナクション「怪獣」は今週11位にダウン。ベスト10ヒットは通算20週で再びストップとなりました。

今週のHot100は以上。明日はHot Albums&Heatseekers&ボカロチャート!

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2026年1月13日 (火)

珠玉のポップソングが並ぶ

Title:The Roger Nichols Songbook

主に60年代から70年代にかけて活躍。カーペンターズの「Rainy Days and Mondays(雨の日と月曜日は)」や「We've Only Just Begun(愛のプレリュード)」などのヒットで知られ、自らも「Roger Nichols & The Small Circle of Friends」というアルバムをリリースしたことでも知らエル作曲家、ロジャー・ニコルス。昨年5月、84歳でこの世を去りましたが、そんな彼の作品を集めた「ソングブック」がリリースされました。

ロジャー・ニコルスは、特に日本で高い人気と評価を受けており、「ロジャニコ」の愛称で知られ、本作も日本独自企画のアルバムとなります。リリース時期は彼への追悼のような形となってしまいましたが、もともとはロジャー・ニコルスの生前から、生誕85周年の記念の企画として進められていたそうで、企画は、ロジャー・ニコルスとも公私ともに親交のある音楽ライターの濱田高志が手掛け、選曲にはロジャー・ニコルス本人も関与。初となる「公認の」ソングブックとなるそうです。

ロジャー・ニコルスについては、もちろんカーペンターズのヒット曲は知っていますし、アルバム「Roger Nichols & The Small Circle of Friends」についても聴いた事があります。ただ、こうやってロジャー・ニコルスの楽曲と認識した上で彼の楽曲をまとめて聴いてみるのははじめて。あらためて、その甘く美しいメロディーラインに魅了されました。

メロディアスでキュート、爽やかながらもちょっとメランコリックさを織り込んだメロディーラインが実に秀逸。今となってはちょっとレトロさを感じさせる曲も少なくありませんが、そこに感じる郷愁感もまた、メロディーの大きな魅力となっています。今回の収録曲の中で、特に気に入ったのが、例えばクロディーヌ・ロンジェの「It's Hard To Say Goodbye (さよならはつらいもの) 」で、ロジャニコの書く優しくメランコリックなメロと、クロディーヌの、切なさを感じる優しいボーカルがマッチし、切なく、心に響いてくる名曲に仕上がっています。それに続く The Sand Pipersの「To Put Up With You (可愛いおまえ) 」も、郷愁感のあるメロが魅力的。抑えめで、ささやくようなコーラスラインにもよくマッチしています。

ちなみにNina Showの「Love So Fine」は軽快なリズムのアレンジが完全にピチカート・ファイヴで、小西康陽の元ネタはここだったのか・・・と感じてしまいます。また、カーペンターズの提供したヒット曲「Rainy Days and Mondays(雨の日と月曜日は)」「We've Only Just Begun(愛のプレリュード)」も収録されていますが、歌うのはカーペンターズではなく、「愛のプレリュード」はオリジナルの方なのですが「雨の日と月曜日は」はカバーバージョンを収録。カーペンターズの曲が収録されなかったのは、許諾が得られなかったからでしょうか。カーペンターズの曲がこの手のオムニバスに入っているケースはかなりレアなので。

全2枚組のアルバムで、基本的にDisc1は60年代、Disc2は70年代の楽曲が収録されています。もちろんどちらも珠玉のポップスが詰まっていますが、個人的にはDisc1収録曲の方が、よりキュートでポップで印象に残ったようにも思います。ちなみに日本独自企画ということで、森山良子が歌う「変わらぬ心」や、トワ・エ・モワが歌う「そよ風と私」のような日本人ミュージシャンが歌う曲も収録。ロジャニコの日本での人気の高さも伺わせます。

本当に珠玉のポップソングがつまったソングブックで、全ポップリスナー必聴のアルバムだと思います。転調を自然に取り入れたメロディーラインもまた、J-POPへの影響も感じられ、日本人の琴線に触れる部分なのかもしれません。あらためて、ロジャー・ニコルスの才能を感じさせる作品集でした。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

From The Pyre/The Last Dinner Party

前作「Prelude to Ecstasy」が日本でも話題となったロンドン出身の5人組バンド、The Last Dinner Partyの2枚目となるアルバム。ピアノやストリングスを入れて荘厳な雰囲気を醸し出したゴシック風のポップが特徴的なバンド。今回のアルバムについても同様に、ゴシックな雰囲気のサウンドとポップなメロが特徴的。基本的には1枚目の延長線上の作品となっていますが、個人的には前作よりも聴きやすくなったような印象があります。

評価:★★★★

The Last Dinner Party 過去の作品
Prelude to Ecstasy

JAPANESE SINGLES COLLECTION-GREATEST HITS-/THE BANGLES

ここでも何度か紹介している、主に80年代に人気のあった海外のミュージシャンの、日本でのシングル曲をまとめたシリーズ「JAPANESE SINGLES COLLECTION」。今回は89年にヒットした「胸いっぱいの愛」で知られる、アメリカの4人組ガールズロックバンド、THE BANGLESのシングル集。彼女たちの曲をまとめて聴いた事はないのですが、「胸いっぱいの愛」は私も聴き覚えのあるヒット曲。楽曲も、いかにも90年代初頭あたりのJ-POPが強く影響を受けたようなポップスが並んでおり、日本人にも耳なじみやすそうな楽曲が並びます。プリプリやレベッカ、LINDBERGあたりが好きならかなりお勧めできそうなシングルコレクションです。

評価:★★★★

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2026年1月12日 (月)

oasisの前座抜擢が話題に

今回紹介するのは、海外でも高い評価を受ける女性4人組パンクロックバンドおとぼけビ~バ~が2枚同時にリリースしたライブアルバムです。

Title:ライヴ・アット・磔磔
Musician:おとぼけビ~バ~

まずこちらは京都の老舗ライブハウス、磔磔での模様を収録したライブアルバム。

Title:ライヴ・アット・FANDANGO
Musician:おとぼけビ~バ~

そしてこちらが大阪のライブハウスFANDANGOで収録された音源を収録したライブアルバムとなります。

おとぼけビ~バ~と言えば、昨年、ちょっとしたニュースになりました。昨年10月に来日して大きな話題となったoasisの来日公演の前座に選ばれたというニュースです。ただ、一般的な知名度の低い彼女たちが前座に選ばれたという点は賛否両論を呼び起こし、この「賛否両論」ということ自体が、ひとつのニュースとして取り上げられました。

この大物外タレミュージシャンの前座が物議をかもすことは以前からよくありました。というか、こういうネタがニュースになること自体、ちょっと久しぶりのようにも思います。確かに否定的な方の気持ちもわかることはわかります。私も海外のミュージシャンのライブで前座を見たことはよくあります。大抵、登場する前座もよく知っているミュージシャンなのですが、前座はいいから、その分、お目当てのミュージシャンのライブを長くやってほしい、と思うのは率直な気持ちです。

そんな中、おとぼけビ~バ~の前座に対して否定的な意見に対する批判も少なくなかったのですが、この前座に対する否定的な意見も個人的には悪くなかったのかな、と思います。ともすれば最近、音楽に関しては「アイドルだろうがJ-POPだろうが洋楽だろうが、どんな音楽もアリ」という意見が少なくありません。そういう寛容な意見ももちろん否定すべき話ではないのですが、一方では「洋楽ロックが至高。J-POPは認めない」的な一種のこだわりの強いリスナーがいても悪くないように思います。そういう偏屈なリスナーに対して「ナニクソ」的な反抗心が、バンドにとってはひとつの原動力になりますし、そんなこだわりの中、新たな文化も登場してくるのではないでしょうか。個人的には、久々に表にあらわれた偏屈な洋楽リスナーの意見も、たまにはアリではないかな、とすら思っています。

とはいえ、間違いなくおとぼけビ~バ~のステージは、そんな偏屈な洋楽リスナーをノックダウンするのに十分なパフォーマンスだったと思います。正直、東京ドームという大箱に彼女たちがマッチしていたのかは微妙なのですが(逆に見てみたかった気もするのですが)、このタイミングでリリースされた2枚のおとぼけビ~バ~のアルバムには、そんな彼女たちの迫力あるパフォーマンスがそのままつめこまれています。

「磔磔」は全30曲42分(CD盤では33曲)、「FANDANGO」は全20曲31分(CD盤では18曲)。要するに、1曲あたり2分に満たない楽曲を次から次への繰り広げてくるパフォーマンス。全編、荒々しい演奏の連続で、息つく暇のないパフォーマンスとなっています。楽曲のタイプとしてはパンクやコアの影響を受けたヘヴィーなサウンドですが、そんな中に、意外とポップなメロディーラインや、なによりも女性の本音を読み込んだコミカルな歌詞も魅力的。激しいだけではなく、どこかコミカルで楽しい雰囲気も味わえるパフォーマンスとなっています。

京都と大阪、どちらも彼女たちのホームグラウンドでのステージということで、アットホームな雰囲気も感じられるパフォーマンス・・・と言いたいところですが、おそらくどこで演っても彼女たちのこの雰囲気は変わらなさそう。おとぼけビ~バ~の話は、oasisの前座というニュースで知った方も少なくないかと思いますが、彼女たちがどんなミュージシャンなのか知るには最適とも言えるライブ盤。どちらもおすすめです。

評価:どちらも★★★★★

おとぼけビ~バ~ 過去の作品
SUPER CHAMPON


ほかに聴いたアルバム

Don’t Laugh It Off/羊文学

約2年10ヶ月ぶりとなる羊文学のニューアルバム。ここ最近、人気を確固たるものにした結果、このアルバムでもアニメ「推しの子」のエンディング「Burning」や映画「かくしごと」主題歌「tears」など、多くのタイアップ曲が含まれています。全体的にはロックバンドとしての分厚いサウンドを前に押し出した曲が前作以上に目立つ反面、タイアップ曲が多かった影響か、メロディーラインについては良くも悪くもちょっとベタさを感じ、売れ線志向になった感じも。バンドとしての勢いは本作でも感じるのですが。

評価:★★★★

羊文学 過去の作品
our hope
12 hugs(like butterflies)

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2026年1月11日 (日)

今の視点から見た名盤100枚

今回は最近読んだ音楽関連の書籍の紹介です。

イースト・プレスから発刊された、タイトル通り、HIP HOPの名盤100枚を紹介する「ヒップホップ名盤100」。「ミックステープ文化論」や「誰がラッパーを殺したのか?」などの著書でも知られる小林雅明による著書。以前も紹介した「日本語ラップ名盤100」と同じシリーズの名盤ガイドということになります。

この手の名盤ガイド、いろいろとリリースされていますが、ヒップホップというジャンルを区切って紹介する書籍は、まだそれほど多くないように感じます。というのも、最大の要因が、ヒップホップというジャンルが、今なお進化を続けている現在進行形のジャンルであり、その都度、過去のアルバムについても評価が変化し、なかなか「名盤」という評価が固まらないから、ではないでしょうか。ロックだと、60年代や70年代あたりの名盤の評価はほぼ固まっていますが、ヒップホップではまだ流動的な側面があります。

そのため、このディスクガイドについてもあくまでも現在の視点を軸としたセレクトになっているそうで、特徴的なのは評価が固まりつつある黎明期のアルバムだけではなく、最近のアルバムについても積極的に取り上げられている点。2000年以降にリリースされたアルバムが42枚、010年以降にリリースされたアルバムが、21枚も収録されています。ここらへん、同じ「名盤ガイド」をリリースしても、2010年代以降はおろか、1990年代以降からも、ほとんど選ばれないロックと対照的な感があります。

そういう意味では非常に「現役感」のあるリストになっており、今のヒップホップリスナーにとっても、過去の歴史を巡ろうと考えた時に、比較的受け入れられやすい100枚という印象を受けます。それこそ、今を輝くケンドリックラマーもタイラー・ザ・クリエイターもしっかりと選ばれています。ちなみにトラヴィス・スコットは100枚の中では選ばれていませんが、「プラス1枚」的なコーナーで紹介されています。

もちろん、そんな大物ラッパーはしっかり捉えつつ、一方では最近ではNo NameやBilly Woodsといった売上面よりもコアなリスナーからの評価が高いミュージシャンたちもしっかりと紹介されています。メジャーどころからサブカル系まで、網羅的に収められた名盤集となっており、これをディスクガイドとしてヒップホップの歴史を学ぶにはピッタリではないでしょうか。

また、本書のもうひとつの特徴としてはアルバム評の中でリリックやライムを取り上げている点でしょう。英語話者ではない私たちにとって、リリックはまだしも、ライムについては、ヒップホップの中で非常に重要な要素であるにも関わらず、なかなか取り上げにくい分野だったりします。ただ本書では、しっかりとリリックを英語で取り上げ、その中でどのようにライムを踏んでいるのかを具体的に紹介しています。この点、非常に勉強になりましたし、あらためて、このリリックやライムの奥深さも感じることが出来ました。

ただ一方、本書を純粋なヒップホップ初心者にお勧めできるか、と言われると正直、ちょっと微妙な部分があります。というのも、アルバムの紹介の中でヒップホップの歴史について綴ってはいるのですが、体系的な解説ではないためわかりにくく、かつ固有名詞が何の紹介もなしにどんとん飛び込んでくるため、読みにくさも感じます。私も、ヒップホップの初心者ではないものの、正直なところ、ちょっと読みにくさを感じてしまいました。ヒップホップの歴史をある程度知っている人向けの1冊のようにも感じます。もしくは、ヒップホップの歴史など関係なく、単純に名盤のディスクガイドとして片っ端から聴いてやろう、という方向けかもしれません。

そんな訳で、盤のセレクトやリリック・ライムの記載にいろいろと参考になった一方、若干読む人を選ぶような1冊だったように思います。前述のように、純粋なディスクガイドとして使うか、ある程度ヒップホップの歴史を学んだあとに読むにはちょうどよい1冊かもしれません。ただ、今なおどんどん新たなミュージシャン、名盤が登場してくるヒップホップという分野。また10年くらいしたら、新たな名盤集も出してほしいなぁ。

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2026年1月10日 (土)

今週も因縁のグループ対決?

今週(2026年1月7日付)のHot Albums

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今週も因縁のグループが上位にランクインしています。

まず1位はKing&Prince「STARRING」が2週連続で1位を獲得。CD販売数は1位から5位、ダウンロード数も1位から8位にダウンしていますが、ストリーミング数は先週と変わらず1位をキープ。2週連続の1位獲得となっています。

一方、先週2位だったNumber_i「No.Ⅱ」は今週2位にダウン。ただしベスト10ヒットは15週連続、ベスト3ヒットも通算12週となりました。さらに今週7位にNumber_i「DAiLY&LOVE」がランクイン。ダウンロード数1位、ストリーミング数20位。これはメンバー本人がナビゲートするプレイリストだそうで、これで2枚同時ランクインとなっています。

その間を縫うように2位にランクアップしてきたのがMrs.GREEN APPLEのベスト盤「10」。これで26週連続のベスト10ヒット&通算13週目のベスト3ヒットとなりました。また「ANTENNA」は先週と変わらず8位をキープ。こちらは通算60週目のベスト10ヒットとなっています。

4位以下ですが、今週の初登場は前述のNumber_iのみ。一方でベスト10返り咲きも1枚。ディズニー映画「ズートピア2」のサントラ盤「ズートピア2(オリジナル・サウンドトラック)」が先週の11位から9位にランクアップ。2週ぶりのベスト10返り咲きとなっています。

先週今週と新譜は少な目だったのでロングヒット盤もズラリ。BE:FIRST「BE:ST」は先週と変わらず5位をキープ。これで10週連続のベスト10ヒット。藤井風「Prema」も同様に6位をキープ。こちらは18週連続のベスト10ヒット。Snow Man「THE BEST 2020-2025」は9位から10位にダウン。こちらは通算34週目のベスト10ヒットとなりました。


今週(2026年1月7日付)のHeatseekers Songs

https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=heat_seekers

2026年1月7日付Heatseekers Songsで1位を獲得したのはハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」。ご存じNHK連続テレビ小説「ばけばけ」主題歌で、昨年の紅白でも歌われた曲。ラジオオンエア数で6位を獲得し、Heatseekers Songsで見事1位獲得となりました。ちなみにHot100でも今週48位にランクイン。紅白効果でもっと上位に食い込んでくるのでしょうか?


今週(2026年1月7日付)のニコニコVOCALOID SONGS

https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=niconico

今週ボカロチャートではMARETU「ファシネイター」が初登場で1位を獲得。MARETUは2011年から活動を行っているということなので、ベテランのボカロPとなります。2位はMIMI「トリックハート」がこちらも初登場。3位には先週まで1位だった藤原ハガネ「にゅー!支配者のキャロル」が2ランクダウンながらもベスト3をキープしています。

4日連続更新となった年末年始のチャート評はこれで以上。来週水曜日からは、また、水・木更新の通常のチャート評の更新パターンに戻ります。

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2026年1月 9日 (金)

因縁のグループが1位2位

今週(2025年12月31日付)のHot Albums

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

1位2位は因縁のグループ対決となっています。

まず1位は旧ジャニーズ系アイドルグループKing&Prince「STARRING」が獲得。CD販売数、ダウンロード数及びストリーミング数でいずれも1位を獲得しています。オリコン週間アルバムランキングでも初動売上25万枚で1位獲得。前作「Re:ERA」の初動23万3千枚(1位)からアップしています。

そして2位には先週1位だったNumber_i「No.Ⅱ」がランクイン。ストリーミング数2位。これで14週連続のベスト10ヒット及び通算11週目のベスト3ヒットに。ご存じの通り、ジャニーズ系を脱退した元King&Princeのメンバーが結成したアイドルグループ。そういう訳で、今週は1位2位因縁のグループが並ぶ結果となっています。

3位はMrs.GREEN APPLE「10」が先週の4位からアップ。昨年10月1日付チャート以来のベスト3返り咲きとなっています。これで25週連続のベスト10ヒット&通算12週目のベスト3ヒット。ちなみにミセスは「ANTENNA」も先週の9位から8位にアップ。これでベスト10ヒットは通算59週となりました。

続いて4位以下の初登場盤ですが、まず7位にMariah Carey「Merry Christmas」がランクイン。ご存じ「恋人たちのメリークリスマス」も収録されているクリスマスアルバムで、1994年にリリースされ、日本でもオリコンチャートで1位を獲得し、200万枚以上の売上を記録したアルバムとなります。ただし、その当時はBillboard Japanのチャートは開始されていなかったため、Hot Albumsでは今回がベスト10初登場という扱いになりました。ストリーミング数で6位をランクインし、総合順位でもベスト10入りしています。

また、10位にはTHE ALFEE「君が生きる意味」がランクイン。CD販売数2位。オリコンでも初動売上4万5千枚で2位初登場。直近作はシングルコレクション「SINGLE CONNECTION & AGR - Metal & Acoustic -」で、同作の初動1万7千枚(6位)からアップ。また、直近作のオリジナルアルバム「天地創造」の初動3万5千枚(2位)もアップしています。

さらにベスト10返り咲き組としてSnow Man「THE BEST 2020-2025」が先週の11位から9位にアップし、2週ぶりのベスト10返り咲き。ベスト10記録を通算33週に伸ばしています。

ロングヒット組ではBE:FIRST「BE:ST」は先週と同順位の5位をキープ。9週連続のベスト10ヒットに。藤井風「Prema」は7位から6位にアップ。これでベスト10は17週連続に。一方、「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ (Soundtrack from the Netflix Film)」は今週一気に25位にダウンし、ベスト10ヒットは連続25週でストップ。リカレントルール適用によるランクダウンと思われます。


今週(2025年12月31日付)のHeatseekers Songs

https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=heat_seekers

2025年12月31日付Heatseekers Songs1位はAki「これも愛としよう」が獲得。Akiは日本コロンビアの新人発掘プロジェクト「Filter Project」で注目された女性シンガーソングライター。本作は全国13局のラジオ局でパワープレイに選ばれ、ラジオオンエア数で9位を獲得。見事、Heatseekers Songsで1位を獲得しています。楽曲はメロディアスなオルタナ系のギターロック路線の楽曲。Akiともども、徐々に注目を集めていきそうです。


今週(2025年12月31日付)のニコニコVOCALOID SONGS

https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=niconico

今週も1位は藤原ハガネ「にゅー!支配者のキャロル」がこれで3週連続で1位を獲得。2位はr-906「シリーテラー」が初登場で獲得。また、サツキ「メズマライザー」が先週の2位からワンランクダウンながらもベスト3をキープしています。

2025年12月31日付Hot Albums&Heatseekers&ボカロチャートは以上。明日は2026年1月7日付のHot Albums&Heatseekers&ボカロチャートの紹介となります。

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2026年1月 8日 (木)

紅白・レコ大の影響?

今週(2026年1月7日付)のHot100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

昨日に引き続きHot100の紹介。今回は2026年1月7日付チャート。対象期間は12月29日から1月4日となるので、例年、レコード大賞や紅白歌合戦の影響を受け、昨年のヒット曲が多くランクアップしてくる週となります。

そんな中、今週も1位をキープしたのが米津玄師「IRIS OUT」。こちらはやはり紅白のパフォーマンスの影響も大きいのでしょうか。ストリーミング数は16週連続、動画再生回数も3週連続で1位獲得したほか、ダウンロード数も10週ぶりに1位返り咲き。さらにCD販売数も9位に上がってきています。これで3週連続の1位獲得で、通算13週目の1位獲得。また、ベスト10ヒット&ベスト3ヒットはこれで16週連続になりました。一方、米津玄師、宇多田ヒカル「JANE DOE」は5位から9位にダウン。ただ、ベスト10ヒットを連続15週に伸ばしています。

2位は今週唯一の初登場、旧ジャニーズ系男性アイドルグループKis-My-Ft2「&Joy」が初登場。CD販売数のみ1位獲得。オリコン週間シングルランキングでも初動売上9万1千枚で1位初登場。前作「Curtain call」の初動11万7千枚(1位)からダウンしています。

そして3位には、こちらは紅白出場組、HANA「Blue Jeans」が先週の6位からアップし、8週ぶりにベスト3返り咲き。通算23週目のベスト10ヒット&通算11週目のベスト3ヒットとなります。HANAはさらに「ROSE」が9位から4位にアップ。こちらは通算29週目のベスト10ヒットに。ただ、先週までベスト10ヒットを続けていた「NON STOP」は11位にダウンし、今週は2曲同時ランクインに留まりました。

また、4位以下では紅白出場組のベスト10返り咲きが並びました。まず6位にアイナ・ジ・エンド「革命道中」が11位からアップ。5週ぶりのベスト10返り咲き。ストリーミング数が11位から8位にアップしているほか、ダウンロード数が16位から4位にアップしています。通算16週目のベスト10ヒット。

さらに年末のレコード大賞受賞曲、Mrs.GREEN APPLE「ダーリン」が先週の12位から7位にアップ。こちらは昨年7月23日付チャート以来のベスト10返り咲き。ストリーミング数が12位から5位、ダウンロード数が30位から6位にアップしており、明らかにレコ大効果でしょう。通算23週目のベスト10ヒットとなります。

最後に、こちらも紅白出場組。サカナクション「怪獣」も19位から10位にアップ。こちらも昨年7月2日付チャート以来のベスト10返り咲き。通算20週目のベスト10ヒット。ダウンロード数が15位から5位、ストリーミング数が18位から12位、動画再生回数も圏外から11位にアップと、いずれも大きくランクアップしています。

2026年1月7日付Hot100は以上。明日は2025年12月31日付のHot Albums&Heatseekers&ボカロチャート!

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2026年1月 7日 (水)

チャート評更新第1弾

今週(2025年12月31日付)のHot100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

お正月休みが終わり、各チャートも通常更新が開始されました。まずは2025年12月31日付のチャートの紹介。ランキング対象期間は2025年12月22日~28日となります。

さて、まずこの週はクリスマスが重なる時期ということで注目されるのがクリスマスソングの動向。今週7位に、ここ最近のクリスマスソングの定番、back number「クリスマスソング」がランクインしてきました。動画再生回数5位、ラジオオンエア数8位。ちなみにちょうど1年前、2025年1月1日付チャート以来のベスト10返り咲きで、通算17週目のベスト10ヒットとなります。

ちなみにベスト10以下は、マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」が25位、山下達郎「クリスマス・イブ」が26位、アリアナ・グランデ「サンタ・テル・ミー」が27位、BoA「メリクリ」が31位、桑田佳祐「白い恋人達」が39位、ワム!「ラスト・クリスマス」が49位と定番どころが並んでいます。ただ、昨年も書いたのですが、バクナンの「クリスマスソング」ももう10年前の曲で、ここ最近、クリスマスの新定番が登場していないところが気になります。

さて、そんな中、今週も1位となったのが米津玄師「IRIS OUT」。2週連続の1位獲得で、通算12週目の1位獲得。ストリーミング数は15週連続、動画再生回数も2週連続で1位獲得。ベスト10ヒットはベスト3ヒットと共に15週連続。先日の紅白でのパフォーマンスも話題になりましたし、まだまだこのヒットは続きそうです。ちなみに、「ひょっとして紅白で歌われるのか?」という期待もあったのですが、残念ながら電話越しに少し曲が流れただけだった米津玄師、宇多田ヒカル「JANE DOE」は今週7位から5位にアップ。こちらもベスト10ヒットを連続14週に伸ばしています。

2位は、今週唯一の初登場曲、旧ジャニーズ系アイドルグループKing&Prince「Theater」がランクイン。ダウンロード数2位、ストリーミング数3位、ラジオオンエア数1位、動画再生回数4位。3位には、男性アイドルグループM!LK「好きすぎて滅!」が先週の8位からランクアップ。初のベスト3ヒットとなりました。

一方、今週はベスト10返り咲き曲が、前述のバクナン「クリスマスソング」含め3曲ありました。まずHANA「ROSE」が13位から9位にランクアップ。10月8日付チャート以来のベスト10返り咲き。通算28週目のベスト10ヒットとなります。またHANAは「Blue Jeans」が10位から6位にアップ、「NON STOP」が5位から8位にダウンながらもベスト10にランクインしており、3曲同時のランクインとなりました。「Blue Jeans」は通算22週目のベスト10ヒット。先日の紅白ではHANA以上に、プロデューサーちゃんみなのパフォーマンスが話題となりましたが、来週からのHANAのランキングにも影響してくるのでしょうか。

またアニメ映画「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」に登場するグループHUNTR/X「Golden」が12位から10位にランクアップし、こちらは6週ぶりのベスト10返り咲き。アメリカほどではないのですが、サントラ盤もアルバムチャートで上位をキープしており、日本でも根強い人気を感じさせます。

2025年12月31日付のHot100は以上。明日は翌週、2026年1月7日付Hot100のチャート評を更新予定です。

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