あらためて感じるその才能と実力
Title:山崎見聞録 〜30th Anniversary All Time Best〜
Musician:山崎まさよし
タイトル通り、山崎まさよしの30周年を記念してリリースされたベスト盤。率直に言うと、彼については以前に比べてちょっと微妙な立ち位置になってしまっている感はあります。きっかけは、2023年10月での水戸でのワンマンライブ。「今日はあまり歌いたくない」という発言の後、ほとんど歌を歌わず、(いまひとつおもしろくない)トークで展開された(らしい)ライブとなってしまい、大炎上を巻き起こしてニュースになってしまいました。ここ最近、以前に比べて大きなヒットもなく、彼についてあまり話題に上ることが少なくなってしまった中、特にこの炎上劇が目立つ結果となってしまっています。
特に、普段から破天荒な発言をするミュージシャンだったり、自由気ままな言動が特徴的なミュージシャンなら、気ままなライブも問題にならない(場合によってはレアなライブとファンは喜ぶくらい)かもしれませんが、山崎まさよしの一般的なイメージとしては、「『大人』な曲をゆっくりと聴かせる『大人』のミュージシャン」というイメージがあるだけに、そのギャップが大きなニュースになってしまったのでしょう。当初は「薬か?」なんてことを邪推する向きもありましたが、その後、そういうニュースはありませんので、変な薬の影響、とかではなかったようで、それはよかったのですが。
そんな大炎上から2年。正直、この間、大きく目立ったような活動も少なかったのですが、冒頭で書いた通り、彼の30周年を記念してオールタイムベストがリリースされました。今回のベストアルバムは、3枚組というフルボリュームの内容に、彼の代表曲が詰め込まれた内容。ほぼ発表順に並んでおり、彼の30年の歩みを追うことのできる内容となっています。
よく知れた楽曲という意味では、例えば「セロリ」や「僕はここにいる」など、全盛期の楽曲がDisc1に収録されています。代表曲のひとつ「One more time,One more chance」などが映画主題歌という理由にかこつけて、Disc3の最後に収録されているあたり、よく知られた曲がDisc1のみに固まるのを避けるためバランスを取ったのでしょう。ただ、Disc3でもドラえもん映画の主題歌となった、ちょっとジュブナイルっぽい「空へ」や、哀愁たっぷりに聴かせる「影踏み」、ピアノで軽快に聴かせる最新曲「フリト」など、全盛期に勝るとも劣らない曲もならんでおり、今となってもその才能は衰えていないことを感じます。
また、今回あらためて山崎まさよしの曲を聴くと、ルーツ志向に様々な音楽性を取り入れつつ、あくまでもお茶の間レベルで通用するポップソングに仕上げている点も、彼の才能をあらためて実感しました。例えばSMAPのカバーで大ヒットした「セロリ」にはブルースやボッサの要素が入っていますし、「晴男」はレゲエのリズムを取り入れています。「星空ギター」ではオールディーズの雰囲気を出していたり、「21世紀マン」はダブ、最新シングル「フリト」ではラグタイムなどなど、いろんなジャンルを取り入れています。もちろん、彼の楽曲のベースとなるブルースやフォークの要素もふんだんに入りつつ、ただ、サラッと曲を聴くと、広くお茶の間レベルまで楽しめるポップソングにまとめている点が大きな特徴となっています。
今回のフルボリュームとなるベストアルバムでは、そんな山崎まさよしの魅力と実力をあらためて実感できました。私自身、なにげに山崎まさよしのライブって一度も行ったことないのですが、一度は行ってみたいなぁ。そんなこと思っていた矢先、不整脈が理由でライブツアーが中止となったとか・・・。健康状態にも気にかかりますが、まだまだ多くの名曲を世に出してくれるミュージシャンだと思っています。元気になったら、是非ライブにも足を運びたいです。
評価:★★★★★
山崎まさよし 過去の作品
COVER ALL-YO!
COVER ALL-HO!
IN MY HOUSE
HOBO'S MUSIC
Concert at SUNTORY HALL
The Road to YAMAZAKI~the BEST for beginners~[STANDARDS]
The Road to YAMAZAKI~the BEST for beginners~[SOLO ACOUSTICS]
FLOWERS
HARVEST ~LIVE SEED FOLKS Special in 葛飾 2014~
ROSE PERIOD ~the BEST 2005-2015~
UNDER THE ROSE ~B-sides & Rarities 2005-2015~
FM802 LIVE CLASSICS
LIFE
山崎×映画
Quarter
ONE DAY
山崎×CM
STEREO 3
山崎×CM②
Take me Follow me/記憶にございません/手をつなぎたいんだ
ほかに聴いたアルバム
たかがパンクロック!/サバシスター
フルアルバムとしては2枚目となる3人組ガールズパンクバンド、サバシスターの新作。パンクを主体としつつ、比較的ギターポップ的な曲が多かった前作に比べると、よりパンキッシュな曲が増え、パンクバンドとしての彼女たちの立ち位置をより明確にした作品に感じます。一方、「春、思い出すこと」や「ドゥルーピーアイズ」のような郷愁感あふれる切ない歌詞の曲も書いていたりして、ここらへんは彼女たちの持ち味と言えるでしょう。ただ結果、パンクロックのアルバムとしては、一体感や勢いがちょっとそがれてしまっている点、どうバランスを保っていくのかが課題なような印象も受けました。
評価:★★★★
サバシスター 過去の作品
覚悟を決めろ!
My girlfriend is PIZZA OF DEATH
スキマスイッチ TOUR 2024-2025 “A museMentally”/スキマスイッチ
毎度おなじみのスキマスイッチのライブアルバム。本作はタイトル通り、おととしから昨年にかけて行われた「A museMentally」ツアーの模様を収録したライブアルバム。最新アルバム「A museMentally」からの作品を中心に、過去の代表曲も収録したライブアルバム。文句なしに楽しめる内容の一方、ライブならではの独自性は薄いかも。ちなみにCD限定でMC集は今回も収録。こちらはコミカルな彼らのやり取りが楽しめます。
評価:★★★★
スキマスイッチ 過去の作品
ARENA TOUR'07 "W-ARENA"
ナユタとフカシギ
TOUR2010 "LAGRANGIAN POINT"
musium
DOUBLES BEST
TOUR 2012 "musium"
POP MAN'S WORLD~All Time Best 2003-2013~
スキマスイッチ TOUR 2012-2013"DOUBLES ALL JAPAN"
スキマスイッチ 10th Anniversary Arena Tour 2013“POPMAN'S WORLD"
スキマスイッチ 10th Anniversary“Symphonic Sound of SukimaSwitch"
スキマスイッチ
TOUR 2015 "SUKIMASWITCH" SPECIAL
POPMAN'S ANOTHER WORLD
スキマスイッチTOUR2016"POPMAN'S CARNIVAL"
re:Action
新空間アルゴリズム
スキマノハナタバ~Love Song Selection~
SUKIMASWITCH TOUR 2018"ALGOrhythm"
SUKIMASWITCH 15th Anniversary Special at YOKOHAMA ARENA ~Reversible~
スキマスイッチ TOUR 2019-2020 POPMAN'S CARNIVAL vol.2
スキマノハナタバ ~Smile Song Selection〜
スキマスイッチ TOUR 2020-2021 Smoothie
Hot Milk
Bitter Coffee
スキマスイッチ TOUR 2022 "cafe au lait"
POPMAN'S WORLD -Second-
SUKIMASWITCH 20th Anniversary "POPMAN'S WORLD 2023 Premium"
A museMentally


最近のコメント