2018年4月19日 (木)

ユーミン、強し!

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

ベテランながらもまだまだ高い人気のほどをみせつけました。

今週の初登場1位は松任谷由実「ユーミンからの、恋のうた。」。デビュー45周年を記念してリリースされたベストアルバム。2012年にベストアルバム「日本の恋と、ユーミンと。」をリリースしていますが、それに続く形のベスト盤。「日本の恋と~」はユーミン本人は選曲に関わらない形でのベスト盤でしたが、本作は「日本の恋と~」に収録されなかった曲の中からユーミン自ら選曲したアルバムになっています。さすがにほとんどがアルバム収録曲で、前作のような誰もが知っているという曲はほとんどありませんが、まだまだこれだけの収録曲を「ベスト」として出せるあたり、彼女のミュージシャンとしての奥の深さを感じます。初動売上は10万8千枚。さすがにベスト盤としての前作「日本の恋と、ユーミンと。」の33万6千枚(1位)からはダウン。ただし、直近のオリジナルアルバム「宇宙図書館」の5万7千枚(1位)からはアップしています。

実はさらに今週、その5年前にリリースしたベストアルバム「日本の恋と、ユーミンと。」が8位にランクアップ。8千枚を売り上げてベスト10入りを果たしました。これで同作の売上は94万5千枚とミリオン直前・・・だけど、あと5万5千枚の上積みはなんらかのカンフル剤が必要かもしれませんが・・・。

2位には韓国の女性アイドルグループTWICE「What is Love?」がランクイン。こちら韓国盤のミニアルバムとなります。初動売上は2万8千枚。輸入盤がこれほど上位に食い込んでくるのも珍しいかも。彼女たちの人気の高さを感じます。直近作は同じく韓国からの輸入盤「Twicetagram:1st Album」で、こちらの初動1万枚(7位)より大きくアップ。

今週はTWICEをはじめ韓流も目立つチャートに。4位に韓国の5人組バンドFTISLAND「PLANET BONDS」がランクイン。初動売上は1万7千枚。前作「UNITED SHADOWS」の1万8千枚(3位)から微減となっています。また10位にはEXO-CBX「BLOOMING DAYS」がランクイン。こちらは韓国の男性アイドルグループEXOの派生ユニットによる韓国盤。初動売上7千枚。前作は国内盤の「GIRLS」の5万5千枚(2位)からは大きくダウンしています。また他にも5位には先週1位を獲得したBTS(防弾少年団)「FACE YOURSELF」が4ランクダウンながらもベスト10をキープしています。

ベスト3に戻ります。3位にはGReeeeN「うれD」がランクイン。おそらく「うれしい」をもじったタイトルだと思うのですが、なんというかセンスが微妙というか痛々しいというか・・・。初動売上は2万2千枚。直近作はベスト盤「ALL SINGLeeeeS~&New Beginning~」で、こちらの4万8千枚(3位→ただし翌週には最高位1位を記録)からダウン。オリジナルアルバムの前作「縁」の2万8千枚(4位)からもダウンしています。

続いて4位以下の初登場盤です。既に紹介したアルバム以外ではまず7位に女性アイドルグループEMPiRE「THE EMPiRE STRiKES START!!」がランクイン。BiSやBiSHが所属する事務所WACKとavexの共同プロジェクトとしてスタートしたアイドルグループだそうで、本作がデビュー作。初動売上9千枚でベスト10入りです。

そして9位も女性アイドルグループ。スターダストプロモーション所属のときめき宣伝部「ときおとめ」がランクイン。初動売上8千枚。これがアルバムとしてはデビュー作となります。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2018年4月18日 (水)

初登場だらけ

今週のHot 100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

今週はHot100では珍しく、初登場でのランクインが多い週となりました。10曲中6曲が初登場となっています。

まず1位から初登場。AKB48の姉妹グループで新潟を中心に活動をしているNGT48「春はどこから来るのか?」がランクイン。CD販売・ダウンロード・ストリーミング数(以下「実売数」)で1位、PCによるCD読取数8位、Twitterつぶやき数9位を記録。一方、ラジオオンエア数は90位に留まりました。オリコンでは初動売上10万9千枚で1位獲得。前作「世界はどこまで青空なのか?」の14万8千枚(2位)よりダウンしています。

2位にはまだまだ強い、米津玄師「Lemon」がランクイン。PCによるCD読取数、You Tube再生回数で1位を獲得しているほか、実売数も3位を記録。Twitterつぶやき数は15位、ラジオオンエア数は28位となっていますが、まだまだロングヒットを続けそう。オリコンではCDランキングでは14位まで落ちてしまいましたが、デジタルシングルランキングでは9週連続1位という記録を達成しています。

3位も初登場。コブクロ「ONE TIMES ONE」。ホーンセッションを取り入れたマーチ風にスケール感たっぷりにスタートする楽曲。アサヒもぎたてのCMソングとなっています。実売数は5位に留まりましたが、ラジオオンエア数7位、PCによるCD読取数4位と上位にランクインし、Twitterつぶやき数は71位でしたが総合順位ではベスト3入りとなっています。オリコンでは初動売上3万5千枚で2位初登場。前作「心」の3万6千枚(2位)から微減。

続いて4位以下の初登場曲です。4位はこちらも初登場。B2takes!「Shananaここにおいで」がランクイン。男性の「地下アイドル」によるメジャーデビュー作。メジャーデビューしておいてもう地下も何もないんじゃないかと思うんですが、単なる「売り文句」なんでしょうね。実売数2位のほかはTwitterつぶやき数で76位にランクインし、ほかは圏外という典型的に固定ファン以外に波及していないチャート傾向となっています。オリコンでは初動売上3万5千枚で3位初登場。

5位も初登場。こちらは韓国の男性アイドルグループB1A4「会えるまで」がランクイン。こちらも実売数4位、Twitterつぶやき数7位、PCによるCD読取数66位という固定ファン中心によるヒット。メロウなバラードでサビ近くでラップという一昔前の「着メロ系ヒット」みたいな楽曲になっています。オリコンでは初動1万9千枚で5位初登場。前作「Do You Remember」の1万3千枚(2位)からアップ。

6位は最近人気の韓国女性アイドルグループTWICE「What is Love?」が、こちらは先週の40位からランクアップしベスト10入り。今週、同曲を収録した韓国盤のミニアルバムがリリースされましたが、こちらは配信での売上が上位に入ってきて見事ベスト10入り。実売数4位、You Tube再生回数2位のほか、Twitterつぶやき数は1位を獲得しています。ちなみにオリコンデジタルシングルチャートでも5位にランクインしています。

8位も初登場。EXILE ATSUSHI「Just The Way You Are」。日本でも高い人気を誇るアメリカのシンガー、Bruno Marsの楽曲のカバー。実売数6位、ラジオオンエア数12位、PCによるCD読取数11位、Twitterつぶやき数56位とこちらは概ね上位にランクインしています。オリコンでは初動売上1万5千枚で6位初登場。前作「Beautiful Gorgeous Love」の4万2千枚(2位)からダウンしています。

9位も初登場。ももいろクローバーZ「笑一笑 ~シャオイーシャオ!~」がランクイン。映画「クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~」主題歌。実売数9位、ラジオオンエア数31位、PCによるCD読取数6位、Twitterつぶやき数20位を記録。オリコンチャートでは初動売上2万2千枚で4位初登場。前作「BLAST!」の5万枚(2位)より大きくダウンしています。

今週の初登場曲は以上。ちなみにロングヒット曲では星野源「ドラえもん」は今週10位までダウン。実売数11位、PCによるCD読取数2位、You Tube再生回数13位を記録しているもののラジオオンエア数は65位、Twitterつぶやき数40位と低め。来週の盛り返しはあるか?

今週のHot100は以上。明日はアルバムチャート!

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2018年4月17日 (火)

奥深いボーカロイド音楽の世界へ

Title:合成音声ONGAKUの世界

昨年2017年はボーカロイドソフト初音ミクの販売10周年という記念すべき年でした。このボーカロイドという技術、個人的には非常に興味深く感じています。以前にも書いたのですが、このボーカロイドの音楽シーンに与える大きな影響としては音楽を作る際にボーカルが不要になるという点。コンピューターの普及により楽器に関しては演奏が出来なくてもパソコンソフトにより代替することが可能となりました。しかしボーカルに関しては本人が行うにしろ誰か知り合いに頼むにしろ、必ず人間を介する必要がありました。しかし、このボーカロイドの技術により、ボーカルすら不要となり、結果として音楽を作成する敷居がさらに低くなったのではないでしょうか。

そして結果としてこの10年、初音ミクをはじめとしたボーカロイド技術をつかった曲を発表したミュージシャンが数多く登場しました。その中でも特に話題となったアルバムではここでも何度か紹介させていただきました。ただ一方で、個人的には初音ミクをはじめとするいわゆるボカロ曲界隈に関しては疑問に感じた部分も少なくありませんでした。

それはいわゆるボカロ曲がどれをとってもサウンドは音数を詰め込み、歌詞も言葉を詰め込んだ、悪い意味で情報を詰め込んだような曲ばかりが登場してくるという点でした。サウンドに関してもせいぜい登場するのはオルタナ系ギターロックくらいで、たいていは平凡なJ-POP。ボーカロイドをつかって音楽は極めて自由なはずなのに、その結果登場する音楽はほとんどがいままで聴いたことあるようなポップスばかり。正直言って、初音ミクが登場してから10年たつのにお茶の間レベルにまでヒットを飛ばしたミュージシャンが米津玄師一人だけというのは、残念にも感じていました。

そんな中でリリースされた今回のコンピアルバム。まずユニークなのがリリース元が、主にソウルやブルース、あるいはルーツ志向のロックなどをリリースしており、本来、ボカロ系からほど遠いレコード会社であるはずのP-Vineから、という点。また、雑誌広告などの売り文句も「ボカロに偏見ある人はそのままでいいと思う この音楽の楽園に一生気づかなくていい」というかなりの煽り文なのも目を引きました。

しかし、確かにこのコンピに収録されていた曲は私がいままでボカロ曲に対して抱いていたイメージを大きく覆す内容になっていました。まず1曲目に登場するのが春野というミュージシャンの「nuit」という曲。ピアノやアコースティックなサウンドをベースとしたシンプルなトラックにミディアムテンポのボーカルの切ない雰囲気のポップチューン。比較的シンプルな楽曲構成はボカロ曲に抱いていたイメージとは大きく異なります。

羽生まゐごというミュージシャンの「阿吽のビーツ」も祭囃子のようなビートが非常にユニークなナンバー。こちらもトラックは比較的シンプルに音数を絞っています。ちょっと洒落たシティポップ調のcat nap「ペシュテ」も、スタイリッシュな雰囲気がボカロ曲のイメージと大きく異なります。Dixie Flatlineの「シュガーバイン」も軽快なポップがなかなか洒落ている楽曲。こちらはボーカロイドというよりも人の声にエフェクトをかけたような、どこか人間味あるボーカルに仕上げており、ボカロのボーカルも十分ポップソングのボーカルとして聴けるんだな、ということを再認識させられます。

また実験的という意味では耳を惹くのがでんの子Pの「World is NOT beautiful」。ハンマーやらドライヤーやら身の回りの「音」をボーカロイドの声にあわせて流して音楽にしてしまうという実験的なナンバー。この試み自体は実験音楽によくありがちな手法ながらも、ボーカロイドの声の無機質さと、身の回りの無機質な音がピッタリとマッチしており、合成音楽という特徴を上手く利用した楽曲になっています。

楽曲として強く印象に残ったのがラストのNoko「只今」。恋人の別れを「ただいま」とそれに続く言葉だけで上手く表現した切ないポエトリーリーディング的なナンバー。ボーカロイドの声が無機質なだけに、逆に様々なシチュエーションが想像でき、切なくも暖かい雰囲気のトラックもマッチして、非常に切なく心に響くナンバーに仕上がっています。

ほかの曲に関しても一般的にボカロ曲に抱くようなイメージとはちょっと異なる楽曲が収録されているこのコンピは、ボカロ曲を普段聴かないようなリスナー層に向けてボーカロイド音楽の世界の幅広さ、奥深さをアピールした内容になっていました。私もこのアルバムで実はヒットしているボカロ曲だけでは気づかないような音楽的な幅の広さ、奥の深さをはじめて味わうことが出来、ボーカロイド音楽のシーンにあらためて興味を抱いた、そんなアルバムになっていました。

ちなみにもうひとつこのコンピがユニークなのは初音ミクのようなキャラクターを一切表に出していない点でした。正直、ボカロシーンに対して私が抱いていた大きな疑問のひとつがそれ。初音ミクのようなアニメキャラにシーン全体があきらかに頼りすぎており、結果としてそんなアニメキャラに興味がない人にとっては非常に入り込みにくいシーンになってしまっていました。このアルバムはあえてそんなアニメキャラを排することにより、より幅広いリスナー層に意識的にアピールしようとするアルバムに仕上がっていました。

収録されている楽曲は決してボカロシーンにおいて「大ヒットした曲」ばかりではないようです。ただ、ヒットという切り口ではなく音楽的なクオリティーという切り口でボカロ曲を紹介している点でも、ほかのボカロコンピとは明らかに一線を画しています。こういう音楽面で批判的な視点でボカロ曲を紹介するような動きは非常に興味深く感じます。今後もこの流れに続いて「ヒットしていないけど音楽的に優れたボカロ曲」がもっと紹介されるとうれしいのですが。

評価:★★★★★

で、このコンピと同時に発売されたのがこのムック本。

「ボーカロイド音楽の世界2017」。初音ミク販売10周年を迎えた2017年のボーカロイド音楽シーンについて俯瞰的に紹介した一冊。シーンの現状やトピックを紹介した本で、音楽的な考察というよりもボカロシーン全体の現状に関する考察が主なトピックとなっています。

ただそんな中「The Essential Songs of 2017」「The Essential Albums of 2017」は「合成音声ONGAKUの世界」と同様、批評的な観点からボカロ曲を紹介しています。ボーカロイドシーンはなぜかロケノン界隈もミューマガ界隈も完全に無視されており、批評的な視点から紹介されることがほとんどありません。そんな中、こういったムック本で音楽的観点からボカロ曲を紹介する動きはとても興味深く感じます。特に紹介されたボカロ曲は動画サイトで容易に視聴できるだけに、この本に紹介された曲は次々と聴いてみたくなりました。

今後もこのコンピ盤やムック本のように、もっとボカロ曲をめぐる音楽的な批評がもっと増えればいいんですけどね。そういう批評が増えることによりボカロ曲全体の質も上がり、結果、幅広いリスナー層を惹きこむことが出来ると思うのですが・・・。コンピ盤を聴きムック本を読んで、ボカロの世界により興味が持てました。とりあえずムック本で紹介されていたボカロ曲をいろいろと聴いてみなくちゃ。


ほかに聴いたアルバム

ALIVE! in Osaka/少年ナイフ

昨年12月22日に行われた大阪・十三ファンダンゴでのステージをそのまま収録した彼女たち12年ぶりとなるライブアルバム。ベスト盤的な選曲となっていて、彼女たちらしい「ゆるさ」と「ストイックさ」が同居したライブが魅力的。良くも悪くも安定感あるステージですが、その空気感はしっかりとパッケージされたアルバムに仕上がっていました。

評価:★★★★

少年ナイフ 過去の作品
スーパーグループ
フリータイム
大阪ラモーンズ
Pop Tune
アドベンチャーでぶっとばせ!

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2018年4月16日 (月)

RATMの曲で大興奮!

PROPHETS OF RAGE

会場 Zepp Nagoya 日時 2018年4月3日(火)19:00~

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あのRage Against The MachineのメンバーとPublic Enemyのメンバー、さらにはCypress HillのB-リアルまでが参加したということで大きな話題となったスーパーグループPROPHETS OF RAGE。今回、彼らの来日ツアーが決行。名古屋公演も行われたということもあり足を運んできました。

今回は外タレ、かつ海外でも人気のバンドということもあり、会場には外国人の姿も目立ちます。開演直前に会場に入り、最初はビール片手にホールの外でのんびりとスタートを待っていたのですが・・・19時ちょっと前にいきなり会場から大きな音が。あわててホールに入るとDJロードによるDJプレイがスタートしていました。選曲はロックやHIP HOPをメインに会場を盛り上がらせます。

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15分ほどのDJプレイの後、会場内に警告音のようなサイレンの音が鳴り響きます。やがてメンバーが登場し、まずは彼らのテーマ曲ともいえる「Prophets Of Rage」からスタート。個人的には予想通りのスタートとなりました。

そしていきなり2曲目はRage Against The Machineの「Testify」へ。いきなりのレイジのナンバーに会場は大興奮。序盤からテンションは一気にマックスになります。トム・モレロのギターリフが迫力あるギターリフを鳴らしつつ、B-リアルとチャックDのラップの息もピッタリ。オリジナルに負けず劣らずの大興奮のステージングを聴かせてくれました。

その後も「Living on the 110」「Half to the Chief」などProphets Of Rageの曲を演奏しつつ、一方では「Take the Power Back」や「Guerilla Radio」などレイジの代表曲を取り交えての選曲に。トム・モレロのカッコいいギターリフでレイジの曲を聴けたことも非常にうれしかったのですが、Prophets Of Rageの曲もレイジの曲と並べて聴いても決して負けていません。「Legalize Me」を力強い2人のラッパーによる息の合ったラップにより聴かせてくれた後は、今度はPublic Enemyの「Fight The Power」へ。こちらはチャックD主導により披露。途中、トム・モレロのギターソロではギターを大きく持ち上げて、ギターの裏面を見せたところ・・・そこには「Fuck Trump」の張り紙がはってありました。

前半はここで終了。B-リアルが「HIP HOPのクラッシックは好きか!?」と呼びかけを客席に行ったかと思うと、DJロードによるDJタイムへ。ここではPublic Enemyの「Bring The Noize」やHouse Of Painの「Jump Around」などHIP HOPのスタンダードナンバーが流れ、客席を盛り上げます。

そして後半戦へ。最初は2人のラッパーのみでステージが再開され「Sleep Now Fire」からスタートし、途中でトム・モレロが乱入し、まずは会場を暖めます。しかし、その後はステージ上の雰囲気は一転。トム・モレロの「知っていたら歌ってほしい。知らなかったら心の中で平和を祈ってほしい」というMCで、昨年亡くなったクリス・コーネルに捧げる形で「Like a Stone」をギターのみのインストで披露。その感情的な演奏にしばし聴き入ります。

後半も「Know Your Enemy」や「Bullet in the head」などレイジの曲が惜しみなく続き会場を盛り上げます。さらにCypreee Hillの曲でレイジもカバーした「How I could just kill a man」も聴かせます。間にはまんでくる「Unfuck The World」などProphets Of Rageの曲も決して負けていません。

最後は、これまたレイジの代表曲「Bulls On Parade」からラストは「最も危険な曲」という「Killing In The Name」で締めくくり。この日はダイブは禁止だったので、さすがにダイバーはあらわれませんでしたが、会場先方はモッシュで大盛り上がり。大興奮のうちにライブは幕を閉じました。

アンコールはなし。21時ちょっと前に終了したので、実質的に1時間45分程度のちょっと短めのステージでした。上にも書いた通り、Prophets Of Rageの曲よりもむしろRage Against The Machineの曲の方を多く演っただけに、「誰のライブだ??」と思うようなセットリストでしたが、B-リアル&チャックDのラップがのったレイジの曲も文句なしの出来になっており、大満足かつ大興奮のステージでした。

Prophets Of Rageは冒頭でも書いた通り、3つのグループのメンバーが結成した、いわゆるスーパーグループなのですが、バンドとしてのメンバーの息はすでにピッタリ。なによりも非常に高い演奏能力が魅力的で、この日もまずはリズムのグルーヴ感が耳を惹きました。なによりもこの日のステージの音量は決して高くなく、「爆音」といった感じではないにも関わらず、非常に強い音の圧力を感じました。要するに音量に頼らずとも迫力のあるバンドサウンドを奏でることが可能ということなのでしょう。彼らのバンドとしての実力を感じます。

そのリズム感といい音量に頼らない演奏の迫力といい、あらためて感じたのは日本の多くのバンドとの格の違い。いや、もちろん日本にも演奏力の高いカッコいいバンドは少なくありません。ただ、このレベルに至っているバンドは日本に何組いるか・・・。あらためてレベルの違いを実感してしまいました。

Prophets Of Rageの曲にもほかにもカッコいいナンバーはあったため、もっと聴きたかったなぁ、というあり、満腹というよりも腹八分といったライブだったのですが、それでも密度の濃いステージに大満足のライブでした。ちなみにこの日、B-リアルはMCで何度も「これが1番目の・・・」と言っており、あきらかに今後、何度も来日ライブをやってくれるような口ぶりだったのが印象的。どうもまだ、Prophets Of Rageの活動は続いていきそう。次のライブも断然期待しちゃいたいところです!

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2018年4月15日 (日)

「意識高い系」?

Title:Reason of Black Color
Musician:雨のパレード

最近、徐々に注目を集めつつある4人組ロックバンド、雨のパレード。かつては自らを総合芸術の「創造集団」と名乗ったり、音楽以外のデザイナー集団もメンバーとして擁していたりしたようですが、公式サイトを見る限りは今はそういう方向性はやめて、基本的にメンバーはバンドメンバーの4人のみとなったようです。

ただ、音楽的な方向性は以前から変わらず、アートロック的な要素が強いのが彼らの特徴。アルバムはタイトルチューンの「Reason of Black Color」からスタートするのですが、うねるようなシンセのノイズとその中にリズムを刻むドラムの音が非常にドリーミーなナンバーからスタートしますし、そのほかにも最近のR&Bからの影響を強く感じる「(soda)」、ダブステップ的なビートミュージック「Hwyl」、またSOIL&”PIMP”SESSIONSのTabuzombieが参加し哀愁たっぷりのトランペットを聴かせる「Hometown」などソウル、R&B、ジャズなどの最近の音楽的潮流をうまくすくいあげて自らの音楽に取り入れている傾向を強く感じます。

ほかにも80年代的なエレクトロポップチューンの「Shoes」やファンキーなリズムが心地よい「ice」など様々な音楽的要素を意欲的に取り入れたバラエティー富んだ音楽性が特徴的。彼らの音楽的な素養を感じれます。

一方では「Horizon」はファンキーなリズムを聴かせつつ、基本的にはノイジーなギターロック。ラストの「March」もバンドサウンドをメインにストリングスなどを入れて聴かせる、比較的「よくありがちな」音楽構成のポップチューン。ここらへん、「普通のJ-POPバンド」らしい曲調もチラホラ垣間見れます。そんな楽曲によってアルバムの中でのポピュラリティーが増している影響もある一方、ほかの曲と比べると若干のチグハグさも感じてしまいます。

また、前作「Change your pops」のレビューの際、彼らのことを「意識高い系」と表現しました。この「意識高い系」とは彼らのアートな方向性を指して、半分揶揄を含めての表現でした。この言い方は彼らのいかにもアート志向な方向性を揶揄した表現でしたが、今回のアルバムに関しても正直なところ「意識高い系」という言葉が頭をよぎりしました。

その大きな理由が、最近のサウンドを意識的に取り入れているのですが、全体的に「とりあえず取り入れました」的な中途半端さを感じてしまう点。あくまでもJ-POP的なポップなメロディーラインがしっかり流れていますし、上にも書いた通り、よくありがちなJ-POPらしい曲も流れてきます。この振り切れのなさが良い意味では彼らの個性になっている部分もあるのですが、悪い意味ではおいしいところどりの中途半端さも感じてしまいました。

じゃあ振り切れればいいのか、といわれるとそうすると単なるyahyelになっちゃいそうですし、難しいところ。新人バンドとしては非常におもしろい音を出している点は間違いないと思うのですが、大絶賛するにはちょっと躊躇する部分も少なくないバンド。とりあえずまだまだこれからの可能性を感じるバンドだと思います。これからの活躍に期待です。

評価:★★★★

雨のパレード 過去の作品
Change your pops

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2018年4月14日 (土)

ラテン色がより強く

Title:GLORIOUS
Musician:東京スカパラダイスオーケストラ

スカパラ約1年ぶりとなるニューアルバム。ここ最近は数多くのゲストを招いてポップな楽曲を多くリリースしている彼ら。そのスタンスは良くも悪くも賛否両論といった感じなのですが、ただインパクトある楽曲は一定以上の支持を得ているのは間違いありません。今回のアルバムに関しても基本的にその方向性に沿ったアルバムになっていました。

今回のアルバムに関しても豪華なゲストが多数参加しています。BRAHMANのTOSHI-LOWやUNISON SQUARE GARDENの斎藤宏介がゲストボーカルとして参加しているほか、FPMやMONDO GROSSOによるリミックス曲も収録。異色なところではブラジルNo.1ラッパーのエミシーダとのコラボ曲も収録されています。

基本的にコラボはポップという方向性で一貫しているものの、そんな中でも意欲的な試みを感じたのが今回のアルバムの特徴でしょう。例えばUNISON SQUARE GRADENの斎藤宏介は中性的なハイトーンボイスという特徴を持つボーカリスト。よくも悪くも昨今のJ-POPの流行りといった声質で、ともすれば「ポップすぎる」という印象すら受けます。正直なところ、彼とのコラボ曲「白と黒のモントゥーノ」は必ずしも大成功といった印象はないものの、いままでの彼らのスタンスにこだわらない彼らの意欲を感じることが出来ます。

今回のアルバム、そんな彼らの挑戦心を感じることが出来たアルバムなのですが・・・コラボの結果としては正直、あまり成功ではなかったかな、という印象を受けます。この「白と黒のモントゥーノ」はMONDO GROSSOによるリミックスも収録されておりリミックス自体はそれなりによかったものの、斎藤宏介のハイトーンボイスが若干邪魔にすら感じてしまいました。またエミシーダが参加した「Believer feat. Emicida and Fióti FPM Remix 」も、エミシーダのラップがあまり効果的ではなかったような・・・。失敗、というほど酷くはなかったのですが、逆にあまり酷くないがゆえに中途半端な印象を感じてしまいました。

ただ、この「Believer」もそうですが、チャチャを取り入れた「恋してcha cha cha」「Te Quiero con Bugalú」など、全体的にはラテン色を強く感じたのが今回のアルバムのもうひとつの特徴。このラテン色が強いナンバーに関してはいい意味で昔のスカパラを彷彿とさせるような楽曲が多く、最近のポップ色強い作品はどうも・・・という方でも無条件で受け入れられそうな楽曲になっています。

また「The Battle of Tokyo」などもホーンセッションとロッキンなバンドサウンドでダイナミックに、スカパラらしく怪しげな雰囲気でスカを聴かせてくれるインストナンバー。こちらも昔のスカパラっぽい雰囲気があり、初期からのファンも納得できる楽曲ではないでしょうか。

全体的には現在の彼らの方向性であるポップ路線を貫きつつも、ラテン色を強め、またかつてのスカパラらしいナンバーにも目配りをする、バランスの取れたアルバムだったように感じます。ただその分、コラボがあまりうまくいっていない点は残念。また全10曲入りながらもリミックス曲が2曲で、実質新曲が8曲のみだったのもちょっと残念だったかもしれません。

個人的にはここ最近のポップ路線には否定的ではありませんし、実際、ここ最近も傑作アルバムを数多くリリースしていると思っているのですが、このアルバムはここ最近のアルバムの中では若干残念に感じる内容だったかもしれません。ただ、このアルバムでもスカパラの魅力は十分に発揮されている作品だったと思います。特に本作も数多くのミュージシャンとのコラボは非常に意欲的だったと思います。まだまだスカパラの活躍からは目が離せなさそうです。

評価:★★★★

東京スカパラダイスオーケストラ 過去の作品
Perfect Future
PARADISE BLUE
WILD SKA SYMPHONY
Goldfingers
HEROES
Sunny Side of the Street
on the remix
Walkin'
欲望
Diamond In Your Heart
SKA ME FOREVER
The Last
TOKYO SKA Plays Disney
The Last~Live~
TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA~Selecao Brasileira~
Paradise Has NO BORDER


ほかに聴いたアルバム

KBB vol.1/KANA-BOON

KANA-BOONのシングルのカップリング曲を収録した、いわゆるB面ベスト。ただカップリングといっても基本的にシングル曲やアルバム曲とは大きく変わらない、いつもの彼ららしいポップで軽快なギターロックというスタイル。いまひとつルーツレスな部分や、またラップなども自由に取り入れるところも今どきのバンドらしいといってもいいかもしれません。カップリングといってもあまり目新しさや挑戦的な曲がなかったのは残念ですが、バンドとしての安定感も感じたアルバムでした。

評価:★★★★

KANA-BOON 過去の作品
DOPPEL
TIME
Origin
NAMiDA

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2018年4月13日 (金)

スキマスイッチらしい久々の新作

Title:新空間アルゴリズム
Musician:スキマスイッチ

カップリングベストの「POPMAN'S ANOTHER WORLD」やリアレンジアルバム「re:Action」のリリースはあったもののオリジナルアルバムとしては約3年4ヶ月ぶりと久々となるスキマスイッチのニューアルバム。ただ、上に書いた通り、カップリングベストやリアレンジアルバム、シングルのリリースなどあがあったため、オリジナルアルバムが3年以上の間があいたというのはちょっと意外な印象も受けます。

さて、そんな久々となるニューアルバムですが、一言で言えば、良くも悪くも彼ららしいアルバムといった印象を受けます。1曲目「リチェルカ」は先行シングルのカップリング曲なのですが、軽快なホーンセッションにストリングスやピアノを加えたポップナンバー。サウンドは爽快な一方でメロディーラインがちょっと憂いを帯びているのが印象的。続く「LINE」は歌詞にもスケール感があり、サビのメロディーはちょっとミスチルっぽさも感じる(?)のですが、こちらもスキマスイッチらしい爽快なポップチューンに仕上がっています。

「パーリー!パーリー!」と序盤はアップテンポで軽快なナンバーが続いたかと思えば、中盤「ミスランドリー」から雰囲気が一転。アコースティックなサウンドで恋人の日常を描いた彼ららしい暖かみある楽曲。「Revival」も暖かい雰囲気のラブソングが続き、「未来花」ではピアノバラードでしっかりと聴かせます。

後半に入ると先行シングル「ミスターカイト」が。こちらは静かにスタートしつつ、後半ではバンドサウンドにストリングスが加わり一気にスケール感が増すダイナミックなナンバーで、このアルバムのひとつの核になっています。かと思えば「Baby good sleep」では一転、アコギのみでしんみりと聴かせるナンバーに。さらに「さよならエスケープ」はピアノやホーンセッション、シンセの音も重ねた分厚いサウンドが心地よいメロディアスなポップチューン。爽快なメロディーに前向きな歌詞が非常に心地よいナンバーに仕上がっています。そして最後はピアノとアコギのアコースティックなサウンドに薄く入るストリングスが心地よい「リアライズ」でゆっくりとメロディーを聴かせつつアルバムは幕を閉じます。

そんな訳で今回のアルバム、全体的にピアノやホーンセッションなどを上手く使いつつ、時にはピアノバラードやアコギのみのバラードナンバーを混ぜながらバラエティー富んだ展開で「歌」の魅力をしっかりと押し出したポップなアルバムに仕上がっています。そういう意味でファンが期待したスキマスイッチ像にきちんと答えたアルバムと言えるでしょう。

ただ一方では一般的なスキマスイッチのイメージに沿ったようなアルバムといった感じで、目新しさはなく、悪い言い方をしてしまえば無難なアルバムという印象を受けました。いや、「無難」というよりも既にデビューから15年目を迎えた彼らにとって、良くも悪くもベテランらしい安定感のあるアルバムと言えるかもしれません。もっとも、直近のリアレンジアルバム「re:Action」が様々なプロデューサーに彼らの楽曲をリアレンジさせる意欲的かつ挑戦的なアルバムだったので、今回のアルバムはファンの期待に沿ったアルバムに仕上げてきたのかもしれません。彼ららしさを強く感じる良作でした。

評価:★★★★

スキマスイッチ 過去の作品
ARENA TOUR'07 "W-ARENA"
ナユタとフカシギ
TOUR2010 "LAGRANGIAN POINT"
musium
DOUBLES BEST
TOUR 2012 "musium"

POP MAN'S WORLD~All Time Best 2003-2013~
スキマスイッチ TOUR 2012-2013"DOUBLES ALL JAPAN"
スキマスイッチ 10th Anniversary Arena Tour 2013“POPMAN'S WORLD"
スキマスイッチ 10th Anniversary“Symphonic Sound of SukimaSwitch"
スキマスイッチ
TOUR 2015 "SUKIMASWITCH" SPECIAL
POPMAN'S ANOTHER WORLD
スキマスイッチTOUR2016"POPMAN'S CARNIVAL"
re:Action

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2018年4月12日 (木)

韓流男性アイドルが目立つチャート

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週はまず1位にK-POPのアイドルグループがランクインです。

今週1位はBTS(防弾少年団)「FACE YOURSELF」がランクインです。国内盤では3作目となるアルバム。初動売上28万2千枚を記録。直近のランクインは韓国盤「Love Yourself 承‘Her’:5th Mini Album」の初動売上1万6千枚(2位)。ただこのアルバムは2週目に売上5万2千枚を売り上げ、1位にランクアップしています。国内盤の前作「YOUTH」は初動売上7万6千枚(1位)を記録しており、こちらから大幅にアップしています。

このBTSを含め、今週は韓国の男性アイドルのアルバムが目立つチャートとなりました。5位にはJun.K(From 2PM)「NO TIME」がランクイン。アイドルグループ2PMのメンバーによるソロ作。初動売上は1万4千枚。前作「NO SHADOW」の3万枚(2位)からダウンしています。

また7位には東方神起の韓国リリースのアルバム「NEW CHAPTER#1:THE CHANCE OF LOVE」が先週のベスト50圏外から大きくランクアップしてベスト10入り。売上枚数は1万1千枚を記録しています。

ベスト3に戻ります。2位にはゆず「BIG YELL」がランクイン。初動売上8万枚。直近作はベスト盤「ゆず「YUZU 20th Anniversary ALL TIME BEST ALBUM 『ゆずイロハ 1997-2017』」で、こちらの17万3千枚(1位)からはダウン。ただ、オリジナルアルバムとしての前作「TOWA」の6万5千枚(2位)よりはアップしています。

3位にはAKB48「僕たちは、あの日の夜明けを知っている」がベスト50圏外から2万4千枚を売り上げて一気にランクアップ。2月5日付チャート以来10週ぶりのベスト10ヒット返り咲きとなりました。これは同作の劇場盤のうち、購入者の登録内容に不備があったことによるキャンセル盤が再発された影響のようです。またAKBがらみではHKB48「092」がこちらもベスト50圏外から売上枚数8千枚を記録し9位にランクアップしています。こちらも1月8日付チャート以来、14週ぶりのベスト10返り咲き。イベント参加券付の劇場盤の発売があった影響の模様です。

続いて4位以下の初登場盤です。まず6位に男性向けアイドル育成ゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ!」からのキャラクターソング「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! M@STER SPARKLE 08」がランクイン。初動売上1万3千枚で、同シリーズの前作「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! M@STER SPARKLE 07」の9千枚(6位)からアップしています。

初登場はもう1枚。8位に竹原ピストル「GOOD LUCK TRACK」がランクイン。昨年末は初の紅白にも出場し、一気にブレイクを果たした男性シンガーソングライター。初動売上1万枚は前作「PEACE OUT」の9千枚(5位)より若干ですがアップしています。

そしてロングヒット組。「グレイテスト・ショーマン(サウンドトラック)」は先週の8位から10位にダウン。売上枚数も1万枚から8千枚までダウン。さすがにここまでか?

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2018年4月11日 (水)

米津玄師もまだまだ強いが・・・

今週のHot 100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

先週、1位2位に並んだ米津玄師、星野源。今週もまだまだ強さを見せています。米津玄師「Lemon」はワンランクダウンながらも2位をキープ。CD販売・ダウンロード・ストリーミング数(以下「実売数」)は3位、ラジオオンエア数9位、Twitterつぶやき数10位を記録しているほか、PCによるCD読取数、You Tube再生回数は1位をキープ。まだまだロングヒットが期待できそう。一方、星野源「ドラえもん」は今週は4位。実売数8位、PCによるCD読取数2位、You Tube再生回数は13位を記録。ただやはり特定のアニメをタイトルにしている影響か、ラジオオンエア数は45位と低迷しています。

さて今週1位を獲得したのが大阪を中心に活動をしているAKBの姉妹グループNMB48「欲望者」。実売数1位、PCによるCD読取数6位、Twitterつぶやき数8位を記録。ただラジオオンエア数は圏外となっています。オリコンでは初動売上19万3千枚で1位獲得。前作「ワロタピーポー」の27万3千枚(1位)からダウンしています。

3位はスターダストプロモーション所属の男性アイドルグループ超特急「a kind of love」が初登場でランクイン。ミスチルやスキマスイッチあたりを彷彿とさせるような爽快でポップなJ-POPらしいナンバー。実売数は2位でしたが、ラジオオンエア数78位、PCによるCD読取数15位、Twitterつぶやき数13位にとどまりこの順位に。オリコンでは初動売上9万8千枚で2位初登場。前作「My Buddy」の8万6千枚(2位)からアップ。

続いて4位以下の初登場曲です。もう1組、女性アイドルグループが。6位にでんぱ組.inc「おやすみポラリスさよならパラレルワールド」がランクイン。メンバーの最上もがが脱退し、新メンバー2人加入後、初となるシングルで、H ZETT M作曲によるアバンギャルドなピアノのフレーズが耳を惹くナンバー。実売数4位、ラジオオンエア数14位、PCによるCD読取数18位、Twitterつぶやき数48位を記録。オリコンでは初動売上3万3千枚で3位初登場。前作「最Ψ最好調!」の2万1千枚(5位)からアップ。

7位にはEXILE「My Star」が初登場でランクイン。6ヶ月連続配信シングルリリースの第3弾で今回はピアノバラードのナンバーとなっています。実売数5位、Twitterつぶやき数6位を記録。一方、ラジオオンエア数は70位にとどまっています。ちないにオリコンではデジタルシングルチャートで初登場2位にランクインしています。

初登場最後は9位に福山雅治「零-ZERO-」がランクイン。映画「劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』」主題歌で歌詞にも映画の内容を意識したようなフレーズがチラホラ。実売数10位、ラジオオンエア数30位、Twitterつぶやき数15位を記録。配信限定のシングルで、オリコンではデジタルシングルチャートで3位を記録しています。

またロングヒット組では、前述の米津玄師、星野源のほか、菅田将暉「さよならエレジー」は5位から8位にダウン。ただ実売数9位、PCによるCD読取数5位、You Tube再生回数4位などまだまだ上位に食い込んでいるランキングも多いだけにまだまだロングヒットが予想されます。

今週のHot100は以上。アルバムチャートは明日更新!

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2018年4月10日 (火)

未発表音源集第3弾

Title:BOTH SIDES OF THE SKY
Musician:JIMI HENDRIX

2010年にジミ・ヘンドリックの音源に対する著作権がソニー・ミュージックに移って以降、彼に関する音源が様々とリリースされています。そんな中でもリリースのたびに話題になるのが未発表音源を集めた「オリジナルアルバム」。2010年にリリースされた「VALLEYS OF NEPTUNE」、2013年にリリースされた「People,Hell And Angels」も大きな話題となりましたが、本作はそれに続く第3弾。彼は様々な場所でジャム音源を残していたということで膨大な量の未発表音源が残っているそうなのです。そんな未発表音源がこうやって整理されて正式な形でアルバムとしてリリースされるというのは、やはりファンとしてはうれしいことでしょう。

今回のアルバム、収録曲の多くが後にバンド・オブ・ジプシーズになることで知られるビリー・コックス、バディ・マイルスとのトリオで収録されています。アルバムの冒頭に収録されている「MANNISH BOY」などはまさにそのトリオによって1969年に行われたセッションの模様を収録したナンバー。ただ、このナンバーもそうなのですが、「STEPPING STONE」など、新しいメンバーとのセッションということもあるのでしょう、演奏が全体的に明るく陽気な雰囲気がつたわってきます。新しいメンバーとのセッションはやはり希望に満ちており楽しかったということなのでしょうか。なによりも音楽を演れることの楽しさが伝わってくるようです。

セッションの楽しさが伝わってくるという意味では「$20 FINE」「WOODSTOCK」も同様。こちらはスティーヴン・スティルスとのセッションとなっており、2人の意気投合したセッションからは演奏していることへの楽しさも伝わってくるように感じます。

またアルバムとして、特に後半の聴きどころだったのが「THINGS I USED TO DO」「GEORGIA BLUES」。「THINGS I USED TO DO」はジョニー・ウィンターたちとのセッションということですが、正統派のブルースナンバーなこの楽曲。語るようなギターも印象的ですが、ブルージーなジミの歌声も印象に残ります。また、後半のハイライトともいえるのが「GEORGIA BLUES」。こちらはシャウト気味のボーカルが印象に残るナンバーなのですが、ブルージーなギターサウンドも非常に力強く、とにかく熱量の多いパワフルなセッションに仕上がっています。

さらにラスト前「SEND MY LOVE TO LINDA」はラフなデモ音源的な録音となっているのですが、そのギターサウンドは後のグランジにもつながりそうなサウンドとなっており、さらにラストの「CHEROKEE MIST」はエスニックな雰囲気が漂うサイケなナンバー。どちらも彼の音楽性の広さが垣間見れます。

未発表音源集の第3弾ということもあるのでしょう、正直、聴いていて素直にその演奏にカッコよさを覚えるという点では以前2作品の方が上だったと思います。ただ、上にも書いたとおり、とにかくセッションの楽しさを味わうかのような陽気なナンバーが多く、聴いていてこちらも楽しくなるような楽曲が多かったように思います。もちろん本作も彼の魅力が存分に味わえるアルバムであることは間違いないでしょう。

ちなみに本作、「VALLEYS OF NEPTUNE」、「People,Hell And Angels」とあわせて「未発表音源3部作」と称されているようですが、未発表音源集はこれで一区切りということでしょうか。ただ、まだまだ彼には多くの未発表音源が残されているようなので、今後も期待してしまうのですが・・・さてさて・・・。

評価:★★★★★

Jimi Hendrix 過去の作品
VALLEYS OF NEPTUNE
People,Hell And Angels
MIAMI POP FESTIVAL(THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE)


ほかに聴いたアルバム

2017 Grammy Nominees

毎年リリースされているグラミー賞のノミネート曲をあつめたオムニバスアルバム。こちらはその2017年バージョン。毎年、アメリカの、引いては世界的な音楽シーンの状況を俯瞰でき、ミュージックシーンの充実度を測るにはもってこいのアルバムなのですが、2017年バージョンはここ数年来、まれにみる不作ぶり。特にここ数年、音楽シーンには新たな才能が続々とあらわれてくる盛況ぶりを感じられただけにその落差は激しいように思います。冒頭のBeyonce feat.Jack Whiteによる「Don't Hurt Yourself」は文句なしにカッコいいのですが、その後はいまひとつ。後半のカントリー勢を含めてメロディアスな曲が多く、それなりに聴かせるものの平凡で目新しさはありません。

ここ数年で一番の不作だった2011年ほどの悪さはないものの、それ以来のいまひとつぶりが気になります。2018年以降にもっともっとおもしろいミュージシャンが世に表れてくることを期待したいのですが・・・。

評価:★★★★

Grammy Nominees 過去の作品
2011 GRAMMY NOMINEES
2012 GRAMMY NOMINEES
2013 GRAMMY NOMINEES
2014 GRAMMY NOMINEES
2015 GRAMMY NOMINEES
2016 GRAMMY NOMINEES

American Utopia/David Byrne

元Talking Headsのボーカリスト、David Byrneの14年ぶりとなるソロアルバム。渋みのあるボーカルを前面に押し出してメロディーを聴かせるような構成。ただ、所々トライバルな要素やエキゾチックな要素なども飛び出してひとひねりあるユニークなサウンドもまた聴かせどころになっています。全体的に派手さはないものの、ベテランらしい味のある1枚となっていました。

評価:★★★★

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