2017年4月27日 (木)

サントラ盤が目立つチャート

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

最近は比較的珍しくないのですがサントラ盤が目立つチャートとなっています。

まず1位はKinki Kidsの堂本光一「KOICHI DOMOTO 『Endless SHOCK』Original Sound Track 2」。彼が主演をつとめるミュージカルのサントラ盤でこれが第2弾。2006年にリリースされた第1弾は、ミュージカルのサントラとしては史上初の1位獲得として話題となったそうです。初動売上は7万6千枚。ソロ前作「Spiral」の7万枚(2位)より若干アップ。2006年にリリースされた第1弾は初動9万1千枚(1位)。ここ10年のCDアルバム売上の変化から考えると大健闘の結果でしょう。

このアルバムからはじまり今週は4位に「ハイキュー!! COMPLETE BEST」がランクイン。こちらはTBS系アニメ「ハイキュー!!」の主題歌を集めたサントラ盤。NICO Touches the WallsやSPYAIRなど今時のオルタナ系ロックバンドが数多く参加しています。さらに7位には先週6位に初登場でランクインした「ワイルド・スピード アイスブレイク」がワンランクダウンでベスト10をキープ。こちらは映画のサントラ盤ですね。今週はこのようにサントラ盤が目立つチャートとなりました。

さて上位に戻ります。2位初登場は韓流。WOOYOUNG(From 2PM)「Party Shots」が入ってきています。こちらはK-POPの男性アイドルグループ2PMメンバーによるソロアルバム。以前、ソロシングルをリリースしたことはありますがアルバムはこれがはじめてとなります。初動売上2万4千枚を売り上げてこの位置。

3位はタレント上地雄輔のミュージシャン名義遊助による「あの・・いま脂のってるんですケド。」がランクイン。今、もっとも癇に障るタイトルですね、彼のアルバムタイトルは。初動売上は1万枚。前作「あの・・こっからが楽しんですケド。」の1万4千枚(8位)からダウンしています。

続いて4位以下の初登場盤です。9位初登場我らがミッチー!(笑)及川光博「FUNK A LA MODE」がランクイン。ちょっと意外な感じもするのですが、彼のアルバムがベスト10入りするのは1999年の「欲望図鑑」以来17年9カ月ぶり(!)という結果になっています。彼の場合、俳優としてもコンスタントに活動しており、アルバムもベスト10入りはしないものの20位~30位圏内には入ってくるだけにこれだけ久々というのは意外な感じもします。もっとも初動売上は4千枚とかなり低水準なチャートに助けられてのベスト10入り。前作「パンチドランク・ラヴ」の6千枚(12位)からもダウンしています。

最後10位には「ドラマCD『抱かれたい男1位に脅されています。0章』高人さん誕生日おめでとうセット」がランクイン。いわゆるボーイズラブのコミックを元にしたドラマCDで初動4千枚でベスト10入り。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2017年4月26日 (水)

今週はジャニーズ系

今週のHot 100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

ここ最近、AKB系の1位が続いていましたが今週はジャニーズ系が1位を獲得です。

今週1位は嵐「I'll be there」が獲得。フジテレビ系ドラマ「貴族探偵」主題歌。CD販売・ダウンロード・スクリーミング数(以下「実売数」)、PCによるCD読取数、Twitterつぶやき数1位と強さを感じる反面、ラジオオンエア数は28位にとどまっています。先週の61位からCDリリースにあわせてのランクアップ。オリコンではもちろんこの曲が1位獲得。初動39万3千枚は前作「Power of the Paradise」の42万2千枚(1位)からダウンしています。

2位は倉木麻衣「渡月橋~君、想ふ~」が先週の9位からランクアップ。ベスト10入り2週目にしてベスト3入りをしています。ラジオオンエア数37位、Twitterつぶやき数32位にとどまり、PCによるCD読取数は9位ですが実売数で2位を獲得。ダウンロード販売が好調なようでロングヒットの可能性も。

3位は先週2位の欅坂46「不協和音」がワンランクダウンでこの位置です。

続いて4位以下の初登場曲です。4位にTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE「FRONTIERS」が初登場でランクイン。ミュージシャン名義通り、EXILE系の男性ボーカルグループ。本作が2作目のシングルとなります。ただメンバーの雰囲気やダイナミックなエレクトロチューンという楽曲の雰囲気といい事実上、アイドルグループといった感じか。ラジオオンエア数24位、Twitterつぶやき数30位、You Tube再生回数99位と奮わず、PCによるCD読取数も10位にとどまりましたが、実売数では3位を獲得しこの位置に。ちなみにオリコンでは初動2万9千枚で3位初登場。前作「Lightning」の7万2千枚(2位)より大きくダウン。

5位には多田李衣菜(青木瑠璃子),木村夏樹(安野希世乃)「Jet to the Future」が初登場でランクイン。ゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」からのキャラソン。実売数5位、PCによるCD読取数3位以外はすべてランク圏外というのがこの手のキャラソンらしい傾向。オリコンでは同作収録の「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 10 Jet to the Future」が初動3万9千枚で2位初登場。同シリーズの前作島村卯月(大橋彩香),小日向美穂(津田美波),五十嵐響子(種崎敦美)「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 09 ラブレター」の5万2千枚(2位)よりアップ。

8位には椎名林檎とトータス松本「目抜き通り」がこちらも初登場でランクイン。配信限定でのリリースで実売数6位、ラジオオンエア数15位、Twitterつぶやき数13位。銀座に完成した商業施設「GINZA SIX」のテーマソングだそうです。楽曲は完全に椎名林檎の世界観の明るいレビュー風のナンバー。正直、トータス松本は単なる「コーラス」に近い感じで、音楽性が異なる2人の融合を期待していたのですが、ちょっと残念な感じでした。

初登場最後は10位。Ariana Grande,John Legend「Beauty and the Beast(邦題 美女と野獣)」。日本でも話題の映画「美女と野獣」のテーマソング。この映画は1991年公開のアニメ映画の実写版で、本作もアニメ映画の主題歌のカバー。ちなみに女性シンガーと男性のソウルシンガーのデゥオという組み合わせは奇しくも椎名林檎とトータス松本のデゥオと同じ組み合わせですね。2月20日付の初登場以来、徐々にランクをあげ、9週目にしてついにベスト10入りしてきました。

今週の初登場は以上ですが、続いてはロングヒット曲の動向。まず星野源「恋」。今週は5位にランクインし、先週から同順位をキープ。実売数は14位までランクダウンしましたが、You Tube再生回数では1位をキープしており、まだまだ根強い人気が続いています。Austin Mahone「Dirty Work」も先週と同順位の7位。実売数7位、You Tube再生回数4位とこちらも根強い人気をキープしています。

今週のHot100は以上。アルバムチャートはまた明日に!

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2017年4月25日 (火)

「50祭」のテーマ曲をまとめた企画盤

Title:半世紀No.5
Musician:UNICORN

2009年の川西幸一からはじまり、昨年のABEDONまで続いたメンバーが50歳になった記念で行われた「50祭」。毎回、それぞれの「50祭」のテーマ曲が2曲ずつ披露されてきましたが、全メンバーの「50祭」が終わり、テーマソングをすべて集めたアルバムがリリースされました。

基本的にテーマ曲2曲。メインボーカルを主役がつとめ、1曲はその本人が基本的に作詞作曲。あと1曲はそれ以外のメンバーによる作詞作曲という形なっています。そのテーマ曲はメンバーそれぞれが本人のやりたいジャンルで好きなように楽曲を制作。もう1曲もおそらくメンバーのイメージに合ったような楽曲。かなりユニークなお遊び曲が多いのですが、多種多様なジャンルに挑戦したUNICORNというバンドの懐の深さを感じさせるアルバムになっています。

例えば川西幸一のテーマ曲「半世紀少年」はなんとラップに挑戦。エレクトロトラックが気持ちいい楽曲なのですが、途中、いきなり合唱曲になったりするのが非常にユニーク。続く「川西五〇数え唄」は民謡の数え歌風。あえてフィールドレコーディングという形をとっているところがユニーク。民謡って、この手のフィールドレコーディングによる録音が多いんですよね。完全に遊びの曲なのですが、その中でも彼らのこだわりを感じます。

キングクリムゾンの空耳風カバー「新甘えん坊将軍~21st Century Schizoid Man」もユニークですし、EBIのテーマ曲「TAIRYO」はオイパンクと演歌を融合させたユニークなナンバー。かと思えば「RAINBO N°5」はラテン風マンボと統一感は全くありません。

そんな中でもやはり耳を惹くのが奥田民生の「私はオジさんになった」。彼らしい脱力感をおぼえるユーモアセンス満載の歌詞ながら楽曲は渋いブルースロック。ある意味、もっとも「50歳らしさ」を感じる曲かもしれません。ラストのABEDON「50/50」も聴かせるピアノバラードで、アルバムの最後を締めくくり。こちらもその実力を感じさせます。

今年リリースされたアルバムの中で、純粋に「楽しさ」という要素だけで順位付けしたとしたら間違いなくダントツ1位はこのアルバムだと思います。もちろん遊び曲が多いといってもそれらの曲を含めても十分なクオリティーや独創性はあり、そういう点を含めても本年指折りの傑作だと思います。再結成後はメンバーそれぞれやりたいことを自由に演ったようなアルバムや曲が多いのですが、この「50祭」のテーマ曲はその極みともいえるかもしれません。UNICORNにしかつくれない大人の遊びのアルバムでした。

評価:★★★★★

ユニコーン 過去の作品
シャンブル
I LOVE UNICORN~FAN BEST
URMX
Z
ZII
Quarter Century Single Best
Quarter Century Live Best

イーガジャケジョロ
ゅ13-14


ほかに聴いたアルバム

俺でいいのかい~港カヲル、歌いすぎる~/港カヲル

グループ魂の司会者、ボーカルの港カヲル(=皆川猿時)のソロデビューアルバム。はっきりいって「ネタ」アルバムで、全12曲中6曲がカバーで他6曲はコント的なコミックソング。カバーに関してはGLAYの「HOWEVER」やゴスペラーズの「ひとり」などをカバーしていますが、中年おやじがカラオケで(無理して)歌っている感じ。まあ、この中年おやじのカラオケ風のカバーを含めて「ネタ」なわけで、グループ魂が好きなら「ネタ」を含めて楽しめる感じ。ただ一方、グループ魂を全く知らずにこのアルバムから入るような方にとってはかなり厳しい作品かも。またさすがにネタとはいえ中年おやじのカラオケを2回3回繰り返し聴くのはちと厳しい面も(^^;;「ネタ」として楽しめたという意味では★★★★★の内容ですが、純粋にアルバムの内容としては以下のような感じで・・・。

評価:★★★

We Are X Soundtrack/X JAPAN

3月より公開されたX JAPANのドキュメンタリー映画「We Are X」のサントラ盤。基本的に映画のサントラ盤のため新曲は「La Venus-Acoustic Version-」「Without You-Unplugged」のみ。どちらもバラードナンバーで良くも悪くもX JAPANらしい楽曲。ライブ音源含めファンには満足できそうな内容ですが、ファン以外ならちょっと物足りなさを感じるかも。楽曲もベスト的な内容ながらも映画収録曲を集めたためか若干バラード寄りの内容になっています。

評価:★★★★

X JAPAN 過去の作品
THE WORLD~X JAPAN 初の全世界ベスト~

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2017年4月24日 (月)

ポップな3バンドが集結

東京再起動ツアー~TALTO ナイト編~

東京カランコロン/SAKANAMON/マカロニえんぴつ

会場 池下CLUB UPSET 日時 2017年4月14日(金) 19:00~

今日は池下CLUB UPSETで行われたライブイベントに行ってきました。お目当ては東京カランコロン。以前から彼らのライブには一度足を運んでみたかったのですが、ちょうどよいタイミングでこのライブイベントが開催されたのでさっそく出かけてきました。

池下CLUB UPSETは今回はじめて足を運んだライブハウス。池下駅からすぐ近くなのですが雑居ビルの5階に位置しており、大きな看板もないためはじめて行くと非常にわかりづらい場所でした。

今回、19時をちょっと過ぎた頃に会場に到着。既に一番手、マカロニえんぴつのライブがスタートしていました。5人組のロックバンドなのですが音を聴くのはもちろん名前も今回のライブではじめて聴いたミュージシャンでした。

楽曲は比較的分厚いギターサウンドをベースとしつつもポップで聴きやすいメロディーを奏でるポップスロックバンド。会場は結構盛り上がっておりファンも少なくない感じでした。ポップなメロディーラインはそれなりに印象に残り純粋に楽しめるバンドだったと思いますが、バンドとしてこれといった個性が薄かったような印象も。良くも悪くもこれからのバンドかな、という印象を受けました。

彼らのステージは約30分程度で終了。セットチェンジの後に登場してきたのが2番手、SAKANAMONでした。彼らは何枚かアルバムも聴いており今回も楽しみにしてきたバンド。SUPER BUTTER DOGの曲にのって登場。ステージ上では魚の頭を持った人形がたっており(マスコットキャラクターだそうです)いきなりユーモラスな雰囲気を醸し出していました。

楽曲はストレートなギターロックだったのですが、少しひねくれたメロディーラインが魅力的。新曲「クダラナインサイド」を披露した後、「Utage」ではアップテンポなディスコチューンとなり会場が盛り上がります。続く「TUMANNE」もアップテンポなギターロックナンバーで会場のテンションはさらにあがります。とにかくハイテンポな曲の連続でメロディーラインのちょっとひねくれたポップさ加減も気持ちよい感じ。CDで聴くよりもよりライブ映えしていることを感じました。

最後は5月にリリース予定のアルバム「cue」より「テヲフル」で締めくくり。いままでのダンサナブルなナンバーから一転、聴かせるミディアムチューンで彼らの違う魅力をみせつつ40分程度のステージは幕を下ろしました。

そしてラストは待望の東京カランコロンが登場!今回はじめてステージを見たのですが、まずはせんせいがかわいい(笑)。「せんせい」というニックネームから由来しているのか、ピアノの「起立礼着席」の合図でライブがスタートです。

ライブは序盤からいきなり「16のbeat」「恋のマシンガン」「シンクロする」とおなじみの代表曲の連続で一気に盛り上がります。CD音源と同様、ワクワクするようなポップチューンが魅力的。微妙に複雑さのあるリズムとツインギターにキーボードも加えるという分厚いサウンドがライブではより魅力的に楽曲とマッチしていました。

途中MCを挟み、5月にリリース予定のシングル「ビビディバビディ」を披露。最初はいちろうとせんせいのツインボーカルでのハーモニーからスタート。マイナーコードのムーディーで怪しげな雰囲気からスタートするのですが、サビでは転調し、明るいアップテンポな曲調に変わるという展開もおもしろい、彼ららしいワクワク感のあるポップチューン。一度で聴いて十分楽しめる楽曲になっていました。

続く「少女ジャンプ」ではSAKANAMONのボーカル藤森元生とマカロニえんぴつのボーカルはっとりが登場。せんせいのパートをこの2人が裏声で歌うというユニークなコラボで盛り上がります。そして本編ラストは「東京ダイブ」で締めくくり。最後の最後までアップテンポな曲が続く大盛り上がりのステージとなりました。

その後はアンコールへ。アンコールではこちらも新曲「イーアールサンスー」。こちらもアップテンポでポップなナンバー。一度聴いただけで一気に気に入りました。そして最後はこの日のメンバー全員がステージ上に登場し、観客を含めてみんなで写真撮影。全編約2時半半のイベントが幕を下ろしました。

この日は東京カランコロンのライブツアーであると同時に、東京カランコロンが所属するTALTOというレーベルのミュージシャンが集結したイベントだったようです。そのため東京カランコロンのライブとその前座・・・という立ち位置ではなかったため、東京カランコロンのステージは予想していたよりも短め。それはちょっと残念でした。

しかし、この東京カランコロンのライブが予想以上に楽しいライブでした。時間が短いこともあってか持ち曲の中でも代表曲ばかりが並んだということも大きいのでしょう。ただ、聴いていてワクワクするようなポップスの魅力をライブ会場ではより強く感じました。特に上にも書いた通り、5人組で奏でる分厚いサウンドが実に心地よい。このサウンドの分厚さがライブ会場では大きなプラスになっているように感じます。予想していた以上に東京カランコロンがライブバンドとしての魅力を持っていることに気が付かされました。

SAKANAMONもよかったし、本当に楽しめた2時間半でした。次は是非、彼女たちのワンマンライブに行きたいなぁ。

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2017年4月23日 (日)

若々しさすら感じらせる最新作

Title:NOOK IN THE BRAIN
Musician:the pillows

相変わらず精力的な活動を続けるthe pillows。前作はキングレコードへの移籍ということもあり1年半というインターバルがありましたがその反動か本作は前作からわずか11ヵ月という短いスパンでのリリースとなりました。

前作では長年サポートベーシストとして参加していた鈴木淳が離れ、数人のベーシストがゲストとして参加していましたが本作はサポートベーシストをVOLA&THE ORIENTAL MACHINEの有江嘉典が全面的に参加しています。今後は彼に固定されていくのでしょうか。

さてそんな短いスパンとなったニューアルバム。非常に軽やかでポップ。the pillowsらしいともいえる王道のオルタナ系ギターロックに仕上がっています。前作「STROLL AND ROLL」ではギターのへヴィネスさが増したような作品を聴かせてくれていましたが今回のギターはとても軽やか。疾走感あるギターロックは勢いすら感じられます。

彼ららしいということでうれしくなるのは2曲目の「王様になれ」。ギターリフがthe pillowsっぽい・・・というよりも彼らが大きな影響を受けたPIXIESそのまんまなギターリフがうれしくなってきちゃいます。

ただそんな彼ららしいといえるアルバムなのですが歌詞については前作に引き続きちょっと変化を感じられます。例えば「王様になれ」では

「脳細胞の支配下で世界を創れ
王様になれ」

(「王様になれ」より 作詞 山中さわお)

と彼らしい独特な表現での「応援歌的」な歌詞になっています。4曲目「パーフェクトアイディア」も同じく軽快なギターのオルタナ系ロックなのですが

「眠れる森のキミを連れ出したい
魔法使いも科学者も丸め込んで
暴れてみようぜ」

(「パーフェクト・アイディア」より 作詞 山中さわお)

と非常に前向きを感じさせるような歌詞になっていました。

そんな歌詞にひっぱられてかアルバム全体に明るさを感じさせる本作。中盤「She looks like new-born baby」「pulse」でちょっと雰囲気は変わるものの終始一貫、ポップで勢いのあるギターロックが続きます。ある意味、いつも通りの彼らで大いなるマンネリと言えなくもないのですが、ただアルバム全体としてはマンネリどころか新鮮さ、ある種の若々しさすら感じさせます。後半の「BE WILD」などCMソングに起用されるだけありポップな作風が耳に残る作品なのですが、若手バンドのような初々しさすら感じる疾走感ある楽曲に仕上がっていました。

これはひょっとしたらサポートベーシストがかわりバンドとして雰囲気がちょっと変わった影響なのかもしれません。それによりバンドに新しい空気が入って来たのかも。以前からベテランとしては信じられないほどの若々しさを保っていた彼らですが今回のアルバムではよりバンドとしての新鮮さを感じます。ポップなギターロックで勢いを感じさせた作品でした。

評価:★★★★★

the pillows 過去の作品
LOSTMAN GO TO YESTERDAY
PIED PIPER
Once upon a time in the pillows
Rock stock&too smoking the pillows

OOPARTS
HORN AGAIN
トライアル
ムーンダスト
Across the metropolis
STROLL AND ROLL


ほかに聴いたアルバム

CHANCE/HY

途中、BIGMAMAとのコラボアルバムもあったものの単独名義のオリジナルとしては1年8カ月ぶりとなる作品。爽快で明るい彼ららしいいつも通りのJ-POPチューン。良くも悪くもベタなメロディーラインでそれなりにインパクトはあるものの平凡。ただ、本作では「ロックスター」「三月の陽炎」などおもしろさを感じる曲がところどころ入っていたりするのでついつい毎作聴いてしまうのですが。

評価:★★★

HY 過去の作品
Whistle
PARADE
Route29
HY SUPER BEST
GLOCAL

LOVER
Synchronicity(HY+BIGMAMA)

FREEDOMOSH/KEMURI

2012年の再結成後はコンスタントにアルバムをリリースしてきた彼らでしたがここに来てちょっとスパンがあり約1年8ヶ月ぶりとなるニューアルバム。ただ基本的にはいつも通りの彼ら。ギターサウンドにアップテンポで軽快なリズム。ある意味「大いなるマンネリ」的なワンパターンな楽曲ですが、ライブで盛り上がりそうな楽しめる楽曲が並んでいます。

評価:★★★★

KEMURI 過去の作品
ALIVE Live Tracks from The Last Tour "our PMA 1995-2007"
RAMPANT
SKA BRAVO
F

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2017年4月22日 (土)

今だからこそ思うことも

Title:19972016
Musician:BOOM BOOM SATELLITES

1997年、テクノの名門レーベルR&Sレコーズからデビュー。ヨーロッパのメロディーメイカー誌に「ケミカル・ブラザーズ、プロディジー以来の衝撃」と称されて日本でも大きな話題となった2人組ロックデゥオ。その後、日本でも絶大な人気を得るに至りました。

しかしボーカル川島道行はデビュー直後に脳腫瘍を発症。その後、何度かの再発に悩まされながらその都度乗り越えてきたのですが、2015年の再発以降、体調が悪化。昨年リリースされた「LAY YOUR HANDS ON ME」が彼らにとって最後の作品となってしまいました。そして昨年10月、わずか47歳という若さで逝去。その人生に幕を下ろしました。

本作は19年に及びBOOM BOOM SATELLITESの活動を総括するベストアルバム。2010年にリリースされた「19972007」のリマスター盤に、その後の楽曲を集めた「20082016」の2枚組を加え、さらに彼らのライブをドキュメンタリー的に総括的に収録したライブDVDがついた全5枚組という内容となっています。

さて、今回のベスト盤にあたって「別冊カドカワ」から発刊された「BOOM BOOM SATELLITES」の総力特集号を読みながら聴いてみました。

彼らから影響を受けたミュージシャンや関係者、そして最後はメンバー中野雅之によるインタビューからBOOM BOOM SATELLITESとはどんなバンドだったか、ということに迫った一冊。バンド活動が終わった今だからこそ語れる話なども多く、非常に読み応えのある内容に仕上がっていました。

この本の中でもあらためて語られているのですが川島道行が脳腫瘍を最初に発症したのがR&Sからデビューが決まった直後。BOOM BOOM SATELLITESの活動の軌跡は川島の病気との争いの軌跡でもあり、彼の病気もまたバンドの音楽性に大きく影響を与えていたことを、よくよく考えれば当たり前の話なのですが、この本でも述べられています。

そういう観点からベスト盤を聴いてみると、いろいろと感じる部分があります。デビュー当初のビックビート的なテクノとロックを融合させたダイナミックな作風から徐々にジャズなどの要素を加えた内省的な楽曲へとシフトしていくのですが、「別冊カドカワ」でも語られているようにこれもまた川島の病気が影響していることもわかります。

特に「19972007」と「20082016」での差は大きく、ロックサウンドのダイナミックにサウンドをベースに様々な挑戦心を感じさせる「19972007」に対して、「20082016」はエレクトロサウンドを中心としてもっと落ち着いた内省的な色合いが強い作風になっています。

また今回のベスト盤を聴いてひとつ感じたことがありました。これは特に「別冊カドカワ」の中でも語られていませんし、私の印象論に過ぎない部分があるのですが・・・「19972007」がアルバム全体としてひとつの流れになっているように感じたのに対して「20082016」は1曲1曲がひとつのドラマのように完結している、そんな印象を受けました。それは1つ1つの曲に関して完成度があがり、1曲で彼らがやりたいことがすべて詰め込まれるようになった結果かもしれません。そのためアルバムとしてもひとつの流れにようなものはあまり感じず、1曲1曲がそれぞれ強い個性を放ち展開していっているという印象を受けました。

これはあくまでも私の印象ですが、バンド活動後期の彼らは、川島の病気もあり、より一層、1曲1曲に悔いのないよう全力で取り組んできたためかもしれないなぁ・・・ということを漠然と感じました。もちろん、この推測は全く誤りかもしれません。また川島の病気よりも、音に対して完全主義的な強いこだわりを持っている中野雅之の曲に対するこだわりが後期になってより強くなった影響もあるのかもしれません。ただ今回、バンド活動を総括して振り返ることにより、BOOM BOOM SATELLITESがどのような軌跡をたどって来たか、バンドが今だからこそ感じることが少なくない、そんなベスト盤になっていました。

DVDの方はドキュメンタリー色が強い内容で、ライブをじっくり見せるというよりもライブを通じたバンドの歩みを紹介するような内容になっています。映像には最後の告知の前日に行われたフジロックの最後のステージの模様や(こちらも「別冊カドカワ」を読んでから見ると、胸に来るものがあります)、最後のライブとなってしまった「WILD BUNCH FEST. 2015」の映像も収録されており、心うたれる展開になっています。

また最後に「別冊カドカワ」の方の感想も追加で。様々な方のインタビューがのっていて非常にボリュームある内容だったのですが、ひとつ不満があるとすれば、影響を受けたミュージシャンのインタビューよりももっと関係者のインタビューにページを割いてほしかったかな、という点。ミュージシャンへのインタビューでは、「そんなに関係しているの?」という人もいたりして、それならもっと関係者へのインタビューを厚く聴きたかったな、と思ってしまいました。

ただ最後の中野雅之のインタビューはファンなら必読。最後の中野にとってのBBSでの「最高の瞬間」という質問に対する答えは感涙モノです。これに限らずベスト盤を聴く上でぜひとも読んでおきたい内容の連続で、ファンなら絶対に読んでおきたい満足度の高い一冊でした。ムック本なので書店にはもう並んでいないかもしれませんが・・・Kindle版はネットで簡単に読むことが出来ますので、今からでも是非!

評価:★★★★★

BOOM BOOM SATELLITES 過去の作品
EXPOSED
19972007
TO THE LOVELESS
EXPERIENCED
REMIXED
EMBRACE
EXPERIENCEDII
SHINE LIKE A BILLION SUNS
LAY YOUR HANDS ON ME


ほかに聴いたアルバム

UNOFFICIAL/THE ORAL CIGARETTES

本作で初のオリコンアルバムチャートベスト3入りを記録するなど人気上昇中のロックバンド。ただ楽曲的にはよくありがちなポップなメロのJ-POP路線でボーカルの歌い方もどこか耽美的でヴィジュアル系の典型例といった雰囲気もあるバンドになっています。それでも前作はインパクトあるメロディーラインにおもしろさを感じたのですが本作はこれといって引っかかりを覚えるようなメロディーもなく厳しい展開に。平凡なポップバンドといった印象でおもしろみは感じられませんでした。

評価:★★★

THE ORAL CIGARETTES 過去の作品
FIXION

もうすぐ着くから待っててね/クリープハイプ

クリープハイプの新作は5曲入りの、事実上のEP盤。ただ彼ら曰く「作品集」らしく、シングルとアルバムの中間に位置する作品ということでしょうか。基本的にギターロックメインの中、「ただ」は情熱的だけどちょっと理屈っぽいラブソングが彼ららしい作品。「陽」は女性視点の心象的で文学的な歌詞が魅力的な楽曲でホーンやギターがちょっとソウル風なのも耳に残ります。ラストは「陽」のKANA-BOON谷口鮪とのデゥオバージョンなので事実上楽曲は4曲。クリープハイプらしいちょっと理屈っぽい感じの歌詞は気になるのですが、ただ短い中に彼らの魅力がしっかりと入った作品になっていました。

評価:★★★★★

クリープハイプ 過去の作品
吹き零れる程のI、哀、愛
クリープハイプ名作選
一つになれないなら、せめて二つだけでいよう
世界観

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2017年4月21日 (金)

ソロ2作品の共通項と相違点

本日はほぼ同時期にリリースされたB'zの2人によるソロアルバム2作品を紹介。どちらも海外のミュージシャンとのコラボ作となっており、対比的な作品となっています。

Title:CHUBBY GROOVE
Musician:INABA/SALAS

Title:Electric Island,Acoustic Sea
Musician:Tak Matsumoto&Daniel Ho

このB'zメンバーによるソロアルバム2作。共通項としてはどちらも海外のミュージシャンとのコラボ作となっているという点。稲葉浩志はアメリカのギタリストでミックジャガーやロッドスチュワートとのセッションも経験しているスティーヴィー・サラスとのコラボ。松本孝弘はハワイ音楽部門でのグラミー賞獲得も経験しているダニエル・ホーとのコラボとなっています。

楽曲的にもハードロック色の強いB'zの楽曲からするとポップな作風となっているという点でも共通項と言えるでしょう。ただB'zの楽曲からの距離感としてはかなり異なる対照的な2作になっていました。

稲葉浩志ソロの方はいわばB'zの延長線上のような音楽。ただし松本孝弘のギターをスティーヴィー・サラスに置き換えたアルバム・・・ではありません。ちょっとビックリしたのが全体的にエレクトロサウンドを前面に出した打ち込み主導の作品となっていること。ファンキーなリズムをところどころで聴かせてくれるのですが、エレクトロサウンドが軽快でポップ色が強いアルバムになっています。

このシンセサウンドが前に出ているポップなロックナンバーというスタイル、イメージとしてはかなり初期B'zのスタイルに近いものを感じます。例えば「AISHI-AISARE」などまさにデビュー当初のB'zというイメージ。へヴィーなギターサウンド主導のハードロックというイメージがすっかり構築されてしまったため忘れられてしまったB'zの原点。原点回帰を意図したかはわかりませんが、B'zらしいロッキンなリズムのメロディーとB'zのイメージを色濃く残す稲葉浩志のボーカルを入れつつ、ここ最近のB'zではできなくなってしまったシンセ主導のポップチューンを出したアルバムになっています。B'zの延長でありつつB'zではできないことをやる・・・ある意味、ソロアルバムらしいソロアルバムといった感じがします。

初期からのB'zリスナーとしてはちょっと懐かしさを感じつつ、軽快なシンセサウンドが素直に楽しめるポップスロックのアルバムに仕上がっていました。若干チープさもあるのですが、45分というちょうど良い長さのためだれずに最後まで楽しめるアルバムでした。

一方、松本孝弘のソロはB'zで聴かせるハードロックな作風からガラリとイメージを変えたアルバム。B'zの延長線上だった稲葉浩志の作品と比べるとあきらかにB'zとは全く異なる方向性を意図したアルバムだったと思います。まあコラボしたギタリストもハワイアンというB'zとは全く違う土俵のミュージシャンですしね。

ただ・・・正直言ってつまらない・・・松本孝弘のソロ前作「New Horizon」も大型ショッピングセンターでBGMとして流れていそうな全くひっかかりのないフュージョンだったのですが今回のアルバムもまさしくそんなイメージ。フュージョン的な色合いは薄くなったのですが、ハワイ音楽のギタリストとのコラボといってもハワイアン的なイメージも少なく、かといってハードロック色も薄く、特にひっかかりもないギターアルバムになっていました。

特に和風のアイコン的にところどころ三味線の音が入ったりするのですが、和風のイメージとしていかにもな使われ方があまりにも陳腐・・・アルバム全体としてもこれといったおもしろいアイディアも感じられる、さらっと流して聴けてしまうような、まさしくショッピングセンターあたりのBGMで流れていそうなアルバムになっていました。

うーん、松本孝弘は基本的にハードロックのギタリストなのかなぁ。Larry Carltonとのコラボ作が傑作だっただけに今回も海外のギタリストとのコラボということで期待はしていたのですが残念ながら期待はずれの作品でした。残念です。

評価:
CHUBBY GROOVE ★★★★★
Electric Island,Acoustic Sea ★★★

稲葉浩志 過去の作品
Hadou
Singing Bird

TAK MATSUMOTO 過去の作品
TAKE YOUR PICK(Larry Carlton&Tak Matsumoto)
Strings Of My Soul
New Horizon


ほかに聴いたアルバム

Free Will/PLAGUES

ベテランロックバンドの約4年3カ月ぶりとなる新作。長いキャリアの持ち主なだけに、非常に安定感あるオルタナ系ギターロックを聴かせてくれます。決して目新しさはないのですが、メロディアスなメロディーラインが魅力的。分厚さもある骨太のギターサウンドも安定感がありカッコいいです。楽曲によってはロックンロールナンバーやブルース色の強いナンバーなどバリエーションも備え、ベテランバンドとしての底力を感じさせてくれました。

評価:★★★★★

PLAGUES 過去の作品
CLOUD CUTTER

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2017年4月20日 (木)

今週はK-POPが上位に

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

K-POP勢が上位に揃ってランクインです。

まず1位にD-LITE(from BIGBANG)「D-DAY」がランクインです。ミュージシャン名義通り、韓国のアイドルグループBIGBANGのメンバーによるソロミニアルバム。今回は作曲に絢香、秦基博、いきものがかりの水野良樹を起用。サウンドプロデュースも亀田誠治を起用するなど、あきらかに日本向けの「J-POP」なアルバムに仕上がっているようです。初動売上は3万8千枚。前作「でぃらいと」の6万8千枚(1位)から大幅ダウン。

そして3位にもK-POPのバンドFTISLAND「UNITED SHADOWS」がランクインしています。初動売上1万8千枚は前作「N.W.U.」の2万3千枚(3位)よりダウンしています。

その2枚の韓流勢に挟まれて2位にランクインしたのが三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE「THE JSB WORLD」。これで2週連続の2位となりました。

続いて4位以下の初登場盤です。まず5位に加藤ミリヤ「Utopia」がランクイン。初動売上9千枚は前作「LIBERTY」の1万4千枚(4位)から大幅ダウン。ここ最近、オリジナルアルバムは2万9千枚→1万4千枚→9千枚と推移しており凋落傾向が続いています。

6位には「ワイルド・スピード アイスブレイク」がランクイン。4月に公開予定の映画「ワイルド・スピード アイスブレイク」のサントラ盤。「ワイドル・スピード」シリーズの前作「スカイミッション」のサントラ盤は数多くの著名HIP HOPミュージシャンの参加が話題となりヒットを記録しましたが本作も2 CHAINZ、WIZ KHALIFAなど数多くの人気HIP HOPミュージシャンたちが参加。金曜日リリースにも関わらず、初動6千枚でベスト10入りしてきました。前作「スカイミッション」のサントラ盤は海外の先行リリース。国内盤リリース段階での初動売上3千枚で18位初登場。2週目に1万2千枚に売上を伸ばし9位にランクインしています。本作は初動6千枚で海外と同時リリースで初週にベスト10入り。今後、前作のようにロングヒットを記録するのでしょうか。

7位初登場はロックバンドBase Ball Bear「光源」。ギターの湯浅将平が突然脱退し3人組となってから初となるアルバムです。初動売上は6千枚。直近作はベスト盤「増補改訂完全版『バンドBのベスト』」で、こちらの初動売上2千枚(28位)よりアップ。オリジナルアルバムとしては前作「C2」の6千枚(14位)からは横バイ。オリジナルとしては前々作「二十九歳」以来のベスト10入りとなりました。

初登場最後は10位。GLIM SPANKY「I STAND ALONE」がランクイン。男女2人組ロックデゥオによるミニアルバム。初動売上5千枚は前作「Next One」の6千枚(9位)から若干のダウンとなりました。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2017年4月19日 (水)

今週もAKB系が1位

今週のHot 100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

今週もAKB系が1位獲得。

1位は新潟を拠点に活動するAKB48の姉妹ユニットNGT48のデビューシングル「青春時計」が獲得。オリコンでは初動16万枚で1位。

2位は同じAKB48関連。欅坂46「不協和音」がワンランクダウンで2位。

3位はGERERATIONS from EXILE TRIBE「太陽も月も」が獲得。オリコンは初動2万3千枚で6位。前作「PIERROT」の6万2千枚(2位)よりダウン。

4位と6位には「ニコニコ動画」で人気を博したシンガー2人からなるユニットAfter the Rain「アンチクロックワイズ」「解読不能」がそれぞれランクイン。前者がTBSテレビ系アニメ「クロックワーク・プラネット」エンディング・テーマ、後者がNHK「アトム ザ・ビギニング」オープニングテーマとそれぞれアニソン。オリコンでは前者が3位、後者が4位にランクイン。売上はいずれも3万4千枚。

9位に倉木麻衣「渡月橋~君、想ふ~」がランクイン。映画「劇場版 名探偵コナン から紅の恋歌」主題歌。オリコンでは初動売上2万9千枚で5位初登場。前作「無敵なハート」の2万6千枚(5位)よりアップ。

10位には高橋優「ロードムービー」がランクイン。映画「映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ」主題歌。オリコンでも初動1万4千枚で9位にランクイン。前作「光の破片」(13位)から横ばい。

今週のHot100は以上。アルバムチャートはまた明日に。

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2017年4月18日 (火)

失恋を乗り越えて(?)

Title:Dirty Projectors
Musician:Dirty Projectors

バンド名を冠したタイトルが否応なしに内容への期待が高まるDirty Projectorsの約5年ぶりとなるニューアルバム。前作「SWING LO MAGELLAN」は2012年を代表する傑作アルバムとして高い評価を得ましたが、バンドの中心メンバーであるDavid Longstrethがアルバム後のツアー直後に失恋を経験。そのショックから立ち直れず音楽活動を中断していましたが、その後徐々に様々なミュージシャンへのゲスト参加により活動を再開。ついに久々となるニューアルバムがリリースされました。

その間、バンドメンバーが脱退し、事実上、DavidのソロプロジェクトとなったDirty Projectors。そのため今回のアルバムに関してはバンド色はほとんどなく、エレクトロサウンドを前面に押し出されたアルバムとなっています。もともと前作からポストロック色の色合いが濃かった彼らですが、今回のアルバムに関しても1曲の中に様々な音、アイディアが詰め込まれた作品になっています。特に今回、その軸を担ったのが元BATTLESのTyondai Braxton。ノイジーなエレクトロビートがダイナミックに展開する中、ピアノとストリングスが絶妙に重なる「Death Spiral」などでは特に印象的な仕事ぶりを聴かせてくれます。

今回の作品では事実上のソロとなった影響か豪華なゲスト勢が大きな特徴となっています。「Cool Your Heart」では女性ボーカリストDawn Richardがゲストボーカルとして参加。伸びやかでちょっとトライバルな雰囲気を残しつつ伸びやかでメロウな歌声を聴かせてくれますし、この曲に関してはなんと作詞ではあのSolangeが参加していたります。

また今回のアルバムで一番印象的だったのがパーカッションのリズム。ブラジル出身のパーカッショニストMauro Refoscoがゲストとして参加していますが、「Keep Your Name」「Up In Hudson」では非常に印象的なパーカッションを聴かせてくれます。エレクトロサウンドで無機質なサウンドが多い中、楽曲に暖かみを加えています。

今回のアルバムに関しては、前作に比べてR&Bの色合いが強くなった点も特徴的。David Longstrethのボーカルに憂いを感じられるのも特徴的。特にDavid Longstrethのボーカルにはまだ失恋を引きずっているのか・・・という情けなさを感じると同時に同じ男性としてはその気持ちに同情できるものを感じてしまいます。

ただし、実験的なエレクトロサウンドを奏でつつも基本的にメロディーラインは非常にメロディアスで胸をうつものがあります。特に「Work Together」は様々なサウンドがコラージュ的に組み合わさったような作品でありつつ、メロディーにはとてもポップ。他の曲に関してもしっかりとしたメロディアスなメロディーラインが流れています。

このサウンドは複雑ながらもメロディーはポップというバランスは前作「SWING LO MAGELLAN」から同様。R&B風という方向性も前作からも感じることが出来、そういう意味では根本的な部分においては前作からしっかりと貫かれているものがある作品だったと思います。前作に続きまたもや今年を代表する傑作の1枚となりそうな作品。前作同様、その美しいメロディーラインに惹きつけられたアルバムでした。

評価:★★★★★

Dirty Projectors 過去の作品
SWING LO MAGELLAN


ほかに聴いたアルバム

2016 Grammy Nominees

毎年リリースされるアメリカ・グラミー賞のノミネート作品を収録したオムニバスアルバム。今のアメリカの、ひいては世界のミュージックシーンの動向を知るには最適なアルバム。2016年のノミネート作ではThe Weeknd、Alabama Shakes、Kendrick Lamar、D'Angelo&The Vanguardなどブラックミュージックで実に魅力的な作品が多くリリースされており、その層の厚さ、新たなシーンの予感も感じさせます。一方、個人的に非常に惹かれたのがCourtney Barnettの「Pedestrian At Best」。完全に初耳だったのですが、PIXIESやDINOSAUR JR.の、それも80年代あたりの荒々しさとポップスさを同居させたようなオルタナ系ギターロックが実に魅力的な女性ロックシンガーの楽曲。遅ればせながらはまりました。これはアルバムも聴いてみなくては・・・。全体的にも名曲が多く、シーン全体に勢いを感じさせる2016年のノミネートでした。

評価:★★★★★

Grammy Nominees 過去の作品
2011 GRAMMY NOMINEES
2012 GRAMMY NOMINEES
2013 GRAMMY NOMINEES
2014 GRAMMY NOMINEES
2015 GRAMMY NOMINEES

The Painters EP/Animal Collective

配信限定で急きょリリースされた4曲入りのEP盤。昨年リリースされた「Painting With」と同時期に録音された3曲とMartha & the Vandellasの「Jimmy Mack」のカバーの全4曲を収録したアルバム。前半2曲「Kinda Bonkers」「Peacemaker」はタブラやシタールっぽいサウンドを取り入れたエキゾチックなサウンドが非常にユニーク。一方後半の「Goalkeeper」「Jimmy Mack」はコミカルなサウンドが魅力的でした。

どこかコミカルなサウンドという意味では「Painting With」に通じる今回のアルバム。その「Painting With」はコミカルな楽しさはあったものの聴いていて疲れてしまったアルバムでしたが今回の作品はわずか4曲ということもあって疲れる前に終わってしまうアルバム。それだけに「Painting With」の良い部分のみを抽出したEPになっていました。わずか4曲ですが、彼らのアイディアのつまった個性的な楽曲が並んだ傑作です。

評価:★★★★★

Animal Collective 過去の作品
Merriweather Post Pavilion
CENTIPEDE HZ
Painting With

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