2017年6月23日 (金)

豪華ゲストが話題

Title:Humanz
Musician:GORILLAZ

なんと6年ぶり!GORILLAZの待望のニューアルバムがリリースされました。GORILLAZは2D、ヌードル、マードック・ニカルス、ラッセル・ボブスからなる4人組のバンドで・・・といってももちろんご承知の通り、彼らは全員、漫画のキャラクター。ご存じ、blurのデーモン・アルバーンと漫画家のジェイミー・ヒューレットによって作成されたバーチャルバンド。最初はblurの余技的な一時的プロジェクトと思われていたのですが、デビュー作が全世界で700万枚という大ヒットを記録。いまや、下手したらアメリカではblurより人気があるんじゃないか、と思われるほどの「バンド」になりました。

一時期、デーモン・アルバーンとジェイミー・ヒューレットの仲が決裂。GORILLAZの行方も心配されていました。が、その後2人の仲は修復。無事、久々となるニューアルバムがリリースされました。で、その久々となる最新作ですが、まずゲストがすごいことになっています。

一番の驚きはあのノエル・ギャラガーが参加していることでしょう。blurとoasisといえばかつては犬猿の仲として有名だった間柄。特にノエルとデーモンといえば、ノエルがデーモンに対して「エイズにかかって死ねばいい」というとんでもない暴言を吐き話題となりました。その後、両者の和解は日本でも大きな話題となったためご承知置きかと思いますがGORILLAZの最新作では「We Got The Power」でなんと共演が実現。大きな話題となっています。

さらにblurのギタリストであるグラハム・コクソンもギターとして参加。グラハムとの仲が悪化し、blurの活動が縮小していく中、GORILLAZの活動が盛んになっていった、という印象もあるため、グラハムがGORILLAZに参加するということは、これまた隔日の感があります。

他にも様々なミュージシャンたちがゲストとして参加しているのですが、現在、新進気鋭のミュージシャンとして大きな話題となっている人たちの参加が目立ちます。たとえば「Ascension」で参加しているヴィンス・ステイプルズはLAで活動中の将来が期待される若手ラッパー。テンポよいHIP HOPチューンとなっています。「Saturnz Barz」も話題のレゲエミュージシャン、ポップカーンが参加。横ノリのレゲエチューンを哀愁感まじえて聴かせるナンバーになっています。また「Hallelujah Money」で伸びやかなジャズ風のボーカルを聴かせるのは天才シンガーとして話題となったイギリスのベンジャミン・クレメンティン。まさに今話題のミュージシャンたちがズラリと参加しています。

一方ではGORILLAZへのゲスト参加ではおなじみのDE LA SOULは本作も参加。さらに「Let Me Out」ではゴスペルシンガーの重鎮、メイヴィス・ステイプルズが参加。若手のみならずベテラン勢にもしっかりと気を配っており、幅広い音楽性が楽しめる内容となっています。今回の作品はアメリカをテーマとした作品ということでアメリカの音楽を幅広く取り入れて、アメリカという世界を浮かび上がらせようとしているのでしょうか。

また今回のアルバム、もうひとつの特徴としてはエレクトロサウンドを取り入れた曲が多かったという点。特にいままでのGORILLAZになかった四つ打ちの作品もあり、「Strobelite」のような軽快なディスコ風のナンバーも収録されています。これも今の音楽シーンを反映させたようなサウンドになっているように感じます。

今回のアルバムではそんなエレクトロサウンドを取り入れ、豪華なゲストでいままで以上にバリエーション富んだ作風になっているだけにバンド色は薄くなっています。今回のアルバムではデーモンは「トランプ後のアメリカ」を描いているそうです。それだけにかなりメッセージ性の強い曲も収録されていますが、ただそれ以上にGORILLAZでいろいろな音楽をとにかく好き勝手にやってみたい、デーモンのミュージシャンとしての好奇心をまず強く感じます。それだけに最新の音楽に触れることが出来るバリエーションある楽曲は、少々統一感ない部分もあるものの純粋に楽しく聴くことが出来ました。GORILLAZだからこそ出来た、GORILLAZらしい1枚です。

で、今回本作、国内盤を購入して聴いたのですが、これに関して大きな不満が。国内盤は全世界でのリリースから1か月遅れのリリースとなったのですが、それにもかかわらず対訳がついていません。特に本作はメッセージ性の強い作品なだけに対訳が必須のはず。対訳はつけないでほしいという要望があったのでしょうか。こんな雑な仕事をしていると、国内のレコード会社はどんどんそっぽをむかれかねないと思うのですが。本作に興味を持ったら輸入盤で十分。国内盤は不要です。

評価:★★★★★

GORILLAZ 過去の作品
D-Sides
Plastic Beach
THE FALL
The Singles Collection 2001-2011


ほかに聴いたアルバム

A Kind Revolution/Paul Weller

イギリスギターロック界の大ボス、ポール・ウェラーの2年ぶりとなる新作。前作はロック色が強くなったアルバムでしたが本作はソウル、ブルース、AORとブラックミュージックの色合いが強いアルバムに。ただ一方、いつもの彼らしい骨太のロックも聴かせてくれ、ベテランとしての安定感を感じます。もちろん、安定感だけではなく現役感も十分感じられるアルバム。まだまだ彼の活躍は続きそうです。

評価:★★★★

Paul Weller 過去の作品
22 DREAMS
Wake Up The Nation
Sonik Kicks

The Best of...So Far/THE KOOKS

2008年にアルバム「Konk」が全英チャート1位を獲得し大きな話題となったロックバンドによる初のベスト盤。基本的に非常にシンプルなギターロックというイメージで、リズミカルな楽曲が多く、良くも悪くもいかにもイギリスのギターロックバンドといった印象を受けます。目新しい感じはしませんが、素直なギターサウンドを楽しめるバンドです。

評価:★★★★

THE KOOKS 過去の作品
Konk
Junk of the Heart

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2017年6月22日 (木)

1位2位に男性SSW勢が

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週は話題となったアニメ関連のアルバムが1位2位に並びました。

まず1位は秦基博「All Time Best ハタモトヒロ」。デビュー10周年を記念してリリースされた初のオールタイムベスト。まあ最近、「ALL TIME BEST」と名乗りながら「何度目のベスト盤だよ?」というミュージシャンも少なくありませんが、彼の場合、弾き語りによるベストやシングル曲などをあえてはずした自己選曲による企画盤的ベストはリリースしていましたが、「通常の」ベスト盤はこれがはじめて。また1位獲得もシングルアルバム通じて初の快挙となりました。ただ初動売上4万2千枚は直近のオリジナルアルバム「青の光景」(2位)から横バイ。固定ファン層以外からの売上獲得があまりない点が気にかかります。

2位は最近話題の男性シンガーソングライター岡崎体育「XXL」が獲得。2枚目のアルバムにして初のベスト3ヒットを記録。初動売上1万3千枚も前作「BASIN TECHNO」の6千枚(9位)から倍増以上という勢いを示す結果となっています。

男性シンガーソングライター勢といえば今週もう1作、注目作がベスト10入りしています。それが8位初登場の村上佳佑「まもりたい」。クリス・ハートの武道館ライブでのオープニングアクトをつとめたり、「NIVEAブランド」のCMソングに起用されたりと徐々に注目を集めてきたシンガーソングライター。本作がデビュー作となりますが、初動売上5千枚で見事ベスト10ヒットとなりました。

3位は韓国の男性アイドルグループSeventeen「AI 1:4th Mini Album」が先週の24位からランクアップ。3週ぶりにベスト10返り咲きの上、前回ベスト10入りした時の9位を上回る結果となっています。これは今回、7月にサイン会が決定し、そのサイン会参加のために今週が対象となる週にCDを購入する必要があるため一気に売上を伸ばしたものと思われます。こういうファンに同じCDを2度買いさせるようなプロモーション手段は最低だと思いますけどね。

続いて4位以下の初登場盤です。まず4位にEXILEの事務所LDH所属のHIP HOPグループDOBERMAN INFINITY「#PLAY」がランクイン。パーティーチューンに特化したこれからの夏向けのミニアルバムです。初動売上8千枚は直近のオリジナルアルバム「TERMINAL」の1万6千枚(7い)からダウン。

5位には韓国の男性アイドルグループB1A4「4」がランクイン。タイトル通り、日本では4枚目となるアルバムです。初動売上8千枚は前作「3」の1万1千枚(4位)からダウン。

7位には女性声優沼倉愛美「My LIVE」が入ってきました。シングルは2枚リリースしていますが、これがアルバムではデビュー作となります。初動売上は5千枚とCD不況の現在でもちょっと寂しい数値となりましたがベスト10入りはこれがはじめてとなりました。

最後10位にはChe'Nelle「Destiny」がランクイン。デビュー10周年を迎えた彼女の2年4ヶ月ぶりとなる新作。ただし初動売上4千枚は前作「シェネル・ワールド」の1万5千枚(6位)から3分の1以下という厳しい結果となっています。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2017年6月21日 (水)

久々に非アイドル系が1位

今週のHot 100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

アイドル系の1位獲得が続いていたHot100ですが、今週は久しぶりに非アイドル系が1位獲得となりました。

1位初登場はB'z「声明」。UCC「BLACK無糖」CMソング。ソロでの活動が続いていたB'zですが、約2年ぶりの新譜となりました。B'zとしては比較的軽めのポップス色の強いナンバーになっています。CD売上・ダウンロード・ストリーミング数(以下「実売数」)、PCによるCD読取数で1位獲得。一方、ラジオオンエア数では30位と低迷。確かにあまりFMラジオ受けしなさそうな感じなのですが・・・彼らも固定ファン層が支持層のメインということなのでしょう。オリコンでは初動売上12万1千枚で1位獲得。前作「RED」の15万7千枚(1位)よりダウンしています。

2位は男性アイドルグループDa-iCE「トニカクHEY」が初登場で獲得。今風のEDM風ポップで、目新しさはほとんどありません・・・。実売数2位、Twitterつぶやき数6位を記録した一方、ラジオオンエア数93位、PCによるCD読取数92位とかなり低迷した結果となっています。オリコンでも初動売上3万5千枚で2位初登場。前作「恋ごころ」の2万9千枚(3位)よりアップしています。

3位はAKB48「願いごとの持ち腐れ」がワンランクダウンでベスト3をキープしています。

続いて4位以下の初登場曲なのですが、今週はベスト10初登場は1曲のみ。9位にハロプロ系女性アイドルグループこぶしファクトリー「シャララ!やれるはずさ」が初登場でランクイン。映画「JKニンジャガールズ」主題歌。実売数は5位でしたが、ラジオオンエア数73位、PCによるCD読取数62位、Twitterつぶやき数46位が足を引っ張る形でこの順位となりました。オリコンでは初動2万2千枚で4位初登場。前作「サンバ!こぶしジャネイロ」の3万3千枚(3位)よりダウンしています。

さて初登場が少な目だった一方、上位にはロングヒット曲が目立ちました。まず4位には韓国の女性アイドルグループTWICE「SIGNAL」が先週の11位からランクアップ。2週ぶりのベスト10返り咲きとなりました。実売数は33位なのですが、You Tube再生回数1位、Twitterつぶやき数2位を記録し、ネット先行人気で上位にランクインしています。

また他にはChe'nelle「Destiny」が先週の6位から5位にランクアップ。今週、アルバムをリリースしていますのでその影響もありそう。さらに星野源「恋」は先週の8位から10位にランクダウンしたものの今週もベスト10をキープ。You Tube再生回数3位、Twitterつぶやき数9位と根強い人気を見せ、今週はさらにラジオオンエア数が41位から11位にランクアップ。まだまだロングヒットは続きそうです。一方、ロングヒット気味だったBeverly「I need your love」は今週11位にランクダウン。残念ながらベスト10入りは3週で終わりました。

今週のHot100は以上。明日はアルバムチャート。

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2017年6月20日 (火)

ゆるふわラップ

Title:Mars Ice House
Musician:ゆるふわギャング

 

ゆるふわギャング。名前だけでかなりインパクトある彼らは最近、おそらく日本のHIP HOPシーンの中でもっとも絶賛されているミュージシャンではないでしょうか。Ryugo IshidaとSophieeという2人とラッパーにディレクターAUTOMATICを加えた3人によるユニット。Ryugo IshidaとSophieeはそれぞれソロのラッパーとして活動していたそうですが、その音楽性に共通するところがあり一緒に音楽活動を開始。自らのラップのスタイルに「ゆるふわ」という名前をつけ、ゆるふわギャングという名前で活動を開始しました。

ちなみに先日紹介した本「ラップは何を映しているのか」の中でも評論家大和田俊之氏がゆるふわギャングについて大絶賛するコメントをあげています。この中でも彼らの音楽的な影響についても言及。彼らはアメリカで今大人気のラッパー、リル・ヨッティの影響を強く受けており、また彼はアメリカで最も注目されているトラップというジャンルの代表的なラッパーだそうです。

彼らのラップはどこか気だるさを感じる力が抜けたラップでサウンドを含めて酩酊感があるのが特徴的。日本のHIP HOPの中でもかなり独特なスタイルを感じるのですが、これを「ゆるふわ」と名付けるあたりに彼らの上手さを感じます。このまったりとした雰囲気のラップが非常に個性的で耳に残ります。またトラップの特徴でもある非常にゆっくりなBPMというのは彼らのラップでも特徴となっており、また楽曲のまったりさ、酩酊感を醸し出すにはちょうどよいリズムとなっています。

また彼らのもうひとつ大きな魅力は、北関東の郊外に住むヤンキー的な若者の生活スタイルを等身大に描いているという点でしょう。「ギャング」という名前の通り、「不良」である彼らですが、ギャングスターラップのような「不良自慢」みたいな感じではありません。Ryugo IshidaとSophieeは音楽的なパートナーであるのと同時に実生活でも恋人同士ということですが、そんな2人だからこそ描けるような2人のパーソナルな世界を描いています。

そんな彼らのラップに登場するアイテムもある意味いかにも北関東のヤンキー的。例えば「Go! Outside」ではプリウスなんていうアイテムが登場していますし、「Dippin' Shake」はあきらかにマクドナルドに対する賛美。最近は「マイルドヤンキー」なる言葉も登場していますが、いかにも東京郊外の若者文化のような雰囲気を醸し出しているのが彼らのラップのリアリティーを生み出しています。

正直、彼らのラップの世界観には必ずしも共感できない部分はありますし、また個人的にも言葉をはっきりと発音するスタイルのラップが好みなので、酩酊感あって日本語がわかりにくい彼らのラップのスタイルはあまり好みではないのですが、それにあらがえないような妙なインパクトと魅力を彼らが持っているのは間違いありません。まだまだ一部で評判になっているようなミュージシャンですが、さらに広く話題になっていきそうな予感のある彼ら。これからの活動も楽しみです。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

ミカヅキの航海/さユり

デビューアルバムである本作がいきなりチャート3位を記録した女性シンガーソングライター。「酸欠少女さユり」をキャッチコピーとしてアニメキャラも導入して「2.5次元パラレルシンガーソングライター」を名乗ったりして微妙に痛さを感じるのですが、確かに楽曲的にはオーソドックスなガールズロックで、よくありがちな感じ。孤独な心境を歌ったりして歌詞的にはそれなりにインパクトあるフレーズもあるのですが、確かにこういう「痛い」キャラ設定しないと売れないだろうなぁ、と感じてしまいます。「酸欠少女」だとか「2.5次元」だとかの設定が、いつの日か「忘れたい過去」になってからが彼女の勝負なんだろうなぁ。

評価:★★★

3/tricot

女性3人組ギターロックバンドのフルアルバムとしては2年2ヶ月ぶりとなる新譜。変拍子を取り入れた複雑なリズムにダイナミックなバンドサウンドをのせて、かつメロディーに関してはポップにまとめあげているという実に個性的でおもしろいバンド。ただ前作「A.N.D.」でも感じたのですがメロディーラインはいまひとつインパクト不足で印象に残らないのは残念。一方エモ志向のバンドサウンドに関しては前作に比べてグッと迫力が増したように感じました。

評価:★★★★

tricot 過去の作品
A.N.D.

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2017年6月19日 (月)

女性として、母親として

今年、デビュー15周年を迎える女性レゲエシンガーMINMI。そんな彼女が15周年を記念してAll Time Bestを2枚同時にリリースしてきました。

Title:ALL TIME BEST:ADAM
Musician:MINMI

まずこちらは「ALL TIME BEST:ADAM」。デビューシングルでいきなりの大ヒットを記録した「The Perfect Vision」をはじめ「シャナナ☆」などのヒット曲も収録されています。

さてこのベスト盤を聴いて強く感じたのがMINMIが自ら女性であること、母親であることを強く意識して楽曲作りをしている、ということでした。典型的なのは「#ヤッチャイタイ」でしょう。軽快なソカ路線のパーティーチューンである本作は女性視点のエロ歌詞というスタイル。エロい歌詞の曲はポップスシーンにいろいろとありますが基本的に男性目線。それをあえて女性目線で描くあたりに、エロは男性の専有物ではないという主張を感じます。

またそんな歌詞を書きつつ一方では子供に対する母親の愛情を感じる曲も目立ちます。子供の誕生を歌った「キセキ」は子供の視点から描いており、この視点がなかなかユニーク。「ピンク帽子の"ドレミファソ"」も子供向けの数え歌に仕上がっています。ちなみにこの曲、子供の保育園の卒園式のためにつくられたとか。MINMIの母親としての暖かいまなざしを感じます。

楽曲的にもレゲエやソカを中心にラップ、エレクトロ、ポップスなど多彩な要素を取り込んでおり、バラエティー富んだ内容になっており最後まで飽きさせません。なによりMINMIの人間性が垣間見れるベスト盤になっており、とても素敵な1枚でした。

評価:★★★★★

Title:ALL TIME BEST:EVE
Musician:MINMI

そして同時にリリースされたもう1枚のALL TIME BEST。こちらにはファン投票の上位に選ばれた「隠れた名曲」や、「The Perfect Vision」を再録した15th anniversary versionが収録されています。

こちらもレゲエやソカを中心にエレクトロサウンドを取り入れたりポップ色が強い楽曲が並んでいたりとバラエティー豊か。ラテン調の強いナンバーやノイジーなギターサウンドを取り入れてロック色も感じる曲もあります。

まあただこちらは一般的なイメージからしてジャパレゲの人たちってこんな感じだろうなぁ、といった感じの描写が多いイメージ。要するに「オラオラ系の人たち」ってイメージですね。SHINGO★西成と組んだ「スマホ」だとか、元旦那の所属していた湘南乃風と組んだ「さくら~永遠~」だとか、良くも悪くも「まあ、そういう感じだよね」と思ってしまいそうな曲が並んでいます。

そういう意味では「ADAM」と比べるとMINMIというミュージシャンの魅力があまり出ていないような・・・個人的にはMINMIをあまり聴いたことない、という方には「ADAM」がお勧めかな。もちろんこちらも十分楽しめるとは思うのですが。

評価:★★★★

MINMI 過去のアルバム
THE LOVE SONG COLLECTION 2006-2007
MINMI BEST 2002-2008
Mother
I LOVE


ほかに聞いたアルバム

GET WILD 30th Anniversary Collection - avex Edition/TM NETWORK

Getwild

今年4月、アルバム全曲が「GET WILD」といういろいろな意味でとんでもないアルバム「GET WILD SONG MAFIA」がリリースされ話題となったTM NETWORK。その後、配信限定でリリースされたのが本作。こちらも全曲「GET WILD」で、avexが版権を持っている楽曲を並べた作品だそうです。最初、「GET WILD SONG MAFIA」の配信用ダイジェスト版かな?と思ったのですが、なんとこのアルバムのみに収録されるバージョンもあるとか。まだあるのか、「GET WILD」!?という訳で「SONG MAFIA」に続いて本作も聴いてみました。

基本的にはTM NETWORKがavexにうつった2012年からの曲なので極最近のバージョンばかり。ただ、それでもこれだけバージョンがあるんだ・・・と思ってしまいますが。最近のバージョンなだけに全体的にはトランス色が強いアレンジに。ちなみに小室哲哉ソロ曲も入っているのですが、こちらも「GET WILD」のオリジナルではなく「GET WILD '89」。「SONG MAFIA」での感想でも書いたんだけど、やはり小室哲哉本人は「'89」のアレンジが理想形なんだなぁ。

個人的にはやはり石野卓球アレンジの「SONG MAFIA」収録曲とは別バージョン「Takkyu Ishino Latino Remix」がよかったな。「SONG MAFIA」を聴いた方、もうちょっと「GET WILD」におつきあいしてはいかが?

評価:★★★★

TM NETWORK 過去の作品
SPEEDWAY
TM NETWORK THE SINGLES 1
TM NETWORK THE SINGLES 2
TM NETWORK ORIGINAL SINGLES 1984-1999
DRESS2
QUIT30
GET WILD SONG MAFIA

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2017年6月18日 (日)

清竜人と5人のワイフたち

Title:WIFE
Musician:清竜人25

天才シンガーソングライターとしてデビューしつつも、ここ最近は奇抜なパフォーマンスや楽曲が話題にのぼることが多い清竜人。その奇抜さの最たるものがこれでしょう。アイドルグループ結成。それも建付けとして清竜人とその妻たちというアイドルとしては禁じ手とも言える設定ながらも昨今のアイドルブームにのって、幸か不幸か清竜人ソロよりも売れるという結果となりました。

正直、彼のこの行動に関してはかなり訝しげに見ていました。単なるアイドルブームにのっかかった売らんかな的な行動と。しかし今年、まだ人気が上り調子の中、突然の解散発表。さらには「TOWN」なるライブの参加者全員がメンバーという、これまた奇抜なプロジェクトがスタートし大きな話題になりました。ここに至って私も彼が清竜人25が「売れる」ためのプロジェクトではなく、純粋に彼がこういうことをやりたいだけだったんだな、と気づき、遅ればせながら彼らのラストアルバムを聴いてみました。

聴く前は典型的なアイドルポップスというイメージであまり期待はしていなかったのですが・・・これが予想外におもしろいアルバムでした。まず最初持っていた印象と最も異なるのが、清竜人が歌いまくるという点。てっきり彼はAKB48の秋元康みたいなプロデューサーとして君臨しているのかと思いきや、むしろメインボーカル。5人の清夫人が前に出て歌う曲も少なくありませんが、曲によっては女の子たちがバックボーカルになっているような曲も少なくありませんでした。

そして楽曲が清竜人の天才シンガーソングライターとしての才を十分に発揮したポップソングが並んでいた点も大きなプラス。基本的にファンキーなリズムを取り入れたポップソングやアルバム「MUSIC」で聴かせたようなミュージカル風な楽曲がメイン。いわゆる典型的なアイドルポップ然としたような曲はあまりなく、そういう意味でも非常に聴きやすい楽曲になっていたと思います。

もっともマイナスに感じた点も何点か。まず女の子の声が流行のアニメ声の子がいるのが大きなマイナス。なんかこの手のアニメ声って、完全に様式化されているうえに単純に男に媚びているだけって感じがして全く「かわいい」とは感じません。個人的にはアイドルシーン全体の中での大きな問題点と思っています。

もうひとつはこちらも最近の傾向か、音が詰め込みすぎなきらいがあるという点。メロディーや楽曲構成に関しては無理な奇抜さはなかったのですが、音としてはすべてプラスに積み重ねていくスタイルで最後の方はちょっとお腹いっぱいになってしまいました。

そんなマイナス点も目立ったのですが、このグループ、音楽的な側面とは別におもしろさを感じたのはアイドルの本来持っているはずの魅力であるフィクション性を強調しているという点です。なぜか日本の音楽シーンではフィクション性よりノンフィクション性を妙に有難がる傾向にあって、AKB48で以前「ガチ」がよく用いられていました。ただアイドルってある種のフィクション性が重要であって、それがロックやHIP HOPとは異なるアイドルの大きな魅力のはず。そんなアイドルのノンフィクション性が重視される中、清竜人とその5人の妻たちというフィクション性を前に押し出してくる彼らの活動は非常にユニークに感じました。

もっともなによりもこれだけ人気を確保していながらあっさりと解散してしまう潔さも大きなプラス。このアイドル活動と次のTOWNの活動は180度音楽性が異なりそうですし、彼は本当にやりたいことをやりたいようにやっているんでしょうね。これからも清竜人の活動からは目が離せなさそうです。

評価:★★★★

清竜人 過去の作品
WORLD
MUSIC
WORK
BEST


ほかに聴いたアルバム

fantasia/LAMP IN TERREN

これがメジャーでは3枚目となる1年9ヶ月ぶりの新譜。典型的な下北系のギターロックバンド。ポップなメロディーラインにはそれなりにインパクトもあるし楽曲としては決して悪くはありません。決して悪くはないのですが・・・これは以前の作品から共通するのですが・・・まるっきりバンプ・・・。正直言って、LAMP IN TERRENの個性がかなり薄いのはキツイし、「涙星群の夜」みたいに出だしのギターがまるっきりバンプで歌詞もバンプっぽい世界観というのはもうちょっとどうにかした方がいいと思うのですが。

評価:★★★

LAMP IN TERREN 過去の作品
silver lining
LIFE PROBE

HEROES/NAMBA69

最近はHi-STANDARDとしても活動している難波章浩率いるパンクバンドの約1年半ぶりとなる新作は前作に続きミニアルバム。ストレートなパンクチューンの連続。楽曲的にはちょっとへヴィネスさが強いかな?ハイスタとしても活動しつつ、NAMBA69でも積極的に活動を続けるあたりに勢いを感じます。ただ次はハイスタの新譜が聴きたいかも(?)。

評価:★★★★

NAMBA69 過去の作品
21st CENTURY DREAMS
LET IT ROCK

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2017年6月17日 (土)

音楽性に「厚み」が

Title:thickness
Musician:中田裕二

椿屋四重奏を解散させ、その後ソロとしてコンスタントに活動を続ける中田裕二。椿屋時代も哀愁ただよう歌謡曲テイストのメロディーに強いインパクトがあったのですが、その傾向はソロになってからさらに強くなっています。「SONG COMPOSITE」のような歌謡曲のカバーアルバムを挟みつつ、ミュージシャンとしてしっかりとした軸を感じる活動を続けているようです。

さらに彼がユニークなのは歌謡曲テイストのメロディーラインを書きつつ、洋楽のテイストも感じられること。たとえば前作「LIBERTY」ではファンキーな楽曲もあり、アルバムの中のインパクトとなっていました。この歌謡曲志向という方向性と洋楽テイストという方向性がほどよくミックスされているのですが、今回のアルバムに関してはそんな中田裕二の進んでいる方向性でのひとつの完成形のように感じました。

今回のアルバム、「thickness」=厚みというタイトルとなっていますが、それは音楽性の厚みを意味しているのだとか。実際、「femme fatale」ではワウワウギターを入れてソウル風のサウンドを聴かせてくれますし、続く「静かなる三日月」はカントリー、「Deeper」ではジャジーなトランペットも顔をのぞかせますし、ラストの「THE OPERATION」はファンキーなディスコチューンとなっています。

また個人的に一番インパクトが大きかったのが「愛に気づけよ」。モータウンっぽい雰囲気の楽曲なのですが、イメージ的には70年代のニューミュージック系のミュージシャンが歌謡曲の歌手に提供したような楽曲。歌謡曲らしい泥臭さと洋楽らしいバタくささが同居している、日本のポップスならではの楽曲に仕上がっています。

サウンド面では、本人もインタビューで述べているのですが、「厚み」というタイトルとは裏腹に比較的シンプルなサウンドがメイン。どんどん音が増えていってしまっている日本の音楽シーンの中であえて音をそぎ落としたそうです。歌謡曲というと今に限らず、音は足し算で積み重ねられていくケースが少なくありません。メロディー的には歌謡曲を目指しつつ、音作りの方向性は逆というのが非常にユニーク。中田裕二らしさを感じることができます。

全体的にメロディーラインはムーディーさを感じる歌謡曲という感じで統一させつ、様々なジャンルを取り込み音楽性に「厚み」を増した本作。上にも書いた通り、中田裕二のひとつの到達点のように感じました。ソロ作の中では文句なしの最高傑作。さらに一皮むけた彼。これからの活躍も楽しみです。

評価:★★★★★

中田裕二 過去の作品
ecole de romantisme
SONG COMPOSITE
BACK TO MELLOW
LIBERTY


ほかに聴いたアルバム

Fabula Fibula/BIGMAMA

前作がHYとのコラボアルバムだったので純粋なオリジナルアルバムとしては2年ぶりとなる新作。ピアノやストリングスを多用して仰々しいというのが彼らのイメージでしたが、今回はギターロックなバンドサウンドを前面に押し出したためサウンド的には引き締まった印象を強く持ちました。またそのためメロディーのポップスさとロックバンドとしての側面が比較的ほどよくバランスしたアルバムになっていたと思います。ただそうなると、彼らのサウンドの特徴なのでこういう指摘をしてしまうのは心苦しいのですが、ストリングスの音色が浮いてしまっていて、楽曲の中で「邪魔」とすら感じてしまう曲も。ここらへん、サウンドのバランスは難しいところなのですが、ストリングスを入れてしまった彼らのさらなる課題ということで・・・。

評価:★★★★

BIGMAMA 過去の作品
Dowsing For The Future
君がまたブラウスのボタンを留めるまで
君想う、故に我在り
Synchronicity(HY+BIGMAMA)

ガガガSPオールタイムベスト~勘違いで20年!~/ガガガSP

結成20周年を記念してリリースされたオールタイムベスト。ただレンタル限定とはいえ3年前にベスト盤をリリースしたばかりなので、感想としてはその時とは大きく変わりありません。勢いあるパンクロックながらもメロディーは意外とフォーキーなのが魅力的。情けない男性の素直な心境をストレートに歌詞とした内容も強く惹かれます。楽曲にしろ歌詞にしろ一本調子な部分があるのが気になりますが、やはり聴いていてグッとくるものがある名曲が並んでいました。

評価:★★★★★

ガガガSP 過去の作品
くだまき男の飽き足らん生活
自信満々良曲集

ガガガを聴いたらサヨウナラ
ミッドナイト in ジャパン

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2017年6月16日 (金)

非同期の音楽

Title:async
Musician:坂本龍一

2014年、癌であることを公表。音楽活動を休止し多くのファンが心配した坂本龍一。しかしその後の経過は順調のようで、このたび8年ぶりとなるニューアルバムがリリースされました。「async」というタイトルは「asynchronization」=「非同期」の略で、自然の本能として同期が行われる中、あえて非同期的な音楽をつくったそうです。

ここでいう非同期的な音楽というのは音が奏でるハーモニーやメロディーをあえて拒否し、音をそれぞれ独立させて自由に鳴らす、という試みでしょうか。「andata」などは坂本龍一らしい美しいメロディーラインのピアノを聴かせてくれるのですが、続く「disintergration」では和音やメロディーを拒否するピアノの音の羅列が続くナンバー。タイトルチューンである「async」はストリングスの音がダイナミックに鳴り響くなのですが、どの音も交わるのを拒否しています。

他にも「walker」は森の音と、そこに歩く足音を録音して使用しています。基本的に同期される自然の音の中で、森の中の足音は、踏みしめる場所によって鳴る音が予測できません。そこで生じる音の非同期に魅力を感じたのでしょうか。他の曲に関しても美しいメロディーの鳴る曲も多いのですが、そんな曲でもバックにはメロディーとは全く関係ない音が鳴り響いており、違和感を覚えるような曲が並んでいます。

そんな実験的な音楽だからこそ、正直言って聴いていて楽しくなったりするような雰囲気はありません。また万人向けではないかもしれません。ただ「非同期の音」という不思議な世界を味わえる(「楽しめる」とは言いません)アルバムになっていました。

思えばここ最近の音楽シーンは、この「同期」という点がかなり強調されているように思います。例えば音楽をバックに素人が踊ってみた動画を動画サイトにアップさせることを前提としたような音楽。アイドルソングも基本的にファンに「同期」させることを目的としていますし、それこそすっかり夏の定番となった「夏フェス」も昨今では各自が自由に盛り上がるというよりも全員一緒に盛り上がるようなパンクロックバンドが主流となっています。

別に教授自体がこのアルバムでそんなシーンに対して積極的にアンチを唱えているわけではないでしょう。ただ、そんな「同期」することを強制させることが多くなってしまった昨今の音楽シーンの中で、あえてこのようなアルバムをリリースするあたり、坂本龍一らしさを感じて非常におもしろく思いました。万人向けのアルバムではないかもしれませんが、非常におもしろい試みを感じた1枚でした。

評価:★★★★★

Title:Year Book 1980-1984
Musician:坂本龍一

で、そんなアルバムと同時にリリースされたのが本作。坂本龍一の過去の作品をまとめたアーカイヴシリーズの第3弾。今回はタイトル通り、1980年から84年に収録された貴重な音源を収録されています。

この時期の坂本龍一といえば1983年に映画「戦場のメリークリスマス」に出演。彼の代表曲として知られる「Merry Christmas Mr.Lawrence」が発表された頃。ちなみに本作にも同作のライブ盤が収録されています。

そんな表舞台での活躍の反面、アルバム全体としては非常にアングラ的な作風に仕上がっています。例えば「Syosetsu」などは劇団員が好き勝手にセリフを発して、そのセリフを収録したような前衛芸術的な作品。ほかの曲も終始、美しいメロディーを奏でるのを拒否するかのような不条理的な調べが流れる曲が多く、どこかダークで怪しげな雰囲気はまさに「アングラ」といった感じを受けました。

80年代のアングラということもあり今聴くと時代を感じてしまうような曲も少なくありません。ただ一方で曲のスタイルとして音と音があえて同期しないような楽曲が多く、それこそ「非同期」な音楽性も感じます。まさに最新アルバムにも通じるような音楽性も感じられ、この時代から坂本龍一の興味はある意味一貫していたのかもしれません。

時代を感じる貴重な音源が多いのでファン必聴の作品。最新作同様、万人受けといった作品ではないのですが、坂本龍一の歩みを知るためには重要なアルバムといえるでしょう。

評価:★★★★

坂本龍一 過去の作品
out of noise
UTAU(大貫妙子&坂本龍一)
flumina(fennesz+sakamoto)
playing the piano usa 2010/korea 2011-ustream viewers selection-
THREE
Playing The Orchestra 2013
Year Book 2005-2014
The Best of 'Playing the Orchestra 2014'
Year Book 1971-1979


ほかに聴いたアルバム

UNDERWORLD/VAMPS

L'Arc~en~Cielのhydeと、Oblivion DustのK.A.ZによるユニットVAMPSの約2年半ぶりのニューアルバム。疾走感あるノイジーなギターサウンドに打ち込みも入り、hydeが歌い上げる耽美的なボーカルがのるいつものスタイル。メタルやインダストリアル色は若干薄くなったようにも思うのですが、基本的にはいつものVAMPSといった感じで良くも悪くも目新しさはありません。ダイナミックなバンドサウンドは楽しむことが出来るのですが。

評価:★★★★

VAMPS 過去の作品
VAMPS
BEAST
SEX BLOOD ROCK N'ROLL
Bloodsuckers

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2017年6月15日 (木)

話題のアニメ関連アルバムが1位2位

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週は話題となったアニメ関連のアルバムが1位2位に並びました。

今週1位は「TVアニメ『けものフレンズ』ドラマ&キャラクターソングアルバム『Japari Cafe』」が獲得。その独特の世界観も話題を呼んだテレビ東京系アニメ「けものフレンズ」のキャラクターソングとドラマを収録した同作が1位を獲得しました。さらに2位には同作のサントラ盤 「TVアニメ『けものフレンズ』オリジナルサウンドトラック」が獲得。オリコンによるとアニメ関連でアルバム1位2位同時獲得は史上初だそうです。

【オリコン】『けもフレ』キャラソン&サントラ盤、アニメ初の1・2位独占

ちなみに1位は初動2万7千枚、2位は初動2万4千枚を記録しています。

続く3位初登場はTUBE「sunny day」。6曲入りの身にアルバムとなりますが、彼らがミニアルバムをリリースするのは1993年の「Say Hello」以来24年振りだそうです。初動売上1万7千枚。直近作はベスト盤「Best of TUBEst ~All Time Best~」でこちらの初動5万⑤千枚(2位)よりダウン。直近のオリジナルアルバム「Your TUBE + My TUBE」の3万枚(4位)よりもダウンしています。

続いて4位以下での初登場です。まず5位に松田聖子「Diary」がランクイン。約1年ぶりのオリジナルアルバムとなります。初動売上は1万枚。直近作はSEIKO MATSUDA名義でリリースされたジャズアルバム「SEIKO JAZZ」で同作からは初動売上は横バイ(6位)。直近のオリジナルアルバム「Shining Star」の1万2千枚(5位)からは若干のダウンとなっています。

6位初登場は「THE FAR EDGE OF FATE: FINAL FANTASY XIV ORIGINAL SOUNDTRACK」。タイトル通り、人気ゲーム「FINAL FANTASY XIV」のサントラです。同作では通算5作目となるサントラ盤だそうです。初動売上は8千枚。FFのサントラ盤としては前作Heavensward: FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack」の1万枚(9位)よりダウン。

7位には「NHK『おかあさんといっしょ』メモリアルアルバムPlus やくそくハーイ! 」が初登場でランクイン。今年3月、9年にわたってNHK「おかあさんといっしょ」のうたのおにいさんをつとめてきた横山だいすけおにいさんが卒業しましたが、それを記念してリリースされたメモリアルアルバム。いや、以前なら「『おかあさんといっしょ』のアルバムがベスト10入りなんて・・・誰が買ってるんだ?」と思ったのですが、子供が出来た今では「うん、そりゃ「おかいつ」世代の子供がいる親ならみんな買うでしょ」と思っちゃいます(笑)。初動売上8千枚。「おかいつ」関連では直近作「おかあさんといっしょ 最新ベスト『あおうよ!』」の2千枚(18位)より大きくアップしています。

最後8位にはMONDO GROSSO「何度でも新しく生まれる」がランクイン。大沢伸一によるソロプロジェクト。オリジナルアルバムとしては2003年の「NEXT WAVE」より14年ぶりとなるアルバム。それにも関わらずベスト10入りを記録するあたり、根強い人気を感じます。初動売上は6千枚。オリジナルとしての前作「NEXT WAVE」の3万枚(10位)よりは大きくダウン。まあ、この14年のCDをめぐる環境の変化を考えれば仕方ない結果でしょう。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に。

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2017年6月14日 (水)

今週はジャニーズ系

今週のHot 100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

ここ最近、アイドル系の1位獲得が続いていますが今週はジャニーズ系。Kis-My-Ft2「PICK IT UP」が1位獲得です。フジテレビ系ドラマ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」テーマ・ソング。ちょっとK-POPっぽさも感じるエレクトロポップになっています。CD販売・ダウンロード・ストリーミング数(以下「実売数」)、PCによるCD読取数及びTwitterつぶやき数で1位獲得と強さを見せましたが、ラジオオンエア数は39位にとどまっています。オリコンでは初動17万4千枚で1位獲得。前作「INTER」の20万5千枚(1位)よりダウン。

2位は先週1位AKB48「願いごとの持ち腐れ」がワンランクダウン。3位は俳優菅田将暉「見たこともない景色」がCDリリースにあわせて先週の25位からランクアップ。4月10日付チャート以来10週ぶりにベスト10返り咲きとなりました。ちなみにオリコンでも2万6千枚で5位に初登場でランクインしています。

続いて4位以下の初登場曲ですが、今週初登場は1曲のみ。10位にスターダストプロモーションの男性アイドルグループDISH// 「I'm FISH//」が初登場でランクイン。テレビ東京系ドラマ「釣りバカ日誌 Season2 新米社員 浜崎伝助」主題歌。実売数は8位だったものの、ラジオオンエア数35位、PCによるCD読取数46位、Twitterつぶやき数51位と足を引っ張る形となりこの位置に。ちなみにオリコンでは初動2万7千枚で4位にランクイン。前作「HIGH-VOLTAGE DANCER」の3万8千枚(2位)よりダウン。

他には先週10位にランクインした平井堅「ノンフィクション」がCDリリースにあわせて5位にランクアップ。実売数4位の他、ラジオオンエア数では見事1位を獲得しています。一方、PCによるCD読取数は26位でしたが、これはダウンロードでの販売がメインである影響でしょう。オリコンでは初動1万枚で10位にランクイン。前作「僕の心をつくってよ」(7位)から横バイとなっています。

他のロングヒット組はまずChe'nelle「Destiny」が今週も6位。これで4週連続同順位をキープしています。またBeverly「I need your love」は先週の10位から9位にワンランクアップとなっています。

そして今週、なんと星野源「恋」がランクアップ。先週の14位から8位にランクアップし、見事ベスト10に返り咲き。5月29日付チャート以来、3週ぶりのベスト10ヒットとなりました。実売数は41位までダウンしましたが、Twitterつぶやき数では8位をキープ。さらにYou Tube再生回数ではいまだに2位を獲得しているなど根強い人気を続けており、まだまだロングヒットが続いています。

今週のHot100は以上。明日はアルバムチャート。

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