2017年8月23日 (水)

本作もロングヒットなるか?

今週のチャート評はお盆休み期間中ということでアルバムの初登場が少なかったため、Hot100とアルバム同時更新です。

今週のHot 100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

来ました!今週の第1位。星野源「Family Song」。先週の12位からランクアップし、見事1位獲得です。

ご存じの通り、前作「恋」が大ヒット&ロングヒットを記録した彼。おそらく今、最も勢いのあるミュージシャンの一人と言っていいでしょう。本作も日テレ系ドラマ「過保護のカホコ」主題歌という好タイアップがついています。CD販売・ダウンロード・ストリーミング数(以下「実売数」)、ラジオオンエア数、PCによるCD読取数で1位、Twitterつぶやき数でも4位を記録。ただ前作「恋」のロングヒットの大きな源泉となったYou Tube再生回数では10位に留まっており、こちらがどれだけ伸びるかがロングヒットのカギになりそう。なお、前作「恋」もまだ今週15位にランクインしており、驚異のロングヒットを続けています。

ちなみにオリコンでは初動売上19万1千枚を記録し初登場で1位獲得。前作「恋」はオリコンでは最高位2位だったので、本作が初のベスト1ヒットとなりました。初動売上も前作「恋」の10万2千枚から大きく増加しています。

2位はDAOKO×米津玄師「打上花火」が先週の3位からワンランクアップ。実売数、ラジオオンエア数、Twitterつぶやき数で2位、You Tube再生回数では1位を獲得。PCによるCD読取数は9位に留まっていますがダウンロード販売が多い影響のよう。傾向としては星野源「恋」と似たようなヒットの傾向となっておりロングヒットの予感がします。ちなみに今週、CDリリースに伴いオリコンでもランクインしてきましたが初動1万枚で9位止まり(シングル盤の名義はDAOKOのみの名義)。ただし、DAOKOとしては前作「もしも僕らがGAMEの主役で」の2千枚(29位)から大幅アップし、自身初のベスト10ヒットとなっています。

3位は名古屋を中心に活動する男性ローカルアイドルグループBOYS AND MENの研修生からの選抜ユニット祭nine.「嗚呼、夢神輿」が初登場でランクイン。実売数は3位でしたが、ラジオオンエア数95位、PCによるCD読取数70位、Twitterつぶやき数24位と軒並み下位。典型的な一部のファンのみによる支持を受けてのヒットとなっています。オリコンでは初動売上10万枚で2位初登場。本作が初のランクイン作品となっています。

続いて4位以下の初登場曲です。5位にスターダストプロモーション所属の男性アイドルグループDISH//「僕たちがやりました」が先週58位からCDリリースにあわせてベスト10入り。フジテレビ系ドラマ「僕たちがやりました」主題歌。実売数5位、Twitterつぶやき数9位なのに対してPCによるCD読取数は52位に留まっています。一方、ラジオオンエア数は11位とこの手のアイドルソングとしては健闘しました。オリコンでは初動3万6千枚で4位初登場。前作 「I'm FISH//」の2万7千枚(4位)からアップしています。

7位にはEGOIST「英雄 運命の詩」がCDリリースにあわせて先週の69位からランクアップしベスト10入り。アニメ「Fate/Apocrypha」オープニング・テーマ。実売数6位、PCによるCD読取数5位、Twitterつぶやき数19位の一方、ラジオオンエア数が圏外なのがこの手のアニソンらしい感じ。ちなみにオリコンでは初動売上2万1千枚で5位初登場。前作「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」の3万枚(2位)からダウンしています。

今週の初登場曲は以上。一方ロングヒット曲の動向としてはSEKAI NO OWARI「RAIN」は7位から9位にランクダウン。ただ実売数で9位、PCによるCD読取数は4位とまだ上位にランクインしており、まだまだ人気は続きそう。一方TWICE「TT」は8位から10位にランクダウン。You Tube再生回数もついに1位から陥落しており、がけっぷちな状況となってきました。また先週ベスト10に返り咲いたEd Sheeran「Shape Of You」は6位から8位にランクダウンながらもベスト10をキープ。実売数10位の他、You Tube再生回数も3位と上位に食い込んでおり、まだまだロングヒットが続きそうです。


今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週のアルバムチャート、新譜はわずか3枚でした。

まず1位が初登場。韓国の男性アイドルグループiKON「NEW KIDS:BEGIN」が獲得しました。初動売上は3万4千枚。前作「WELCOME BACK」の6万1千枚(3位)から大きくダウンしています。

2位には長渕剛のニューアルバム「BLACK TRAIN」がランクインしています。途中、ベスト盤のリリースがあったもののオリジナルアルバムとしては5年3ヶ月ぶりとなるニューアルバム。初動売上3万1千枚。直近作はベスト盤「Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。 」の6万8千枚(4位)から大きくダウン。オリジナルとしての前作「Stay Alive」の4万2千枚(3位)よりもダウンという結果となっています。

3位には先週1位V6「The ONES」が2ランクダウンでベスト3をキープ。

続いて4位以下の初登場盤ですが、今週最後の新譜は4位初登場「仮面ライダーエグゼイド TVサウンドトラック」。タイトル通りテレビ朝日系「仮面ライダーエグゼイド」の劇伴曲を収録したサントラ盤。初動売上6千枚。新譜が少ないせいか、ベスト10としては極端に少ない売上枚数ですが、見事ベスト10入りを果たしています。ちなみに同作の主題歌、挿入歌をあつめた「仮面ライダーエグゼイド TV主題歌&挿入歌 ベストソングコレクション」も今週18位にランクインしています。

今週の新譜は以上ですが、今週、ベスト10圏外からランクアップし、初のベスト10入りを果たしたアルバムがありました。それが先週15位から5位にランクアップしたDJ和「ラブとポップ~好きだった人を思い出す歌がある~mixed by DJ和」。主にJ-POPやアニメソングなどをつないだDJミックス盤をリリースしているDJ。売上も先週の5千枚から6千枚にアップ。彼のアルバムがベスト10入りしてくるのは2013年の「J-アニソン神曲祭り -パラダイス- [DJ和 in No.1 胸熱 MIX]」以来、2作目となります。

他にも今週、スピッツ「CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-」が14位から6位、NMB48「難波愛~今、思うこと~」が17位から10位にランクアップし、いずれもベスト10返り咲きを果たしています。

今週のチャート評は以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2017年8月22日 (火)

こちらも早くも復帰作

Title:Crying End Roll
Musician:indigo la End

ご存じ、不倫騒動などで大バッシングを受けたゲスの極み乙女。のボーカル川谷絵音の別バンド、indigo la End。活動再開後すぐ、ゲスの極み乙女。はニューアルバムをリリースしましたが、それに続きindigo la Endも早くもニューアルバムをリリースしてきました。

もっとも「indigo la Endはゲスの極み乙女。の川谷絵音の別バンド」という書き方をしたのですが、結成の経緯からするとむしろこちらが本体でゲスの極み乙女。の方が別バンド。シニカルな歌詞や実験的なサウンドが多いゲスと比べるとシンプルなメロと歌詞の多いこちらのバンドの方が、川谷絵音の本来の魅力をより伝えているように感じます。

今回のアルバムでもまずは哀愁感あふれる悲しげなメロディーラインが魅力的。「想いきり」「プレイバック」「エーテル」などほどよくファルセットを入れつつ、インパクトある泣きメロを聴かせてくれます。J-POPでメロに哀愁感を入れてくると、普通は良くも悪くも「歌謡曲」的になりがちですが、彼の書く楽曲はむしろブラックミュージックからの影響をほどよく感じられ、垢抜けたメロディーラインになっているのも大きな魅力です。

歌詞にしても、川谷絵音の見た目のイメージそのまま、ちょっとなよなよっとした女々しい雰囲気で女の子に切なく語り掛けるような歌詞がメイン。まあ確かに不倫騒動で騒がれた彼のイメージそのままに、悪い意味でもプレイボーイ的なイメージも受けてしまう歌詞になっているのですが、これが泣きメロともピッタリとマッチし、非常に心に響いてくる歌詞になっています。

今回のアルバムでも特にインパクトが強かったのが「猫にも愛を」という曲。自らの心境を飼い猫に仮借したような歌詞なのですが

「僕は猫
気持ちを言葉に出来ないから愛される
僕の特権さ
でも今日は伝えたくて
鳴いてみたけど
ニャーって
響いただけだった」

(「猫にも愛を」より 作詞 川谷絵音)

という非常にユニークだけど切ない歌詞が印象的。タイトル通り、猫のつぶやきを歌詞にした内容なのですが、その歌詞の内容はいかようにでも深読みできるような内容になっています。

脂ののりまくった傑作だったゲスの極み乙女。の最新作に比べると、indigo la Endは過去の作品と比べると「脂ののりまくった」といった印象は受けません。ただ、過去の作品同様、十分な勢いを感じますし、ある種の安定感のある傑作に仕上がっています。上にも書いた通り、間違いなくメロディーメイカーあるいは作詞家としての川谷絵音の魅力という点ではゲス以上にこちらのバンドでよくあらわれているように思います。まだバッシングが続いている彼。その行動自体に擁護するつもりはありませんが、ミュージシャンとしての実力には関係ありません。ミュージシャンとしてはこれからも傑作をリリースしてくれることを期待します。

評価:★★★★★

Indigo la End 過去の作品
あの街レコード
幸せが溢れたら
藍色ミュージック


ほかに聴いたアルバム

最高築/中村一義

メジャーデビュー20周年を迎えた彼が、代表曲をバンドサウンドによりタイトル通り「再構築」したセルフカバーアルバム。ただ・・・そのリアレンジしたバンドサウンドは正直言って平凡。もともとメロディーに定評のあった彼でしたが、今回のアレンジで聴きなおすと、あれ、こんな程度の曲だったっけ?と思ってしまう部分もあり、あらためて原曲のアレンジの力を感じます。やはり中村一義はあくまでも「ポップミュージシャン」なんだな、ということを感じてしまったアルバムでした。

評価:★★★

中村一義 過去の作品
最高宝
6 REMIX'N BIRDS
対音楽
海賊盤

進撃の軌跡/Linked Horizon

Sound Horizonがタイアップ作をリリースする時に使用する別名義、Linked Horizonの新作。本作はアニメ「進撃の巨人」につかわれた曲を集めたアルバム。ミュージカル仕立ての楽曲が多く、Sound Horizon名義の曲と同様、良く言えばダイナミック、ちょっと悪くいえば仰々しいアレンジの曲がメイン。これはこれで彼の「味」だとは思うのですが、Sound Horizon名義の曲以上に仰々しさを感じさせる曲が多く、最後はちょっと食傷気味でした・・・。

評価:★★★

Sound Horizon 過去の作品
Moira
Marchen
Chronology[2005-2010]

Nein

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2017年8月21日 (月)

プチ夏フェス気分

氣志團結成20周年記念ニューアルバム「万謡集」発売大感謝祭
『空前絶後の御礼参り ~何か言いたくて…夏~』わくわくコンサート

会場 名古屋城 二之丸広場ステージ 日時 2017年8月10日(木) 18:00~

今回のライブ、実は前日、氣志團の公式Webサイトを見ていて偶然発見。名古屋城で行われている「名古屋城夏祭り」の一環として行われたライブで無料(ただし名古屋城への入場料金は別途必要)ということ。仕事的にも18時に間に合いそうな日だったので、足を運んできました。

この日の会場は野外ステージ。思ったよりもセットは小さかったのですが、会場の後ろには屋台やビールスタンドも並んでいました。私もビール&屋台で売っていたハンバーガー片手に開始を待ちます。この感じ、ちょっとした夏フェス気分。ここ数年、家庭の都合で全く足を運べなくなっただけに、久々にこの爽快さを味わいました。

Kishidan

18時ちょっと前に司会による前説からステージはスタート。その前説がステージから去るといきなり「徹子の部屋」のテーマ曲が流れ、メンバーが登場。いきなりユニークな登場スタイルとなりました。

1曲目は「喧嘩上等」からスタート。この日はバンドセットはなく、メンバー全員がダンスするというスタイル。「LDH所属のEXILEの下部組織、氣志團です」なんていうジョークのMCも飛び出すくらい、最初はみんなでのダンスというEXILEっぽい(???)ステージからのスタートとなりました。

で、その後はMC。メンバーそれぞれの紹介からニューアルバムの紹介へと延々と続きます。10分くらい綾小路翔らしいユニークなMCが続きようやく2曲目。最新アルバムから森山直太朗が楽曲を提供した「バームクーヘン」というナンバー。この日はバンドセットがないということから、綾小路翔と早乙女光以外のメンバーは全員アコースティックギターを抱えてのアンプラグド形式でのステージ。この曲も(森山直太朗らしく)ミディアムテンポの聴かせるポップチューンだっただけにアコギとの相性もピッタリのナンバーでした。

その後はまたMC。ここではアコギをつかったネタで、「アコギを持っているとこうやりたくなりますね」と綾小路翔が両手を手の前でクネクネと交差させるパフォーマンスを。そのままなぜか懐かしい「なんでだろう」のネタへ。「紅白でやらかしたのはDJ OZMAなのに氣志團までNHKの出入り禁止となるのはなんでだろう~♪」という微妙にブラックなネタも披露して、ファンを笑わせていました。

そしてニューアルバムから「R"N"R P@RTY」へ。ユニコーンのABEDON提供による楽曲で、彼ららしいアップテンポなパーティーチューン・・・のようですが、この日はこちらもアコギバージョンで披露。ただ基本的にアップテンポな楽曲だったため会場は盛り上がっていました。

さらに最後は同じく「One Night Carnival」。何度も聴いたこのナンバーをアコギのみで披露するというちょっとレアなステージ。どうなるか、と思ったのですが予想以上に原曲に忠実なアレンジで聴かせてくれており、会場は大盛り上がりとなりました。途中、「One Night Carnival」がいつのまにか円広志の「夢想花」に変わるという演出も。もともと「似てる」と言われていたらしく、そういう噂を逆手にとった彼ららしいユニークなパフォーマンスでした。

そんな訳で曲は4曲。MCが結構長かったこともあり全45分のステージとなりました。基本的にはアコギのみのステージという氣志團としては珍しいステージとなりました。

個人的には非常に久しぶり、調べたら2006年の横浜アリーナワンマン以来11年ぶりとなる氣志團のライブでした。ワンマンホールライブみたいな大胆な演出に基づいたパフォーマンスこそありませんでしたが、逆にアコギオンリーのステージが見れたのは貴重だったかも。もちろん、綾小路翔のトークを中心に非常に楽しいステージ。非常に暑い野外でのライブだったのですが、ちょっとだけ夏フェスの気分を味わい、ビール片手に楽しめたミニライブでした。

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2017年8月20日 (日)

歌謡ファンク路線

Title:FUNK A LA MODE
Musician:及川光博

ここ最近、ほぼ毎年のようにアルバムをリリースし、全国ツアーを行っている及川光博。役者としてもコンスタントに活躍を続けており、まさに音楽に俳優に八面六臂な活動が目立ちます。

そんな中リリースされた今回のニューアルバム。「FUNK A LA MODE」というタイトル通り、全面的にファンクというジャンルを前に押し出したアルバムになっています。もともと彼自身、音楽的にかのプリンスから大きな影響を受けており、ファンクという要素はデビュー時から多く取り入れていました。そういう意味では今回、あらためて彼の音楽的な原点に立ち返ったアルバムと言えるかもしれません。

ただファンクはファンクでもバリバリブラックミュージックど真ん中のどす黒いファンクチューン、といった感じではなくあくまでもポップ。というよりも一言で言うと「歌謡ファンク」という言い方が出来るかもしれません。「愛し愛されまSHOW☆」はライブでも盛り上がりそうなホーンセッションと女性コーラスを入れたファンキーなポップチューンなのですが、続く「紅のマスカレード」はラテンフレーバーなサウンドにムーディーな歌謡曲のメロとなっていますし、「アクアリウム」「ガールフレンド」もファンキーなリズムを入れつつも、基本的に歌謡曲風なメロをしんみり聴かせるナンバーとなっています。

そういう意味では今回、カバーとして収録されているのが「sure danse」という選曲が見事。ご存じ米米CLUBによるナンバーのカバーなのですが、米米CLUBもいわば歌謡ファンクという要素を取り入れたロックバンド。音楽的に及川光博に通じる部分も強く、そういう意味ではミッチーのボーカルもピッタリはまったカバーになっています(ライブのエンタテイメント性が強いという面でも共通していますね)。

昨年に続き7曲入り(うち1曲がインスト)というミニアルバムだったため、Amazonの評価は低いようですが、ただ、だからといって忌避してしまうのはもったいないような勢いのある楽しいファンクポップが並んでいます。特に、「インスト1曲、カバー1曲なので実質5曲」という評価が見受けられますが、でもこのカバーの1曲、アルバムの中でも重要曲だと思うし、なによりも十分「ミッチーの新曲」として聴ける出来だと思うんですけどね。ここらへん、いまひとつカバーの評価が低いんですよね、日本って・・・。

そしてラスト「炎上!バーニング・ラブ」はまたミッチーらしい陽気なファンキーチューンで締めくくり。確かに実質6曲のミニアルバムなのですが、及川光博というミュージシャンの特徴がよく出ているアルバムだったと思います。個人的にはここ数作のアルバムの中では一番の出来だったように感じました。また久しぶりにミッチーのライブに行きたいな・・・そう思わせてくれたミッチーらしいエンタメ要素もあふれた傑作です。

評価:★★★★★

及川光博 過去の作品
RAINBOW-MAN
美しき僕らの世界
喝采
銀河伝説
ファンタスティック城の怪人
さらば!!青春のファンタスティックス
男心DANCIN'
20 -TWENTY-
パンチドランク・ラヴ


ほかに聴いたアルバム

実録! 港カヲル人間生活46周年コンサート~演奏・グループ魂~(東京大阪いいとこ録り) /港カヲル

タイトル通り、先日、ソロアルバムもリリースしたグループ魂の司会者兼ボーカルをつとめる港カヲル(=俳優の皆川猿時)のソロライブ。ただタイトルにも書いているように演奏はグループ魂がつとめ、楽曲もむしろグループ魂の曲がメイン。事実上、グループ魂のライブアルバムとなっています。

ただやはりライブの中心は港カヲルのようで、先日彼がリリースしたソロアルバムからの曲も何曲か披露。ソロアルバムではネタとしても聴いていてちょっと辛いものがあったカバー曲に関してもライブの中ではしっかりと「ネタ」として昇華されており、それを含めて楽しめるライブアルバムに。コント的なMCを含めてライブの楽しさが伝わるアルバムになっていました。

評価:★★★★★

港カヲル 過去の作品
俺でいいのかい~港カヲル、歌いすぎる~

10-FEET入り口の10曲/10-FEET

タイトル通り、夏フェスではじめて10-FEETを聴くような人に向けてリリースされた、10-FEETを知るための10曲を収録した配信限定の入門盤。10-FEETは以前にベスト盤をリリースしていますが、レコード会社が勝手にリリースした非公式盤だったため、公式サイトでも紹介される公式のベスト盤はこれがはじめてといった感じでしょうか。

そんな訳で、これぞ10-FEETといった感じの代表曲が10曲並んでいるアルバム。10曲40分弱という長さも入門盤としてはちょうどよい長さといった感じ。アップテンポでメロディアスなパンクロックの連続。良くも悪くもフェスで人気のメロコアバンドらしい感じだな、といったバンドなのですが、フェスでは多くのリスナーを惹きつけて盛り上がりそう。夏フェスの予習としては最適な選曲でした。

評価:★★★★

10-FEET 過去の作品
VANDALIZE
Life is sweet
thread
Re:6-feat
6-feat 2

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2017年8月19日 (土)

勘違いしていました(^^;;

Title:FEARLESS
Musician:ビッケブランカ

すいません、私、ビッケブランカというミュージシャンについては以前から知っていたのですが、ずっと韓流の男性アイドルと勘違いしていました(^^;;名前もいかにもですし、ルックスも韓流のアイドル顔。列記とした日本人(それも地元愛知県出身(!))の男性シンガーソングライターだったんですね。だから・・・というよりも影響を受けたミュージシャンとしてエルトン・ジョンやビリー・ジョエルをあげていたことから俄然興味が沸き、今回、はじめてアルバムを聴いてみました。

また今回のアルバム、なによりもジャケットが印象的。まるで何かの賞を取ったかのようにインタビューボードをバックにトロフィーを掲げる彼の姿。ただ残念ながら何かの賞を取った訳ではなく、あくまでも架空のもの。ただ微妙に誇らしげで微妙に恥ずかしげな笑顔も音楽賞を受賞したミュージシャンの写真としてよくありがち。いや、実によく出来たジャケット写真になっています。

さてそんな彼の楽曲なのですが、個人的には壺をつきまくりの陽気なポップソング。ピアノ+バンドサウンドという明るく分厚いサウンドにファルセット気味のボーカル。アルバムはイントロ的な1曲目に続く「Moon Ride」から、とにかくピアノをメインとした楽しいポップソングを聴かせてくれます。このピアノを軸としつつ底抜けに楽しいポップソングという点では個人的にも大好きなSUEMITSU&THE SUEMITHに近いものを感じます。ただSUEMITSUはバンドサウンドがより強く出ていてロック色が強いのに対して、彼の場合、圧倒的に「ポップ」の色合いが強くなっています。

特に彼の場合、ホーンセッションや打ち込みのシンセサウンドなどが入り、より賑やかで楽しいポップソングになっているのが魅力的。マイケル・ジャクソンからも強い影響を受けている彼は、例えば「Take me Take out」のようによりファンキーな楽曲も目立ちます。

また楽曲的にも「ピアノで明るいポップ」という一本調子な感じではなく「Stray Cat」のようなファンキーなエレクトロディスコチューンや「さよならに来ました」のような泣きメロをしっかりと聴かせるようなミディアムチューン、「Broken」のようなちょっと怪しげなメロディーがユーモアさも感じるポップスなど、バラエティーに富んだ作風を聴かせてくれ、その音楽性の懐の広さも感じさせます。

そして終盤「Slave of Love」はピアノ+バンドサウンドで祝祭色の強い楽しいポップソングを爽快なファルセットボイスで聴かせてくれる、まさにこれぞビッケブランカだ、といった感じのナンバー。さらにラスト「THUNDERBOLT」もミディアムテンポでポップなメロディーをしっかりと聴かせてアルバムは幕を閉じます。最初から最後までとても楽しくワクワクする素敵なポップソングが次々と登場するアルバムでした。

彼については、彼自身も影響を受けたミュージシャンとして名前をあげるMIKAとの類似性を上げることも多いのですが、確かにMIKA同様、とことん楽しいポップソングを聴けるシンガーだったと思います。個人的には上にも書いた通り、このポップソングがかなり壺にはまりました。

ただあえてマイナスポイントを言えば、これだけ素敵なポップソングが並びながらも、一発でメロディーが口から出てくるようなキラーフレーズを持った楽曲がなかったという点はちょっと気になりました。メロディーのインパクトが弱いといった感じではないのですが、サビはちょっと弱かったように思います。このキラーフレーズが一発出てくれば、一気に大ブレイクしそうです。

とにかく個人的には一気に注目度の増したポップシンガー。楽曲のエンタテイメント性も強いですし、これからまだまだ人気も伸びていきそうな予感がします。これからが非常に楽しみになってくるシンガーソングライターのアルバムでした。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

Mirage/Dub Squad

元ROVOの中西宏司、DJ Taro Acidaとしても活躍している山本太郎、そしてROVOの益子樹の3人によるテクノユニットによるなんと16年ぶりとなるニューアルバム。基本的にはトランシーなエレクトロサウンドを心地よく聴かせる中、ダブやファンク、フリージャズなどの要素を入れつつ複雑に構成された楽曲が魅力。「音」をしっかりと聴かせつつ、ダンスミュージックとしても高い機能性を有しています。久々の新作は2枚組となっており、Disc2にはDisc1の楽曲を砂原良徳やSystem7によってリミックスされた曲が並んでいます。こちらもDisc1の楽曲からグッと雰囲気の変わったエレクトロチューンが並んでおり、全く違った楽曲としても楽しめそう。久々のアルバムですが、メンバーそれぞれが個々で活動していただけに、16年というスパンを全く感じない傑作アルバムでした。

評価:★★★★★

佐野元春&ザ・コヨーテ・グランド・ロッケストラ LIVE AT 国際フォーラム/佐野元春

佐野元春最新のライブアルバムは、昨年3月22日に行われた東京国際フォーラム35周年アニバーサリー公演から厳選したライブ音源を、ミックス & リマスタリングした作品。ベスト盤的なセレクトとなっており、大人のロックバンドとも言うような安定感ある演奏でしっかりと聴かせてくれます。

評価:★★★★

佐野元春 過去の作品
ベリー・ベスト・オブ・佐野元春 ソウルボーイへの伝言
月と専制君主
ZOOEY
BLOOD MOON

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2017年8月18日 (金)

「日本」が所々に登場

Title:Crack-Up
Musician:Fleet Foxes

前作「Helplessness Blues」が高い評価を得て注目を集めたアメリカ・シアトル出身のフォークロックバンドFleet Foxesの新作。今回のアルバム、作品の要所要所に「日本」が登場してくることが大きな特徴的。まずジャケットの写真、日本の写真家濱谷浩が撮影した東尋坊の写真。さらにアルバムの中には「Third of May/Odaigahara」という曲が登場。ここで言う「Odaigahara」とは奈良と三重の県境に位置する大台ケ原山から取られたそうです。

「日本百名山」のひとつとはいえ、日本国内の観光地として誰もが知っている有名どころ・・・といった感じでもない大台ケ原の名前が楽曲のタイトルとして取られているのが意外な印象を受けます。ただこの9分近くに及ぶこの楽曲、今年3月にアルバムリリースに先立ち公表された楽曲なのですが、アルバムの中のひとつのクライマックスとなっています。

前半はアコースティックなサウンドでフォーキーで美しいメロディーラインを歌い上げるポップな楽曲からスタート。それが後半ではアコギやピアノの音が複雑に入り組み、アコースティックなサウンドで美しい音像を作り上げるドリーミーでサイケな世界が繰り広げられています。この独特な音世界が実に見事。思わずその音の世界に聴きほれてしまいます。

この「美メロ」と「幻想的なサイケフォーク」という音楽性がこのアルバムを通じて強く感じる特徴。そういう意味でもこの楽曲は本作を代表する曲と言えるでしょう。特に美メロという観点では中盤。「-Naidads,Cassadies」「Kept Woman」は美しいハーモニーとアコースティックなピアノやアコギで構成される世界が非常に輝かしくて耳を惹かれます。

その後もその美しいメロディーラインやコーラスを主軸としつつ、分厚いコーラスやアコースティックなサウンドに微妙にエフェクトをかけることによってドリーミーな雰囲気を醸し出しています。「Mearcstapa」「Fool's Errand」などは特にそんな幻想的な雰囲気をより感じる楽曲になっていました。

そしてラストは表題曲「Crack-Up」で締めくくられるのですが、こちらも美メロと重厚なハーモニーが魅力的な楽曲。最後はホーンの音が鳴り響く中、美しいボーカルの歌声で締めくくるという幻想的で神秘的ですら感じるフィナーレ。最後の最後までどこか神聖さすら感じさせるアルバムの雰囲気を保ったままの締めくくりとなりました。

今回のアルバム、冒頭に「日本」が要所要所に登場と書きましたが楽曲的には日本的な部分はほとんどありません。「Third of May/Odaigahara」も後半に若干エスニックな雰囲気のサウンドが入る程度で明確に日本的な部分はありません。ただ「日本」をテーマとすると、琴や三味線のようないかにもな様式化された日本像にウンザリさせられることも少なくないので(時として邦楽バンドでもありがち・・・)、これはこれでよかったように思います。

とにかく終始、その美メロと幻想的な音世界に惹かれるアルバム。幻想的といっても基本的にはアコースティックな音がメインとなっているため必要以上に仰々しさを感じる部分もなく、そういう点でも大きなプラス要素でした。

既に上半期洋楽ベスト3にも登場させているように今年を代表する名盤でした。最初から最後までその音世界に酔いしれるアルバムでした。

評価:★★★★★

FLEET FOXES 過去の作品
Fleet Foxes+Sun Giant EP
HELPLESSNESS BLUES


ほかに聴いたアルバム

TLC/TLC

90年代、一世を風靡し、日本でも絶大な人気のあった3人組ガールズグループTLC。2002年にメンバーのレフト・アイが交通事故により急逝し、その後は残ったメンバー2人で活動を進めていましたが、アルバムのリリースはありませんでした。そんな中、約15年ぶりにリリースされた本作がこれ。メンバーはこれがラストアルバムと公言しており、事実上、TLCとしての活動に幕が下ろされることになりました。

そんなフェアウェル的なアルバムということもあり楽曲的には90年代そのままのスタイル。ファンにとってはなじみ深い雰囲気の楽曲なのですが、ここ20年の特にブラックミュージックシーンでの音楽的な変化はすさまじいため、今聴くとかなり古臭く感じてしまいます。もっともそういう感想があることをわかった上で、あえて90年代そのままの音でのアルバムをリリースしたのでしょう。そういう意味では完全にかつてのファン向けのアルバム。このアルバムがはじめてのTLC、という方にはお勧めできませんが、90年代にファンだった方はまずは聴いて損のない作品です。

評価:★★★★

Kidal/TAMIKREST

前作「Chatma」が話題となったアフリカ・マリで結成されたバンドTAMIKRESTの新作。Tinariwenと同様に「砂漠のブルース」と呼ばれる彼らの楽曲。今回もそんなブルージーなギターが魅力的。哀愁感あるブルージーなギターを軸にミディアムテンポで独特のグルーヴ感を醸し出しており、また、コールアンドレスポンスを取り入れた楽曲もアフリカのバンドならではといった感じ。シンプルなサウンドでロックからの影響も強く、良い意味で垢抜けたところもありロックリスナーにも聴きやすくなじみやすい音を奏でているのも魅力的でした。

評価:★★★★★

TAMIKREST 過去の作品
Chatma

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2017年8月17日 (木)

韓流男性アイドルが並ぶ

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週のチャートでまず目立つのは上位に並んだ韓流男性アイドル勢でした。まず2位にチャン・グンソク「Voyage」がランクインしています。初動売上3万3千枚。前作「モノクローム」の3万2千枚(3位)より微増。前作では前々作「Natural Boy」の初動5万6千枚から大きく初動売上を落としたのですが本作ではなんとか下げ止まった模様です。

さらに3位にはジョン・ヨンファ(from CNBLUE)「Summer Calling」がランクイン。韓国のバンドCNBLUEのボーカリストによりソロアルバム。初動売上2万1千枚。前作「ある素敵な日」は輸入盤リリースの影響で2週目に最高位4位を記録。その時の売上が2万2千枚でしたが、その売上に比べると若干のダウンとなっています。

で、韓流勢が2位3位と並んだのですが1位を獲得したのはジャニーズ系。V6「The ONES」が獲得しました。初動売上は12万8千枚。直近作はベスト盤「SUPER Very best」でこちらの15万2千枚(1位)よりダウンしていますが、オリジナルとしての前作「Oh!My!Goodness!」の5万3千枚(2位)から大幅増という結果となっています。

続いて4位以下の初登場盤です。まず4位に「『魔法少女まどか☆マギカ』 Ultimate Best」がランクイン。タイトル通り、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」で使用された曲のうち代表曲を網羅したベスト盤。初動売上1万3千枚でこの位置にランクインです。

今週の初登場はもう1枚。9位に「THE IDOLM@STER SideM ORIGIN@L PIECES 06」がランクイン。男性アイドル育成ゲーム「アイドルマスター SideM」のキャラクターソングシリーズの第6弾。初動売上は9千枚。同シリーズの前作「THE IDOLM@STER SideM ORIGIN@L PIECES 05」(12位)からほぼ横バイという結果になっています。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2017年8月16日 (水)

今週もAKB系が1位

今週のHot 100

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

今週もAKB系が1位にランクイン。

 

先週10位にランクインした乃木坂46「逃げ水」がCDリリースにあわせてランクアップし1位獲得。CD売上・ダウンロード・ストリーミング数(以下「実売数」)、PCによるCD読取数、Twitterつぶやき数で1位、ラジオオンエア数でも5位と上位にランクインしています。オリコンでも初動売上88万枚で初登場1位を獲得。前作「インフルエンサー」の87万4千枚(1位)よりアップしています。

ちなみに同曲のカップリング「女は一人じゃ眠れない」は映画「ワンダーウーマン」のイメージソングとなっているのですが、女性の自立を歌ったフェミニスト的な映画とは歌詞が相いれないということで一部で炎上騒ぎになっています。ただ、秋元康の歌詞に批判が行っているようですが、ある意味、保守的で非フェミニスト的な立ち位置が乃木坂46のアイドルコンセプトな訳で、秋元はそれに沿った歌詞を書いただけ。「ワンダーウーマン」のイメージソングとして乃木坂のようなグループを抜擢した映画会社の側に大きな問題があるような印象を受けます。

2位は先週3位のMr.Children「himawari」がワンランクアップ。ラジオオンエア数は18位、Twitterつぶやき数42位、You Tube再生回数は61位に留まっていますが、実売数は2位、PCによるCD読取数は3位と根強い人気を見せています。

3位はDAOKO×米津玄師「打上花火」が初登場でランクイン。映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」主題歌。DAOKOと米津玄師という若手実力派同士のコラボということで話題となった同作。映画にも通じる切ないラブソングが胸をうつポップソングになっています。8月16日にリリースされたCDからの先行配信。実売数3位、Twitterつぶやき数2位と上位に食い込み、先行配信のみでベスト3入りを果たしています。CD販売後はさらに売上を伸ばしそう。今後のロングヒットも期待できそうです。

続いて4位以下の初登場曲です。まず4位にUNISON SQUARE GARDEN「10% roll,10% romance」が先週の90位からCDリリースにあわせてベスト10入り。アニメ「ボールルームへようこそ」オープニング・テーマ。彼ららしい爽快感あるポップソング。Twitterつぶやき数50位、You Tube再生回数53位と奮いませんでしたが、実売数5位、ラジオオンエア数8位、PCによるCD読取数6位といずれも上位にランクインし、総合4位という結果となっています。オリコンでは初動2万7千枚で3位初登場。シングルでベスト3入りはこれがはじめて。ただし、初動売上は前作「シュガーソングとビターステップ」の3万3千枚(5位)よりダウンしています。

5位はKnights「Article of Faith」が初登場でランクイン。男性アイドル育成ゲーム「あんさんぶるスターズ!」のキャラクターによるキャラソン。実売数4位、PCによるCD読取数7位以外はすべて圏外というのがこの手のキャラソンらしい感じ。オリコンでは同作を収録した「あんさんぶるスターズ! ユニットソングCD 3rdシリーズ vol.2 Knights(Article of Faith)」が初動3万2千枚で3位初登場。前作「あんさんぶるスターズ! ユニットソングCD 第2弾 vol.03 Knights(Silent Oath)」の3万枚(6位)から若干のアップとなっています。

9位10位はいずれも女性アイドル育成ゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」のキャラクターソングがランクイン。9位には高垣楓,佐藤心,三船美優,安部菜々,片桐早苗「命燃やして恋せよ乙女」、10位に大槻唯,緒方智絵里,新田美波「銀のイルカと熱い風」がそれぞれランクインしています。前者は実売数10位、PCによるCD読取数2位、後者は実売数12位、PCによるCD読取数4位で、そのほかはいずれも圏外という結果に。ちなみにオリコンでは前作を収録した「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 12 命燃やして恋せよ乙女」が初動2万5千枚で4位、後者を収録した「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS MASTER SEASONS SUMMER!(銀のイルカと熱い風)」が初動売上2万3千枚で5位初登場となっています。ちなみにアイドルマスターがらみでは直近作双葉杏(五十嵐裕美),諸星きらり(松嵜麗)「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 11 あんきら!?狂騒曲」の4万8千枚(2位)からダウンしています。

他に今週、ロングヒット組としてはSEKAI NO OWARI「RAIN」が9位から7位にランクアップ。実売数6位、PCによるCD読取数は5位となっており、まだまだヒットは続きそう。またTWICE「TT」は5位から8位にランクダウン。ただしYou Tube再生回数は今週も1位をキープしています。

さらに今週、Ed Sheeran「Shape Of You」が先週の13位からランクアップして6位にランクイン。4月17日付チャートよりなんと18週ぶりのベスト10返り咲き。ただしこの間、ずっとほぼ毎週、ベスト20圏内でロングヒットを記録していたため今回のベスト10入りも特別に何か大きな要素があったというよりも、相対的に他の曲が弱かった影響の模様。実売数9位、You Tube再生回数4位と上位に入っており、これからもまだまだロングヒットが続きそうです。

今週のHot100は以上。アルバムチャートは明日!

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2017年8月15日 (火)

結成30周年

Title:CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection
Musician:スピッツ

結成30周年を迎えたロックバンド、スピッツ。いままでベスト盤として2006年に「CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection」「CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection」という2枚のベスト盤がリリースされていましたが、今回、その2枚のベスト盤がリマスターされ再発売。さらに2006年以降の楽曲をおさめた「CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection」をしたボックス盤「CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-」がリリースされました。ただ「1991-1997」「1997-2005」はいずれも既発のアルバムをリマスターしたのみ。そのため、この2枚のアルバムはもう持っているし、さすがにリマスターで買い直すほどじゃない・・・と思っている方にために、「2006-2017」のみのバージョンもリリースされています。こういう配慮もうれしいですね。

本作は2006年にリリースされた「魔法のコトバ」から2016年にリリースされた最新シングル「みなと」まで収録。また配信限定でリリースされた「愛の言葉-2014mix-」「雪風」も収録されているほか、「ヘビーメロウ」「歌ウサギ」「1987→」という3曲の新曲が収録されています。

この2006年以降の彼らといえばすでにスピッツという地位も確立。以前のような「国民的ヒット曲」というものはないものの、安定した人気を博している頃。そのため楽曲に関しても正直言えば目新しさみたいなものは感じません。これぞスピッツといった感じの楽曲が並んでおり、良くも悪くもファンにとっては安心して楽しめる楽曲ばかりです。

ただ今回のアルバムに収録されている作品、もちろんリアルタイムで聴いた楽曲ばかりなのですが、あらためて聴くとやはり聴きほれてしまいます。決して派手さはないものの心に染みいってくるメロディーラインが実に素晴らしい。どこか切なさとノスタルジックさを感じさせるメロディーは何度聴いても全く飽きることがありません。大いなるマンネリといえばマンネリなのですが、文字通りエバーグリーンなメロディーラインばかりのため、結成30年たった最近の楽曲ですら、ある種の新鮮さすら感じます。

新曲3曲のうち「ヘビーメロウ」「歌ウサギ」に関しては、まさにそんなスピッツらしさを体現化した楽曲。そしてこの中でユニークだったは「1987→」。楽曲は今のスピッツからすると考えられないようなビートパンク。結成当初の彼らはこういう楽曲をやってたそうなので、まさに原点回帰ともいえる作品。スピッツのちょっと意外な側面を感じられることが出来るユニークな楽曲に仕上がっています。

結成30年を経過しながら今なお新鮮さを保ち続ける彼ら。まだまだこれからも数多くの名曲を聴かせてくれそう。これからの活躍も楽しみです。

評価:★★★★★

スピッツ 過去の作品
さざなみCD
とげまる
おるたな
小さな生き物
醒めない


ほかに聴いたアルバム

NEWWAVE/THE STARBEMS

日高央率いるパンクロックバンドの最新作は2枚組のミニアルバム。Disc1は新曲5曲入り。ハードコア風のへヴィーなサウンドながらもポップなメロを聴かせるあたり、良い意味でいつもの日高央らしい楽曲。Disc2は既発表曲のリアレンジや日高央以外のメンバーがボーカルを取った楽曲などを収録した企画盤的な内容。こちらはお遊び的な要素も強いものの、バリエーションある楽曲でポップで楽しい感じに仕上がっていました。

評価:★★★★

THE STARBEMS 過去の作品
SAD MARATHON WITH VOMITING BLOOD
VANISHING CITY
Feast The Beast

バタフライエフェクトを語るくらいの善悪と頑なに選択を探すマエストロとMoon Song Baby/The Mirraz

前作「Mr.KingKong」は事前告知なしに突然の配信リリースとなったThe Mirrazですが、続く本作も突如、配信オンリーでリリースされた7曲入りのミニアルバム。前作に引き続きパンキッシュなギターロックに思いっきり早口なボーカルという、The Mirrazらしいスタイル。「ツ!」のようなちょっと皮肉じみた歌詞も彼ららしくユニーク。良くも悪くも似たようなスタイルの曲が多いというのはマイナスポイントではあるのですが・・・あと早口とはいえ、要所要所のポイントとなる部分はもうちょっと聴きやすく構成した方がよいのでは?

評価:★★★★

The Mirraz 過去の作品
We are the fuck'n World
言いたいことはなくなった
選ばれてここに来たんじゃなく、選んでここに来たんだ
夏を好きになるための6の法則
OPPOTUNITY
しるぶぷれっ!!!
BEST!BEST!BEST!
そして、愛してるE.P.

ぼなぺてぃっ!!!
Mr.KingKong

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2017年8月14日 (月)

いつもと違うキノコホテルだが・・・

Title:プレイガール大魔境
Musician:キノコホテル

今年、結成10周年を迎えたガールズバンド、キノコホテル。60年代のグループサウンズやガレージロック、歌謡曲の要素を取り入れたちょっとレトロで、ちょっと怪しげな雰囲気が魅力的な彼女たち。本作はその結成10周年を記念してリリースされた企画盤。彼女たちの過去の楽曲を再録音したリメイクアルバムとなっています。

今回の企画盤、まずなかなか選曲がユニーク。彼女たちの代表曲ではなくアルバムの中の隠れた名曲たちをピックアップ。それを新たにレコーディング。アレンジも変えており、そのため実感としては「ベストアルバム」というよりも「オリジナルアルバム」的な感覚で楽しめるアルバムとなっています。

また本作で特徴的だったのはアレンジの幅広さ。スペーシーでサイケなアレンジの「球体関節」「悪魔のファズ」では途中に入る「ウッ!ハッ!」という掛け声が非常にユニーク。「愛の教育」は歌い方含めてメタルっぽい雰囲気の曲になっていますし、さらに「惑星マンドラゴラ」ではシンセを使ったアップテンポなサウンドも印象的ですが、なによりも疾走感あるポップなメロディーがどこか90年代J-POP的でインパクトがあります。

そんな中でも特に印象に残ったのが「風景」。ハワイアン的なリズムにパーカッションを軸としたシンプルなサウンド。サイケフォークな雰囲気の楽曲で空間を聴かせるその楽曲には独特なグルーヴ感があり、あえていえば坂本慎太郎の楽曲に近い雰囲気も。比較的ポップな曲が多い彼女たちにしては珍しい実験的な作風となっています。

「昭和歌謡GS風ガレージロックバンド」というイメージの強いキノコホテルですが、意外と幅広い音楽性を感じることが出来るアルバムだったと思います。そしてもうひとつ大きな特徴に感じたのは今回のアルバム、いつも以上にギターサウンドを前に押し出してロックバンド色が強くなっていた点でした。キノコホテルといえばもちろんガレージロックバンドなのですが、まず第一にマリアンヌ東雲のエレピが前に出てくることが多く、それがバンドの色となっていました。今回のアルバムはこのエレピの音はあまり目立ちません。むしろ迫力のあるギターサウンドやドラムスの音が前に出ており、ロックバンドらしさがよい出ていたと思います。またいつもより分厚くなったバンドサウンドが、このアルバムに統一感を与えていました。

そんな訳で音楽性といいバンドサウンドといいいつのもキノコホテルとはちょっと異なる今回のアルバム。しかし楽曲は間違いなくキノコホテルの曲になっていました。いかにもGS風なガレージサウンドや、わかりやすいエレピの音に頼らずとも、キノコホテルらしさを楽曲にきちんと反映させることが出来る・・・10周年を迎えてリリースされた今回のアルバムは、そんなバンドとしての自信を感じることもできました。そんな10年を迎えて一回り大きくなった彼女たちの姿を感じることが出来る作品。これからの彼女たちの活躍も非常に楽しみです。

評価:★★★★★

キノコホテル 過去の作品
マリアンヌの憂鬱
マリアンヌの休日
クラダ・シ・キノコ
マリアンヌの恍惚
マリアンヌの誘惑
キノコホテルの逆襲
マリアンヌの呪縛
マリアンヌの革命


ほかに聴いたアルバム

All Time Best Album THE FIGHTING MAN/エレファントカシマシ

デビュー30周年を迎えた彼らが、すべてのキャリアを通じた代表曲をまとめたベスト盤をリリース。え?こないだレコード会社毎に代表曲をまとめた「自選作品集」をリリースしたばかりじゃん、と思ったのですが、それから既に8年もたったんですね・・・早いなぁ。

今回のベスト盤、2枚組なのですが、1枚目に「悲しみの果て」のようなポップな曲が並び、2枚目に「ガストロンジャー」のようなハードな曲が並ぶ構成になっており、エレカシの持つハードソフト2つの側面の魅力をわかりやすく感じることが出来る内容になっています。そういう意味でも初心者にもピッタリのベスト盤。今回、2枚目の方で「ガストロンジャー」と最初期の代表作「デーデ」「奴隷天国」などが違和感なく並んでおり、一時期、「ポップになった」といわれたエレカシですが、本質的な部分は大きな変化はなんだな、ということをうれしく感じました。

「自選作品集」と異なり発表順ではないため紆余曲折のあったエレカシの歴史を感じることはできません。ただ代表曲がほどよくまとめられておりエレカシの魅力は存分に感じることの出来るベスト盤となっていました。

評価:★★★★★

エレファントカシマシ 過去の作品
STARTING OVER
昇れる太陽
エレカシ自選作品集EPIC 創世記
エレカシ自選作品集PONY CANYON 浪漫記
エレカシ自選作品集EMI 胎動記

悪魔のささやき~そして、心に火を灯す旅~
MASTERPIECE
THE BEST 2007-2012 俺たちの明日
the fighting men's chronicle special THE ELEPHANT KASHIMASHI LIVE BEST BOUT
RAINBOW

HIT/三浦大知

「HIT」と題された三浦大知の新作は、その名の通り、最近の音楽シーンに「HIT」しそうなエレクトロダンスミュージックを主体としたアルバム。彼のボーカリストとしての才能を感じる伸びやかなボーカルは非常に心地よいものの、楽曲的にはいかにも「流行」といった感じで目新しさはない印象。良くも悪くも「HIT」を意識したアルバムといったところなのでしょうか。

評価:★★★★

三浦大知 過去の作品
D.M.
The Entertainer
FEVER

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